第五話「耐えよ!恥辱の夜明けは近い」


  成層圏に向けて急上昇してゆくモロダスの内部では、三人の少女が迫り来る尿意に身もだえしていた。  彼女らの下半身は、一見すると貞操帯を思わせる金属部品のついたブルマーのような物に覆われており、  そこから伸びた小型のバイブレーターが、下腹、ちょうど膀胱のあたりに押し付けられて細かい振動と、  押し揉むような圧力を送り続けている。 「OH,NO,・・・・AHHHHH!」  尿意に耐えかねたジェニファーが、迸らせようとしたその時、尿道内に浅くもぐりこんでいたバルーン  カテーテルがぷくっ、と、膨らんで排尿を封じた。 「おっと、いけないなあ、ジェニファー、皆が我慢してるのに、一人だけお漏らしするとかっこ悪いぞ」  スピーカーから荒縄の声がする。どうして漏らしそうになったのに気付いたのか、なんて考える余裕の  無いジェニファーは、荒い息をつきながら荒縄に哀願していた。 「み、ミスターアラナワ、プリーズ、お願い・・・お、おトイレさせて下さい・・・」  輝くような白い頬を羞恥に染めて、小刻みに震えながらジェニファーは言う。  金糸の束のような美しい金髪と、かすかに汗ばんだ額、羞恥の涙に濡れた青い瞳がコクピット内の明かり  に妖しくきらめいた。 「ジェニファー、お漏らしするのは物凄く恥ずかしい事だぞ。それでも君はおしっこしたいのか?」  荒縄は、ねちねちとした口調でジェニファーの羞恥心を煽る。そうする事で、羞恥力エンジンは更なるパワー  を得て、モロダスの速度を上げてゆく。 「YES!も、もう我慢できません。OH,し、死んでしまいマス!」  全身を震わせながらジェニファーは屈服の言葉を吐いていた。  あまりの恥ずかしさに、顔が燃えそうに熱い。 「それでは、少しだけ出させてあげよう。本当に少しだけだよ」  荒縄の声と同時に、窄尿器に付いていた外部コネクターに、細い透明チューブが接続され、ジェニファーの  目の前に、点滴液を入れるような透明な袋が降りて来た。透明チューブはそこにつながっている。 「ほら、カテーテルを緩めてあげるから、出しなさい」  尿道を塞いでいたバルーンが、少しだけ小さくなっていた。 「HOOOOOOOH!」  歓喜の声を上げて、ジェニファーは堪えに堪えていたものを迸らせた。  ぷしゃああああっ!と、音を立てて窄尿器の内部に放たれた熱い迸りは、小型ポンプで吸引されて透明ホース  を通り、ジェニファーの目の前にぶら下がっている袋にチョロチョロと流れ込んでたまってゆく。 「はい、ここまで」  ほんの二秒ほど迸らせただけで、再びバルーンカテーテルが膨らんで尿道を圧迫していた。 「ハアアアアン!NO!もっと、もっと出したいデス!」  放尿の開放感に浸る間もなく、まだ排泄中だった尿道を塞がれたジェニファーは、声を裏返らせて叫んでいた。  ビクビクと痙攣する下半身は、中途半端に放尿を止められた膀胱から発する、痛みすら感じさせる収縮に  わなないていた。  今回の彼女達の姿は、上半身は白の体操服、下半身は例の窄尿器付きブルマーというスタイルだった。ご丁寧にも、  『必勝』とかかれた鉢巻までしている。 「全部出しちゃったら、君は恥ずかしさと開放感で失神してしまうかもしれない。そうしたら、モロダスは戦えない  んだよ。つらくて恥ずかしいだろうが、後少し耐えてくれ!」「はあ、はあ、わ、ワカリマシタ・・・」  下腹部の痙攣がようやく落ち着き、破裂寸前だった膀胱が、少しだけゆとりを取り戻したジェニファーは、その頃に  なってようやく目の前の尿袋に気付いた。 「ノオオオオオオッ!」  袋にたまった黄金色の液体の正体に気付いたジェニファーは恥ずかしさに絶叫した。  その羞恥心は、しっかりエネルギーに変換され、モロダスは成層圏に到達していた。 「お、おっさん、も、もうあかん、うちにも少しでええから、出させて・・・」  普段はクールな早紀も、たまらない尿意に屈服していた。 「おやおや、静香君より先に君がお願いするとはね・・・今回の作戦では、一応君がリーダーなんだよ」 「そ、そんな事これとは関係ないやないかっ!」 「これって何かな?」 (こいつ・・・いつも蹴り倒されてる仕返しかい、やな奴やなぁ・・・)  心の中でそう思いながらも、膀胱がはちきれそうな排尿感に震えながら、早紀は屈辱の言葉を吐いていた。 「お、おしっこ・・・」 「ほお、おしっこが、どうしたいのかな?」 「出したいに決まってるやないかっ!虐めんと、はよ出させて!」 「それはいいが、そこはトイレじゃないんだよ。そこで出しちゃう事を、なんて言うのかなあ?」 (くっ、帰ったら、覚えとけよ・・・)  心の中で荒縄への復讐を誓った早紀は、しばらく躊躇していたが、やがて。 「くうう・・・お漏らし、したい・・・おしっこ、お漏らしさせて、お願いっ!」  そう言うと、すすり泣き始めた。 とてつもない量の羞恥エネルギーが発生し、体内数箇所にあるエネルギー貯蔵タンクに充填されてゆく。 「よしよし、素直になったから、ちょっと多めに出させてあげよう」  カテーテルが緩んだ。 「はあああああんっ!も、漏れるっ、漏れちゃうっ!出ちゃううううっ!」  声を裏返らせ、口元からよだれをたらしながら早紀は迸らせていた。  あまりにも勢いが強すぎて、機械の内部からジュワーッという激しい水音が聞こえるほどだった。 「はいっ、ここまで!」  膀胱内の尿の半分近くを迸らせて、再びカテーテルが膨らんだ。 「ああ、ああぁぁ・・・はあ、はあ、はあ、・・・」  いつもの強気な表情は無く。早紀は表情を弛緩させてうなだれていた。  先ほどの恥辱の発言による屈服感と、堪えに堪えた末の放尿のもたらした予想以上の快感と開放感によって、  彼女は軽いエクスタシーを迎えてしまっていた。  彼女の目の前では、透明な尿が溜まった尿袋が揺れている。 「よし、エネルギー充填は十分だぞ、これで必殺技を使う事が出来る!」  自信に満ちた、どこかさわやかな荒縄の声がした。  早紀を辱め、屈服させた事で、征服欲が満たされたらしい。 「そ、それは、困る・・・わたしは、どうすれば・・・」  身体をぶるぶると震えさせながら、静香が小さな声でつぶやく。 「君には悪いが、もうちょっとだけ我慢してくれないか?敵の宇宙要塞に突入するのに、超羞恥スピンを使わなければ  ならない。あれはエネルギーの三分の一以上を使ってしまうから、その補充の時に、思いっきり出させてあげよう」 「が、我慢・・・できない・・・あああっ!おしっこしたいよおおおっ!」  こんなに大きな声が出せたのかと思うほどの大声で静香は叫んでいた。 「も、もう少し待ってくれ、ここで余剰エネルギーを放出したら、敵に見つかってしまう。君もくの一なら、隠密行動  の重要性はわかっているだろ?」  モロダスの余剰エネルギーは、電気スパークのように放出される為、かなり目立ってしまう。 「くううっ!こ、これも忍びの定めなのか・・・」  再びいつもの小さな声に戻った静香は、またなにやら達観した事をつぶやいて唇を噛んで尿意を堪えていた。  そのはかなげな様子は男の保護欲をかきたてものだったが、残念ながら、荒縄以外に、その姿を見ているものは  いなかった。  そう、彼はしっかり見ていた。その上、録画までしている。 「よし、敵の母艦が見えてきたぞ・・・」 「な、なんや、あれは・・・」  敵の母艦は、巨大な狸の形をしていた。そう、あれである。 「おそらく、あれの下腹部に有る巨大なドームの中に、今までさらわれてきた人達が収容されているはずだ。  あそこに超羞恥スピンで突っ込むぞ!」 「あ、敵が出てきたぞ!」  早紀がまだ治まらない尿意にもじもじしながら言う。彼女は膀胱に溜まった尿の半分近くを出したので、何とか  しゃべる事が出来たが、後の二人はそれどころでは無かった。  たまらない排尿感に襲われながら、漏らす事も出来ずに歯を食いしばって震えている。  「・・・な、何だ!?・・・あれって、某球団のマスコットにそっくりだな・・・」  荒縄の言うとおり、オレンジ色のウサギ型のそいつは、あれにそっくりだった。 「また現れよったな、無駄な抵抗をする地球人のメカ兵士め!俺の名はルイ=ジャビットこの部隊の戦士隊長を  勤める者だ。メカジャビットでお相手しよう。戦士として、尋常に勝負せよ!」  野太い男の声で通信が入ってきた。 「その勝負、受けたっ!」  また、あの有名女性声優さんの声で、モロダスは答える。 「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ、悪の野望を打ち砕く為、恥辱の天使、ここに降臨!超恥辱ロボ、モロダス  ファアアアアアアアイブッ!」 「うきゃあああああっ!」  例のキメポーズに連動して、窄尿器付きのブルマーを股間に食い込まされた三人の少女達の絶叫が見事に  ハモっていた。  今回は、モロダスのスクール水着に対して、三人は体操服とブルマーというスタイルだったが、モロダスの  システムはそんな事などお構いなしにポーズをきめていた。 「いくぞぉ!超羞恥ゴマアァァァツ!」 「またあれかいっ!」  早紀が叫ぶのを無視するかのように、モロダスは三個のコマを取り出していた。 「えっ!?三個って・・・」  物凄く嫌な予感を感じた早紀が青ざめながら言うと同時に、三ケ所でコマが回り始めた。 「そ、そこだけは止めてえええええっ!!」  左右の乳首、そしてもう一箇所、下腹部の小さな突起の上で、ホログラムのコマが回転する。股間を覆う窄尿器を  すり抜けて、強烈な刺激を与えながらコマが回転し始めた。 「な、何と破廉恥な・・・」  ジャビットはその攻撃のあまりもの恥ずかしさに絶句していた。  その隙を突いて、左右の乳首で回転していたコマが複雑な起動を描いてメカジャビットを襲う。 「なんの!王者の剣、一本足斬りいいいいいっ!」  わずかな時間差で左右から迫るコマを、メカジャビットは見事な剣捌きで切り払っていた。 「どうだぁ!貴様らの攻撃など、この剣でどわああああっ!」  決め台詞を言おうとしたメカジャビットの後頭部を、三つ目のコマが直撃していた。 「今だ!パフパフクラアアアアアアッシュ!」  声優さんの声で叫んだモロダスは、一気に間合いを詰めてメカジャビットの懐に入り込み、その頭部を胸で挟み込む  ようにして捕まえていた。  その瞬間、それまでCカップぐらいのサイズだったモロダスの胸が、一気にGカップサイズにまで膨らんでいた。  それでメカジャビットの頭部を包み込んだモロダスは一気に胸を寄せて圧力を加え始めた。 「ぬうううううっ!これまた何と破廉恥な攻撃を・・・」  圧力を受けて嫌な軋みを上げ始めたコクピット内で、ジャビットはうなっていた。 「こ、このままではコクピットごと潰されてしまう・・・やむおえん、脱出だ!」  メカジャビットの丸っこい尻尾のすぐ下のあたりから、黒いボール状の脱出カプセルが射出された。敵の追撃を  かわすために、十数個の同じ形のカプセルが連続発射される。  まるで、ウサギの糞のようだった。 「よし、続けて超羞恥スピンで敵要塞に突っ込むぞ!」  荒縄の声と同時に、モロダスに和服型のバトルドレスが転送され、すかさずその帯を引っ張って高速回転した  モロダスは一気に敵の起動要塞、狸の○んた○に突撃していた。  コクピットでは、さっきのコマ攻めの余韻で、三人の少女は荒い息をついていた。  ただでさえ、尿意を堪えて敏感になっていた下腹部の、最も敏感な部分でコマを回されたのだ。その刺激は頭の中を  真っ白にする程のものだった。  意外と柔らかな下腹部のドームを突き破って侵入したモロダスは、そこで一旦停止し、エネルギーの充填を開始した。 「さあ、静香君、お待ちかねの放尿ショーだよ」 「しょ、ショーって・・・」 「ま、まあ、そんな些細な事はどうでもいいじゃないか、出したいんだろ、いっぱいお漏らしして、すっきりしたいんだろ?」 「くうぁぁ・・・したいです。お、おしっこさせてください・・・」 「み、ミスターアラナワ、私も、したいデス、も、もう、OH・・・」 「よしよし、ジェニファーも良く頑張ったから、二人同時にさせてあげよう。一杯お漏らしして、一杯恥ずかしがりなさい」  二人の尿道を塞いでいたカテーテルが完全に抜き取られていた。 「ふわあああああっ、出るっ、出るっ、出るうううううっ!」  静香は絶叫しながら、耐えに耐えていたものを迸らせていた。痛いほどの勢いで尿道を走りぬけた大量の尿が、  窄尿器に吸い込まれ、彼女の目の前にぶら下がった尿袋へと流れ込んでゆく。 「OH!スプラッシュしてる・・・ああ、OH、YAH、神様、感謝します・・・」  ジェニファーは恍惚の症状で迸らせている。  目の前の尿袋がはちきれそうな黄金色の液体が、激しくしぶきながら排出され続けていた。 「うーむ、思ったより羞恥力エネルギーの変換効率が悪いな・・・あまりに焦らせ過ぎると、恥ずかしさよりも快感が  勝ってしまうのか・・・早紀君、すまないが、君も協力してくれ」 「わ、わかった、わかったから、おっさん、早く・・・」  早紀も、残り半分を早く出したくて身震いしていた。さっきのキメポーズで、膀胱が強烈に圧迫され、痺れるような  尿意が彼女を襲っていた。 「早く、どうしたいのかな?」 (ま、また、虐めるんか・・・ほんまに嫌な奴やなぁ・・・)  そう思いながらも、早紀は放出の欲求に屈服していた。 「お、おしっこ、お漏らししたい、全部出したい、お願いやぁ、出させてぇ!」 「よおし、ご褒美だ、思いっきり恥ずかしいお漏らしをしなさい!」  尿道にかかっていた圧力がなくなっていた。 「うひいいいいいいっ!」  意識を真っ白に染め上げる放出の快感に酔いしれながら、早紀は最後の一滴まで放ち終えていた。 「あれっ・・・まだ溜まらないな、まあ、地球に帰るぐらいの分は何とかなるか・・・さて、ドームは二つ有るな。  美由紀君達がどっちにいるのかはわからないな・・・えーい、面倒だ、両方持って帰ろう!」  狸の内部にあった、直径百メートルほどの球体内部には、コールドスリープさせられた人々や、これからその処置  を受ける人々が押し込められていた。 「いくぞお!バイブレードッ!」  柄の後ろに触手のような物が付いた剣を取り出したモロダスは、二つの球体をつないでいた連絡通路を切断し、  空気が漏れないようにきつく縛って両手に持ち、要塞の外に脱出していた。 「よし、作戦成功だ!全速力で、地球に帰還する・・・おい、君達、返事は・・・」  荒縄の声にも、三人は返事すら出来なかった。  放尿の快感によるエクスタシーの余韻に身を委ね、荒い息をついているだけだった。 続く


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