51 - 三十路たくやプレ版第3回「たくやとお酒とマサミちゃん」


「相原先生、今日こそは付き合ってもらいますよ。何せ今年最後の給料日。しかも週末。こんな日に飲みに行かないわけにはいきません。みんなでパーッと飲みにいきましょう、飲みに!」
「熊田先生、またですか……」
「いいではないですか。これもレクリエーションの一環ですよ。それにほら、うちの理事長、会議だってことにすれば飲み代を一部負担してくれますしね。これから年末に向けてますます忙しくなりますから、早めの忘年会で息を抜いておかないと疲れてしまいますしな」
「まだ今年のうちにやることがあるのに忘年会だなんて気が早すぎますよ。まったく、飲みにいく事に関しては理由付けが上手いんだから」
 職員室であたしとこんな会話をしているのは、国語教師の熊田雅美(くまだ・まさよし)先生。あたしとは別の学年を受け持ちだけれど、年齢も近いこともあって、今では気の置けない友人というところだ。
 見た目は背も高く、体格もがっしりしていて、どこからどう見ても体育教師。胸板は分厚く、着ているスーツのボタンが今にもはじけ飛んでしまいそうになっている。―――これで手先が器用な手芸部の顧問。秘孔に突き刺せそうな太い指が熊のアップリケとか刺繍しているのかと思うと、まさに驚きだ。
 ―――早いものね、もう年末なんて……研究と仕事に追われてあっという間だったなぁ……
 その合間にエッチな出来事がたくさんあったのだけれど、その話はまたいずれ。
 でもまあ話は戻るけれど、確かに息抜きは欲しいところだ。
 期末試験やら年末の行事やらで、最近は家に帰れば寝るだけという、あまりに彩りの少ない生活を送っている。手持ちの仕事は、頑張れば今日中には一区切り付けそうだし、他の先生たちも参加するんだから……
「まったく……マサミちゃんの押しはいっつも強引なんだから」
「相原先生、私はマサミではなくマサヨシです」
「はいはい。で、何時に集合? お店の予約、ちゃんと取れてるの?」
「ハッハッハッ、その辺は抜かりなし! 一週間前から人数分の予約は済ませてある!」
「あっきれた、あたしが参加するかもわかんなかったのに。あと言っとくけど、そんなに遅い時間まで残れないからね。バスがなくなったら帰れなくなるんだから」
「そのあたりは気にしなさんなって。いざとなったらオレんちに泊まればいいし」
「………あのゴミ溜めに泊まるのは二度とごめんだから、遅いのはイヤだって言ってんのよ」
「なにぃぃぃ!?」
 途中から同僚としての言葉遣いから友人としての言葉遣いに変え、お互いに笑いながら読みに行く予定を話し合う。
 ―――たまには教師である事とか男に戻る事とか、そういったことを全部忘れて羽目をはずすのも悪くないよね。
 熊田先生の強引でもあたしの事を気遣ってくれるところには何度も助けられている。教師として教壇に立つつなんて仕事、最初は無理とは思っていたけれどこうして続けられているのは、熊田先生に頼らせてもらったからというのも大きな理由のひとつだ。
 だからまあ、頻度が高すぎるので毎回毎回とはいかないものの、熊田先生からのお誘いを断るのは気が引けた。それに行ってみれば楽しいお酒だ。何かとストレスの溜まる仕事なだけに、上手く発散できる機会なら参加しないというのももったいない。
 ―――でもあたし、お酒はあんまり強くないんだよね……
 過去に、酔わされてエッチな目にあった事もあるだけに飲みに行くのは期待半分警戒半分。もしかしたら熊田先生だって、あたしを酔い潰して……と言うところまで考えたものの、
 ―――でもマサミちゃんだしね〜
 そんな甲斐性なり度胸なりがあるのなら、とっくに結婚しているはずだ。まあ、一緒に飲みに行っても至って安全だし、他の先生からの魔の手から逆に守ってくれそうでもある。
 ―――んじゃ、今日は楽しませてもらおうかな〜♪


 −*−


 夜中。
 ふと目を開けると、視界はほとんど黒一色に塗りつぶされている。
 濃淡があり、遠くのものは薄暗く、近くのものほど黒が濃い。
 けれど直感的に、それが見慣れた自分の家の寝室だと気づく。
 一人では持て余すほどに大きなダブルのベッド。寝心地の良いマットレスの上で、あたしは下着姿で仰向けになっていて……
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、あ…相原先生、眠っているのに、こんなに、締め付けて、オオッ、ウオオオオオオオオッ……!」
 ―――え……ま、マサミちゃん? あたし、マサミちゃんに、なんで、ハメられて!?
「ん…んァあぁぁぁああぁぁぁぁぁ……♪」
 意識が覚醒した途端、下腹部を押し上げられる圧迫感で蕩けた喘ぎ声をノドの奥から迸らせる。
 この感触はたぶんゴムをつけて避妊してくれてる……けれど、かなり大きな肉棒があたしを起こさないようにとおマ○コに埋め込まれていくと、ゆっくり擦りあげられる膣壁が狂おしいほどに戦慄いて腰全体が溶け落ちるような甘美な恍惚が込みあがってきてしまう。
 ―――起きたばっかりなのに、マサミちゃんの、気持ち…よすぎて、なにも考えられ……んああああァ!!!
 部屋の中が真っ暗なせいか、マサミちゃんはあたしが目を覚ましている事に気づいていない。ただただ、野太い肉棒をグチュ…と生々しい音を響かせて根元まであたしの中へと押し込んで、膣の奥をグチャグチャ激しく抉りぬいて掻き鳴らす。
 ―――そんなことされたら、おマ○コ広がっちゃうぅぅぅ! ダメ、もうあたし、我慢できないぃ!!!
「相原、先生……締め付けが、くアッ、ウオッ、ス…スゴすぎるぅぅぅ……!!!」
 あたしの身体の左右に手を突いて腰を振っていたマサミちゃんが、押し込まれるのに合わせて腰をくねらせただけで呻き声を漏らす。―――けれどそれを皮切りにして、眠っているあたしへの配慮なんて何もない巨根の一撃が子宮へと叩き付けられた。
「んああああっ! フっとい、あ、アアッ! オク、すっごいのキちゃうゥ! ダメ、そんな、ズボズボされたらァ!!!」
「ふおっ! ふおっ! ふおおおおおおおおッ!!!」
 ―――こんなにジュポジュポ犯し抜かれるの、久しぶり、過ぎて、ああっ、そんな、奥をゴリゴリされたらァ……!!!
 ケダモノのようなストロークは瞬く間に激しさを増し、あたしは膣口から粘つく愛液を大量に掻き出されながら暴れくる男根を膣壁をキツく締め上げていた。
「うおおおおおおおおっ! たくや、たくやさんぅぅぅ!!! エロすぎだ、気持ちよすぎるぅぅぅ!!!」
 突然、マサミちゃんが汗を滲ませた下着姿のあたしの身体を抱きしめる。まるでコンドーム越しに擦り付ける様な短い抽送で、けれど力強く子宮を突き上げられる。
 ―――ふあああああああァん! イく、イかされちゃう、マサミちゃんの太いおチ○チンに、あたし、イかされちゃうぅぅぅ!!!
 まるで子宮に電動マッサージ器を直接押し付けられたよな小刻みな突き上げに、あたしはたまらず腰を突き出す。きっと白く濁ったイヤらしい蜜でベトベトになった恥丘がマサミちゃんの太いおチ○チンを根元まで咥え込むと、室内にひときわ大きな粘着質の擦過音が鳴り響いた。
「んァああああああああああああああああああッッッ!!!」
「もうダメだァ!!! たくやさん、好きだ、愛してるゥゥゥ!!!」
「ッ―――――――――――――――――――――――!!?」
 ………な、なに言ってるのよ! こんなときに、そんな事、言われたって、あたしは、マ…マサミちゃんのことなんかぁぁぁぁ!!!
 目一杯膣奥に肉棒の先端をねじ込まれ、あたしは目蓋の後ろに真っ白い火花を飛び散るたびに、あたしの意識も弾け飛んだ。……でも気を失う事なんてできない。太い腕に抱きしめられ、耳元で愛の言葉を叫ばれてしまったあたしは、荒れ狂う絶頂の中で気を動転させながら、それでも彼の広い背中に腕を回してしまっていた―――



「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……!」
 あたしがん絶頂(のぼ)りつめた直後、コンドームの中にタップリと吐き出したマサミちゃんが、長い長い余韻の末にようやくあたしの上から身体を起こす。
「ぁ………!」
 まだドクン…ドクン…とあたしの膣内で脈を打っていたおチ○チンがズルリと引き抜かれると、思わず小さな声がこぼれてしまう。
 ―――やだ……なんかすっごく恥ずかしい……
 マサミちゃんのおチ○チンが抜けてポッカリ穴の開いたおマ○コ。空いた空間に空気が流れ込んでくるのを感じてしまうと、寝ているところを犯されちゃったって言うのに、乱れた姿を見せてしまったという事後の恥ずかしさが込みあがってきてしまい、火でも出ちゃってるんじゃないかって思えるぐらいに頬が熱くなる。
 そしてあたしのことをこんな風にしてくれた張本人はと言うと、
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……!」
 肩を上下させて荒い息を吐きながら下半身に手を伸ばしてモゾモゾしている。
 ははぁん……暗くてはっきりとは見えないけれど、何をしているのか予想は付く。コンドームをはずしているのだ。
 そして、
 ―――ビシャ
 あたしのおなかの上へと口を縛っていないコンドームが投げ捨てられる。
 ―――もう……ちゃんと後始末はして欲しいんだけどなぁ……
 そっとおなかの上へ手を乗せると、コンドームは一つ、二つ、三つ……あ、布団の上にも落ちてる。と言うことは、マサミちゃんに四回も犯されたって言う事になる。
 ―――ちょっと残念だなぁ……マサミちゃんとのエッチだったら、最初から……
 同僚に身体を許してしまった事への罪悪感はあるものの、見知らぬ男にレイプされるより何百倍もいい。それに、経験が足りないなって感じはするけど、あの太いおチ○チンと力強いピストンがスゴい。
 ―――今度は……ちゃんとあたしの膣内に注いで欲しいなァ……
 まだ生理も来ていないあたしは妊娠を心配する必要はほとんどない。だから今度、もしもちゃんとマサミちゃんが誘ってくれたら……なんて思っていると、
「相原先生……良かった、まだ眠ってくれてる。優しくしたからな」
「………あんなに激しくしておいて、起きないわけないでしょ、このバカ」
 手を伸ばしてライトのスイッチを入れると、ベッドの周囲が橙色の暖かい明かりに照らされる。
 すると、どこかから取り出したティッシュでおチ○チンを拭っていたマサミちゃんは、あたしと視線が合うなりアングリと口を開き、すぐさまベッドの下へと飛び降りた。
「申し訳ありませんでしたぁああああああああああっ!!!」
 着地するや否や、すぐさま正座して床に額を叩きつけるような勢いで土下座する。大きな身体を精一杯縮こまらせたその姿は、一回り小さくなったようにさえ見える。
 ―――罪悪感はあるみたいね。
「マサミちゃん、てっきり中身は紳士だと思ってたのに……残念ね。冬の牢屋って寒いらしいから風邪引かないでね」
 悪いとは思っているようだけど、ちょっとは反省してもらわないと。
 警察に突き出す気なんか更々ないけれど、小さくなったマサミちゃんを見ていると、ちょっとイジワルをしたくなった。
 そして効果は抜群だ。
「いや、その、あの、たくやさ……いや、相原先生の、下着姿が、あまりにも……!」
「揉んだの?」
「ちが、いや、ちがわな、じゃなくて、い、息苦しそうだったから、その、介抱して差し上げようと!」
「ブラはずせなくって、揉んだのね?」
「す…すみませんでしたァ! 揉みました。あまりにもご立派過ぎて、男として揉まないわけにはいきませんでしたァ!!!」
 ―――そこまで言うか。でもまあ……ふぅん、そんなにあたしのオッパイが魅力的だったんだ……
 職員室でマサミちゃんの視線を感じなかったわけじゃない。たまにブラウスの胸元を開いていたりしたら目を皿のようにして鼻息を荒くしていた事もあったし。
 まあ、あたしも男だった時はオッパイは嫌いじゃなかった。むしろ好きだったし。―――けれどそれはさておくとしても、それに正直に謝っている姿を見ると……なんていうかこう、いけない気分が湧き上がってきちゃうのはどうしてだろうか。
 背筋が震えるほどの衝動に駆られたあたしは、コンドームからおなかの上にこぼれていた精液を指先で拭い取り、口元に運ぶ。
 ―――うわ……くっさぁ……♪
 ゴムの臭いの移った白濁液の臭いと味にブルリと身体に震えが走る。
 ―――これで終わりなんて……勿体無いよね。
 ベッドから降りると、あたしは土下座したままのマサミちゃんの肩に手を当て、上半身を起こさせると……その勢いのまま床に仰向けに押し倒す。
 何が起こっているのか解らずにキョトンとしているヨシミちゃんの股間のモノは、さすがに萎縮して小さくなっている。それを目にした途端に胸へムラムラと湧き上がってくる衝動に身を任せると、
「ふわぁ……すっごくクサい……こんな全然洗ってない汚いチ○チンで、あたし、犯されたんだぁ……♪」
 ベッドからの明かりを背にしたあたしが、マサミちゃんにはどう見えている事か……それでも口元がほころぶのを抑えられず、あたしの視線を浴びてギンギンに勃起していくおチ○チンに、あたしは舌と唇とをネットリと絡みつかせていく―――








「あ、だからって答えはノーだからね。マサミちゃんのこと、結婚対象として見れないから」
「とほほ……」
「まあ、これからもたまには飲みに行きましょ。介抱は任せてあげるから……ね♪」


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