プロローグ


「はい♪安希で〜すぅ♪」  携帯の主が某プロダクションの社長と気付くと同時に咄嗟に営業ボイス で応える1人の女性タレント。 「あら?社長さん、おひさぁー♪今日は何の用なのぉ?」  <実はうちの絵里代なんだが..> 「絵里代ちゃん?絵里代ちゃんがどうかしたの?」  <最近、もう売れなくなってな..そろそろイメチェンをしたいんだが..> 「あらん♪それって、そろそろ脱げってこと?」  <いや..そ・そういうわけでは..> 「でも、あの子の身体..見せないのは勿体無いわね♪」  <そうなんだよ。落ち目になる前の今なら売上げは凄いんだよ..> 「そうね♪でも、またあたしにそういう役やらせる気?」  <何かトラブルがあった時は必ずフォローするから..> 「・・・う〜ん、借りを作るのはいいことかも。でも、状況はどうするの?」  <・・・それも何とかそちらで上手く..> 「ほぇ..何もかもやらせる気?せめて今、何か彼女に揉め事でもないかしら?」  <揉め事?そんなのでいいのかい..> 「ええ♪揉め事があるといろいろやり易いのよっ」  <そう言えば..最近、才女アイドルと犬猿の仲みたいだが..> 「才女アイドル?もしかして百合谷 桂?」  <そうそう、よく頭にくるから一緒のキャスティングにはしないでくれと..> 「なるほどっ♪あの子もそんなにワガママが出来るとこまでいったんだ」  <ああ、まだ絵里代は人気高いからうちもワガママを聞いてあげないと..> 「そうなんだ♪それはちょっと許せないかな」  <最近はワガママ聞かないと新人に八つ当たりするから特に困るんだ。> 「そう?イケナイ子ね♪いいわっ♪社長さんの頼み聞いてあげる」  <おおっ、すまんなぁ。じゃあ宜しく頼む。> 「ま・か・せ・な・さ・い♪じゃあ、後でまた電話するね♪」  安希はそう最後に言うと携帯を切る。  安希の表情には妖しい微笑が浮かんできた。 「ふふっ♪楽しみね♪桂を堕とす前にこんな楽しい事がくるなんて♪」 「絵里代ちゃんには悪いけど、思い切り堕とさせてもらうわよ♪」  これから彼女のお仕置きライフが始まろうとしていた。  ターゲットは佐川 絵里代(さがわ えりよ)”さがえり”と愛称と呼 ばれる今人気のグラビアアイドル。  まだ幼き表情が残る中での豊満なおっぱいが目立つナインティーン。  その彼女に今、彼女の罠が襲いかかろうとしていた。


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