今日は朝から快晴で降雨確立絶対0%のぽかぽか日和である。
温度も高いせいか、みんな上着など着ず、シャツ姿で過ごしている。
こんな日には当然、傘など持っていく必要はないと誰もが思うだろう。
ましてや、ここ1週間、雨が降っていないので、持ち傘も邪魔に思えて
家に置いて来てしまう。
そんな絶好の日を密かに狙っていた「おしゅうちさま」は、ある集団が
来るのをじっと駅の前で待っていた。
それは女子高生たちのグループであり、ちょうどいいところに可愛い
4人組の女子高生がアイスを舐めながら、こちらに向かっている。
これから、ある事が起こることが知らずにのん気にお喋りしながら歩いて
おり、まさかこの後にとんでもない羞恥が来るとは思ってもいなかったで
あろう。
「今日は超暑すぎるよぉ..」
「もう汗だく..涼しくならないかな」
「私、蒸れるからブラ取っちゃったよ」
「あっ、実は私もぉ〜内緒だけど♪」
4人がブラを付けてないと言う会話を聞いて、目を輝かせてますますやる気が
出てきた「おしゅうちさま」。
そう、「おしゅうちさま」が求める条件を全て揃えてしまった事が彼女たちの
不運な結果だといえよう。
いつも以上に力を高めていき、タイミングをしっかりと計っていく。
そう、今からやる力は「おしゅうちさま」にとって、相当力を使ってしまうもので
あり、やるからにはそれなりに得るものがなければならないからだ。
そんな事も知らずに4人は相変わらず、アイスを舐めながらしゃべっており
もうすでにこの力から逃れられない範囲に入ってしまったのである。
「はぁぁ〜明日も晴れだって..いつになったら涼しくなるのかな」
「雨が降れば涼しくなるのにね。思い切り1回降って欲しいね」
「それいいね。この暑さを吹き飛ばす感じでね」
「でも、この天気じゃ降らないわね」
快晴の空を見て明るく話している最中、「おしゅうちさま」が空に向かって
思い切り力を振りかざす。
すると、何と突然の雨のしずくが落ち始めてきた。
ポツ..ポツポツ..
「えっ?雨?」「うそ..まだ空晴れてるよ」
「駅はすぐ近くだし、降っても問題ないわ」「そうそう」
少し小雨が降ったことに全く動じない彼女たちであったが、ほんの数秒も
経たない内にすごい雨が降ってきたのだ。
ドシャァァァァァァーーー
バシャバシャバシャバシャァァーーー
まるで滝のように思える程の夕立がすごい雨量で降り、彼女たちを襲ってくる。
「きゃぁぁっ〜何よ、この雨〜」「早く駅にぃぃ」
「いやぁぁーーこれ滝みたいだよ」「最悪ぅぅぅ!」
大声をあげながら、急いで駅まで走っていったが、もう完全に手遅れとも言える
状況であった。
たった数十秒の夕立であったのだが、辺りは一瞬にして水浸しとなり、どれだけの
雨が降ったかは一目でわかるであろう。
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