第1話「美瀬乃M、誕生せよ!!」


今や日本は東京を除いて全てがペタンペターに支配されている。 だからと言って酷い状況になってるわけでもない。 単に女性と男性の地位が全て入れ替わっただけである。 まあ、男性にとっては大事かも知れませんが.. 「ぬぬーーペタンペターめ。男性向け成年誌・エロビデオを全て廃止するとは 絶対に許せんぞーー。ヤオイもので男が満足できるかぁぁぁぁーーー」 天才科学者の鯉町博士が今日も叫んでいる。 そんな博士の横には、かってのハイパーガーFのパイロット助朗も居たのである。 「そうだぜ。じっちゃんっ!これ以上、奴らの好きにさせては駄目っすよ」 「うむ。その通りだ。だからこそ、この新しいロボットを作ったのじゃーー」 鯉町研究所の司令室で大きく語りあう二人。 今日は新しいロボットの完成ということで司令室で、新型ロボットのお披露目を しようとしていたのだ。 目の前の巨大モニタからは新型ロボ、美瀬乃Mの全身が映し出されている。 美瀬乃Mと言う女性の名前が相応しい完全な女性型のロボットが目の前に そびえ立っていたのだ。 鯉町博士が声を高々にして、その新型ロボットの説明をし始める。 「見ろ!!これが新しい新ロボット美瀬乃Mじゃ。」 「おお、じっちゃん。こ・これ美瀬乃ちゃんにそっくりっすね。」 「その通り、せっかくの初の人型ロボットじゃ。孫娘の美瀬乃を題材にするのが  当然じゃろー」 「とか言って、結構楽しんで作ったんじゃないっすか?」 「まあ、それはいろいろな」 そんな時、そのモデルになった鯉町 美瀬乃が研究所の司令室に入ってくる。 「!!!な・何これー?私そっくりじゃないのー。」 「どうじゃ。嬉しいじゃろ?」 「嬉しくないわよ。ちょっとなんであのロボット、学校の制服を着てるのよ?  それもうちの制服にそっくりじゃない?」 「リアルさを求めたくでのー。どうじゃ、なかなか苦労したんじゃぞ。」 「そんな所に苦労しないでよ。それにあの肌もなんでリアルなの?」 「あれはなかなか苦労したぞ。わしがもしもの時に開発してた肌型弾力合金 が役に立ったわい。」 「さすがだぜ。じっちゃん。鋼鉄じゃ悲しくなる所だったぜ。」 「そうじゃろ。ついでに作った肌型弾力合金専用塗料も役に立ったわい。」 「すばらいぜ。じっちゃん。色は絶対に必要だぜ。」 「どうして、いつもくだらないものばかり・・・・んもう、こんなのが外に出るの?」 「いいじゃないか。お前はこの鯉町研究所の看板娘でもあり、お前が歌やCM  で稼いだお金に役に立ってるんだから。」 「・・・何ですって〜こ・こんなくだらない物に私の汗と結晶の賜物が無駄に なってるわけぇぇ・・・」ピキピキ 「いいじゃないか..老い先短いじいいだと思って見逃してくれぇぇ・・・」 急に弱々しくなる鯉町博士に美瀬乃は、かなり呆れてしまう。 (まったくぅぅ・・・このじじいは..) 実は鯉町博士の娘の鯉町 美瀬乃は日本を取り返す博士の孫娘として注目され、 その上、タレント顔負けの可愛い顔にプロモーション抜群であったので、 気がついたらトップアイドルにされた女の子であった。 初めは悪い気がしなかった美瀬乃だったが、自分の稼いだお金が祖父の馬鹿げた ことに使われてると思うと、やる気が徐々に失せていってしまう。 そして先日、引退を決意して、それを発表した美瀬乃であった。 「そう言えば美瀬乃、来月アイドルを引退すると言ったのは本当か?」 「ええ、もうあんだけ稼げばいいでしょ?それにこれ以上稼いでくだらないもの  作られてもたまらないしね。」 「ちょっと待ってくれぇぇーー!せ・せめて、このわしの作成したビデオを 販売してから引退してくれぇぇーー!」 「・・・ま・また勝手に私の映像を加工してプロモーションビデオ作ったわね!」 「いいじゃないか。撮影の手間が省けて儲けが大きいのだぞ!」 「じっちゃん、もし良かったら、そのビデオ見たいっす」 「おおぉぉーさすが、助朗じゃ。どうだ、助朗もこう言ってるから見てから 判断するということは?」 「まあ、どーせーエッチぽく作ってるけど、1度ぐらいは見てあげるわよ」 「よしよし、きっとお前も気に入ると思うぞ。それっ再生ボタンぽちっと」 博士がボタンを押すと巨大モニタにビデオの映像が流れ出す。 そう、博士が作成した孫娘のアイドルビデオが... ****<ビデオの内容>**************************************************** 「こんにちは〜私、美瀬乃で〜す。今日はみんなの為に大胆になっちゃうんだから」 後ろには真っ白な砂浜に綺麗なコバルトブルーの海が映っている。 真っ青な空の下で、砂浜を水着姿で元気に走っている美瀬乃。 おっぱいもおしりも抜群のプロモーションの美瀬乃が何と大胆な面積の小さい 三角ビキニを着けて自慢のFカップのおっぱいを大きく揺らして走ってくる。 「あ〜ん〜♪美瀬乃のおっぱいぃ〜こぼれちゃうぅぅ〜」 ************************************************************************ 「どーだ、見事じゃろーー!おっぱいが出るかでないかがポイントじゃ!」 「(じーんー)じっちゃん。素晴らしいぜ。アイドルの定番極めてるぜ。」 「その次のシーンはのー”美瀬乃、この泡の下はな・い・しょ”でいくのじゃぞ」 「素晴らしいっす。じっちゃん♪こ・これ合成だとは思わないっす!」 「・・・よくまあ、ここまで作ったわね..何がこぼれちゃうよ..」 「ちなみにNG集も作ってみたぞ」 「はぁ?NG?」 何故かNGまで存在する加工品を見せてくる博士。 そこには確かにリアルなNG集が流れてきたのである。 ****<ビデオの内容>**************************************************** 「あ〜ん〜♪美瀬乃のおっぱいぃ〜こぼれちゃったぁぁぁ〜」 カットォォォーー 「駄目じゃないか、美瀬乃。おっぱいをこぼしちゃ」 「てへっ、御免なさいおじいちゃん♪」 ************************************************************************ 「ちょっと待った・・・なんで加工品にNGなんてあるの・・・」 「なんでじゃろうな・・不思議だの・・・」 「詳しく説明する気ないなら、力ずくで教えてもらうわ」 ボキボキッ。腕を大きな音で鳴らし始める美瀬乃に博士は少し嬉しい表情を しながら説明してきた。 「仕方ないの..要はこのペンを使っただけじゃ。こうやって紙を用意してな。 ある物を書く」 カキカキ..博士は何と紙におっぱいの絵を【( @ )( @ )】を描いて、仕上がった 絵を美瀬乃に見せる。 「ああっ?何なのよ?そのおっぱいの絵は?」 「ビデオの時はハワイの絵を見せたのだが、今回は説明する為、この絵を書いたのじゃ」 訳のわからない博士の行動に不可思議に思う美瀬乃だったが、助朗のある言葉で ようやく少しずつ判り始めることになる。 「美瀬乃ちゃん、何で上着を捲っているんすか?」 「へっ?」 美瀬乃が助朗の言葉に自分の身体を見ると両手が勝手に上着を捲ってブラ姿を博士たち に見せている。 それだけでない。手が既にブラのホックまでも外そうとしていたのである。 「な・なんでブラを取ろうとしてんの?あ・あれっ?私、何をしようとしてるの?」 「それは、わしらに自慢のおっぱいを見せたいからじゃろ?」 「また、くだらないことを覚えたわね。おじいちゃんっ!!」 「加工して作るのが面倒でな。ちょっと催眠術なるものを習得したわい」 「こ・このエロじじぃぃぃぃーーー!」 言葉で抵抗をする美瀬乃だったが、手の方は残念ながらブラを取ってしまい自らの手で Fカップのおっぱいを見せ付けたのである。 「く・くやしいぃぃぃぃっ!早くその紙をどかしなさいっ!」 そう言いながら、自分のおっぱいを手に持って揺らしながら見せ付ける美瀬乃に 博士は思い切り笑ってくる。 「いいじゃないか。そんなに揺らしてるとこを見ると見せ付けたいんじゃろ?」 「ふざけないでっっ!!」ぷるんぷるん♪ 「いいではないか、でかいおっぱいだし〜」 「その紙を破きなさい!」ぷるんぷるん♪ 「いやじゃ!」 「破いて!」ぷるんぷるん♪ 「あっかんべーなのじゃ!」 「破けっ!」ぷるんぷるん♪ 「べろべろばぁぁー」 「・・・・・・ブチッ!!」(美瀬乃のキれた音。) その瞬間、美瀬乃の幻の左が思い切り博士に炸裂する。 「ふざけんなぁぁーーこのエロじじぃぃぃぃぃぃーー!」 自力で催眠状態から抜けて拳を繰り出す美瀬乃。 美瀬乃の拳が博士の顔面に食い込み、その直後に博士の体が宙を浮く。 そしてそのまま弾き飛ばされる勢いで壁に向かって飛んでいった。 バキィィィーーーンン!!ドカァッッッッーーンン!! 「じっちゃんっっっ!大丈夫っすか。うわぁぁーー壁にめりこんでるぞ!!」 「なーに。案ずるな。これぐらいいつもの事じゃ。」 (・・・じじい、本当に人間かしら?このばけもん。) 石をも砕く威力の拳を出す美瀬乃も凄いのだが、それをまともに受けて立ち上がってる 博士もばけもんである。 「さて、話しが少々横道にそれたしまったのーさっきはどこまで話したかのー?」 平然として話を戻そうとする博士に美瀬乃が釘を刺す。 「さっきのビデオ、後で全部破棄させてもらうからね」 「ふふっ、残念ながら一部は前売りしてしまったわい。かっかっかかか」 「・・・・・・ブチッ!!」(再び美瀬乃がキれる音。) 今度は、∞軌道を高速に描きながら頭がローリングしてくる動きをする美瀬乃。 あっという間に博士の側まで接近し、身体の反動を利用しながら左右の連打を 浴びせてくる。 美瀬乃デンプシーが見事に決まった瞬間である。 一発一発、撃音を立てながら博士の体を宙を浮かせていく。 そしてそのまま渾身の一撃で再び博士を壁の方へ向けて弾き飛ばした。 バキィィィーーーンン!!ドカァッッッッーーンン!! 「じっちゃんっっっ!息あるっすか。うわぁぁーーボロボロになってるっす〜!!」 「なーに。案ずるな。これぐらい、すぐに治癒してしまうわい」 ぴょこっ。本当に完治して立ちあがってくる博士である。 (・・・じじい、絶対に人間を捨ててるわぁぁぁーー!) 「さて、そろそろ本題に移らんとなぁぁー。さて、さっきはどこまでだったかのー?」 再度、釘を刺そうとした美瀬乃だったか同じ繰り返しになると思い、諦めてしまう。 「くだらない肌型弾力合金を作った所まででしょ?」 「そうじゃ、そうじゃ。肌を出すのに苦労した所だったのー。」 「じっちゃん。もしかして見えない所もきちんと肌加工で。」 「もちろんじゃ。これを見てみい。」そう言うと博士はあるボタンを押す。 すると巨大アームが美瀬乃Mのスカートを捲っていく。 そこには、美瀬乃にとっては、とんでもない映像が映ることになる。 そう、ついに美瀬乃Mのボディの秘密が少しずつ明らかになろうとしているのであった。
☆☆☆次回予告☆☆☆
ペタンペターに対抗する新型ロボ、美瀬乃M。 その隠された数々のボディの秘密とは? 「じっちゃん。ここまでするとは最高っすぅぅーーー!!」 「どうじゃ。わしの新型ロボへのこだわりはぁぁーーーー!」 「このエロじじぃぃぃぃーーー!!」 バキッッッッッーーーンンン!!!ドカァッッッッーーンン!! 次回「美瀬乃M、全貌せよ!!」をお楽しみに。


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