美愛代の羞恥報☆ 読切
清純トップアイドルと言われた衣愛代の妹、美愛代は名門学校へ入るた
めに一生懸命、勉強の日々を繰り返していた。
それと言うのも姉の芸能界での落ち目を見て、こうはなりたくないと深
く思った美愛代の決意であった。
まあ、姉の衣愛代は今は清純アイドルとして、そこそこ盛り返している
が、エッチなこともやらされている気がして見るに耐えない感じである。
とにかく自分は名門学校に入ってやるんだからと頑張って勉強した。
だが、残念なことに美愛代の頭はそれほど良くなく、頭が良くならない
分、可愛い顔と美声、姉を超えたDカップの素晴らしい容姿は日ごとにい
い感じになっていく。
要は美愛代には天が二物を与えなかったということだろう。
「くやしいぃぃーー、容姿よりも頭脳が欲しいよぉぉ〜」
そんな美愛代だから、名門校など受かることなく、次々と夢と希望が崩
れ、大学までも危うしとなった時、1つの吉報が届いた。
何と名門私立天羞学園からの転入の話しであり、入れば大学までエスカ
レートで卒業できる夢のお話であった。
美愛代にとっては、これほど美味しい話はなく、すぐに快諾の返事を出
して転入することにした。
どうやら、学園長が姉の大ファンということでこの話が来ており、早い
話自分の実力じゃないのだが、名門校に入ってしまえばこっちの勝ちなの
である。
こうして名門私立天羞学園に無事に転入できた美愛代。
学園長は衣愛代そっくりの美愛代を見て、すごく感動して成績なんて悪
くても進級させてくれると言う。
「それって、すごい美味しい話かもぉぉ〜」
姉に再び感謝する美愛代だが、これからまさかとんでもない目に遭うと
もこの時は思っていなかったのであろう。
「そうだ、美愛代ちゃん、君のクラスの担任を紹介しよう」
「はい♪」
「彼は某学校ですんばらしいぃ〜数多くの功績を生んだので研修視察中の
彼をわしが特別講師として呼んだぐらいの教師なのじゃ」
「へぇぇ〜、そんな素晴らしい教師が私の担任なんだ〜」
コンコンッ
「おおっ、早速来たようじゃな」
わくわく..「どんな先生なのかしら」
ガチャッ「こんにちは。笛地です」
(※読者は思わず吹き出さないでください)
「笛地先生ですね。はじめまして、光野 美愛代です」
「光野 美愛代くんか..これからは美愛代ちゃんと呼んでもいいかな」
「は・はい?いいですけど..」(何か慣れなれしいなぁ..)
「笛地くんは、某学校で本当にすんばらしいぃぃ案を出し続けて、男子..
いや、クラスメイトに毎回喝采をあびていたんですぞ」
「そうなんですか..」
「この学校でも笛地くんの数々のすんばらしいぃぃアイデアで、男子..
いや、みんな楽しい学校生活を過ごしているんだ」
「ふ〜ん〜」
「まあ、この学園では学力よりも数多くの試練が進級のポイントとなるんだ」
「試練ですか?」
「そうそう、試練をクリアできないと、さすがのわしでも君を退学にしな
いといけないんだよぉぉ〜(;_;)ぐすん」
「ええぇっ、そんな話し聞いてないわよ。大体、試練って何なんですか」
「別に試練といってもキツイことでもなく、難しいことでもないから安心
しなさい。女子でも出来るレベルですから」
「本当ですか〜」
「それは、わしも保障しよう。女子でも出来るレベルじゃよっ!」
ぼそっ(男子にはして欲しくないレベルじゃが..)
「何か言いましたか?」
「空耳じゃよ。さあ、美愛代くんを早速クラスの方へ連れてってあげたまえ」
「はい、学園長」
「何か嫌な感じ・・・」
何か釈然としないまま、自分のクラスに連れて行かれる美愛代に笛地が
歩きながら話し始めてきた。
「まずは美愛代ちゃん。クラスで自己紹介をしてもらうからね」
「はい、自己紹介ですね..」
「そんな難しく考えなくていいからね。ごく自然に答えてくれれば問題な
いから。美愛代ちゃんのことだから、すぐにクラスの人気者になるよ」
「そうだといいんですが..」
「大丈夫だよ。この自己紹介は初めの入学試練になるけど頑張るんだよ」
「えっ..入学試練ってどういうことですか..」
「そう思って入学試練を簡単にまとめた紙を持ってきたよ」
そう言うと、笛地は美愛代に入学試練の内容が書かれた紙を見せてきた。
だが、その内容を見た美愛代の顔は少し引きつってしまう。
「・・・なっ!何なんすか、このふざけた入学試練は...」
「何って、この学園の入学試練の着替え自己紹介だよ」
「ちょっと待ってくださいっ!何で自己紹介に服を着替なくてはならない
んですかっ」
美愛代はその内容に動揺しており、わけがわからなくなってきた。
たが笛地はそんな動揺をうまく和らげながら説明していった。
「美愛代ちゃん。これ見てよ。過去この自己紹介をした子たちの記録だよ」
そこには女子生徒たちが馬鹿げた自己紹介をしている様子が写真として
記録されていたのだ。
「!!う・うそっ?本当にこんな事をやってるの?」
「ほら、この子なんか、ここの美人生徒会長なんだよ」
「・・・そ・そんな..こんな美人な子までもやっているなんて...」
美愛代はふざけている自己紹介を本当にしていることに実感し、諦めを
感じてくる。
そう、ここの入学試練とは氷が入った冷水プールで25m泳いで、かか
ったタイムの分だけ身体をブルブルさせながら、自己紹介させられるふざ
けた試練なのだ。
その上、冷水プールに入る前に用意された着替えルームで水着に生着替
えをすると言う事だった。
それも時間制限がくると更衣室の幕はおり、着替え終わらなかった子は
タオルで隠してそのまま入ると言う恥ずかしいものである。
「何で更衣室の幕が勝手に落ちるんですか〜」
「これは決められた時間で着替えられる様にした効率のいいシステムなのだ」
(ちがうような気がする..この笛地先生、いいや笛地は絶対何か別の目
的を持ってる気がするぅ〜)
美愛代はしばらく頭を抱え込み、考え込むが結局逃げることは出来ず、
自己紹介をすることにした。
そう、今は寄り好みする立場でもなく、名門校を卒業できると思えば少
しぐらいの恥は捨てるしかないのである。
こうして教室の前まで連れて行かれた美愛代は、入学試練をすることに
なり、笛地の合図がくるまで教室の外に待つことになった。
「みんな、おはよう。今日は久々の入学試練がやることになったぞぉぉー。
いつの間にか後ろで、ちゃっかり立って見ている学園長も準備はいいかな〜」
「わしが呼んだんじゃぞぉ〜。わしにも楽しみを分けてくれよぉぉ〜」
「しょうがない学園長だな。まあ、いいでしょう。では今日からこのクラ
スに転入する美愛代ちゃん、どうぞぉぉーー」
笛地が大声で呼ぶ中、顔を少し真っ赤にした美愛代が教室の中へ入って
きた。
(ちょっとぉ〜、何なのよぉ、このハイテンションな状況は..)
「まずは名前を教えてくれないかな?」
「は・はい、私の名は光野 美愛代です」
「あれ?もしかして君ってあの衣愛代ちゃんの妹?あの天使の?」
「は・はい..そうですか...」
「おおぉぉーーすげぇぇーーあの美乳の衣愛代ちゃんの妹だぁぁー」
「・・・・・・」むかっ
「美愛代ちゃん。むっとしないでくれないか。男子も悪気で言ってるじゃ
ないから」
「は・はぁ..」
「そうだ、そうだ。よく見ると美愛代ちゃんの方がおっぱい大きくねーか」
「なっ!何を言ってるのよ」
「衣愛代ちゃんがCだから、きっとDカップだぞぉぉーー。うひょぉぉ」
男子たちが下品な言葉を出してる中、笛地が1から9までの数字が書か
れたボードを出してきた。
そう、これが入学試練、第1の試練「いやーん、そんな事に答えるのぉ♪」
の嬉し恥ずかしのクエスチョンタイムなのである。
このクエスチョンタイムは1〜9の隠されたボードを新入生が1つ選ん
でそこに書かれた質問にすぐに答えなければいけないのだった。
答えられなと何とプールに氷が追加され、とても冷たいプールにされて
しまうのである。
「さあ、そろそろクエスチョンの時間だな。美愛代ちゃん、好きな番号を
選んでいいよ」
「番号って..いったい何なのよぉぉ〜。じゃあ、5番でいいです」
「5番だね」
美愛代の声と共に5番のボードが開くと後ろの方で座っていた学園長が
突然、お題を呼び上げてきたのであった。
<クエスチョンターイム〜♪尻文字である文字を書いて、みんなに当て
てもらってくださ〜い♪ た・だ・し♪2回目からはパンティ没収だよ〜ん>
「ちょっとぉぉぉぉーーー何よ。この変なお題はぁぁぁーー!これのどこ
が質問なのよぉぉぉーーー」
「いや、これは立派な質問だろう」
「何だかんだ言って、ノーパンにしてずっと当てないつもりなんでしょ」
「勘違いされては困るよ。美愛代ちゃんが真剣にやれば、ちゃんと当てて
くると思うよ」
「その言葉に嘘はないでしょうね」
「ああ、嘘はない」
「なら..わかったわ」
笛地の言葉を信じることにして、恥ずかしい尻文字をすることになった
が書く言葉を聞いた美愛代だが、言葉を聞いた途端に顔を真っ赤にしてし
まうのであった。
「なっ!その3文字の言葉をお尻で書けっていうの」
「もちろんさ。きっと男子なら一発で当ててくれるさ」
「ぅぅ..」
顔を真っ赤にしながら、3文字の尻文字を始めた美愛代だったが、1文
字目は恥ずかしかったせいか、全然文字として読めなかった。
残り2文字は何とか読める言葉を書くことが出来たが、男子たちの解答
からは正解が出ることはなかったのである。
「ハンコだな」ブブー「金庫だ」ブブー「パン粉ー」ブブー
「餡子だろ」「インコ」「点呼」「文庫」「面子〜」ブブブブー
(ああぁぁーー、あんまり、”ん”と”こ”を連発しないでぇぇーー)
どうやら、2文字目と3文字目は確実に当ててくれた男子たちを見ると
ちゃんと書けば真剣に当ててくれるかも知れない。
だが、初めの文字を書くのに抵抗のあった美愛代は、ショーツを没収さ
れた後も、1文字目だけは上手く書くことが出来なかった。
「美愛代ちゃん〜、真剣に書かないといつまでも生のお尻が見放題だぜ」
「俺たちは、いつまでもお尻が見れるからいいけどな〜」
「その内、大事なとこまで見えちゃうぞー」
(あ〜ん、もうこうなったら書くしかないのね..)
この学校のスカートが通常より短いせいか、尻文字で書くたびにお尻が
どうしても丸見えになってしまう。
お尻が見えたとしても1文字目の文字を女性としてなかなか書くことが
出来なかったのである。
だが、いつまでも書けないままの美愛代を笛地がそのままにするはずは
なく、とんでもない言葉を言ってきたのだ。
「美愛代ちゃん、次まちがえたらスカートも没収だな」
「ええぇぇぇ〜」
どんな女性でも、この言葉を聞いたらやるしかないだろう。
何せスカートを没収されたら下半身丸出しで、正解のものを隠してする
ことになるからである。
言葉を書くことに決心した美愛代のラストの尻文字が始まる。
スカートからこぼれる生のお尻を大きく振りながら、大きな円や線を描
いていく。
すでに残りの文字は分かっている為、一文字目だけ丁寧に書けば問題な
いだろう。
文字を全て書き終えた美愛代は思わず手で耳を押さえてしまった。
(ああぁぁっ、聞きたくないーー)
「では、みんなで一斉に答えを言ってみよー!美愛代ちゃんの〜」
(ちょっとぉぉーー勝手に主語を付けないでぇぇーー)
「「ま●こぉぉぉーー」」
「美愛代ちゃんが書いたのはぁぁーー」
「「ま●こぉぉぉぉぉーーー」」
「もう1度、正解は美愛代ちゃんのぉぉー」
「「おま●こぉぉぉぉぉぉぉーーーーー」」
男子たちの正解の言葉が教室内に復唱されていくと、美愛代は恥ずかし
さからか、足の力が抜けてしまい床にお尻をついてしまう。
「美愛代ちゃん、見事な尻文字だったよ」
笛地が明るい笑顔で美愛代に話しかけた。
「は・はい..ありがとうございます..」
何故かお礼を言ってしまう美愛代。
「少し休憩してから次の試練に行くとしよう」
「お願いします..」
顔を真っ赤にして少し放心する美愛代。平然さを装っているが、頭の中
では正解の言葉が頭の中で響いている。
おそらく、ほんの少しだけだがスカートの中の大事なとこが濡れてしま
ったかも知れない。
「いやぁぁ〜すんばらしぃぃぃー尻文字でしたよぉぉーー感動ちまちたぞぉー」
学園長が歓喜の感動で涙を流して語っている。
ふと見ると流した涙を黄緑の布切れで拭いているのだが、よく見るとそ
れは没収された美愛代のショーツであった。
(ああぁぁっ..私のショーツがぁぁぁーー)
台無しにされた自分のショーツを見て、心の中で美愛代が叫ぶ。
そして天井をみてこう呟いたのだ。
もしかして..ここに来たの大失敗なのかも...
やっぱり、美味しい話ってそうそうないことを実感した美愛代だったが、
もう後には引けない状況にもなっていた。
「やればいいでしょ!これぐらいの試練乗り越えてやるんだからぁぁぁ〜」
こうなったら、多少の辱めを我慢してやると誓い、激しいギャップを克
服して頑張る美愛代であった。
が、まだまだ美愛代の羞恥はこれからが本番であり、いろんな恥ずかし
い試練がやってくるのだろう。
<完>
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