33・夏の暑さで暴走してます・その1


「ふえ〜…今日も暑いよね〜…」
 またも科学部での実験の大失敗で男から女に性転換した親友、相原たくやは、窓際の後ろから二列目の席にいる。ちなみにその後ろは俺だ。
 今朝、いきなり女の格好で教室に現れたもんだから、クラスの男子はかなりヒートアップしている。なにしろ、女になった相原は、顔も童顔で可愛いし、胸もグラビアアイドルみたいに大きくスタイルも抜群。加えて、言葉遣いは女子そのものになっているのに、男としてのくせが抜けていないのか羞恥心にかける行動を取ってくれたりするのだ。現に今も……
「も〜、スカートの方が涼しいと思ってたのに〜。太股が汗でヌルヌルしてて気持ち悪いィ……」
 とか何とか小声で呟きながら、エンジ色の結構短いスカートをばっさばっさと動かし仰いで、股の間に空気を送り込んでいる。
 ぬお―――! 何で俺、後ろの席なんかに座ってるんだよ―――!?
 前の席のヤツは気付いてないけど、横や斜めうしろのヤツは相原の机の下に血走った目を思いっきり向けている。
 見えるか? 見えてるのか、相原の大事な場所が!? だけどそいつ、男なんだぞ!? でもものすっごく可愛いんだよ!!! 
 てか幾らなんでも無防備すぎるだろ……相原のヤツ、暑さに弱いから、周囲から視姦されてることに気付いてないな。
「ふ〜……」
 言ってる傍から胸元のリボンに手をかけた!? 谷間か!? その下敷きで仰いで風を送り込んでるのは谷間になのかよ、相原ァ!?
「やっぱり今日は休んじゃえばよかったかな……」
 だったら最初から休んでてくれよォォォ! お、俺、どうして親友にモッコリしちゃってるんだよォォォ!!!
 いつもは前と後ろの席でたわいもない話をしている相原だけど、城の半袖ブラウスの相原の後姿は……見えてるんだよ、ブラのホックが!
 椅子に乗っかってる丸々としたお尻もいいけれど、なんで汗をかいた肌に張り付いたブラウスって、こんなにエロいんだよ。てか尻よりホック? うが―――! 暑さだ、夏の暑さが全て悪いんだァ――――――!!!
 今が昼間じゃなくて、周りに誰もいなかったら、煩悩退散させるまで叫び続けてしまいたい……これも若さゆえの過ちだーとか適当に理由をつけて苦悩していると、
「――――――!?」
 身体を伸ばしていた相原が、いきなり身をすくめ、胸を押さえて身体を丸めてしまった。
 その態度の変化には、俺を含めて横後ろ斜め後ろの三人は気付いたけれど、理由にまで気がついたのは、おそらく真後ろにいる俺だけだ。
 相原のヤツ……ブラのホックがはじけ飛んだんだ!!!
 おいおいおいおいおい、俺はオッパイが大好きです。正直にカミングアウトしちゃうよ、俺! ブラのホックが壊れるぐらいにオッパイデカいって何様ですか、このオッパイ様!
 聞いた噂じゃ、去年女になった時はEカップあったらしい。でもって、今年初めて女になったときは以前より大きくなっていたらしい。でもってそれから何度も女になって……か、考え出したら、俺もズボンのチャック壊れるぐらいにモッコリしてた。ヤベェって、目の前のブラウスの背中にブラの線がないぞ!? ブラどこ行っちゃったんだ、おい!?
 もう生唾が止まりません。後ろの席で顔が見えないから、余計に相原がどんな困った顔をしてブラを押さえつけてるのかが気になる。
 けどさ、悪いのって相原じゃない? 男なのにブラしてきてるんだから。いっそ付けてこなけりゃブラが壊れる事だってなかったんだよ。そうだろう? 男がブラするのなんて、やっぱ変だよ。ノーブラだよ。最初からノーブラだったら俺はブラのホックに誘惑される事だってなかったし、授業中ずっとブラの線のない背中見てハァハァって……ノーブラはマズいってェ!!!
 う〜む、絶対に教室ない温度は45度ぐらいあるぞ。他の二人も顔面汗だくで、犬のように舌を突き出してハァハァやってるし。脳味噌まで蕩けてるから誰一人として授業なんて聞いてないし。
「せ…先生……」
 ん? 相原がおずおずと手を上げた。
「あの……ちょっと調子が悪くて……あたし……」
「なんと、そりゃいかんな。え〜、保健委員は…サボりか。仕方ない、相原の後ろの席の。すまんが保健室まで連れて行ってくれ」
 ラッキィィィィィ!!!……じゃなくて! 俺は困ってるんだ。親友がエロいんだ。男なのに女の相原がエロすぎて、我慢が、我慢がァァァ!!!
「ご、ごめんね。保健室で少し涼んだら、大丈夫だと思うから……」
 うわああああああっ! 汗と恥ずかしさで潤んだ表情がァァァ! そ、それに開いた襟元から谷間が覗いて見えてるゥゥゥ! 気付けよ、相原お前、今、ドンだけ乱れた格好をしてると思ってんだよォ!? てか、今にもボタンまではじけ飛びそうになってるじゃんか!?
 制服に納めるために、よっぽどキツいブラをしていたんだろう。ああ、締め付けられてかわいそうなオッパイ、かわいそうなブラ、かわいいぞうは相原……あれ、今変なこと考えなかったか、俺?
 でもとりあえず相原を保健室に連れて行こう。苦しそうな顔をしてるのは確かなんだし。そしたらさっさと教室に戻って、俺は理性を取り戻すのだ。
「ごめんね……面倒かけちゃって」
 いいってことよ。俺たち親友だr……
 ―――ぷにゅん
 し…ししししし親友だとも。おおお俺たちの友情は“もにゅん”に“ぷりゅん”を“ぐにゅもにゅん”されたぐらいじゃ“ぎゅうううぅ…”しないぜ!……てか相原、廊下に出た途端に苦しげな顔で抱きつくな! 押し付けるな! ハァハァって吐息を吐きかけるなァァァ!!!
「きゃ! ぼ、ボタンが!?」
 そのボタンと一緒に俺の理性まではじけとんだわぁあああああ!!!

 −*−

「ああっ、やァ、ば…バカァ! 友達だって…思ってたのにィ!!!」
 悪いのは俺じゃない! このタイミングで保健室にいなかった松永先生と、俺の腕にオッパイを揉んでと言わんばかりに押し付けてきた相原のほうだ!!!
 俺は保健室で相原と二人っきりになってしまうと、床に押し倒し、豊満なおっぱいの谷間に顔を埋めながらチ○ポを突っ込んでしまっていた。
 相原、出る、出るよォ!!!……そう叫び、オッパイに溺れながら膣内射精三発目。最近暑すぎてげんなりしててオナニーしてなかったせいで、こんだけ射精しても、まだまだイける。暑さ万歳大万歳!
「やだ…また中に……あたし(今回は)はじめてだったのにィ……」
 相原のおマ○コから押し出された俺のザーメンに赤いのが混じってたのは気付いてる。だけど……暴走した俺の理性は止まらない。相原の両手を床に押さえつけ、腰を振りたてながらオッパイにむしゃぶりつく。
 こんなオッパイに何もしないなんて、オッパイの神様に失礼だ。手が使えないなら口で頬張り、口が使えないなら頬擦りして、その感触を心行くまで堪能しなくては。
「だから…馬鹿なのよ……あ、あたしのことなんて、何も考えずに激しく腰振って……グスッ」
 だって……相原のおマ○コが、熱くて、キツくて、ざらざらしてて、うねってて、お…お前のおマ○コ、気持ちよすぎるから……!
「………馬鹿。だから…馬鹿だって……んっ、んんゥ……!!!」
 ああ、い、いいよ、相原のおマ○コがまた“キュウゥゥゥン”てしてきた。
「んっ、あ、ふっ……んんっ、んあ、んふゥ、ん…んんんんんッ!!!」
 ああっああっ、で、出る、相原、俺……今度はオッパイに!!!
「え!? だ、ダメ、最後まで、中で……ん、んふぁぁぁ……!!!」

 −*−

「も…う……信じ…らんない……二時間もハメっぱなしだなんて……」
 そんなに長い間、誰も来なかったなんて奇跡だよな……
「このエロ馬鹿……責任…とりなさいよね」
 ま、まさか俺にパパになれってアイタァ!
「違うわよ……あんたがところ構わずぶっ掛けるし、ブラウスのボタンも全部飛んで……こ、こんな格好で外歩けないでしょ!? 臭いだってスゴいし……どうしてくれるのかって聞いてんの!!!」
 あ、やべ。
「それに昼ご飯の後の授業、寺田の体育よ? もしサボったりしたらどんな目に合わされるか……」
 ん〜……よし、もう一発やろう。
「そ、それしか頭にないの……?」
 体育の補習とかあるなら一緒に受けて、一緒にエッチしようぜ! 俺たち、苦楽を共にする親友だもんな! それに……
「なによ…ニヤニヤして」
 腰が抜けて立てないこと、知ってるんだぜ? それじゃ授業なんて出られないだろ?
「………(真っ赤)」
 そんな嬉し恥ずかしそうな顔されたら……ごめんなさい、また勃っちゃいました。
「………馬鹿。立てないんだから……ちゃんとベッドまで運んでよね。先生来たって知らないんだから……」
 こいつ、恥ずかしそうにしながらなんて可愛い顔をしやがるんだよ……あ、相原、相原ァァァ!!!
「きゃあん! 馬鹿、ちゃんとベッドでしてくれるって…ひゃうん、ああ、や…やさしくしてよ。じゃないと、ああ、やだ、お…奥をグリグリされたら……あ、あたしィ……!!!」
 ちくしょう、何でそんなに可愛すぎるんだよ! でかいオッパイ揺らして、おマ○コが熱々で物凄く気持ちよくて、うおおおおおお、もう俺は止まれないぃぃぃ―――!!!
「ダメ、ダメなの、激しくされたら、イっちゃう、またイっちゃうのぉ!!!」
 相原、俺、俺、もう気持ちを抑えられない、お前の、お前のことがァ!!!
「ひあああああああああッ! イく、イく、イく、イく、イくゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 −*−

 ―――ゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシッ!
「ちょ、どうしたのよ!? 何でいきなり壁に頭叩きつけてんの!?」
 ぐおああああああああッ! 違う、俺はそんなこと微塵も考えてないいいいいいいいいいッ!!!
 俺は正常だ、俺はノーマルだ、俺は普通に女の子が好きなスケベ野郎なんだ―――!!!
「なにも廊下でそんなことカミングアウトしなくても、あんたがエロスなのは知ってるけど……調子の悪いあたしを放っておいてまで言うこと、それ?」
 相原、頼む、お願いだから俺の理性が崩壊しないうちに男に戻ってくれ! 戻ってくれたら俺の珠玉のエロDVDをやるから!!!
「えと……実は諸所の事情でさ……夏休み終わるまでは女のままで……」
 ………ゲフォ!!!
「きゃあああああああっ! なんで吐血!? 何で失神!? だ、誰か助けて、こいつをちょっと保健室に放り込んできてよぉぉぉ!!!」


 ひんやり冷たい感触を身体全体で感じながら、俺の視界は真っ赤に染まっていった。
 な、夏なんて嫌いだ……早く終わっちまえ、ちくしょ…う……
 けど、なんかこう、顔に膝枕されてるような柔らかい感触が……もしこれが相原の膝枕だったら、俺、どうしたらいいんだろう……


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