201*年、元旦。
若者のTV離れで各TV局が業績悪化が深刻となる中、視聴者を取り戻
そうと長きに渡ったTV規制が一気に緩和されることになった。
そこで視聴者が!いいや若者が!一番求めるものを提供しようとリサー
チしたところ往年のエッチ番組が見たいという回答が多かった。
スポンサーの方も怪我さえしなきゃOKということはエッチ番組はあっ
さりと了承されたので早速、各局がいろいろなエッチ企画を復活させる中、
某大手TVでも1つの正月エッチ番組を企画した。
その名も「全国女子高生温泉アスレチック」!
正月定番の温泉ものと全国高校生ものを1つにまとめたものである。
エッチな番組なら喜んでバックアップしますよと、幾つかの大手スポン
サーが潤沢な資金をポポンと用意してくれた。
舞台は都内の天然温泉ランドがいいんじゃないかという事で、アスレチ
ック施設が近場にある東京の某市が選ばれることになった。
そこは東京とは思えない豊かな自然に恵まれ(駅もないけど..)、広
大な丘陵があることから温泉アスレチックを行うのには絶好の場所と言え
よう。
番組のためだけに一時的に天然温泉ランドとアスレチック施設を改造し、
最大級の温泉アスレチック施設を完成させてしまった。
そして観客用の特別交通網も急きょ用意した。何せ、この某市には鉄道
路線がないので隣接する市の終点駅から万博でも利用されたリニアモータ
ーカー臨時路線を引き、そして地方からくる人には近くの飛行場(って言
うかアメリカさんの**)の一時的な民間航空利用をすることで対応する
ことにした。
(ちなみに臨時路線は残念ながら番組開催期間中しか使用できない)
こうして、日本最大となった温泉アスレチック施設で番組が行われる事
となり書類審査や学校推薦により選ばれた各高校の女子高生が全国から集
結した。
何と、この大会で優勝した高校には某省より多くの教育予算が降り、選
手には賞品と幾つかの有名大学からの推薦枠の特典が用意される。
その為、某P●Aも今回ばかりは黙認する方向で決まったのであった。
そんな数々の謀略が裏で繰り広げられている中、全国よりやってきた女
子高生たちは選手準備室に集められ、女性ADより大まかな説明を受けて
いた。
その中に純越学園の代表と来ている1人の女子が参加しており、彼女は
渚野 祐衣美(なぎさの ゆいみ)高校2年生。何と、ミス純越学園に2
年連続でなっており、そういった美少女女子高生が多く居たのであった。
「今日はみなさん御集まりになってご苦労様です。今から競技の大まかな
ルールを言いますので注意して聞いてください」
女性ADが全国より集まった200名の女子高生たちに説明を開始する。
「まず、みなさんには、予め配った服装に着替えてもらいます」
(えっ?配ったって..まだバスタオル1枚しかもらってないわよ。)
参加女子たちがざわついてくる。どの子もバスタオル1枚しかもらって
いなかったからであった。
「あ・あのー、まだタオルしかもらってないんですか..」1人の女子が
質問してくる。
「はい。バスタオルだけですよ」女性ADは平然と応えてきた。
「ちょっとぉーバスタオルだけってどういう事ですか?」
「今回の番組の舞台は温泉ですよ。当然の格好だと思いますか」
「そんな・・・そんな事、聞いてません」
「こちらは、みなさんの学校や家族の方に既にこの通り承諾書をもらって
います」
そう言うと何と、女性ADはみんなに承諾書を見せてきた。
(承諾書って..どういうこと?)
渚野 祐衣美もその承諾書を見て、あるシーンを思い出す。
(そう言えば..パパやママが何か申し分けない表情で私を送り出してい
たことわ..でも...どうして?)
「一応、今回すでに出演料はあなた達の家族の方に支払っています。それ
を忘れないで下さいね」
(出演料っ!?そんな事、聞いてないわよ!!)
少し泣きそうな表情の祐衣美が心の中で叫んだ。
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