第2話「北浜の秘策」(原案・挿絵:g6triglavさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

「私がサンバで踊るって、どういうことなんですかっ!」  三河安嬢駅前営業所に出社するなり亜希子が怒鳴ってきた。  北浜は、ばつの悪そうな顔をしてどう上手く誤魔化そうか考えていた。  いや、もう胸ぐらを掴まれて怒り心頭の状況だった。けれど、ここは営 業所所長としての腕の見せ所。営業トークで鍛えに鍛えた褒め称え攻撃を 開始。 「アキちゃんなら、本場もダンサーも霞むぐらい凄いと思ったから」 「そんなわけないでしょ!」「いやいや本気だから」  亜希子の怒りが治まってきたところで、すかさず十八番の肩揉みで更に 機嫌を良くしてもらう。 「ついいつものエエカッコしいことを言ってしまって」 「・・・まあ、所長はお調子者ってことは知ってますので、今回は許してあ げるわ」 「そうか。じゃあ、ついでに..」このままダンサーをお願いしようと踏 み込んだが.. 「駄目です!ちゃんと後で断ってくださいねっ!」 「え〜、今更それは難しくて..」「断ってくださいっ!」 「どうしても駄目かい?」「駄目です」「お願いしても」「絶対いやっ!」

「そういうわけにもいかなくてな、アキちゃん。
商店会会長から、どうしてもって頼まれちゃっ
てさあ、断りきれないんだよね。
なんとかここはダンサーとして出てくれないか
なあ」
「なにが、そんな訳ですか!勝手に約束されて
も困るんです。だいたい、わたしサンバなんて
踊った事ないですし、そんな大勢見てる前で恥
ずかしいですし」
「けどアキちゃん。温泉では平気で裸で入るん
だから、サンバぐらいなら」
「温泉はみんな裸です。服や水着着て入るほう
が恥ずかしいですっ。温泉とサンバを一緒にし
ないでください」
「そう言われてもなあ、それに踊りなんかさあ、
ノリでこう適当に腰振ってりゃあ何とでもなる
って。アキちゃんだったらなんつうの?ほら、
スタイルもいいし、絶対ギャラリー受けすると
思うんだよね、ねえ思い切って出ちゃおうよ」
「出ちゃおうよじゃないです!腰振るとか、ス
タイルいいとか、もうセクハラスレスレ発言で
すよ!だいたい私、芸人じゃないですから、ギ
ャラリー受けとかどうでもいいです。休日出勤
するだけでも嫌なのに・・。もう、はっきりと
お断りします!」
「アキちゃ〜ん、おれ執行役員だし、商店会の
イベントだからどっちにしたってお手伝いで、
うちの営業所出なきゃならないんだよ。折角だ
からダンサーやろうよ!やろーやろー!」
「しつこい!所長は子供ですかっ!」
「アキちゃぁーん。本当に商店会の人もすっご
い期待してんの!ほら、寸志として¥50000も
頂いて来たし〜」
「¥50000もらってもイヤです!もうこの話無
しにしてください、あ、私、銀行に行ってきま
すから、これで失礼します」
けんもほろろに即答で断られ、亜希子は逃げる
ようにして北浜の前から立ち去ってしまった。
もちろん、銀行に用があったわけじゃなく所長
があまりにもしつこいので鬱陶しかったらしい。

残された北浜は、さぞかし落胆しているだろう・・・、と思いきや案外 そうではなかった。  これぐらいで諦める所長ではなかった。少し時間を置いて。銀行から帰 ってきた亜希子に何度も何度も粘り強く交渉した。  当然ながら、こんなにしつこくされると意固地になって拒否の一点張り で通した。  これじゃ交渉が逆効果だろう。だが北浜は「まあ、ここまではいわゆる 想定の範囲内だよな」と何かしら秘策があるようだった。  けれど、「さま〜ふぇすた三河安嬢2007」がいよいよ、開催が迫ってき ても亜希子からの快諾は得られない。  ついに諦めたのか、亜希子への北浜の交渉も途中からパタリとしなくな り、明後日開催となる今日もダンサーの話は1つもしてこなかった。  もちろん、亜希子の方も話を蒸し返されくないのでダンサーのことを聞 くわけにはいかなかった。 (きっと、他の人に頼んで決まったのね..よかった) 「所長、それじゃ今日も定時であがりますね」 「ああ、最近ずっと定時あがりだが、彼氏でも出来たのかい?」 「そんなんじゃありませんっ。所長には関係ないことです」  何かあまり追求されたくないらしく、亜希子はタイムカードを押して慌 てて会社を出て行った。  そんな亜希子が急いで向かった場所は、いつも週末に行く温泉であった。  実はここ10日ほどは毎日通っており、とある理由があって毎日来なけれ ばならなくなったらしい。 「少し遅れちゃったわ。もう、みんな集まってるわね」  いつものように周りの視線を気にすることなく、共用更衣室で亜希子が 服を脱いでいく。  裸となり、どこも隠さずに温泉の方へ急いで歩くと、大勢の先客が温泉 に浸かっていた。 「ごめーん。待ったぁ〜」 「遅いよぉ〜、アキ姉ちゃん」「遅いおそい!」  何と大勢の先客は全て亜希子の知り合いであった。ただ、この先客は大 人ではなく、地元の小学生だった。  しかし何故、亜希子は小学生と待ち合わせて温泉に入っているのだろう か?何やら、明後日開催される「さま〜ふぇすた三河安嬢2007」が大きく 関係しているのであった。 「ちゃんと、みんな練習してきた?」 「うん、家でちゃんとやってるよ」「僕も」 「よしよし、優勝とはいわないけれど、賞を取るつもりで頑張るのよ」 「もちろんだよ」「せっかく、アキ姉ちゃんが教えてくれたんだし」  どうやら、この小学生たちは「さま〜ふぇすた三河安嬢2007」での子供 向けイベント「サンバキッズ」に参加するらしく、ここで演舞するサンバ を亜希子に教えてもらっていたのだ。  が、何故温泉なんかでサンバを教えているのだろうか?もっと教える場 所に相応しい集会所とか、体育館などあるではないか。  これには深い事情があり、この子達の空く時間と場所を考えると温泉で 教えるのが一番良かったからだ。  可哀想な事にこの子達は、学校を終えるとすぐに習い事や塾に行かなけ ればならず、それらが終わる時間でなければ集まることが出来なかった。  幸いなことに、この子達の帰り道に今、浸かってる温泉があり、たまた ま練習場所で悩んで話していたときに亜希子が入ってきて、相談に乗った 亜希子が「それならここで教えてあげる」という流れになった。  まあ、裸で教えるということに少し抵抗があった亜希子だが、ここはこ の子たちのために、一肌脱ごうじゃないかと決意し、文字通り一肌どころ じゃなく全てを脱いで教える羽目となった。 「さあ、他の客が入ってくる前に、急いで教えるわよ」 「うん、アキ姉ちゃんのおかげで何とか振り付けを全部覚えられそうだよ」 「今日も僕たちのご指導、お願いします」 「それじゃ、今日もしっかり見て覚えるのよ」  そう言うと亜希子は温泉から出て、どこも隠さないままで子供たちが浸 かってる前でサンバを開始した。  相手が小学生ということもあり、亜希子はタオルなどで恥部を隠すこと なく踊りを見せ始めた。  が、小学生と言っても男の子たちは、しっかりと亜希子の揺れるおっぱ いやお尻をエロ親父のような視線で眺めていた。  女の子たちは逆にもっと過激で亜希子のおま●こばかりをじろじろと見 ているようだった。 (んもぉ〜、みんなったらまたおっぱいやアソコばっかり見てるわね。ま ったく〜最近の子はマセてるわね)  と心の中で文句を言う亜希子だったが、時折子供たちの視線に負けて、 さりげなく大胆なポーズをしてしまう。 (ああぁっ、私ったらまた、自分から大股を開いて見せてたわ..馬鹿っ)  恥ずかしいことをすると、すぐに反省する亜希子だが気がつくと何回も 同じようなことをしており、まるで子供たちにストリップショーでも見せ てるようにもなった。  ただここは温泉であり混浴でもある。亜希子の恥ずかしい行為は辺り一 面から覗き放題となっていた。 (ぁぁっ..これじゃエッチな踊り子みたいだわ。ここからじゃ道路も見 えるのに)  そう、視線を遠くに向ければ公道が見えるぐらいであり、ここでサンバ を教えてる亜希子は相当恥ずかしい姿になってるだろう。  幸いなことに、この10日間、亜希子が子供たちにサンバを教えてる間に 入浴してきた客は誰もいなかった。  けれど、子供たちが帰った後に、ぞろぞろと客が大量に入ってくる。  あまりにも都合のいい状況ではないか?いや、よく見ると亜希子がサン バを教えてる間、温泉の周りの木々や草むらには複数の影が見える。  どうやら、誰も入ってこなかったと言うよりは、誰もがサンバ指導が終 わるのを温泉の周りで息を潜めて待っていたようだ。  ただ、これは決して覗きではない。誰もがサンバを裸で教えてる亜希子 の元へ行く勇気がないのだ。  純粋な子供たちと違って、不純な大人たちは亜希子のサンバ指導が、過 激なストリップダンスに見えるからだ。  あと頑張る子供たちの邪魔をしたくないし、亜希子よりも大人の男性の 視線に敏感な女の子たちもいるせいで入りづらいのだ。  小学生と言えども、この辺りの女の子の発育が良く、ちゃんとぷるるん とおっぱいが揺れるぐらいはある。ただ、間近にB89のGカップ巨乳があ ると霞んでしまうのだが。  ところで亜希子の方は隠れて待っていることに気づいているのだろうか?  実はとっくに気づいており、木々や草むらに隠れている温泉客に、もっ とばれないように隠れてよとつっ込みたいほどだった。  大体、隠れている連中は皆、タオル1枚で待っており、共用更衣室には大 量の脱いだ服が置いてあるからだ。 (ああぁっ、今日もいっぱい集まってるわ。隠れてるつもりのようだけど、 私から言わせれば隠れてないのと同じよ)  ほとんどの客は、堂々と顔を出して見ており、亜希子が見てみないフリ をしてくれることも分かっているようだ。 (・・・ここで恥ずかしがったら、私が変なことしてるみたいだわ。ただ 子供たちにサンバを教えてるだけなんだからっ)  亜希子は周りの視線を無視して、サンバを踊り続けていく。そんな彼ら にも時々、セクシーサービスショットを披露してしまう。 (あ〜ん、これは違うのぉ〜。見せたくて見せたんじゃないからぁぁ〜)  結局、亜希子は覗かれてる彼らを無視続けるしかなく、おっぱいやおま ●こを見られながら、ひたすら踊り続けた。  20分後、サンバを子供たちに教えた亜希子が全身汗だくとなり、その場 にしゃがみ込んだ。そんな亜希子に子供たちが駆け寄っていく。 「アキ姉ちゃん。おつかれ〜」「せっかくだから僕たちが汗を流してあげ るよ」「はぁはぁ..それじゃ、お願いね」  疲れきった亜希子は素直に子供たちの提案を受けた。亜希子にとって、 男の子たちは男性対象と見られてないため、身体を触れられることにも気 にすることがなかった。  いつも何人かの男の子のチンチンが勃起してしまうのだが、亜希子はそ れを見て「生意気に固くしちゃって」と指で軽く弾いてくるので、全く異 性として思ってないのだ。  いや、男の子たちもその方が望ましい。何せ、おっぱいを揉もうが、お 尻を撫でようが亜希子が嫌がることがないからだ。  勃起したチンチンを見せても指で摘んで「めっ!」と軽く怒る程度だ。  まあこの年齢の男の子たちは意外とおま●こにはあまり興味を示さない。  逆に女の子たちの方が、亜希子のおま●こに関心を持って弄っており、 平然と「アキお姉ちゃんって、まだちんこ入れてないの?」と聞く有様だ。 「な・な・何で?そ・そんなこと分かるのよっ!」 「だって保健で習ったもん。これって処女膜でしょ?アキお姉ちゃんの穴、 ちんこ入った跡ないもん」「うん、ないね」 「ううぅ..」(最近の保健って、教えすぎよぉぉぉ〜) 「それにしてもアキお姉ちゃんのお豆って真珠みたいで綺麗だよね〜」 「ちょ・ちょっと、そこは捲っちゃらめぇ〜」 「えへへ〜。わかってるよ。このピンクの真珠を弄るとラブジュースが出 るんでしょ。保健の授業で習ったもん」「出てる〜出てる〜」 「あ、あ、あっ、こ・このマセガキィィ〜」  こうして、しばらく子供たちにいろいろと弄られる亜希子を遠くで覗い てた大人たちが必死に嬉しさや悔しさを噛み締めしていた。 「くそぉ〜、あのマセガキども。好き放題やりやがって」 「いや〜でもよ。あのアキちゃんがバージンってとこは嬉しいじゃねーか」 「そりゃ、嬉しいけど..それにしても弄りすぎだ!あいつらが膜破りそ うで怖いわ〜」 「まあ、今は我慢だ。あの子たちのおかげで、アキちゃんにサンバの踊り を練習させることが出来たんだから」 「あとは北浜さん次第だな。どうやって上手く出させるかだ」 「いや、あの北浜さんなら大丈夫やろ。儂らはただじっと待っていよう」  どうやら覗いてる連中の中に商店会のメンバーが居るらしく、亜希子を イベントに参加させようと密かにいろんな策を進行していたらしい。  もしかすると、この子供たちを使ってサンバの踊りの練習を亜希子にさ せていたのかも知れないが、これはたまたま偶然でこうなったらしい。  とりあえず、所長の北浜に秘策があるということで、今は亜希子の様子 を伺っている(覗いている?)ようだった。


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