第13話「非常階段の上で..」(挿絵:たーちんさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

「そういや、昨日の女の抱き心地はどうだった?」 「最悪だったぜ。今は口直ししたいとこだぜ。どっかに手ごろな女が転が ってればいいんだが」 「無理無理、濡れ濡れの女がその辺に居れば俺だって飛びつくぜ」 (あ〜ん、そういう話しないでぇぇーー!濡れてはいるけど、そういうの は一切、お断りなんだからぁぁぁーー)  駄目もとでドアを強引に開けようかと思ったけど、危険すぎたのでじっ とすることにしました。 (こんな姿じゃ逃げることもできないよぉぉぉぉーーーー)  今はただ、一糸まとわぬ姿で彼らの動向に注意するしかないみたいです。  最悪、見つかったときの事を考えなければいけないんだけど、この姿じ ゃ逃げ場がないよね..  やっぱり、今はただこうして全裸で耐えるしかないのであろう。  もちろん、彼らはそんな私に関係なく煙草に火を付けてのんきに吸い始 めている。  おそらく最低でも一服終わるまでは彼らがここから離れる事はない。  つまり、私は彼らの上でしばらく全裸で耐えなければならないのであった。  私が耳を立てて彼らの様子を伺っていると彼らは煙草すいながら楽しく 話し始めたんです。 (ちょ・ちょっとぉぉぉーー早くどっか行ってぇぇぇぇーーーあーんー)  でも、その会話で更に私の鼓動が早くなってしまいました。

「なぁ、隣りのクラスの女子、結構いい身体
してるの多いよな」
「そうだな。顔も問題ないし、あういう女と
やってみたいよな」
「俺は義岡のあのヒップがたまらねえな!」
「じゃあ俺は内川だな。キツイ女だけど、意
外とプロモーションいいんじゃないか?」
「おいおい、1人忘れてるぜ。あのおっぱい
ちゃんを」
「ああ、新宮か。あいつの胸でけーよな」
「あいつのおっぱい、絶対見てーぜ」
(うあぁぁ〜私の事、話しているぅぅぅぅー)
上にすっぽんぽんの私がいるというのに平然
と話し続ける男子たち。
まあ、全裸の私がいるとは思ってないからな
んだけど..

「新宮のおっぱい、女子の話だと結構、美乳
って言ってたな」
「それでいて可愛いし、プロポーションもな
かなかみたいだぜ」
「新宮のおっぱい、1度でいいから思い切り
揉みたいよな」
「下も脱がして見てみたいぜ。へへっ!」
(いやぁぁぁぁーー、それ以上言わないでぇ
ぇぇぇーー)

どうやら下に居る男子は私の事を知っている
らしいです。
もし、彼らが4階に上がってきたら完全に一
巻の終わりです。

 周兄さん、私..どうしたらいいんでしょう..まさか、こんな目にあ うなんて...  今さら後悔しても遅いんですが、このままだともの凄くまずいです。  3階にいる男子たち..まだ私の話しをしているしぃ〜。 (他の女子の話しに移ってよぉぉぉーーー) 「新宮ってバストどれぐらいあるんだろうな?」 「結構あるんじゃねー。1度見てみてーよな」 「あーゆー女が淫乱だったらおもしれーだろうな。」 「すっぽんぽんで裸でお散歩ってか。あり得ないけど見てみてーな」 (ううっ..あり得てます..お散歩中でした..) 「新宮ほどの、可愛い顔の女が裸で歩いていたら俺は絶対見てやるぜ」 「そうだな。だけど、新宮はどう見てもそう言うタイプじゃねーな」 「どっちかと言うと裸になれませんって嫌がるタイプだな。ありゃ」 「うんうん、当たってるな」 (あぁん..外れてます..裸になるのスキなんです..) 「けど、あの可愛い顔で露出狂だったら最高だろーぜ」 「沙智菜はみんなに見られてぐしょぐしょですってか」 「いいな、そのパタン」 (うあぁぁぁぁぁぁーー勝手に人のイメージを作らないでぇぇぇー)  私はひたすら、息を殺しながら彼らの様子を伺うしかなかった。  壁に背を当て体育座りでうずくまる私...  もし彼らがここに上って来たら私は何をされてしまうのか。  からかわれるぐらいで済めばまだ助かるが高校生の彼らが丸裸の私をそ んな事で許すはずはないだろう...  私は怖さに震える身体で最悪の状況を思い浮かべてしまった。 =======沙智菜の最悪なイメージ============================================ 「おい、どうせなら4階で吸おうぜ。」 「それいいな。じゃあ4階に行くか。」「ああ。」「OK!」  彼ら4人は一旦、煙草を消して4階に上がり始めてしまった。  4階には当然、丸裸の私がいる。  端っこに身を潜めているが、上ってきたら丸っきり意味が無くただ晒す しか道はなかったのであった。  彼らはついに4階に足を踏み入れて端でうずくまる私に気付いた。体育 座りで顔をじっと伏せている私...  ひざを抱えている状態なので隠せるのは胸と顔だけで大事なとこは、ほ とんど丸出しになっていた。 「おい!見ろよ!裸の女がいるぞ。」  一人が大きく叫び、後から上ってきた連中に囲まれる私...  彼らの視線は私の剥き出しの秘部に集中し、濡れてる事に気付かれてし まった。 「へへっ、見ろよ。この女、濡れてやがるぜ。」 「これって良く聞く露出狂ってやつか。顔を拝見してやろうぜ。」 「おい、女。立ち上がれよ。力ずくがいいならそっちでもいいぜ。」 「・・・・・・わかりました..」  もう逃げ場のない私は諦めて彼らの前に立つことになった。  そんな立った私を見て、彼らは一瞬、驚いてしまう。  何せ、彼らがさっき噂していた女性が全裸で目の前に立っているのだから.. 「お・お前..新宮じゃないか..」 「すげー。お前、こういう趣味があったんだ!」 「意外だよな。お前って結構やらしいんだ。へへっ。」 「おい、見ろよ。乳首おっ勃てているぜ。すげーな。」  彼らは私の身体のあちこちを見ながら評価していき、自然に手が伸びて あちこちを弄りはじめてきたのであった。  抵抗したい私だが、こんな姿では無意味であり彼らのなすがままに触る のをじっと耐えるしかなかった。  彼らは徐々に興奮し、ついに禁断の言葉が出てしまった。 「おい、新宮1人が裸って言うのも可哀想だな。」 「そうだな。俺たちもお礼に裸になってやるぜ。」 「あそこも濡れて準備OKの様だしな。へへっ」 「さあ、みんなでやるとするか〜!」 「周兄さん・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 ======================================================================  はっ!!私ったら何を考えているのよ!!  どうして、あんな奴らに私のバージンをあげなくちゃいけないのよ!!  ここは..ここは!周兄さんが予約済みなのよぉぉぉーー(笑)  こんな危ない状況に置かれてると言うのに妄想にふけってしまった私..  ふと..股のとこを見ると床には、はしたない液体が一面に..  そうなんです。あそこはぐしょぐしょで、こういう時にこんなに濡れる のかを思うと情けなくなりました。  あれから、どれぐらい経ったんだろう..  私は運良く外さなかった腕時計で時間を確認した。 (うそっ!30分も経ってるぅぅーーまだ、あいつら吸ってるの?)  耳元を立てる必要もなく彼らの盛り上がってる会話が聞こえてきます。  話題はすでに別の話題になっており、私に関しての話しはあっという間 に終わった感じでした。  どうやら、話しも盛り上がっているので上に登ってくる気配もなく、少 しほっとしはじめた時、男子の1人がとんでもないものに気付いてしまう。 「ん?おい、このシミなんだろう?何かが濡れたあとじゃないか?」  ドッキィィーーーンン!! (ああぁぁぁーーー、そのシミってあの時のーーー)  そうです。4つんばいで登った時に途中から垂れてきた私の愛液を見つ けてしまったんです。 「本当だ!何か上に続いてないか?そのシミ?」 「猫か鳥のおしっこじゃねーか。あはははーー」 「じゃあ、上に何かいるのかな。」 「暇だから登ってみるか。」  彼らは、そう言うと次々と立ち上がってしまった。  私の心臓は凄い勢いでドキドキしはじめ、手足がガクガクと震え出して しまいました。  妄想と実際では全然、大違いです。  全裸で見つかりそうになると思うと、恐怖を感じます。身体中ただブル ブルと震えじっと耐えるしか手はありませんでした。 (お・お願い..誰か助けて...)私は心から助けを願いました。でも 足音は止まりません。彼らの足音がついに4階のとこに近づいた時... 「おい!!お前ら、そこで何をやってるんだーーー!!」  いきなり遠くから、凄い怒鳴り声が聞こえてきました。  どうやら上に登る彼らを遠くにいた先生が気付いたようです。 「お前ら!!さっさと降りてこーい!!馬鹿もんーー!!」  先生はどうやら生徒指導の先生だったみたいで、彼らは慌てて3階に戻 っていき、吸殻を集め始めた。 「おい、早く吸殻片付けねーと!!」 「わかってるよ。おい、そっちにも落ちてるぞ!」 「ああ、灰も飛ばさねーと。」  彼らは急いで煙草を吸ってた経緯を隠し始め、そのまま凄い勢いで下に 降りていく。  下にはもうすでに生徒指導の先生が来ていたからである。  私はそっと耳を立てて様子を伺います。 「お前ら、ここは登るなと言ったはずだぞ!!」 「すんません。ちょっと気分が悪かったので空気吸ってたんです。」 「今、降りて帰るとこだったんすよ。」 「本当か?」 「本当ですよ..」 「まあ、今回は見逃してやろう。ほらっ、早く帰るんだ。」 「は・はいっ!!」  彼らは一目散に逃げるようにして帰りました。何とか危機を乗り越えま したが問題は、この先生が上ってこないかが不安でたまらない。  登ってきたら丸裸の私が見つかってしまうので大変な目にあうだろう。 (あーーん、登ってきたらどーしよー!)  だけど、見回り中だったのかそのまま先生は真っ直ぐ向こうに行ってく れたので助かったみたいだ。  ただ、私の方は安心感からか一気に身体中の気が抜けてしまいました。 (はぁぁ・・・・た・助かったぁぁぁ...)  今すぐにでも降りて服を着たい気分ですが、さすがにこんな事があった ので、人の気配が完全に消えるまでは動く事が出来ませんでした。  とりあえず、体育座りをやめて足を伸ばし手も下ろすことにした私。 (とりあえず..検診終わるの待っておりよう..はぁぁぁ..)  さっきとは違ってあまりにも静かな状況、火照った身体に吹きかかる気 持ちいい風..  緊張がとけたせいか...すごく..眠たくなってきた..  こんなとこで寝たらマズイ..マズイ...マズ...zzz...  それから1時間、検診が終わったらしく旧校舎の明かりが全て消えた頃 に私の目が覚める。  どうやら、はしたなくも全裸でうたた寝してしまった様だ。 (うそぉぉぉーー!私って裸で寝てしまったってことぉぉーー)  辺りを見ると周りはすっかり暗くなっており、人の気配も完全になくな っている。  とりあえず、身体を軽くチェックする私。  もし誰か来ていたら何かされてもおかしくない状況だからだ。 (ほっ..どこも変なとこないわ..危なかったぁ..こんなとこで寝ち ゃうなんて..)  ともかく、人の気配はなくなっていたので、私は急いで下に駆け下りて いく。  ただ立って降りるのは危険なので帰りも恥かしい4つんばい状態です。  ようやく階段裏の服のある場所につき急いで服を着ました。  家に着いた時は、もう夜中になっており、寝てたにも関わらず身体は疲 れきってしまった感じです。  今回は、はっきり言って相当やばい事をしてしまった気がします。  周兄さん..私まだ異性に対しては見られる事には、かなり抵抗がある ような気がしました。 *****沙智菜の勝手なイメージ*****************   「沙智菜、今回はかなり危険な事をしてしまった様だね。」   「しかし..すでに予約済みになっていたとは恐れ入ったよ。」   「まあ、その内、異性に対しても見せられるようになっていくさ。」 ********************************  周兄さんったら・・・・  でも、私あんな目にあったと言うのに全然懲りてない気がします...  だって..思い出すと凄く濡れてくるんだもん..


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