辱しめの卒業式 <起>「裸の卒業式」
(挿絵:ぺでぃぐりーちゃむさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

「ああっ、あ、あ、ぁぁっ..こ、これが..これが欲しかったの..」  被虐な目に遭っているのに河合ほずみの身体には快感が響きわたる。 「は、裸で..卒業なんて..最悪なのに..なんで気持ちいいの?」  卒業式の音楽が流れてる中、河合ほずみは遠くなってくる体育館を見な がら一糸まとわぬ姿でどこかへ連れてかれていく。  冬の寒さを忘れそうなほどの激しい火照りがおさまらず、河合ほずみの 股間からは愛液が地面に垂れ続けていた。  地面の雪解け水が河合ほずみの愛液を誤魔化すように吸収し、眩しく反 射してくる。  あれほど綺麗だった雪は黒っぽく薄汚れており、今の惨めな河合ほずみ の姿を照らし合わせてるようだった。 「み、みんなには..正面の私を..見せたくない..だって、こんな酷 い目に遭っているのに..きっと満面の笑みを浮かべてる..口から涎が 垂れるほど悦んでいる..だから、せめて..みんなにはしばらくの間だ けでいい..勘違いして欲しいの..ああぁっ、あ、あぁ、あふぅっ」  ゾクゾクッと身体が何度も震える。快感の震えだが、遠くから見ている クラスメイトには悲惨な震えに見えたのであった。

クラスメイトたちに、こんな姿を晒す
時がこんなに早く来るとは、河合ほず
みは思わなかった。
これは決められた運命と諦めなければ
いけないのだが、そんな簡単に割り切
れない。

「ほら、モタモタするな」
河合ほずみを裸で連れ出した男が非情
な仕打ちをしてくる。
白昼堂々、卒業式が行なわれた体育館
から連れ出される河合ほずみ。
門から出て行く彼女に男たちが最後の
挨拶だけを許してくれた。
「・・・今まで3年間、ありがとう」
河合ほずみが学校の方へ振り返り礼を
いい、遠くで見ていたクラスメイトた
ちは呆然と見ていた。
そして、そのまま河合ほずみは正門を
くぐり消えていった。

体育館には、河合ほずみの服と下着だ
けが虚しく残っていたのだ。

 何故、河合ほずみはこんな辱めを受けてしまったのだろうか..  親友のみねと一緒に卒業式に行くまではいつもと同じはずだった。  そう、ほんの数時間前までは、河合ほずみは普通の女子高生として高校 生活を過ごしており、今日卒業式を迎えることになった。  卒業式を迎え、河合ほずみの心はうきうきしていた。  大好きなお兄ちゃんが一年ぶりに帰ってくると聞いて、少しは綺麗にな った自分を見てもらおうと、シャワーを浴び、髪型を何度も整え、鏡に向 かって念入りにおめかしをした。  そして、家の前で待っていた親友のみねと一緒に卒業式へ。  昨日買った服の楽しい話から真剣な話までいろいろと楽しく喋りながら 学校へ向かった。  これからは、将来の夢のチャンスを活かそうとか、卒業してもずっと親 友でいようといつもよりいっぱい話していた。  まだ、キスもしてない幼馴染の彼氏とも、卒業したら進展しようと思い ながら歩く河合ほずみだったが.. 「そーいえば、ほずみ。カレとはどこまでいったの?」 「そんなこと言えるわけないでしょ」 「いいじゃない。ほずみのこと、心配してるんだから〜。一昨日だって何 か大喧嘩してたけど、仲直りのチューはしたの」 「んもー、チューなんてしてないわよっ!仲直りはしたけど」  一昨日、卒業式の予行練習をした際、ささいな事で河合ほずみは幼馴染 の彼氏と大喧嘩してしまった。  そのことをみねに話したところ、呆れた顔してこう言ってきた。 「ほずみのばか!それってアンタのことを好きってことだよ!」 「うるさい!」 「さっさと謝った方がいいわよ」 「言われなくても分かってるわよ〜」  河合ほずみは仲直りをしようと校舎の階段を駆け足であがった。 (やっぱり、すぐにあやまるしかないのか・・・。) 「考えていてもしかたがない!ええい、当たってくだけろだ!」  ガラッ  河合ほずみは息を切らして、教室の戸をあけた。 (おそかったか・・・)  教室には、もう誰もいなかった。 「・・・当たり前だよね。もう4時も回ったし」  西日が差す教室を、河合ほずみはぼんやりと立っていた。  だが、よく見ると、幼馴染の彼氏の席の脇のフックにはカバンがかけら れたままだ。  ということは、忘れていったのか、まだ居るのか。 (あれ?まだいるのかなぁ。)  そのカバンには、遠くから見ても何か固そうな、四角い大きなものが入 っているのがわかる。 (アイツ、何持ってきてんだ?)  河合ほずみはその中身に興味が沸いてきた。  ちょっとだけ、そのカバンをそ〜っと開いてみた。 「何してるんだおまえ?」 「はわわ!」  気づかないうちに、幼馴染の彼氏が教室の入り口に立っていたらしい。  なんてところを・・・!見られちゃったと河合ほずみは思った。 「ほずみって、意外に覗き屋なとこあるんだな」 「ち、ちがっ、こ、こんなとこに、カバンだけあるからそんな・・」  幼馴染の彼氏が笑っている。 「な、何よ・・・!」 「いいさ。どうせそれは・・・。うん、それよりほずみも一緒に探してく れないか?」 「何を探すのよ?・・・ま・まあ、時間もあるから・・・い・一緒に探していい わよ」  こうして、知らず知らずの何とか仲直りが出来た河合ほずみだった。 「おーい、ほずみ?何、カレとの熱い思い出に浸っているのよ」 「えっ?い・いや、そういうわけじゃ..」 「もう、校門だよ。丁度、クラスのみんなもいるわね。早くいこ」 「うん」  校門につき、卒業式が始まるまで、河合ほずみはみねと一緒にクラスメ イトたちと明るく話していた。  3年間の思い出話に花が咲き、想いが詰まった学校を見ながら感傷に浸 っていた。  もう明日からは、この通学路を歩くこともないだろう。  河合ほずみの満面の笑みが、今日は一段と綺麗だった。一緒に楽しく話 してる男子たちは、最後まで真面目だった河合ほずみに少し残念に思う。 「こらぁ〜、男子ども。今ほずみのこと、エロい目で見てたでしょ!まっ たく最後の最後まで男子たちってエロいんだからぁ」 「そんなこと思ってねーよ」「みねも最後までうるせーぞ」  春風でヒラヒラとなびく河合ほずみのスカートを見ていた男子たちに慌 てて注意をしたのは、みねだった。 (ほっ。今日はちゃんと穿いてきたんだ。卒業式だから当たり前か..)  みねだけが知っている。真面目な河合ほずみの大胆な秘密。理由は分か らないが、月に3、4回ほどは下着を穿かずに登校してくる。  真面目な子ほど、そういう密かなイケナイ性癖があるのかなと、卒業す るまでは黙って見守ろうと河合ほずみに何も言えなかったみねだった。 「みね。あんまり男子たちをいじめないであげて」「甘い、甘いわ」 「卒業式なんだから、俺らにも幸せをくれよ」「何が幸せよ!エロ男子」  河合ほずみとみねの会話に男子たちも笑い始める。けど何か、最近の河 合ほずみはどことなく色気が出てきたような気がするのであった。 「ほずみ、何か少し色気が出てきたようだけど、ようやく彼氏と良い仲に なろうと動きだしたのかな〜」 「そんなんじゃないわよ〜」「けど、ほずみって結局彼氏とキスもしなか ったなんてもったいない感じね。それがストレスで変なことしちゃってり してぇ〜(しまった、思わず口走っちゃった..)」  冗談で言ったみねの言葉に、河合ほずみはドキっとした。少し動揺もし た。 「何、ほずみったら赤くなってるのよ。ほずみがそんなことするわけない でしょ!分かってるわよ」 「あはは..みねったら..」(ごめん..私、実はとんでもないことに なってるの..きっと、この卒業式でも..悲惨な目に遭うのかも..)  そう、河合ほずみはみねたちが知らないとこで、大変なトラブルに巻き 込まれていた。  1年前、安物の時計しか付けていない幼馴染の彼氏に高い時計をプレゼ ントしようとアルバイトを探してた時.. 「ほずみ、私がほずみに合った稼げるいいバイト教えてあげる」と、同級 生の亜子にアルバイトを紹介してもらったのが、そこがAV事務所と知ら なかった。  冒頭で河合ほずみを裸で連れ去った男らは、そのAV事務所の人間らだ。  亜子は、とある名家の令嬢で綺麗なロングの黒髪で、健康的なボディ、 学年2位の成績優秀な女子であるが、それは表向きの仮面で河合ほずみの 前では気さくな女子だった。  よく二人で温泉旅行に行き、時には混浴にもチャレンジして「あの時は やばかったね〜」「うんうん、でも結構ドキドキして興奮しちゃった」と 大勢のワニ男から慌てて逃げたことを楽しく話しあえる仲だった。  河合ほずみの携帯には時々、亜子が裸の写メを送って驚かせもする。こ こまで自分を晒しだしてくる亜子のアルバイトの紹介を断るわけにもいか なかった。 「は・はじめまして。ここ何やってるとこですか?」 「いやらしいものを撮って売ってるとこだよ、ほずみちゃん」 「えっ!ど、どういうこと?亜子..なんで?」 「てへっ、そろそろタダで裸を晒すのはやめようよ〜。ほずみなら、それ でいっぱいお金を稼げるよぉ〜。私もつきあってあげるから」 「だ、騙したのっ..亜子」 「…ふぅ〜、今は私を憎んでいいから..その内、わかるよ。じゃあ、ま ずは失神するまで一緒にイこうね♪」 「亜子..」  その後で、河合ほずみと亜子は男たちに裸に剥かれ、朝まで数え切れな いぐらいの絶頂をさせられた。  それからと言うもの、河合ほずみは撮られた絶頂の映像で脅され、毎日 内緒でAV事務所に通わなければならなくなった。  最初は嫌々ながら男らの露出命令を実行したが、少しずつ河合ほずみ自 身が知らなかったい性癖が開花していく。  1ヶ月ほど経った日、河合ほずみに亜子が自分が露出狂だったことを告 白した。 「やっぱ、私の思ったとおり、ほずみも私と同じ露出狂だったのよ」 「なっ!わ、私はそんな変態じゃないわ!あんたと一緒にしないで!」 「そうかしら?混浴の刺激じゃ物足りなくなってきたと思って紹介したの にぃ〜。お金もいっぱいもらえて一石二鳥でしょ?」 「わ、私は脅されてやってるのよ!いつか警察に訴えてやるんだからっ!」 「…そこまで嫌なんだ..わかったわ、ほずみの映像は私が何とかして全 部処分するわ。でも、受け取ったお金は返さなくていいわ。酷い目に遭わ せた慰謝料としてもらってちょうだい」 「亜子..本当に全部、処分してくれるの?」「それは保証するわ」 「…亜子はこれからどうするつもり..」「そんな恥ずかしいこと、言わ せないでよ。きっとその内、「名家令嬢の大胆露出」なんてタイトルでA Vデビューするから..」 「亜子..それでいいの?」「私は好きでやってるからね。ごめんね、私 の勘違いで変なことに付き合わしてしまって..」  こうして、恥辱のアルバイトから解放された河合ほずみだが、日が経つ につれて露出の衝動がすごくなってきて、オナニーぐらいじゃ発散できな くなっていた。  亜子に内緒でこっそり1人で混浴の温泉に行ったけれども、亜子の力を 借りないと大胆なことが全く出来ない自分がそこに居た。  アルバイトから解放された日から、何をやっても全くイけなくなってい た。ストレスもどんどんたまっていくし、イライラして他人への八つ当た りも自己嫌悪するぐらいひどくなっていきた。  情けないことに河合ほずみは絶交した亜子に相談した。  それなのに亜子は何1つ文句言わずに相談を聞き、河合ほずみが驚く提 案をしてきた。 「もう1回、脅されてみない?おかしなこと言ってるのは分かってるけど.. ほずみにとっては、きっとその関係が一番いいと思うから..」 「う、うん..わかったわ..そ、卒業するまで..私を脅してちょうだ い..でも私はAVデビューなんて絶対しないからね..」    結局、露出の衝動に負けた河合ほずみは恥辱のアルバイトを再開してし まったのであった。


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