第10話「潜み寄る策略」


稚奈に言葉責めの羞恥拳を仕掛けられた2日後の土曜日、今日もまた恒例 の老人会が銭湯で行われる事になった。 好色会の老人たちがみんな集まってる中、琉璃乃はマスクをしながら入って いった。 「よお、嬢ちゃん。風邪でもひいたのかい?」 琉璃乃を見かけた権さんが琉璃乃に話し掛けてきたのであった。 「・・・・・」無口で首を横に振る琉璃乃。 「?風邪じゃない?じゃあ、なんでそんなマスクを?」 琉璃乃は少し顔を赤らめマスクを取った。その途端に琉璃乃は叫んだ。 「・・・お・おま●こ、舐めて...琉璃乃のおま●こ舐めてぇぇぇーーー」 「おわっ。なんじゃ、突然!!」 「権さんのおち●ぽをしゃぶらせてぇぇーーー」 「じょ・嬢ちゃんっ!!悪い冗談はよしてくれっ」 「ああぁんん。誰でもいいから琉璃乃を犯してぇぇぇーーー」 「お・おいっ?嬢ちゃん!?いったい、どうしたんじゃい?」 権さんは琉璃乃の淫乱ぶりに慌ててしまった。 「権はん。しばらくそのままにしてくれへんか?」 すっかり味方になっている珠紅が頭をかきながらやってきた。 「お主は西堂の孫娘!!いったい嬢ちゃんはどうしたんじゃ?」 「あんたも好色会なら知ってるやろ?こういう責めをするやつは」 「!!そ・そうか..羞辱派の連中の仕業か...」 「そや。言いにくいことやけど三羞牙の仕業や」 「三羞牙か...」 「そう、あんたらにわかる風に言えば言葉責めの葉野口やな」 「葉野口のじじいか...そうか。嬢ちゃんはやつの羞恥拳に..」 「そや。だからしばらく発散させてやってぇな」 「その通り。権さん。しばらく見てみぬフリしてくれないか」 権の後ろに琉璃乃の祖父の玄もやってきた。 「あっ。おじいちゃん。おじいちゃんの自慢のち●ぽを突っ込んでぇー」 「琉璃乃..何か情けなくて悲しいわい...」 「しゃあないやろ。それだけ、あの子の拳はやっかいなんや」 玄は孫娘の卑猥な言葉に少し真っ赤になって珠紅に話しかけていった。 「西堂の嬢ちゃん。葉野口の孫娘とはいつ闘うのじゃ」 「来週中や。それまで琉璃乃には正気を保ってもらへんとな」 「そうじゃな。だが発散とはどういう事なのじゃ?」 「葉野口..稚奈の拳は黙って我慢すると頭の中で言葉が反復するんや」 「今、叫んでいる言葉が?」 「そうや。だから発散は必要なんや。後は何かええ手があればええんやが..」 「いい手?同じ仲間なのにそれぐらいわからんのか?」 「うちらは一応仲間っちゅう事やけどあんまり話さへんのや」 「そうか..」 「けどなぁ..一つだけ言っとくで。稚奈は琉璃乃を敵とは思ってへんで」 「敵ではないという事はどういう事じゃ?」 「一つの試練っちゅう事や。自分ごときに苦戦してもらいたくないと思っとるで」 「おかしな連中じゃな」 「そうか?こんな会を開いてるあんたらも人の事よう言えんで」 「琉璃乃ちゃん。珠紅さん。そんなとこに居たんですか?」 皆が話してる中、ゆっこが琉璃乃と珠紅を探してやってきた。 「珠紅さん。何かいい解決策思いつきました?」 「無理やな。今は少しでも発散させて楽させるだけやな」 「それで、あの稚奈さんに勝てるんですか?」 「稚奈自身には特別な体技を出す事はでけへん。言葉さえやぶれば勝ちなんや」 「でも言葉に徐々に支配されるって言ってましたよね?」 「ああ、そこが言葉責めの怖いところや。支配されたらとことん堕ちてしまうで」 「珠紅さんの時みたいに一度、凄い快感を前もって受けるのはどうですか?」 「あかんな。その快感自体が堕ちる元になってしまうで」 「そうなんですか..でも我慢も駄目なんですよね」 「ああ、とりあえず適度にああやって発散させるしかあらへんな」 「・・・・琉璃乃ちゃん...」 「そや。ゆっこ。少し琉璃乃の気、紛らわす為にもまぐわってやってーな」 「な・なに言うんですか!珠紅さん!」 「ゆっこもここでそれなりに技を身につけてるやろ。力試しや」 「出来ません。そんな事..」 「出来ないならここにいるじいさん達に舐め回してもらうか」 「珠紅さん!!」 「洒落が通じんやっちゃなー。ともかく気ぃ紛らわす程度の性戯をやればええよ」 「始めからそう言ってください...」 ゆッこは恥ずかしながらも琉璃乃に身体を合わせ、琉璃乃を発散させる行為を行い 始めた。 「はぁぁん。ゆっこぉぉーもっとぐしょぐしょにしてぇぇーー」 「珠紅さーんーーまだ続けるんですかぁぁーー」 「まだまだや。もっと責めたらええよ」 「あーん。こっちまでおかしくなりそうですーー」 しばらく、ゆっこは琉璃乃の言葉を受けながら相手をしていたのであった。 しかし結局、今回の老人会では何も解決できず琉璃乃はただ卑猥な言葉を最後まで 叫んで終わってしまった。 それから2日後、琉璃乃は言葉責めと戦いながら何とか学校に来ていた。 教室の中ではマスクをしている琉璃乃が机にうつぶせながら稚奈の拳に耐えている。 さすがに学校だと卑猥な事が言えない為、琉璃乃の頭の中は少し混乱していた。 そんな琉璃乃にゆっこは心配しながら話し掛けてきた。 「琉璃乃ちゃん。今日は早退して帰った方がいいわ」 琉璃乃は横に首を振った。 「琉璃乃ちゃん...」 琉璃乃はメモに言葉を書いてきた。 {家にいても同じよ...家だと指が勝手に身体を刺激するのよ...} 「そうなんですか?」 {まだ学校に来た方が気が紛れるわ...でも正直つらいわ..} 「とりあえず無理はしないでね」 {ありがとう。ゆっこ。} 琉璃乃がこうして我慢している中、ある場所ではとんでもない企みが動いていた。 そう、猪崎グループに今まで散々いろんな仕打ちをされてた連中が使われてない 教室に集まって話していた。 「聞いた?猪崎グループのトップの2年の琉璃乃..今かなり腑抜けになってる  みたいよ」 「3年の猪崎の連中も揃って休んでいるし、ここらで一気に仕返ししようよ」 「でも大丈夫なの?琉璃乃って変てこな技、使う子でしょ?」 「一気に抑えこんじゃえば大丈夫よ」 「抑えたあとはどうするの?」 「もちろん。猪崎グループと同じ事をやり返してあげるわ」 「そりゃいいわね。トップさえ潰せば、あの猪崎も堕とせるわね」 「今こそ。私たちが積年の恨みをはらす番よ」 「そうね。3年の恐ろしさ、教えてあげるわ」 「でも、問題はあの子の取り巻きをどうするかよ」 「あの子に普段ついてるのは3人だから何とかなるわよ」 「そうよ。うまく分担して切り離そうよ」 「じゃあ、私は琉璃乃の取り巻きのゆっこをうまく切り離すわ」 「猪崎とあの転校生も切り離さないとね」 「それは私がやるわ」 「これで後は琉璃乃を上手く誘えばOKね」 「よし。じゃあ明日、実行するわよ」 「おー」「おおー」 琉璃乃の知らない所でとんでもない事が動こうとしていた。 そして、その次の日に連中の..いや3年の反猪崎グループが動き出してしまった。 放課後、校内になぜか猪崎とゆっこの職員室呼び出しのアナウンスが流れた。 まず、猪崎とゆっこが琉璃乃と切り離されてしまった。 一方、西堂のところには適当な理由をつけて教室に居させるようにしたのであった。 今のところ反猪崎グループの目論みどおりとなり琉璃乃は1人教室でゆっこの 帰りを待っていた。 その教室に反猪崎グループの3年生がやってきたのであった。 「あのー助川さん。西堂さんが呼んでるんだけど?」 琉璃乃はメモに言葉を書いて答えてきた。 {私にですか?} 「ええ。何か大事な件と言ってたんだけど...」 {わかりました。すぐ行きます。} 琉璃乃は教室に戻ってくるゆっこに伝言メモを残し教室を後にした。 そう琉璃乃は何と反猪崎グループの罠に引っかかってしまった。 そして、これから琉璃乃の身にとんでもない仕打ちが待ち構えていようとしていた。


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