※作品を読む前の球団補足説明。(全て名前を変えている為。)
この物語ではパシフィックリーグを全て架空の7球団として書いています。
だから1つ球団数が多いです(^_^;)
(正武、ダイナー、日本カム、阪鉄、リオックス、千葉レッテ、横々ペターズ)
プロローグ
人気女子アナ、西田 亜代佳(にしだ あよか)20歳。
某大手局の看板新人女子アナであり、視聴者の人気が絶大のとこから、
すでに夜10時の深夜スポーツ番組を担当することになった。
彼女は小さい頃から大の野球好きであり、ここ15年連続最下位の球団、
横々ペターズの熱血ファンであった。
今日も8年連続パリーグ制覇した正武との試合のVTRを見ながら、司
会者と一緒に解説をしていた。
「カキーン。またまたホームラン。正武の松崎監督、完全に余裕の笑みです」
「ああー!またホームラン!?うそぉぉー」
正武との試合は先ほど終わったばかりであり、試合の見どころをピック
アップして司会者が元気に解説していた。
その横には司会者とは逆に不機嫌そうに見ている女子アナウンサーが悔
しい表情でVTRを見ていた。
「いやあ、さすが正武ですねー。まだ6回で12点ですよ。まあ、相手が
あの横々ペターズじゃ当たり前かも知れないですね。」
「・・・・・・(むすっ。)」
横々ペターズ、パリーグの中で最も弱い球団と言われる球団であり、過
去の優勝が35年前に1回しただけの球団で、ここ15年は連続最下位の
為、万年ビリと言うレッテルがつけられるぐらい弱い球団であった。
ペナントレースはまだ開始されたばかりなのだが、もうあと4敗すれば
優勝から外れるほど非常に弱いのである。
だけど、そんな弱い球団の割には意外にファンが多く、そのファンの応
援ぶりは他のどの球団ファンにも劣らぬほどすごいものだった。
そしてこの番組のアナウンサー西田 亜代佳(にしだ あよか)もその
1人であり、その熱血ぶりは有名であった。
「この調子だと、今年も罰ゲームですかね?西田さん」
「まだ始まったばかりです..今年は最下位にはならないんだからっ!」
罰ゲームの話が出て、少しムッとした亜代佳。
実はこの番組を担当した2年前から、亜代佳はこの番組で罰ゲーム付き
の最下位脱出宣言をしているほどの熱血ファンぶりを見せていた。
そう、最下位脱出が出来ない時はあらかじめ決めた罰ゲームをすると言
う各スポーツ番組で良くやるパフォーマンスの様なものである。
ちなみにおととしの時は最下位ならスカートを穿いたままでバンジーを
やると言って見事にパンチラバンジーをやり、去年は高さ10mの飛び込
み台からビキニで飛び込んで、おっぱいポロリハプニングまで出すほど最
下位脱出に賭ける情熱はすごいものであった。
だけど、その最下位脱出宣言が亜代佳の今後の羞恥な日々を呼ぶ事にな
るとは誰も思わなかったであろう。
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