第10話「美瀬乃M、萌えよ!!」
樹木の樹守丸が放った光に包まれてしまった助郎。
一体、助郎はどう変化してしまったのだろうか?
光に包まれた助郎を見て、博士は大声で語り始めてきたのだ。
「しまったぁぁーーー間に合わなかったかぁぁーーー!彼奴は萌えにはまってしまったかぁ」
「何なのよ。その萌えってやつは..結局エッチっぽいってことでしょ?」
「馬鹿もぉぉーーん!美瀬乃よ、萌えを侮るでないぞ。萌えを甘く見てはいかんのじゃぁぁーー」
博士が熱くなる語る萌えについて、驚く美瀬乃。
そんな美瀬乃に博士は熱い熱ーーい言葉を出してきたのだった。
「萌えとは単純にエッチというもので区切れるものではないぃぃーーー!そう、それは
ポニーテル!ネコ耳ちゃんなども萌えとも言えるのだぁぁぁーー!」
「だから..何が言いたいのよ..」
「例えばネコ耳を付けたポニーテールの少女が女教師でやってきたらどうするぅぅぅーーー!」
「・・・そ・それはアブナイんじゃないかな..」
「その女教師は実は元・看護婦で現役のメイドさんで婦警さんを夢見る少女だったら
どーするっ!」
「かなり、めちゃくちゃじゃないのかな..大体、何で元・看護婦?」
「さらには主人公とは実の兄妹の関係であって、義理の母だったら最高だぞぉぉーー」
「どーして妹が教師で母親となってしまうのよ!」
「その上、幼馴染の彼女が悪の女幹部で、世界をセーラ服で統一する目的があったりするん
だぞぉぉぉぉー」
じじいは完全にアブナイ萌えの世界へ暴走していた。
その前に萌えの本質ともズレているような..
「あと委員長を忘れてはいかんぞぉぉぉーーー!委員長が変わった口調をしていると萌え
としては高ポイントなんじゃぞぉぉーーー!」
「はぁぁ〜〜、はいはい、じゃあロボットとか宇宙人とかも出てくるわけ?」
「もちろんじゃぁぁーー!どじっ子魔法少女や変身して悪と戦う少女も必修なのじゃぁぁーー!」
「あぁぁぁぁ..いい加減にしてよ..もう疲れてしまうわ..」
いい加減、じじいの話が嫌になって耳を塞いで耐える美瀬乃だが、それに熱く頷く男がいた。
「さすがっす。じっちゃーーーーんんっ!感動したっすぅぅぅーーー」
「うむ、わかってくれたか。助郎。いいか、そんなお前の相手は萌えを極めたナナヨたん
なのじゃぁぁぁーーー」
「それは手ごわいっすね」
「いいか、かって樹葉花たんという少女のせいで男たちは恥部を見ないで興奮する時代があった」
「おおぉぉーー、それはどういうことっす」
博士は助郎の問いに対して、さらに熱く語り始める。
そう、時はちょっと前、樹葉花たんが火付けとなって強烈な萌えの時がやってきた。
それは博士の言うとおり、決して恥部を出さずとも男たちを興奮させるものである。
その萌えもえの中の代表が樹葉花たんというセーラ・スク水・ブルマ少女であった。
それが今のウッドナナヨの正体なのだ。
「そう、下がブルマで、上はスクール水着、その上にミニ上着とミニスカートのセーラー服。
決め手はピンクのオーバーソックスがたまらなかったのじゃぁぁーー」
「それってセーラ服の下にスクール水着を付けて、更にブルマを穿いてるってこと..
何だかなぁぁ..」
「馬鹿ものぉぉぉーー全て付けてるから萌えなのじゃぁぁぁーー」
「その通りっす。これぞ萌えもえっすぅぅーー、オーバーソックスを決して脱がないとこが
みそっすよ」
「なぜ..オーバーソックス..」
すっかり萌え漬けにされてしまった博士たち。
果たしてこのまま萌えに屈してしまうのであろうか?
{ふふ、もうみんなはナナヨたんのとりこだっちゅ。さあ、みんなで萌えもえになるっちゅ〜}
「萌えもえ一番〜〜〜〜〜〜」
「萌えもえ最高じゃぁぁぁぁぁーーー」
「はぁぁ〜、まあいいか、お互いに戦わないならいいことかも知れない」
完全に萌え漬けになった博士たちに、もう戦う意志はないかと思ったが、突然博士が
大粒の涙を流して叫び始めたのだ。
「そうなのじゃぁぁーーー!あの時も、わしはこのまま萌えもえでいいと思ったが、
まさかまさかぁぁぁーー樹葉花たんに毛が生えていたとは残念なことなのじゃぁぁぁぁぁーーー!」
ずこっ!思い切りずっこける美瀬乃。あまりにも馬鹿馬鹿しい言葉に呆れてしまった。
{うるさぁぁぁーーいっ!毛が生えちゃいけないのだっちゅかぁぁぁーーー!}
「いけないんじゃぁぁぁーーー!樹葉花たんのおま●こはつるんつるんの縦筋割れ目じゃ
なくてはいかんのじゃぁぁぁぁーー」
「それって、別の趣向の問題じゃ..」
「だから、わしはこっそり樹葉花たんを永久脱毛してやったのじゃぁぁぁーーーーー
素晴らしいぞぉぉぉ、わしぃぃぃぃーー!」
{おかげで未だに毛が生えないだっちゅぅぅーーこの恨みを晴らすために敵になっちゃっちゅ!}
「・・・・それって水菜子先輩と同じパタンじゃないの」
「何故、わしに感謝しないのじゃぁぁぁーー!おっぱいも顔に似合わないDカップのぼいんぼいん
にしてやったのじゃぞぉぉーーー」
「何なのよ..そのアンバランスは...」
{かってに人のおっぱいを成長させるなんて許さないっちゅ}
「ふふっ、成長させたのはおっぱいだけではないぞ。ピンクのクリトリスも立派にしてやった
のじゃぞ。すぐに剥けて嬉しいじゃろ」
「・・・・最低じじい..」
{許さないっちゅ〜平和主義でも堪忍袋の限界っちゅ〜みんなナナヨたんの力でインポにして
やるっちゅぅぅぅーーーーー}
「ぬぅぅ〜わしのもうすぐ復活おめでとう超イチモツを不能にさせてたまるものかぁぁー!助郎。
ナナヨたんにお仕置きをしてやるんじゃぁぁぁーーー」
そう、お仕置きなら萌えに対して有効な手段であったのだ。(笑)
「わかったっす〜じっちゃん。お仕置きボタンぽちっとっす」
「ちょっと助郎、まって。また変態な技を出さないでぇぇぇーーー!」
助郎があるボタンを押すと突然、美瀬乃Mは秘部を指でぐちゃぐちゃと掻き回していったのだ。
「ちょっとぉぉーーー!!公衆の面前で変なとこ掻き回さないでぇぇ!!」
「美瀬乃よ。見るがいい。これはただの自慰ではないのじゃ!!」
「ああああんんんーーーーあああんんーあんああああんんーーー」
美瀬乃Mが凄まじい声で喘ぎ始めると樹守丸に何か変化が起き始めた。
ピキキキキキッ!!{何だっちゅ!?操縦がき・きかないだっちゅ!}
樹守丸のボディに少しずつ亀裂が入り始めた。
{ど・どういうことだっちゅ?ナナヨたんの樹守丸が壊れていくっちゅーー}
「ああああんんんーーあああぁぁんーあんああぁぁぁんんーーー」
「あああぁぁぁんんーーあんあんあんんーあんああぁぁんんんーーー」
美瀬乃Mが喘げば喘ぐほど樹守丸の身体に亀裂が増えていく。
そう、美瀬乃Mの喘ぎが強烈な音波として樹守丸を襲っている感じであった。
「ははは。どうじゃ!!これぞ”美瀬乃の喘ぎ波”じゃ!!」
「何なのよ。その変態技は?」
「あの喘ぎには特殊な音波を仕込んでおるのじゃ。そう。あやゆるものを
砕く超音波みたいなものじゃ!!」
「さすがっす。じっちゃーん!!」
ピキキキキキッ!!{うそだっちゅーー!!こんなので壊れたくないっちゅぅぅーーー}
樹守丸の身体が音波で崩れて戦闘不能となる中、樹守丸のコクピットモニタに
例の映像が入ってきた。
ジジジジッッーー{ううぅぅ!!まだまだっちゅ..まだ戦えるっちゅーーー}
映像に映ってきたのは、やはり7姫将のリーダ、サンミーコの映像であった。
{・・・お願いっちゅ..こんなとこで引けないっちゅーーー}
『どうやら...あなたの萌えでも、あのエロじじいは倒せないみたいですね..』
{ぅぅぅーーーサンミーコ様..回収はまだしないで欲しいっちゅーーー}
『彗七皇と同じく、樹守丸も失うわけにはいきません...わかりますね?』
{ううぅぅ..でもでもでもぉぉぉぉーーー}
『ここで機体を破壊されたら、萌えがエロじじいに負けたことになるのですよ』
{・・・・・・・う・うううぅぅ}
『あなたもここで引くのです。今回は私の作戦不足だと思ってください』
<・・・わかったっちゅ..回収お願いっちゅ..>
『では、再度、物質交換開始します。あのエロじじいには、もっといい物を送って
あげますわ』
敵本部にいるロボット「超照天」が再び、物質瞬間移動の呪文を唱え始めた。
そう、彗七皇と樹守丸を質量交換した物質瞬間移動技術を開始したのであった。
ビィィィーーーンン。
ひび割れた樹守丸が超照天により敵本部まで一気に戻される。
床をどんどんと叩く樹守丸を見てると、相当悔しさかったのであろう。
『ごめんなさいね..樹葉花..』
{悔しいっちゅーーーあんなじじいに敗走するなんてくやしいっちゅぅぅーー}
<仕方ないことですわ。どうやら、あの美瀬乃Mを甘く見すぎていましたわ>
ガシャンガシャン。少し前に回収された彗七皇が声を掛けてきた。
{ぅぅぅ..あのエロじじいぃぃーーなんであんなに凄い技術を持っているんだっちゅ!}
<そうね..一見、変態的な技ばかりですが、実質は相当凄いものばかりですわね>
『すまないわね。2人とも。今度は確実につぶせる手を打っておいたわ』
{もしかして7姫将の誰かをだっちゅか?}
『ふふ、それはやめといたわ。あの人形には私が暇つぶしでつくったロボが相手を
するのがお似合いだろう..』
<サンミーコ様?一体今度は何を代わりに送ったんですか?>
『かって、我々7姫将がニガユを飲まされた相手さ..』
そのころ美瀬乃Mの所には..
「どういう事っす?こ・これは!!」助郎は敵の姿に青ざめていた。
「なんじゃと..彼奴らめ..わしの..わしの..」
ガチャガチャ。美瀬乃Mの目の前にはかって助郎が乗っていたハイパーガーFが
全身を黒尽くめにして現われたのであった。
そう、サンミーコはかってのハイパーガーFのコピーを送り込んだのであった。
「助郎!!所詮は彼奴はコピーもんじゃ!!闘うのじゃ!!」
「わ・わかったっす..じっちゃん...」
《じっちゃーーん!!行くぜーーー!!ハイパーガーファイム!!》
「えっ?俺の声が?」
美瀬乃MがブラックハイパーガーFが出す猛炎に包まれてしまった。
助郎は果たしてこのブラックハイパーガーFに勝てるのだろうか?
☆☆☆次回予告☆☆☆
かって7姫将を苦しめていたハイパーガーFの技が襲ってくる。
それも中には黒い助郎人形が乗っていた。
《じっちゃーーん!!俺は負けないぜーーー!!》
ぼそっ。「あの頃の助郎は格好良かったのに..」
「ひどいっすよ。美瀬乃ちゃん。応援してくれっす。」
《じっちゃーーん!!俺の力を見せてやるぜーーー!!》
「よし。助郎!!ハイパーガーハリケーンじゃ!!」
《OK!!じっちゃーーん!!ハイパーガーハリケーンっっーー!!》
「何、敵に指示出してんのよ..」
「し・しまったぁーーーあのノリが懐かしくてつい...」
「じっちゃーーん。ひどいっすよーーー。」
果たして助郎はブラックハイパーガーFを倒せるのか?
次回「美瀬乃M、苦戦せよ!!」をお楽しみに。
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