隣人の妻 U 第3回

作 沼隆(ヌマ・タカシ)

登場人物
  岡下 美咲  
  岡下 宗男  美咲の夫
  四方 郁恵  美咲の友人
  郷田 軍治  岡下夫婦の隣人
  郷田 琴音  軍治の妻
  沼田 ルミ  岡下夫婦の隣人


(1) 岡下美咲

真夜中、美咲は夢を見ている。
郁恵が、見知らぬ男に抱かれ、
ルミが、見知らぬ男に抱かれ、
楽しそうに笑っている。
男の顔が、ぼやけていて、
誰だかわからない。
郁恵とルミの小娘のような甲高い笑い声に、
美咲は、激しく怒っている。
そして……
男の顔が見えた。
郷田!

(2) 郷田軍治

美咲は、郷田に、料理を教えて欲しい、と頼んだ。
「ああ、よかよ」
郷田は美咲の家のキッチンで、
おいしいカレーの作り方、
おいしいハンバーグの作り方……
楽しい時間。
郷田が料理を教えてくれるすてきな時間……
しかし、それは、美咲が欲しいモノと、違うのだった。
美咲は、その一歩が怖くて、踏み出せない。
郷田は、平然と料理を教えてくれる。
講習が終わると、さっさと帰ってしまうのだ。
つまり、美咲は、満たされない。

宗男が、
「美咲、おまえ、料理の腕を上げたなあ」
と言い、
小学生の息子が、
「ママのハンバーグ、めちゃおいしい、最高!」
と言った。
「お向かいの、郷田のおじさんに教えてもらったの」
「どうりで!」
と、息子が言った。
「今度は、なにを教えてもらおうかな?」
と、息子に尋ねるように言うと、
「オムライス!」
と言った。
「じゃあ、今度、オムライス、習っとくね」

郷田から、オムライスを教えてもらう日の朝、
宅配便が届き、
待ち望んでいたモノが、ようやく届いた。
ランジェリーの通販サイトで、
気に入った下着のセット。
注文ボタンをクリックして、
2日で届いたのだけれど、
美咲には、とっても長い待ち時間だった。
【ご注文品の配送状況】を何回クリックしたことか。

「今日は、なにを作ればよかとね?」
「オムライスを」
「おう、よかねぇ、おいしい、おいしい、
 オムライスの作り方を、教えるばい」
「とろとろの、卵の……」
「とろっとろの、卵の、オムライスね、よか」
郷田が手際よく作って見せ、
オムライス一人前が、美咲の前に出される。
「食べてみな、うまかよぉ」
スプーンで口に運ぶと、卵が口の中に広がり、
ライスと混じり合うのだった。
「おいしい」
「そうね、そりゃぁ、よか」
美咲は、うっとりしている。
料理がおいしいこともあるのだが、
昨夜わき起こった欲情が、
郷田を求める欲望が、
顔に出てしまう。
美咲の隣に座って、
美咲が食べる様子を見ていた郷田が、
「オレも、一口、もらうよ」
と言った。
「うん」
「ほんなコツ、うまか……上出来たい」
美咲の潤んだ目が、郷田を見ている。
「もう一口、食べてみらんね」
「ん」
郷田はスプーンですくったオムライスを、
美咲の口に運ぶ。
美咲は、ゆっくりと口を開き、
オムライスを味わう。
卵の甘さが、媚薬のように効いて、
美咲の心も体もとろけていく。
とろんとろんの卵のように。
美咲が、口中のオムライスを飲み込んだとき、
郷田の顔が迫ってきて、
美咲は抱き寄せられた。
唇が重なり、
舌が絡まり、
オムライスの香りが残った唾液が混じり合う。

美咲が、自分で押さえ込んでいたモノが、
欲情が、全身からあふれ出して、
郷田に絡みついていくのだった。
郷田はむしろ、冷静に美咲を観察している。
殻を脱いで、本能をむき出しにした美咲を、楽しんでいる。

(3) 望みを叶えて

ソファに移動する。
美咲は、郷田に抱きすくめられて、
「だめぇ」
と言った。
(ふふ……奥さん、あんたの、だめ、は
 して、ってことだ……わかってるよ)
「だめぇ」
(いやらしい声だぜ、ったく……ふふ)
上着をはぎ取る。
(おやおや、やる気満々じゃないか
 勝負下着、着てるなんて……ふふふ)
郷田は、紫色のブラジャーから、乳房を引き出す。
「あん、いやっ」
(いいおっぱい、してるじゃねぇか)
郷田は、わざと音を立てて乳房を吸う。
ジュパ、ジュポ、ジュバッ。ジュポッ
「だめぇぇぇぇ」
スカートをはぎ取るとき、美咲は腰を浮かせた。
(おそろいのパンティか……やるねぇ……
 Tバックとはね……ふふふ……
 ったく……したくてたまらねぇ、ってことだよな)

郷田は、美咲に見せつけるように、
肉体を誇示しながら服を脱いでいく。
美咲は、郷田の上半身に見とれている。
浅黒い筋肉質の肌。
たくましい腕。
郷田は、ボディビルダーがやるように、
自慢の肉体を見せつける。
美咲に尻を向けて、パンツを脱ぐ。
贅肉のない背中。
ぎゅっと引き締まった尻。
陸上選手のような両足。
郷田が、ゆっくりこちらを向く。
「あっ」
美咲は、息をのむ。
へそから股間へ伸びる陰毛の茂みから
どす黒い肉棒が、
ずるりと垂れ下がっている。
(奥さん、これが、欲しいとやろ?)
股間に釘付けになっている美咲に誇示するように、
肉棒をしごいてみせる。
勃起は、これからだ。
(奥さん、もっと、堅く、太く、長くなるんぜ!)
美咲が、ゴクンとつばを飲む。
(オメコにぶち込んで、ひぃひぃ言わせてやるけんね)

「奥さん、ここで、するね?」
「ううん、あっちに行きましょう」

「おっ」
郷田は、ほくそ笑む。
夫婦の寝室に、客用の布団が1組敷いてある。
美咲は、用意して待っていたのだ。
カレーやハンバーグを教えに来たときも、用意していたのだろうか。
郷田には、美咲を落とそうと焦る気持ちはなかった。
狙った獲物が、自分から飛び込んでくるのを、
じっと待っていた。

郷田が覆い被さってきて、
ディープキスをすると、
美咲の心も体も、とろけていくのだった。
郷田は、美咲の頬をなめ、
それから、首筋、胸、乳房を舐めまわし、
乳首を吸う。
美咲は、太ももに、肉棒を感じて、
堅い肉棒で、体が熱くなっていく。
自分から、太ももをこすりつける。
「チ●ポ、触るね?」
「ン」
美咲は、郷田の肉棒を握る。
なで回しながら、見とれている。
褐色の肉棒、血管が浮き上がり、
凶暴さをむき出しにしている。
「しゃぶって、みらんね?」
美咲は上半身を起こし、郷田の股間に顔を埋めていく。
郷田は、仰向けに横たわる。
肉棒をしゃぶる美咲の表情を眺めるために。
美咲の尻に食い込んだ紫色のTバック。
郷田は指を滑り込ませる。
肉棒をしゃぶり続ける美咲のからだが、ぴくんとする。
とっくに潤っていて、郷田の指をぬらす。
ヌルヌルした感触を楽しむように、
郷田の指が、淫裂をなで回す。
「あぅ」
美咲は肉棒をしゃぶり続けることができなくなって、
肉棒を握ったまま、郷田の下腹部に顔をつける。
「オメコ、見せな」
郷田に言われて、
美咲は、のろのろと下半身を動かし、
郷田にまたがり、
尻を郷田の目の前に差し出した。
郷田は、Tバックの股紐を指でずらす。
それから、頭を起こしながら、
淫裂に吸い付き、
音を立ててすう。
じゅずっ、じゅずっ、じゅずっ
「奥さん、チ●ポ、しゃぶってくれんね」
「でも……」
「ここ、キモチ、よすぎるんね?」
「ん」
「オレが、奥さんのオメコ、しゃぶるけん
 あんたは、チ●ポ、しゃぶるんや」
「ムリ……」
「キモチ、よすぎて、ムリ、言うんか?」
「ん」
「ほな、じっとしとき、
 これから、オメコから、ケツの穴から、舐めてやるけん」
「え! そんな……そこ、汚い……」
郷田は、美咲の肉穴に舌先を差し込んで、舐め、
それから、肛門を舐めた。
「あああっ!」

美咲が仰向けに寝ると、
郷田は、怒張した肉棒を美咲に見せつけて、
「いれるぞ」
と言った。
美咲の両膝が、M字に広げられ、
郷田は、肉棒を手に覆い被さってくる。
肉棒の先端が、淫裂に触れたとき、
美咲のカラダは、ぴくんとした。
「あああっ」
肉穴が、亀頭で大きく広がり、
進入してくるモノの堅さと太さに、
美咲は、おののく。
ズブズブと進入してくる鋼のような肉棒で、
美咲のカラダは突き上げられ、押し広げられて、
美咲は、目を大きく見開いて、
体を震わせた。
郷田は、肉棒の堅さ、太さ、長さを
美咲に味わわせようと、
しばらくじっとしている。
美咲が落ち着くと、
腰を動かし始める。
「ああああっ」
進む

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