プロローグ


 高空 樹理歌・・・もうすぐ高校卒業の新人アイドル。  (18歳)    巷では超・清純派アイドルで有名な美少女タレント。           しかしある日、大物女優に睨まれたせいで...  新人清純派アイドル、高空 樹理歌(たかぞら じゅりか)。  今、芸能界でこの名を知らないものがいないほど人気のある日本1の清 純派アイドル。可愛らしい顔立ちがポイントで清純派路線を走っているア イドルである。  髪はセミロング、目がパッチリした可愛い女の子であるが、スタイルの 方も抜群で何とFカップのバストの持ち主でもある。  ただ、全体のプロポーションの良さと露出の少ない服装をしてるため、 バストの大きさを感じさせないとこが隠れた魅力の1つでもある。  すでに数多くのCMからTV・ドラマ・バラエティにも出演する彼女は まさに絶好調のアイドルと言えよう。  だが、ある日のとある出来事によって樹理歌の日常が大きく変わり始め ていくのである。  それは、あるバラエティ番組での出来事であり、この芸能界であやゆる 力を持つ大物女優”立花 舞子”との共演の日の出来事だった。  立花 舞子、芸能界で彼女を怒らせた者は2度と芸能界に出てこれなく なると言う噂を持つ芸能人であり、誰もが恐れる存在である。  そんな彼女との共演が樹理歌の今後を変えていき、その出来事がまさに 起ころうとしていた。  番組の内容としては今絶好調の新人の樹理歌と立花 舞子が、あるテー マにそってトークバトルをするというものだった。 「だから、こういう事でやっぱいけないと思うんです」 「そ・そうね..確かに貴方の言うとおりだわね..」  立花 舞子の顔が少しゆがんでいく。樹理歌が意外にも頭がいいことを 計算せずに得意のトークで負かされてしまう。  もちろん、バラエティのコーナーで負けたぐらいで腹を立てるほど、器 が小さい人間でもない。  ただ、少ししゃくに障ったせいかコーナーの終わり際に軽い嫌みを樹理 歌に言ってくる。 「あなた、意外に頭がいいのね?ただの顔と身体だけのバカアイドルでは ないようね」 「はい。これでも、一応高校は行ってますので」 「そう?どーせタレント学校でしょ」 「いえ、付属大学付きの高校です」 「・・・あら、それはゴメンナサイね..」  少し場が不味くなる中、司会者が上手い具合に場を和ませ始めてきた。 「立花はん。わての樹理歌ちゃんをいじめんでちょーだいっ!」  ハハハッ。場内が司会の面白い仕草とセリフで湧き上がる。 「心配しなくていいですわよ。わたくしが、そんな小便娘相手に感情を露 にしませんわ」  むっ!「私、そんなに子供じゃありません!大物女優でも今の言葉ひど いです」 「・・・ちょちょっと樹理歌ちゃん。それは言っちゃあかんでっ・・・」 「大丈夫ですわよ。わたくし大人ですし、そんな言葉では」  カチン!「・・・あのーちょっと思ったんですけど、その名前ちょっと 読み方変えると”りっぱな ぶす”ってなるんですね」 「上手いっ!。りっぱなぶす!こりゃ見事な切り返しや!」  ガタン。「わたくし、この番組おろさせてもらうわ」と立花はその場か らいきなり帰ってしまう。  後日、放映後。この番組は各方面で話題となり、一時は大事になるかと 思ったがあっさり立花側が降りてしまい、すぐにこの話は収まってしまう。  だが、それと同時にあの司会の番組はなぜか次週で打ち切りとなり、司 会者も突然いろいろと化れた女性問題であっという間に芸能界から消えて しまった。  そう、この立花って女優は表向きには優しい大物として売ってはいるが、 実際は陰湿な女優であり、この女に逆らったものは何人であろうが必ずひ どい目にあってしまうのだった。  そして当然のごとくその魔手は高空 樹理歌にも来てしまうことになり、 これから樹理歌の屈辱的な日々が始まろうとしていた。


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