最終話「ツバメ、朝より帰還す」


 あ〜、今日は朝からちょっと鬱(ウツ)な私。  いや、クラスの女子全員がため息をついてるような気がする。  何故、こんなに気分が暗いのかって?そりゃ一限目から体育があって、 それも水泳だから。いきなり水泳って何なのよぉぉぉ〜〜。  まだプールで泳ぐ季節じゃないのにぃぃ〜。ここの学校って何で季節に 関係なく水泳の授業が発生するのよぉぉぉぉ〜。 「それは、温水プールが充実してるから。プラス体育教師の庭崎 響子が 元・有名水泳選手で水泳が好きだからよ」  私の心を読んだかのように的確な答えを言ってきた親友の悠理。  今日も朝からカバー付の文庫本を片手に持って読んでるけど、中身って **書院系の官能小説よね.. (朝からそんなの読んで頭が真っピンクになんないのかな..) 「おはよ、ゆりぃ。ゆりぃは一限目から水泳でだるくないの?」 「大丈夫よ。身体を冷ますのに丁度いいしね〜。今日はいつもより濃い本 を選んできたから♪」 「・・・何か、すっごい不純な。はぁ〜、水泳を思うと気が重い..」 「まあまあ、もなり。男子よりはマシよ。男子は朝からマラソンみたいよ。 走るよりは泳ぐほうがいいと思わない?」 「う〜ん、どっちも嫌なんだけどなぁ〜。大体、一限目から水着に着替え るのが面倒でしょ?」 「・・・あっ、私は着てきたわよ。もなりは着てこなかったの?」 「いや、高校生になって水着を着てくるってのは..」 「はぁぁ〜、我がもなり様は相変わらず分かっていませんでした」 「何が分かってないというの?そういうの普通、小学生がよくやることじ ゃない」 「ふぅ〜、まだまだ我がもなり様はお子ちゃまというべきなのでしょうか?」 「”我がもなり様”って言う時はろくなことを言わないと思うけど..お 約束で聞いとくわ」 「あらん♪ためになるわよぉ〜。よく考えて御覧なさい、今着ている水着 がどうなっているか?」「どうなってるって?蒸し暑いだけでしょ」 「そうっ!その蒸し暑さっ。今、私の水着はムンムンとなってるのよっ! 女子高生の汗と匂いを思い切り詰め込んだこの水着は、男にとっては至極 の一品っ。妹ラブなお兄様なら、思わず縄を手に持って悪戯してくるはず だわぁ」 「いや..そんなに力説されても..それに縄って何よ..」 「そ・れ・は♪私のお兄様の屈折した愛情表現。お兄様ったら、私を悪戯 しないと気が済まないからぁ〜」 「ははっ..そ・そうなんだぁ」  ゆりぃのお兄さんって、腕のいい真面目なお医者さんだったよね..ま さか本当に妹を悪戯してるのかな..怖いからこれ以上、聞くのは止めよ.. 「ところで、話は変わるけどぉ〜。ツバメちゃん、今日剣道全国大会から 帰ってくるんだよね?」「うん、ツバメは今日から来るはずだけど」 「しかし、新聞で見たけど全国5位っていうのはすごいわね〜。もなりも 鼻が高いんじゃないの?すごい幼馴染を持って..」 「ん〜、まあ..そーだね」(5位か..ツバメったら、また試合に集中 しなかったんだ)  私の幼馴染、笹木 燕(ささき つばめ)。両親が剣道家であることか ら小さい頃より剣道一筋で育ってきた女の子。ただ、剣道ばかりやってい たせいか無口で感情表現が少ない子になっちゃったのよね。  ちなみに剣の腕は、贔屓目なしで日本一の実力を持ってると思う。  真剣の二刀流居合いの達人でもあるし、相当な有段者でもあるし、高校 生のレベルじゃない腕があるんだけどなぁ〜。 (確か..大会は博多だったよね。博多と言えばラーメンか..)  ガラッ。「おはよ..もなり」「「!!」」「「〜〜!?」」  噂をしていた剣道娘のツバメが教室に入った途端、クラスメイト全員の 目が点となった。  めったなことで動じない悠理でさえも、口を開けて呆然としていた。 「どうしたの?みんな」「えっと、まずはツバメおはよ」「うん、おはよ」 「次に聞きたいんだけど、その姿で登校してきたの?」「だって、水泳」 「まあ..水泳なんだけどぉ..えっと服はどうしたの?」 「バックの中。面倒だから着て来た」  そう、何と高校生にもなって水着のままで堂々と登校してきたツバメ。  それもっ!それもぉぉぉ〜、高校生になってスクール水着ってぇぇぇーー。 女子高生が朝からスクール水着で登校なんて、どんな罰ゲームだよぉぉー。  そういや、ツバメは未だに羞恥心ってものがないのよね。小学生だって、 水着で登校なんて恥ずかしくて出来ないわよぉ〜。 「3日ぶりだね、もなり。ツバメ、太ったかな。太ったかなぁ〜(わくわく)」  パンパンッ!パンパンッ!胸の辺りを叩きながら私に答えを求めるツバ メなんだけど、普通お腹を叩くんじゃないのか? 「・・いや、太ってないと思うけど」  ガァァァァーーーンンッ!「結構、食べたのに..博多での試合だった から、無料のラーメン店制覇したのに..」「無料?」 「全て時間内でタダだった」 「ふぅ〜、だから5位なのね。2日間の試合だから初日の試合後に食べまく ったんでしょ?」「ちょっと食べ過ぎた。けど美味しかった♪」  実はこのツバメはヤセの大食いの代表みたいな子であり、小さい頃から 食べまくってる割には全く太らないのである。  本人は太りたいらしく、高校に入ってから更に食べるようになったけど、 ただそれはウエストをアップさせる訳じゃなく、バストをアップしたいよ うだ。(ツバメの頭ではおっぱいは脂肪の塊と思ってるため)  まあ、スクール水着がすごく似合うから、おっぱいが欲しいのは分かる 気がするけど.. 「もなり、早くプール行こ..ちゃんとジュースの素も買っといた」 「ぶっ!!また粉ジュース買ってきたの?この前、先生に怒られたばかり でしょ」「大丈夫、今度は美味しいメロンジュース!(じゃじゃぁーん)」 「オレンジでもメロンでも同じだから..ゆりぃも何とか言ってよぉ〜」  ブツブツ・・・「スクール水着登校か..こんなエロシチュ、もなりにや って欲しかったかも」「いや..やらないから」  ううぅ..悠理が変なこと言ってきたから..ああんっ、また私の頭の 中でイケナイ妄想が始まったよぉぉーー。  もし..私がスクール水着で登校してきたらぁ〜。エッチな妄想が開演 しちゃうぅぅー。 ++++++++++++++++++++♪♪♪++++++++++++++++++++♪♪♪+++++++++++++++++  朝から水着で歩いてる..それもピチピチのスクール水着で..  通行人に見られながら、スクール水着を着て学校へ登校するなんてぇぇ〜。  朝日がまぶしい中、きつめのスクール水着だけを着て登校する私。  おっぱいやお尻のお肉が入りきれなくて飛び出ているのに。こんな恥ず かしい姿、女子高生の私がするものじゃないだろう。 (ぁぁっ..これから、水着のままで電車に乗るのね..どーしよー)  いろんな人にじろじろ見られながら改札を通り、駅のホームへ。  やってくる電車を見ると、すでに満員であり水着姿で朝の電車に乗るな んて痴女丸出しの行為だ。当然、中に乗っていた人が全員、こっちを向い た。  私は、押されるがままに車両の真ん中まで入っていく。朝ということも あって通勤しているおじさんばかりだ。おじさん独特の匂いが立ちこもる 輪の中でスクール水着を着た女子高生が乗っている。  最初は様子見していたおじさんたちも、すぐに理性が吹っ飛んで私の身 体を弄りはじめた。  それも私が一切、手を払わないから次々と水着の中に手が入ってきた。  おっぱいやおま●こは当然、弄られる。堂々と膣内に指を突っ込んで掻 き回してくるおじさんもいた。中には私の手を誘導して、自分のイチモツ を掴ませてもきた。  もう、車内が完全なAVの撮影現場みたいになってくる。気がつくと水 着は綺麗に脱がされていて、私は素っ裸で複数の男に弄られまくることに なった。  おじさんたちに弄られるなんておぞましいのに、私のおま●こはぐちょ ぐちょに濡れていた。そして、おじさんたちがズボンを下ろして使い古し たビンビンアイス棒を出してきた。  ぁぁ..臭い匂いなのに何故か舐めたくなるよぉぉーーー。 「お願い..おじさんたちのアイス棒、舐めさせてぇぇ〜」  私は自分から舐めたくなって、おじさんたちが股間から差し出すアイス 棒を必死に舐め始めた。  しばらく舐めるとどれも苦い白練乳を発射してくるけど、これがまたた まらなく美味しいぃ。  奥さんが相手してなく、たまってるせいか、一度ぐらい出してもすぐに 元のビンビンアイス棒へ戻っていく。  これじゃあ、今度は下の口で食べてあげないとダメなのかなぁぁ〜。  鼻息荒いおじさんたちに自分からこうお願いしてきた。 「駅につくまで、今度は萌奈莉のおま●こにどんどん挿れて出してくださ い。中出しして結構なので」 「うおっ、それは有難い」「朝から女子高生とやれるなんて最高だ!」  こうして、おじさんたちが次々と私を犯していく。でも、まだ次の駅に 着くと新しいおじさんたちが乗ってくるのだ。  私..今日は終点までイっちゃうかもぉぉぉ〜〜 ++++++++++++++++++++○○○++++++++++++++++++++○○○+++++++++++++++++ 「って!するわけないでしょぉぉーー!何でアイス棒を欲しがるのよぉぉ ぉー!はぁはぁはぁ..」  思わず教室で叫んでしまったが、男子も女子もいつの間にかみんな着替 えに行ってしまったので、今回も誰にも聞かれてなかったかも..いや.. 「・・・・・・」じぃぃぃぃぃーーー。いや!1人だけ聞かれていた。 「えっとツバメ、今のはね..そのぉ〜」 「?アイス棒のこと..そういやツバメも朝もらった」 「えっ!ツバメ?アイス棒を貰ったって..まさかっ、ツバメも電車で!」 「・・・ううん、走ってきた。汗かいてたのを見て、アイス棒買ってくれ た。バニラとチョコとオレンジと..」 「だぁぁ〜。買ってもらったって..ツバメったら、あんたは警戒心がな いの?」「大丈夫っ♪悪い奴目を見れば分かる(キラッ)」  どうやら..ツバメは女子高生と言うよりは、未だに小学生と見られて いるのかも知れない。(そんなに背は小さい方ではないんだけど..) 「まあ、ともかく私たちも早く着替えに行かないと..ああっ!」 「どした?もなり」「ない..水着がないわ..鞄に入れるのを忘れてた わぁぁ〜」  これはかなり不味い状況かも。何せ体育教師の庭崎は、あの日だろうか 水泳に関しては絶対、見学を認めないからだ。水着を忘れたから休ませて なんて、きっと無理だろう。 「・・・もなり。水着忘れたら下着だよ。他のクラスで下着で泳いだ子、 見たよ」「・・・それマジ?」「うん。マジ」  うわぁぁぁ〜、最悪だよぉぉ。まだ一限目だよ、下着でなんか泳いだら 後の授業、どーすんのよぉ〜。ノーパン・ノーブラってこと?  いやいや、もしかしたら庭崎も事情を話せば分かるかも知れないっ!  希望を持って交渉をすべきよ。うんうんっ。 「・・・というわけで見学していいですか?」「ダメだ。下着で泳げ」 「替えの下着、ないんですがぁ〜」「それなら裸で泳げ。女子だけなんだ から構わんぞ」「いや..裸はちょっと..」  どこの世界に素っ裸で授業を受ける女子高生がいるのよ。  いくら同性だからって、そんな恥ずかしいこと出来るわけないでしょ!  この後も必死で食い下がってみたけど..結局、下着で水泳の授業を受 けることになった私。  まあ、水に浸けたからってそれほどスケスケにならないからいいものの、 問題はこのあとどうするかだ。    それに、下着で泳いでるということで私のショーツは水とは違うもので 濡れてきた。そのはしたない下半身に情けなさを感じてくるよぉ〜。  うぅ〜、だんだん露出癖が悪化しているのかなぁ〜。そんな悲しい事実 を深く実感してしまうよぉ〜。 「こらっ、綾凪。透けるのを気にしてタイム落ちたら没収だぞ」 「す・すいませんっ」  ちょっと、私におま●こ丸出しで泳げって言うの?そんなこと言われる と余計に股間が疼いてきちゃうじゃないぃぃ!  じゅんっ♪(ぁぁっ、愛液が溢れてるぅぅ〜)  ばれないことをいいことに、私のおま●こ暴走してるんですがぁぁ〜。 「綾凪っ。早く泳げっ」「は・はいっ」  とにかく今は水泳に集中して、これ以上濡れないようにしなくちゃ!  まあ、今回は庭崎のおかげで何とか我慢して水泳の授業を乗り越えたけ ど、このびしょびしょになった下着はどーしよぉぉーー。 「もなり!ツバメのを貸す。これ穿く」「えっ?あんたはどうするのよ?」 「昼休み、泳ぐからずっと着てる」「・・・いや、スクール水着を着て授業 をするのは..」「大丈夫、ツバメ全然気にしない」 (そういう問題じゃないと思うけど..まあ、ノーパンはきついからここ は素直に好意を受け取るしかないかな)  もちろん、ツバメのブラはサイズが合わないからノーブラとなったけど、 パンツは何とか穿けたから助かったわ。  それにしてもパンダ絵柄のパンツって..ツバメ、まだあんたこんなプ リントものを穿いてたのね..  ちなみにツバメが昼休みに泳ぎたかったのには理由があり、みんなに阻 止された粉末ジュースをプールにばら撒くためだった。  昼休み..校内放送で庭崎の怒り声が炸裂してたのは言うまでもないだ ろう。(ツバメったら..本当にばら撒いたのね..ぁぅ..)  こうして、幼馴染のツバメも加わり、また明日もドキドキ・イケナイ日 々が続くんだろうなぁ〜。 <完>


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