肉欲の罠(修正版)

沼 隆

おことわり この作品は、フィクションです。
      登場する人名、地名、団体名は、
      実在するものと一切関係がありません。

登場人物  瀬口美恵子 ビューティサロン〈グランス〉の女主人
      大田黒又造 〈大田黒工務店〉社長
        *   *   *
      鮫島 雪絵 ランジェリーショップ〈わぎな〉の女主人
      塩津 久子 フラワーショップ〈ピンク・レディ〉の女主人
      倉橋 亜美 〈わぎな〉の店員
        *   *   *
      たっくん  亜美のカレシ
      万田 光夫 鮫島雪絵の愛人


(1) 月曜日の客

相模栗原の駅西口から、バス停で5つめのあたりに広がる住宅地。
そこに、瀬口美恵子の家がある。
美恵子は、ビューティサロンを経営している。
その店〈グランス〉は、相模栗原の駅南口から延びる商店街にある。
別居中の夫、透とのあいだに、娘がふたりできた。
姉の梨奈は、二子玉学園女子短大生、
妹の美奈は、東横女学館生である。

ゴールデンウィークが終わった、月曜日の朝である。
朝から、汗ばむほどの陽気だ。
ふたりの娘が学校に出かけると、
寝室の窓を開けて、空気を入れ換える。
さわやかな風が吹き込む。
美恵子は、大きく伸びをした。
通りの向かいの、しゃれたアパートが見える。
居住者用の駐車場に、バイクが1台、車が2台止まっている。
建物まで、距離があるので、アパートの中は見えない。
シーツと枕カバーを取り替える。
掛け布団を、夏用の軽いものに替える。
今日は、毛布一枚でも、十分かもしれない、と思いながら。
ベッドメイキングが終わると、
冷たいシャワーで、肌を引き締めて、
バスローブ姿で、化粧をする。
ルージュを引いて、仕上がりを確かめる。
満足して、鏡のなかの自分にほほえむ。
寝室の窓は開けたまま、レースのカーテンを引く。
それから、裸になって、
下着を選ぶ。
ワインレッドのブラジャーとパンティを着ける。
前あきのワンピースを着る。
9時過ぎに、男が来るのだ。
準備が出来た。
待ち遠しい。

出勤や、登校する人たちが途絶えて、まちは、静かである。
けれど、耳を澄ましたら、通りに面した美恵子の寝室から
妖しい声が聞こえてくるかもしれない。
レースのカーテンに遮られて、中はのぞけないかもしれないが。

「ああ・・・・・・いい・・・・・・いい・・・・・・いい・・・・・・いくぅ・・・・・・」
美恵子は、感じることを、言葉にする。
男が悦ぶし、自分も高まる。
セックスのテクニックだ。
快感が極まったときには、そんな余裕はなくしてしまう。
そして、そのときが近づいてくる。
美恵子の目は、大きく開き、焦点を失っている。
鼻腔は膨らみ、唇は開き、激しくあえぐ。
乳房をぶるぶる震わせ、わなわなと腰を振りたて、
美恵子は絶頂に向かって、高まっていく。
「あうぅ、あうぅ、あうっ」
美恵子は、うめき声を上げる。
胸の奥から吐きだされる、快感のうめき。
頬は紅潮し、息は荒い。
又造の腰の動きに合わせて、自分も腰を使う。
又造が退くと美恵子も退き、又造が突くと、自分も突き出す。
ブチュッ、ブチュッ、ブチュッ・・・・・・
ふたりの股間で、
性器がこすれあう湿った音が、続く。
ギッ、ギッ、ギッ・・・・・・
ベッドが、きしむ。
男の筋肉質の体が、しっとりと汗ばんでいる。
日焼けした肉体が、白い女体の上で弾む。
男の尻の筋肉が、ぷりぷりとうごめく。
たくましいリズムを刻む。
ペニスが、退くたびに蜜を掻きだす。
淫水が、ペニスをつたって流れる。
それが、玉袋をべとべとに濡らす。
陰毛は、しずくで濡れている。
男はつながったまま、女を抱き起こす。
向かい合い抱きかかえるようにして、ハメつづける。
女は、突き上げられて、のけぞる。
男の腕が、女をしっかりと支える。
乳房が、上下にはねる。
「あは・・・あは・・・あは・・・あう・・・あう・・・あう」
女は、上体を大きく弓なりにそらせる。
はずれそうになるのを、男は女の腰をぐいと引き寄せる。
女の肉つぼも、肉棒に喰らいつく。
「ああ・・・・・・突いて・・・突いてっ」
女を抱えたままベッドに倒れこむと、男はピストン運動のピッチを上げていき、
「グォ」
と、うめいて、ビュッ、ビュビュッ、と射精する。

  大田黒又造は、工務店を経営している。
  以前、美恵子の店〈グランス〉の改装工事を引き受けた。
  それがきっかけで、男女の関係になった。
  週に一度、又造は、美恵子の家をおとずれる。
  顔はブサイクでも、男らしい又造。
  美恵子には、別居中の亭主より、ずっと魅力的だった。
  セックスの相性が、ぴったりだ。
  美恵子は、又造を相手に、ハメ狂った。
  月曜日は、〈グランス〉の定休日。
  美恵子の娘たちが、学校に行ったあと、
  又造は、社員の権藤軍治が運転する車でやってくる。
  明るい部屋で、ふたりはハメ狂う。

美恵子は、疲れてベッドに寝ている。
朝っぱらから、3度、セックスをしたのだ。
又造が、シャワーを使って、戻ってきた。
パシュ
缶ビールを開けると、うまそうに飲む。
「疲れたか」
「うん」
「満足したか」
美恵子は、ウン、とうなずいた。
下着を着ける又造の後ろ姿を、美恵子はベッドの中から見ている。
ペニスが、だらりと垂れ下がっている。
黒ずんだ亀頭、褐色の包皮、
そして、びっしりと生えた陰毛。

「見送らなくていいぞ」
又造は、そういって、帰って行く。
美恵子の下半身は、ハメ疲れがどんより残っている。
自分で乳房をいじくりながら余韻にひたっている。
蜜の分泌は続いている。
電話の呼び出し音に、仕方なく起き上がる。
又造が、美恵子の体内に出したものが、どろりと流れでる。
間違い電話だった。
シャワーを浴びて、ワインレッドの下着をつける。
おなかが、すいた。

(2) ランジェリーショップ〈わぎな〉

相模栗原の駅南口から延びる商店街。
瀬口美恵子の店〈グランス〉や、
フラワーショップ〈ピンク・レディ〉、
フルーツショップ〈万疋屋〉、
ドラッグ〈サンチョ〉、
ブティック〈ミス・チーマー〉、
シアトルカフェ〈ブッシュ〉
カレーの店〈ラジャスタン〉・・・・・・
個人営業や、フランチャイズの店が並ぶ。
通り抜けた先には、歓楽街、ラブホテル街がある。
洋品店には、おミズ系の服がそろっているし、
薬局には、コンドーム、ローション、ゼリー、
精力剤、セックス関係のものがそろっている。

そういう商店街の中に、鮫島雪絵(さめじま・ゆきえ)の店がある。
ランジェリーショップ〈わぎな〉
下着メーカー〈トランプ〉チェーンのショップなのだが、
過激な下着も置いてある。
お客は、おミズや、風俗嬢、
刺激的な下着を買いに来るカップル、
女性のプレゼント用に求めにくる男性客など。
ネットでも買えるけれど、
実際に見て、試着して買えるのが、
専門店のいいところだ。

雪絵は、常連さんのために、下着を選び出している。
フラワーショップ〈ピンク・レディ〉の塩津久子。
「最近、少し太り気味なのよ」
と、愚痴をこぼす。
久子は、きれいな下着に目移りがして、決められないでいる。
この女は、いつもこうだ。
最後には、雪絵が決めてやる。
だから、ほどほどに高い下着を買わせることが出来るのだ。
久子は、ピンクが大好きだ。
そんな久子のために、雪絵は、
ハードタイプのパンティガードルとブラジャーのセットを
買わせたところだ。
パンティガードルは、久子の下腹部を押さえ込み、
ヒップをキュンと持ち上げてくれるだろう。

「久子さん、コーヒーでも、出しましょうか?」
「そうね、いただくわ」
雪絵は、常連客には、コーヒーを出す。
店の隅に、小さな丸テーブルを置いて、
ランジェリーのカタログを見ながら、
おしゃべりできるようにしてあるのだ。

入り口のドアベルが、りんりん、と鳴った。
別のお得意さんがやってきた。
「あら、美恵子先生、いらっしゃい」
ビューティサロン〈グランス〉の瀬口美恵子だ。
「あら、美恵子先生」
久子も、美恵子に挨拶する。
久子も、雪絵も、美恵子の店の常連客だ。
そういう狭い世界で、日常生活が回っている。

「亜美ちゃんは?」
美恵子が、雪絵にたずねた。
亜美というのは、〈わぎな〉の店員である。
「昼食に出てるの」
雪絵が答える。

「美恵子先生、あなたに似合いそうなのが入ってるわよ」
雪絵は、ショーケースの上に、下着を数点並べる。
美恵子は、薬局で買ったものの包みを、
コーヒーテーブルに置くと、ショーケースに向かう。
「わあ、ほんと、きれい」
美恵子は、鮮やかな青色のキャミソールを手にとる。
そろいのブラジャー。
蝉の羽のように軽く、大胆なデザインの下着。
フロントとバックは、レースをたっぷり使ったサテン地で、
両脇は、シースルー。
光沢感と、透明感を備えた、
セックスを演出してくれる、セクシーな下着。

「試着する?」
「ええ」
美恵子は、キャミソールとブラジャーを持って、試着室に入る。
全身を映す大きな鏡の前で、美恵子は、脱いでいく。
パンティ1枚になる。
年齢を感じさせない若々しい裸身が、そこにある。
肌につやと張りがある。
乳房は、年頃の娘がふたりいると思えない形をたもっている。
ウエストはきゅっとくびれ、
ほどよく張った腰があり、
すらりとした足が伸びている。
美恵子は、自分のからだが気に入っている。
「うふふ」
美恵子は、鏡の中の自分に、ほほえむ。
つんと突き出した乳房を
ちょっと持ち上げてみる。
むっちりとした。形のいいふくらみ。
指でクニュリとねじ曲げられ、
指を離すと元の形に戻る。
ゴムまりのような手触りが、誇らしくもある。
先端についた、褐色の小さな乳首は、感じやすく、
男が唇をつけただけで、アソコを濡らし、
美恵子の唇から、みだらな声をあげさせる。
その乳首を、つまむ。
ワインレッドのビキニパンティに包まれた場所が、
キュンと締まる。
「んっ」
声がもれる。
(ああ、おつゆが染み出してくる)
肉の裂け目がしっとりと潤っている。
あふれ出した淫水で、パンティが濡れてくる。
(ああ、欲しい)
(入れて欲しい)
ついさっきまで、大田黒をくわえ込んでいた場所。
そこが、もう欲しがって、うずいている。
大田黒のたくましいペニスの余韻が、
美恵子をヌルヌルに濡らす。
鏡に映った自分の表情に、はっとする。
ほてって、ピンクに染まっている。
オナニーにふけるとき、
自分がどれだけ美しいか、
美恵子は知っている。

  「イクときのおまえの顔、サイコーだよ」
  セックスのあと、大田黒がよく言うのだが、
  きっと、そうなのだろうと、
  美恵子は思っている。

(欲しい)
指が、パンティの上からクリトリスをなぞる。
触れただけで、快感が走る。
ひざの力が抜ける。
立っていられないほどだ。

  「美恵子、おまえ、ホントにイキやすいんだからなあ」
  又造は、感じやすい美恵子のからだを、ほめる。
  「こんなからだにしたの、あんたなんだから」
  又造は、悦ぶ。
  美恵子の返事は、又造には、ほめ言葉だ。

「美恵子、どお?」
雪絵に声をかけられる。
はっとなり、いそいで青いブラジャーを着け、
キャミソールを着る。
ぴったりだ。
試着室の扉を開けて、雪絵がのぞきこむ。
「わあ、きれい・・・私の思ったとおりよ」
「私も、拝見させて」
美恵子が、返事をする前に、
久子も試着室をのぞき込んだ。
キャミソールは、美恵子のからだの
ふくらみとくびれを
くっきりと見せつける。
「美恵子には、絶対に似合うと思ったもの」
「ホント、似合ってるわ」
「じょうずね、雪絵も久子も」
しかし、美恵子は、まんざらでもないのである。
「美恵子に、って思って仕入れたんだから」
雪絵は、肩ひもを直してやりながら、
美恵子の背中に、小さな赤いアザを見つける。
「あらぁ、こんなところにキスマーク」
久子も、別の場所にキスマークを見つけて、
「あああっ、ここにも」
と、嬌声を上げた。
「ああっ、胸にも」
「いやあね、ふたりとも」
「ねえ、もしかしたら、さっきまで?」
「もぉ」
美恵子が、照れる。
「そか、月曜日は、お店、お休みだものね」
久子が言う。
「着替えるから」
といって、美恵子は雪絵と久子を試着室から追い出した。
鏡に映した背中には、くっきりとキスマークがついていた。

久子が、声を潜めて雪絵にたずねた。
「美恵子の彼って、大田黒?」
「そうよ」
「へぇ」
久子は、好色な笑みを浮かべる。
「ブおとこなのに、もてるらしいよ、大田黒」
「そうらしいね」
「女に、すっごく、マメなんだって」
「ふうん、やっぱりね、エッチ、じょうずなんだ」
「ああん」
「どうしたの、久子?」
「あたし、最近、セックスレスなのよ」
久子は、コーヒーテーブルの上の包みを見た。
美恵子が置いた薬局〈サンチョ〉の包み。
ちょっと持ち上げて、
「コンドームだよ、きっと」
と言った。

試着室から出てきた美恵子から、
ブラジャーとキャミソールを受け取りながら、
雪絵が、
「気に入ってくれた?」
とたずねた。
「ええ、それ、いただくわ」
と、美恵子が答える。
「おそろいのショーツ、どうする?」
雪絵が、ショーケースの上に並べる。
過激なデザインのショーツ。
久子がのぞき込んで、
「きゃぁ」
と嬌声を上げた。
「もぉ、美恵子ったら、エッチぃ」
「久子、もってないの?」
「あたし、そんなの、恥ずかしくて」
「うふ、旦那さん、きっと、悦ぶのに」
と言いながら、雪絵は、
大胆に、股が割れたショーツと、ブラジャーと、
キャミソールを、きれいにたたんでゆく。
雪絵の手慣れた指の先を見ながら、
久子は、
「あたしも、ダイエットして、
 エッチな下着、着てみようかな」
と言う。

入り口のベルが鳴る。
店員の亜美が昼食から戻ってきた。
「美恵子先生、久子さん、いらっしゃいませ」
美恵子を意地の悪い目つきでちらりと見たのだが、
美恵子も雪絵も久子も気が付かない。

(3) 亜美

亜美が一瞬見せた目つきには、ワケがある。

亜美は、古い木造のおんぼろアパートに住んでいる。
〈わぎな〉から、歩いて5分ほどのところにある。
〈栗原文化アパート〉という表札が、かかっているが、
となりの住民の放屁が聞こえるおんぼろアパートで、
家賃はあきれるほど安いのだ。
痴話げんかも、エッチも、つつぬけだ。
相模栗原の駅から近い場所に、こんな建物がある。
奇妙な話だが、再開発計画が手を出さない、
ややこしい事情があるのだ。

亜美は、1時間、昼休みをもらっている。
アパートに帰って食事をする。
食事と言っても、簡単なものだ。
ダイエットをしているわけではない。
もともと、きちんと食事をする習慣が、ない。

亜美がアパートに着くころ、
父親ほど年齢の離れた男がやってくる。
万田光夫、鮫島雪絵の愛人、である。
亜美は、「マンダさん」と呼んでいる。
マンダさんは、亜美の昼食時間にやってくる。
毎日というわけではない。
やってきた日に、1時間だけ、お相手をすればいい。
風采の上がらない男だが、セックスはまめである。
そして、帰って行くときに、お小遣いをくれるのだ。

美恵子が、薬局〈サンチョ〉を出て〈わぎな〉に向かうころ、
亜美はアパートに帰り着いた。
亜美が、冷蔵庫から飲み物を取り出したとき、
マンダがやってきた。
「よっ」
マンダは、布団を敷き、パンツ一枚になった。
マンダが、脱げよ、という目つきをしただけで、
亜美は裸になった。
マンダは、亜美を抱き寄せる。
サオは、もう堅くなっている。
ふたりは、口も聞かずに、絡み合っていく。
マンダの指が、亜美のからだをなでまわす。
マンダの舌が、亜美の乳房をなめ回す。
チュパチュパと、音を立てて乳房を吸う。
マンダは、パンツを脱いだ。
いきり立ったサオの先っぽが、ツユで濡れている。
サオの先端が、亜美の太ももをこすりあげ、
ひとすじの濡れた線が光る。
「おい」
マンダは、初めて亜美に呼びかける。
マンダの指図のままに、
亜美は布団に四つんばいになる。
ジメッとしたせんべい布団。
四つんばいになった亜美に、
マンダは、背後からのしかかる。
犬のポーズで、交わる。
「んっ、んっ、んっ…」
まだあどけなさが残った亜美が、
あえぎ声を漏らし、顔をゆがめる。
鼻にかかった、独特の声が、
マンダの情欲をあおる。
18歳の小娘の肌は、
若々しく、すべすべして、張りがある。

パンツ一枚の姿で、
マンダは缶ビールを飲む。
亜美は、パンティ一枚の姿で、
カップ麺をすすっている。
マンダは、小型テレビで、ビデオを再生している。
亜美が、店から持ち帰ったビデオ。
マンダは、〈わぎな〉の試着室に、
隠しカメラを仕掛けてある。
〈わぎな〉を改装するときに、
試着室と倉庫の狭い隙間を利用して、
カメラと録画装置を仕掛けたのだ。
女性たちの着替える場面が鮮明に映っている。

「この娘、なにやってんだ?」
ビデオには、女子高生が映っていた。
その子は、パンティを3枚重ねてはいた。
「万引きやってんだな」
「あ、この子・・・・・・」
「知ってんのか?」
「美恵子先生の娘よ。美奈とかいう・・・・・・」
「美恵子先生って?」
「ママのお友だちの、〈グランス〉っていう美容院の…」
「ああ、このあいだ、真っ赤なスケベ下着買っていった、あの女のムスメか」
「〈大田黒工務店〉の社長の愛人」
「へえ、おまえ、よく知ってんだなあ。
 あの女の娘なら、はだかにしたら。
 エヘエヘエヘ」
「すけべおやじ」
「太田黒の愛人かぁ、そか、そか・・・・・・」
マンダは、ほくそ笑んだ。
亜美は、気味の悪い笑みに、
何か、悪巧みでもしているのだろうか、と思った。
マンダは、ビールを、飲み干した。
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