第9話「知の三羞牙。稚奈」
西堂を負かしてから3日後、意外にも知の三羞牙からの挑戦はこなく、琉璃乃
のあそこの腫れもようやくひきはじめたのであった。
「よお、琉璃乃。まだオメコ腫れとるんか?」
「・・・誰のせいでなったと思うのよ」
「ははっ。あれは勝負なんやからしゃあないやろ」
あれからの珠紅は意外に言葉の通り忠誠してしまい、今では敵だったという
感覚もない程気軽に話してくるのであった。
そして珠紅の口から意外な真実も明かされたのであった。
「琉璃乃を吊るしたのも下着をおもろいとこに吊るしたのもうちの仲間の仕業や」
そう、羞恥な事をやってたのは珠紅の仲間であり、どうやら三羞牙の名前から
しても3人いるのは間違いなかった。
だか、三羞牙の事だけは珠紅は笑いながら話そうとはしなかった。
「悪いな。琉璃乃。残りのやつの事は禁句や。それ以外ならなんでも教えた
るで。うちのオメコの特徴でも聞けば教えるで」
「そんな事は聞きません。でも、あなたが私について大丈夫なの?」
「そりゃ、問題あらへん。元からあんたを敵とは思ってないんや」
「・・・?でも、私を襲うわけ?」
「しゃあないやろ?うちらも弱い子にはあの拳は渡さへんから」
「・・・はぁー...で?2人目がなかなか来ないのはどういう事なの?」
「もうすぐ来るで。名は稚奈って言うんや。その名には気い付けや」
「稚奈ね...わかったわ」
「そうだ、もし良かったら3人目の名前の方も教えてくれないかしら?」
「・・・そ・それは..すまん。禁句なんや」
「名前も駄目なの..まあいいわ、無理には聞かないわ」
「すまんな..」
その頃、校舎裏ではまた柔子先輩たち、3年グループと土田が何か企み話し
をしていたのであった。
「どうする?柔子?このまま黙ってるつもり?」
「ふっ。黙るわけねーだろ。まずはあの猪崎を何とかしねーとな」
「けど、琉璃乃はどーすんだ?」
「くすぐるんだよ。どーやらあいつはくすぐりに弱いからそれでいくんだよ」
「なるほど、5人で一斉にやるって事ね」
「あのーもうやめましょう。こんな事...」土田が1人反対意見を出してきた。
「あん?土田ー?あんた、1人だけいい子ぶる気かよ?」
「そういうわけじゃ。でもこんな事いつまでやっても...」
「そっか。あんたヤキ入れてほしいんだ?」
「そんな...私そういうつもりじゃ..」
「おい、みんなで土田を脱がしてくすぐってやろうぜ。琉璃乃のリハーサルでね」
「や・やめてください!!」
「あのー?そういうのは良くありませんよ」
「!!なっ?だ・誰だ?てめー?いつの間に後ろに?」
4人が土田の服を脱がそうと来た時、いつの間に後ろに1人の少女が立っていた。
全体を白で統一された制服を着ている彼女は今、琉璃乃が通っているこの
女子高と姉妹校にあたるお嬢様学校で有名な「聖ファルア女学院」の制服を
着ていたのであった。
足元まで来る白のスカートに似合う長い黒髪、整った顔立ち、いかにもお嬢様
と言うイメージが似合う美少女がそこには立っていた。
「私はこの女子高と姉妹校の所から見学に来た葉野口 稚奈と申します」
「あーー?見学だー?じゃあ、さっさとどっかに行けよ」
「それともてめーもこいつみてーに素っ裸にされてーのか?」
「うんっと。あまりお言葉が悪い様ですね。だめですよ。女の子なんだから」
「あーー?てめーおちょくっているのか?」
「おい、この女ひんむいちゃおうぜ」
「あらら?私の服をですか?でも無理ですわ」
「なんだとーこの女!!何が無理なんだよー!!」
「それは、私があの西堂さんの仲間なのですから」
「なっ?西堂だと?」「でまかせ言うんじゃねーよ」
「そう見えますか?1つ注意しておきますが私は西堂さん程、甘くないですよ」
「ふふっ、見るからにお嬢のあんたが何が出来るんだ?」
「辱しめですよ。私のは長い辱しめなので大変ですよ」
稚奈はくすくすと笑った。まるで小鳥に話し掛ける優しい微笑みは彼女らの反感
を大きくかったのであった。
「この女、頭きたぜー」「ふざけんなーー」「ひんむいちゃえ!!」「おらーー」
4人は一斉に稚奈に襲いかかった。だがあの珠紅以上の速さであっという間に4人
をかわしてしまった。
「・・・・・残念ですね...では、辱しめ受けてもらいます」
一瞬、鋭い眼光が4人を襲い4人の動きをとめたのであった。
「終わりです。悪いけど琉璃乃様のメッセンジャーになってもらいました」
4人は一瞬唖然としたが再び襲いかかろうと言葉を発すると...
「私のおま●こ、舐めてみろよー」(・・・・・!!)
「てめーのバイブであたいの中をぐしゃぐしゃにしろよー」(・・・・・!!)
「ふふっ。さらに下品になった様ですね。と言うより私が解かないと2度とまとも
な言葉は話せませんけどね」
「・・・・・!!」「!!」「・・・・・・・」
「うんっと。そこの女の子。あなたは説明役として説明してくださいね」
「えっ?あ・あのー」
「琉璃乃様のお気持ちをわからない方はしばらく下品になるがいいわ。それでは」
にっこり微笑むと稚奈の姿が素早い速さで一瞬に遠くにいき、そのまま姿を消して
しまったのであった。
「えっ?一体何なの?」5人はあまりの一瞬の出来事に呆然としてしまった。
***数分後
琉璃乃の教室に突然、破廉恥な言葉を発してくる4人がやってきたのであった。
「琉璃乃さーん。おっぱい吸ってー」(何とかしてー)
「あーん、あそこが疼くのーー」(どうしたらいいのー)
「お願い。ぐしゃぐしゃに突いてー」(助けてー)
「柔子先輩!!何、変な事わめいてるんですか?」
琉璃乃は顔を真っ赤にして答えたのであった。
「これは、いっぱい濡れたからなのー」(理由があるのよー)
「・・・何なのですか。それは?」
「あちゃーあんたら、稚奈にやられたんやろ?」
「!!いっちゃうーーー」(そうよ!!)
「あかんな。こりゃ。しばらく黙ったほうがええな」
「・・・珠紅?これが例の2人目なの?」
「そや。淫乱言葉の技や。あいつの目ぇ見たらああなるんや」
「目を?まるで催眠術みたいね」
「そや。どちらかと言うと暗示やな。1回かかると本人やないと解けへんのや」
「じゃあ、柔子先輩たちは?」
「しばらく、そのままやな。稚奈にやられるとやっかいやで」
「そんなにすごい暗示なの?」
「ああ、あいつはうちと違って肉体的な攻撃と違って精神的な攻撃をしてくるんや」
「精神的な攻撃?」
「ああ、いわゆる言葉責めってとこや。卑猥な言葉を連呼していくにだんだんと
羞恥に追い込む精神的な羞恥拳や」
「・・・とんでもない攻撃ね」
「とりあえず、琉璃乃気付けや。あいつは神出鬼没なやっちゃ。おそらく正体を
明かした以上、いきなり仕掛けてくるで」
「ええ、わかったわ。気を付けておくわ」
「そうですね。神出鬼没ってとこが私の特徴ですね。はい」
「!!稚奈か?いったいどこや?」
「ここです」トントン。いつの間に琉璃乃の後ろに立ってた稚奈は琉璃乃の肩を
軽くたたいたのであった。
「えっ?」(振り向く琉璃乃。)
「こんにちは。琉璃乃様。そして勝負開始ですね」カッ!!
「!!えっ?」
琉璃乃はまともに稚奈の目を見てしまったのであった。
「しもうた!!やられたで。琉璃乃!!」
「えっ?」
「はい。やりました。琉璃乃様とりあえずまた1週間後に」
「ちょ・ちょっと?」
「それでは。これで。あとの説明はそこの珠紅ちゃんに聞いてくださいね」
そう言うと一瞬にして遠くにいき、またそのまま姿を消してしまったのであった。
そう、琉璃乃の新たな闘いはもう始まってしまったのであった。
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