14家庭教師はやめられない…(3)


「ほら…ここは違うでしょ。炭酸水素ナトリウムを熱分解したときには試験管のところに水滴が集まるんだから、化学反応式は―――」
 今日は明君の家庭教師の日だ。家には明君の両親もおらず、邪魔な翔君もいない……室内でも、家の中でも、あたしと明君の二人きりの授業は、あたしの思うとおりに進んでいた。
 進んでいるのは勉強が…と言う意味じゃない。当然勉強も教えているけれど、間違えた箇所へ腕を伸ばしながら今にもブラウスのボタンが弾けそうな胸元を明君の体へ押し付けると、年下の可愛らしい男の子は顔を真っ赤にし、勉強など手につかない様子を見せ始める。
「ほらぁ、よそ見しちゃダメでしょ」
「ご、ごめんなさい……」
 そんなに強く言ったわけじゃない。むしろ、小さな耳たぶに唇を寄せて甘く、誘惑するような声で囁いてあげたのに、明君は体を固くしてチラチラと盗み見ていたあたしの胸から参考書へと視線を向け直してしまう。
(ちょっといじめ過ぎちゃった…かな?)
 これ以上体を押し付けたら、さすがに邪魔になってしまう。明君の肩が乳房に押し当てられる感触は捨てがたいけれど、機会はいくらでもある。そう自分を納得させて、あたしは体を離して勉強に専念させ始めた。
「じゃあここからここまでの問題を解いてみて。分からなかったら聞いてもいいけど、ちゃんと自分で考えてね。いい?」
 範囲を指定し、あたしは机から離れる。そして前に何度か明君と肌を重ねたベッドに腰を掛けると、スリッパを履いた足をゆっくりと持ち上げてストッキングも履いていない素足を伸ばし、明君の注意を引くように脚を組む。当然、少しくつろいだあたしへ明君が熱を帯びた視線を向けてくるけれど、あたしが微笑みかけると見たいのを我慢して問題に取り掛かり始めた。
(ふふふ…ああいうところがかわいいのよね、明君って♪)
 あたしが男へ戻る研究費を稼ぐためにこうしてアルバイトをし続けているわけだけど、やっぱり仕事の中に楽しみが無くちゃ面白くない。ただでさえ男に戻っては弘二の企てや麻美先輩や千里の実験で何度も女に戻されているんだから、こういうところで息抜きをしておかないと、うん。
 それに……日頃から男の人に犯されやすいあたしからは、年下でおとなしい明君は警戒する事無く接する事ができる数少ない相手で、しかも男の子だ。
 バスの中で胸やお尻を触ってくるおじさんと比べるべくも無く、性格も良くて結構美少年。加えて女の子が気になるお年頃で、あたしの胸を初めて見せたときには……ふふふ、あの時の明君てばガチガチに硬くなってたのよね。何度もあたしのおっぱいを揉みまわして……
「あ……」
「ど、どうかしたんですか?」
 明君に執拗に胸をこね回されたときに事を思い出している内に、思わず声が漏れちゃった。いけないいけない、今は勉強中。お楽しみは大切に取っておかないと、明君の家庭教師を辞めさせられちゃうからね。
「なんでもないわよ。それよりちゃんと集中して勉強してるの? あたしが声を出した程度で振り向いちゃダメじゃない」
 振り返ったのはずっとあたしの様子が気になっていたからに他ならない。なにしろ今日はブラウスの下にブラをつけてないんだもの。ここに来る前から先っぽがウズウズして固くなりかけていたし、さっき押し付けたときに乳首を特に強く擦り付けたから、明君も気になって仕方なくなっている。
 その証拠に……慌てて机に向かいなおした明君、足をギュッと閉じ合わせて腰をムズムズと揺すっている。かなりズボンの中が苦しいらしくて、女の子の様な横顔には問題に悩んでいるというより必死に射精を我慢して歯を食いしばっている男の子の苦悶がうかがえる。
(弱ったなぁ……そう言う顔を見せられると…もうちょっと、意地悪したくなっちゃうのよね……♪)
 もっと明君の戸惑うところを見てみたい……そんな気分になったあたしは、ちょっとワザとらしく大きな欠伸をした。
「フアァ〜ァ……んっ、レポートを夜遅くまで書いてたから疲れちゃった。ねえ、明君のベッドに寝てもいい?」
「僕の…ベッド……?」
 明君の部屋はL字型になっていて、机は一番奥の壁に向かって、ベッドはその反対側の壁際に置かれている。明君の勉強を邪魔したくない時はここに腰掛けて時間が過ぎるのを待つのがいつもの行動だけど、突然あたしが言い出した言葉に、さすがに明君もうろたえている。
 なにしろこのベッド、明君の「初めて」を奪ってあげた場所でもあるわけだし……もちろん、上のお口じゃなくて下のお口で、と言う意味で。
「別に眠っちゃうわけじゃないのよ。明君が問題を解き終わって起こしてくれたら、ちゃんと起きるし。……ダメ?」
「……………い、いいです。先生が、そうしたいなら……」
 明君が椅子を回して振り返る。……けれど顔を背けてあたしと視線を合わそうとしない。床しかない斜め下へ顔を向け、ギュッと密着させた太股の上に握った両手を置いている。……ふふふ、あんなに顔を真っ赤にして恥ずかしがっちゃって。
「ごめんね。じゃあ―――」
 明君のお許しも出たし、あたしはスリッパを脱ぐと明君の匂いのする枕へボフッと顔を押し付けた。
「………言っとくけど、ちゃんと問題を解いてなきゃダメよ?」
「は…はい……」
 えへへ♪ 明君に念を押してベッドから勉強机へ顔を向けさせると、あたしはベッドに仰向けに横たわった。
「ふ〜…今日は暑いわね。この部屋、ちょっとエアコンがキツいのかな」
「あ……じゃ、じゃあすぐに調整を……」
「いいから明君は勉強してて。それは…あたしがやっておくから……」
 暑いと言ったけれど、室温はちょうどいいぐらいに設定されているので裸になっても寒いとは思わないだろう。むしろ、今からしようとしていることに緊張しているあたしの体が、勝手に火照って熱くなっているだけなんだし……
 明君がいい付けどおりにこちらを振り向かない。それを確かめてから、あたしはブラウスのボタンを上から一つ…二つ…と、時間を掛けてはずして行く。
「せ、先生……」
「見ちゃダメよ……見たらもう明君には何も教えてあげないんだから……」
 ボタンをはずす音はエアコンの音にかき消されるかと思ったけれど、意外と大きく部屋の中に響く。
 三つ…四つ……これだけはずすと、あたしの胸の谷間はほぼ露出してしまう。手の平には収まりきらないほどの膨らみはブラをしていないのに、上を向いてもほとんど形が崩れない。その弾力で押し上げられたブラウスは、少し風が吹くだけで先端の尖りが簡単に露出してしまいそうな程度に乳首に引っかかっているだけだった。
「んっ……」
 ブラをしてなくても、服の締め付けだけで最近苦しくて……それから開放されると、いつも声を漏らしてしまう。―――もちろん、わざと明君にも聞かせてあげている。今にも明君が振り返ってあたしのこんな姿を見てしまうかと思うと……服を脱ぐと言う行為がいつもよりも刺激的なものになってしまい、エッチな気分が昂ぶってきてしまう……
「ねえ……何問ぐらい解けた?」
 ベッドに手足を投げ出し、胸をドキドキさせながら明君に訊ねると、返事はすぐには帰ってこない。何かをこらえるような数秒の時間を間において、
「まだ……一問も……」
 と、絞り出すような声でつぶやいた。
「もう…ダメよ、明君。そんなにゆっくりしてたら本当にあたしが眠っちゃうかもしれないじゃない」
「ごめんなさい……」
 ん〜、自分で言っといてなんだけど、勉強中に勝手に寝ちゃう家庭教師ってのもなぁ……
「分からないところがあったら、あたしの事を呼んでも構わないからね。―――そうだ。もし一人で全部できたら」
 やば……考えただけで体が疼いてきそう……
「全部できたら………明君にご褒美を上げてもいいかな…♪」
「え……それ、本当!?」
 こんなときまで言いつけを守って振り向かない……振り向いてきたらきたで、あたしの、こんな格好を見られて……!
「ええ……明君が一番教えて欲しい事を、いっぱい教えてあげてもいいわよ……」
 明君に見られたくない……けど見られたい! 襲われたい! 今すぐこっちを振り返ったら、あたしの方から抱きついて、キスの雨をかわいい唇に……でも、でもそれはまだしちゃいけないことだ。「ご褒美」は……ちゃんと言いつけを守れたときにあげなくちゃ意味がない。明君にも、あたしにも……
「―――でもね」
 あたしはベッドから降りると、乱れたブラウスの胸元を直さずに勉強机に向かう明君の背中へ近づいていく。
「………………」
 何も口を開かない事で、明君の緊張があたしにも伝わってくる。明君は絶対に振り向かない……そんな確信はあたしにより大胆な行動を取らせてしまう。
「でもね……全部問題が解けるまで、絶対に後ろを振り返っちゃダメよ。……いいわね?」
 そう言うと、あたしはスカートの中へ両手を差し入れた。
「ふぅ…んぅ……」
 股間のところが…かなり湿ってる。明君に見られるかもしれないからと、今日はサイドに結び目のある紐パンを履いてきている。その左側の結び目だけを解き、右足を上げて小さな布地を足の付け根から抜き取ると、あたしのぬくもりが残るそれを腕を伸ばして明君の体の前へポトッと落としてあげる。
「――――――!!?」
 あたしにばれないように膨らませているズボンの上へいきなりあたしの下着を落とされた明君は、息を飲んで体を硬直させる。その隙に腕を回して後ろへ抱き寄せた明君の耳元へ唇を近づけると、
「待ってるからね……明君」
 耳たぶに下を滑らせ、うなじに柔らかい唇を押し当てた。
「せ…せん、せい……」
「続きは全部解けてからよ。がんばってね……♪」
 そう言い残して体を離すと、そのままベッドへ戻って再び腰掛ける。
「それじゃあ、スタート」
 別に時間制限を決めてるわけじゃない。けどちょっとした気分で始まりの合図をすると、体を震わせて我に返った明君はかじりつくように参考書に挑み始めた。
(そんなに…あたしとエッチしたいんだ……♪)
 そう思うと、体の底からジィンと熱いモノが込み上げてくる。
 男には戻りたいけれど、すっかり女に馴染んでしまった体だ。しかも、もうすぐしたらエッチな事をされるのかと思うと、ハズかしい事にまだ触れてもいない割れ目から愛液がトロトロとあふれ出してきてしまう。
(んッ………明君がこんなに近くにいるのに…我慢、できない………ああ、明君、あたし…エッチな先生なの……!)
 黙々と問題に取り組んでいる明君を見ている内に熱いものを抑えきれなくなったあたしは、明君に体を向けたまま膝を開き、さっきからキュン…と収縮してしまっている割れ目を露出させる。
 もう何人もの――その中には明君も含まれているんだけど――男性に犯されてきたのに、全然形が崩れていない恥丘……下着と言う覆いをなくした途端に、
(興奮が…収まらない……!)
 明君に見られるかもしれないと言う思いが体を内側から火照らせていく。
(でも……まだ…ダメ………こんなところで、一人で慰める事なんて……!)
 この部屋でSEXもしたし、女の体を教えるためにとオナニーをして見せたこともある。だからと言って、自分で自分の体をまさぐられるところを見られても平気なわけが無い。むしろ、そんな恥ずかしいところを見られるぐらいなら……あたしの方から襲っちゃう方が、何倍もましだとさえ思っている。
(―――んッ!)
 けれど体の方がそれで収まるわけではない。明君に股間の割れ目を向けているだけで痛いぐらいに張り詰めた乳房に右手を当てて、服の上からやんわり揉みまわしただけで信じられないぐらいに感じてしまう。
(見られる。気付かれる。こんな事をしてたら明君に…明君にオナニーしてるってばれちゃうぅ……!)
 手を離さなくちゃいけないと分かっているのに、一度火が付いてしまった体は本能の命じるままに乳房をこね回し、乳首を摘み上げていた。
「―――――!、―――――――!!」
 あれだけ誘惑しておいて、後ろでオナニーしてるのがばれるのをスゴく恐がっている。やめなければと頭では分かっているのに、指がほんの少し動いただけでもズクンッと重たい疼きが走ってしまう。それでも唇を噛み締めて弾む息を何とか整えると、明君が気付く前にと………足の付け根へ左手の指を滑り込ませた。
「―――――――――――――――――ッ!!!」
 違う違う違うぅ!! 止めなきゃ、この指を…割れ目を押し広げるこの指を…と、とめ…なきゃ……
どんなに足掻いても、あたしの意思では指先一つ自由にできなくなっている。明君に見られる、その恐さと恥ずかしさが心臓の鼓動と共に全身に駆け巡ると、陰部や乳房が快感を求めだしてしまう。
(あたし……見て欲しいのか…見て欲しくないのか……分からなくなってきた……)
「〜〜〜〜〜〜―――――!!!」
 一番長い中指を割れ目に押し当て上下に動かすと、じゅぷ…とスカートの中から音が響き、雷に打たれたような衝撃に全身が痙攣する。反り返る爪先で床を掻き、ギュッと身をすくめると、何度も指を往復させてしまう。
「くッ……、―――っ、〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
 子宮が収縮する。ヴァギナがうねる。その一つ一つの反応を感じるたびに、明君に見られたときのイメージがより鮮明に、そしてより刺激的なものへと変わっていく。ここでやめなければ、やめ…なきゃ……
(だめ……もうイくまで止められない。教え子の後ろでオナニーして、そのまま、い…イっちゃうぅぅぅ!!!)
 どんなに我を忘れそうになっても明君のことが意識に引っかかり、感じれば感じるほど羞恥心があたしの心を締め付ける。目に涙を浮かべて、それでも開いたままの脚の間で指を蠢かせる。
(明君に、こんな風に、舐め、まわされたら…ここを、あたしのグチャグチャのおマ○コを音を立ててかき回されて、吸い上げられたら……!!!)
「―――――ッッッ! ―――、っ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 もう擦るどころじゃない。ブラウスの下に手を入れて乳首をラジオのつまみのようにギュリギュリ捻りながら、まっすぐ揃えた二本の指を割れ目の奥へと突き入れ、それを明君の舌や指だと思いながら膣天井をなぞってはベッドに押し付けたお尻をうち震わせる。
(まだ…まだ問題が解けないの? も…解けてもいいはずなのにぃ……!)
 肩を上下に震わせながら時計を見ると、快楽に必死に抗っている間に十分ほど経過していた。明君ならあの程度の問題は十分解けてもいいはずなのに……
(もしかして…あたしのオナニーに気づいて…!?)
 いや、それはないと思う。ずっと「いつ明君が振り向くのか…」と気にしながら体をまさぐっていたんだから、こちらを見るそぶりをしたら気付いていたはずだ。
 じゃあどうして……と、よく注意してみてみると、明君の様子がおかしい。あたしの漏らす吐息は聞こえていたはずだから何をしていたかを気づかれるのは仕方がないとしても、なんで……両手を机の下に入れてるの?
(まさか……)
 さっき誘惑するつもりで下着を渡したけど、あれは明君には刺激が強すぎたかな…と、言うことは……
 軽き身なりを整えると、なるべくベッドを軋ませないように立ち上がる。そして数歩足を忍ばせて明君に近づくと―――
「問題解けた?」
 いきなり回り込んで、明君が両手で押さえているところを見て確かめた。
「あ……せん…せい?」
(あ、明君、何を……)
 机の上の参考書は問題が一問も解かれていなかった。代わりに鉛筆でグシャグシャと引かれた線は何の意味も持たない図形を描いていて、それを書いた鉛筆は机の端に転がっている。
 ―――で、鉛筆を持っていた手はどこへ行っているかと言うと……ズボンのチャックから飛び出たおチ○チンにあたしが渡した紐パンを巻きつけ、その上から激しく扱いていた。
 そう……明君も耐え切れずに、一人で自分の興奮を慰めていたのだ。
「せ、先生、どうして、僕、まだ、できたって呼んでないのに……」
「いや……あんまり遅いからどうしたのかなって。それで……」
 あたしは参考書に目を走らせる。―――ダメ。一問も出来てない上に落書きだらけじゃ……
「それで見に来たんだけど……これじゃご褒美は上げられないわね。特別授業もお預けにするしかないかなぁ……」
「そんな……」
「勉強がちゃんとできてないんだもの。しょうがないでしょ」
 あたしの言葉を聞くと、よほど楽しみにしていたのか明君は暗く落ち込んでしまう。その表情を見ていると……してやったり、と言う気分になってくる。
「あたしはちゃんと言ったでしょ。「問題が解けたら」って。せっかく明君に色々教えてあげようと準備してたのに……全部無駄になっちゃったじゃない」
「ごめんなさい………僕、先生の下着を握ってたら、もう…何にも考えられなくなって……」
「………そんな事、言わなくても分かってるわよ」
 あたしはハッと顔を上げた明君に微笑みかけると、少し勢いを失いかけているおチ○チンに左手を伸ばした。―――あそこの液がタップリと染み込んだ左手の指を、だ。
「ご褒美はダメだけど、今からタップリ補習授業してあげる。明君が勉強に集中できるように…ね」
「いッあ……!」
 先端から根元へと、あたしのヴァギナをかき回していた指で撫で下ろしていく。敏感な場所をまきついた下着の隙間からくすぐって、まだまだ小さいけれど固くそそり立つ肉茎を何週もしながら責めていく。
「もう……あっという間に固くしちゃって。そんなになぞられるのが好きなの? それならエッチな事をしなくても構わないのね、明君は」
「違…う……僕、ずっと…先生と…また……ああっ!!」
 違わないと思うけど? ちょっと意地悪してカリをめくり、そこへ軽く爪を立ててみる。すると明君は椅子が軋むほど背中を反り返らせ、熱くなっているおチ○チンをビクビクと痙攣させる。
「うあ、そ、そこは…ヒァあん!」
「スゴく敏感なんだ………じゃあ、自分の手で満足してみる? それとも……」
 さすがに扱きにくいから、あたしは明君の股間から自分の下着を解き取ると、包み込むように握り締めて上下に扱く。そして開いている右手でブラウスを左右へ開くと、明君の眼前にピンク色をした小さな先端を突き出した。
「明君が大好きなものよ。これを想像しながらオナニーしてたんでしょ?」
 目を見開いて凝視してる……最初からこんなに固くしてるんだもん。このままちょっと舐められただけでもイっちゃうかも……
 そんなあたしの期待とは裏腹に――いや、想像していたとおりなのかもしれない…――、明君は顔を真っ赤にしてそれ以上は何もしてこず、あたしの荒い呼吸に合わせて緩やかに揺れる膨らみをジッと見つめているだけ。でもその熱い視線は体の向きに合わせて少し下を向いた乳首から深い谷間の間にまで絡み付いてくる。
「ふふ……明君のおチ○チン、ビクビク脈打ってるわよ。そんなにあたしのおっぱいが見たかったの?」
「……………」
「答えて。あたしのおっぱいの事を考えながらオナニーしてたんじゃないの?」
 明君のおチ○チンは今にも射精しそうなほど大きな脈動を繰り返していた。でも、このまま先にイかれたんじゃ面白くない……そう考えた途端、あたしの手はそれまでの優しい手つきから一転して、大きくなったおチ○チンを強く握り締めた。
「―――――!?」
「こんなに固くして……そんなにあたしの指に虐められるのが気持ちよかった? だけどイっちゃダメよ。これはご褒美じゃなくて、全然勉強ができなかった明君へのお仕置きなんだから。その口で何を想像してオナニーしてたか言うまで射精しちゃダメ。あたしの体に触ってもダメ。ほら、早くしないとおチ○チンがどうなっても知らないわよ?」
「あっ……あっ……あああっ!!!」
 指が食い込むんじゃないかと言うぐらいに肉茎を握り締めた左手をそのまま上下に動かすと、あたしの愛液と明君の濃厚な先走り液が潤滑液になっていても、まるで表面を抉るような行為になってしまう。下から上へひと扱きすると、人差し指から小指までの四本の指が露出した亀頭冠を順にゴリッゴリッとめくり上げ、まっすぐ伸ばした親指が、射精しようと口を開いていた射精口を左右に広げ、わずかに覗いた尿道を容赦なく擦りたてる。
 感じさせるためじゃない。むしろ明君がいつ泣き出してもおかしくないほどの強烈な手淫だ。どんなに精液が込み上げてきても押し返すぐらいに締め付けの中で、「気持ちいい」より「強烈過ぎて痛い」快感の中で、明君はつぶらな瞳を潤ませて何度も悲鳴を上げる。
「言う。言います。言うから、言うから手を離して、イかせて、イかせてぇぇぇ!!!」
 椅子の腰掛を強く握り、暴れそうになる体を必死に抑えながら明君が声を迸らせる。もう射精してもおかしくないほど感じているけれど、明君が口を開き始めると同時にあたしの指が根元を強く締め付けたせいで、先っぽからはほんの雫程度の白濁があふれ出てきただけだった。
「僕…僕…先生の、おっぱいと、おマ○コをずっと想像してました。お口も、お尻も、僕のおチ○チンを入れさせてくれたときの気持ちいいのが、忘れられないんですぅ!!」
「………そんなに…気持ちよかったの?」
 おチ○チンを握ったまま、あたしが唇から舌先をチラッと覗かせると、ビクッと体をすくませた明君は涙を溢れさせながらコクコクと大きくうなずいた。
「こんな風に……舐めて欲しかったんだ……」
 おチ○チンに見立てた右手の指を下から上へと舌先でなぞり上げ、爪の先端をくるりと嘗め回したあたしはそのまま唇に右手を被せてモゴモゴと口を動かした。―――まるでフェラチオを明君に見せ付けるかのように。
「………………は…い……先生の…舌とか…唇とか……ずっと、ずっと忘れられなくて……」
「思い返してオナニーしてたの?」
 また明君の顔が縦に頷く。あたしに知られるのがよほど恥ずかしいのか、顔の赤みはさらに増し、おチ○チンを締め付けている指に伝わる脈動もますます強くなってくる。
(こんなに大きかったら一回や二回じゃすまないだろうな……入れてすぐ終わるんじゃつまらないけど、今の明君なら何回でも……)
「せ…センセェ……センセェ……おチ○チン…イかせて……ちゃんと…答えました……だから…先生の、先生の手で、い…イかせ…てぇ……!」
 質問の間にも、明君は何度も達している……射精と言う終わり方を迎えられないから、その衝動は小さな体の中で暴れ回り、続けざまにオルガズムを繰り返している。……その快感を必死に押さえ込んでポロポロ涙を流してる顔が、スゴくかわいくて今すぐ抱きしめてあげたいなぁ…♪
「じゃあ最後の質問ね。これを答えたら何回だって射精させてあげる。―――明君、あたしとエッチしてから何回ぐらいオナニーしたの?」
「え………」
「今日までしなかったわけじゃないんでしょ? あたしがいなくても、この部屋で、あたしとエッチしたのを思い出してこうやっておチ○チンを扱いてたんでしょ?」
 そう言いながら、ペ○スを締め付けている手をゆっくりと上へと絞り上げ、大きく張り出した翔君のカリ首へ肉茎を覆う皮を集めていく。―――そして一気に引き下ろす。皮が引っ張られ、先端にわずかににじんだ白い体液を振り払うようにペ○スが跳ねる。
「言いなさい。何回イったの? 想像の中であたしを犯しながら、何回射精したの? 言わないともう何もしてあげないんだから。あたしの指でいっぱい射精したいなら、このおチ○チンをどれだけ弄ってたのか全部言いなさい」
 あたしの意地悪な質問に、明君はあうあうと唇を震わせながら答えを紡ぎ出そうとする。その様子を目を細めて見つめながら、あたしは唇を小さく嘗め回した。きっと、明君が告白したら理性で性欲を抑えきれなくなるんだろうな、と予感しながら……
「……………一度も…イってません」
 けれど、あたしの予想した答えとはまったく違う、まったく考えていなかった言葉を聞いて少し唖然としてしまう。
「僕……先生とエッチしてから…自分の手じゃイけなくなっちゃった……先生の事を考えるだけですぐに大きくなるのに…何回扱いても…何時間扱いても…い…一回も……イけなかった……」
「―――ウソじゃないでしょうね?」
「うあっ!!!」
 親指に力を込めると、もうすぐそこまで精液が込み上げてきている射精感を圧迫する。
「本当、本当ですッ!! 手じゃ…僕の手じゃ全然気持ちよくなれないの、先生が…先生が気持ちよすぎるから、だから、全然イけなくなっちゃったのぉぉぉ〜〜〜!!!」
 もう限界かもしれない。色が変わるほど指で締め付けてるモノは、明君のじゃないのかと思うぐらいにパンパンに腫れあがっている。あたしが手を離した途端に精液が一気に発射される光景が容易に想像できる。―――それなら、
「じゃあ……自分の手でイけるように復習しないとね」
 ここまで来て、まだ意地悪するか!?――と自分でも思うけど、明君ってちょっといじめたくなる感じだし……あたしの小さいころに似てるから、かな?
「なにしてるの。自分の手で握って。あたしが手を離したら勢いよく扱くの。いい?」
「ちょ―――待っ…!!」
「だ〜め。ほら」
 言葉どおり、あたしは明君のおチ○チンから手を離すと、それ以上刺激を与えないように一歩後ろへ体を下がらせる。
「ハッ―――うッ、いぁぁぁぁあああああああああっ!!!」
 その直後、慌てて両手で握り締められた明君のおチ○チンから白いものが勢いよく噴き上がった。あたしが後ろにいるのに構わず自分の手で扱き、あたしの手で散々じらされ、そして発射直前で無理やり塞き止められていた精液は、あたしの目の高さを越えるほど高く噴き上がり、勉強机の上に広げられたノートや参考書の上に次々と降り注いでいった。
「ハウッ、アッ、アッ、イク、イク、うあっ、あ〜〜〜〜〜―――――!!!」
 明君の手はあたしが言ったとおり、濃厚な精液を次々と噴射しているおチ○チンを強く扱き続けてる。上半身を仰け反らせて、あたしが見ている前で夢中になって手を動かして、濃厚なスペルマを悲鳴と一緒にいつまでも射精し続ける。
(なんか……変な感じがする……)
 男の子のオナニーシーンを見ながら、自分の指を股間に押し込んでいると、どこか倒錯した感覚があたしの胸に沸き起こってくる。女の子の明君を、あたしが陵辱し、レイプしていると言う錯覚だ。
 けれどそれもあながち間違いじゃない。明君をこんな風に乱れさせたのは紛れもなくあたしだし、その最初の原因を作ったのもあたしだ。―――それはいつも、あたしが他の男性にされている事と、なんら変わりはないのかもしれない。
「明君、大丈夫?」
 そんな感情をおくびにも出さず、長く強烈な射精を終えてもまだおチ○チンを扱いている明君に声を掛ける。
 小さな体の震えは収まっておらず、明君の着ている服にも大量の精液が飛び散っていた。特に下半身はドロドロで、最後の数回の迸りは亀頭を包み込んだ右手の中で跳ね返り、肉棒はおろか手指の一本一本にまで白い残滓が絡み付いていた。
「せ………せんせぇ……僕……イッ…ちゃった……自分の…手で……先生のじゃなくて……」
 それほどに菜ってもまだ、明君は手を動かしていた。きっとパンツの中まで精液でグショグショになっているはずなのに、小さな粘液の音を響かせながらまだ固さを保っているおチ○チンを扱き続けている。
 まるであたしにこの続きをして欲しがっているみたいに……
「ふふふ……もう復習は十分みたいね」
 ちらりと時計を見ると……まだ大丈夫。明君の両親が帰ってくる予定の時間までに、もうちょっと楽しむ事ができそうだ。
「そうね……次は明君に舐めてもらおうかな。いっつもあたしがしてるばかりでした事ないでしょ、クンニリングスは」
 まだボンヤリとしている明君の視線を感じながら、あたしは壁に手を付いてスカートを捲くり、豊かなヒップを突き出した。
「今度は予習をしてみようね♪」
 あたしの呼びかけに応じてふらりと椅子から立ち上がった明君は、床にひざまずくとあたしの股間へ顔を近づけてくる。


 もう……我慢できそうにない。喉を鳴らして唾を飲み込んだあたしは、明君の吐息が触れただけであえぎ声を放ってしまう。
 あたしは年下の男の子に何を教えているのやら。そんでもって、何を学んでいるのやら。
 ……はぁ…自己嫌悪……


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