ルート3−2


「ひっく…ひっく……たくや…私…私……」
「大丈夫、もう大丈夫だからね。ほらほら、こわ〜い松永先生はあっちに座ってるから安心して」
「グスッ……たくやぁ……」
 まさかこんなに明日香が泣きじゃくるなんて……えっと…明日香が泣いたのを見たのって子供の頃以来よね。こうして泣きすがられるのって……結構嬉しかったりするけど、そんな事を思うのは不謹慎よね……
「たくやのバカ、たくやのバカ…どうして助けてくれないのよぉ……グスッ……」
「………ごめんね」
「もう…知らないんだからぁ……うっ…うううっ……」
 そうは言いながらも、あたしの着物を掴んで話さない明日香の背を、あたしは優しくさすってあげる。そうするとしばらくしてようやく明日香に嗚咽も収まってきたけれど……気が付くと、ケイトがなんともいえないもの欲しそうな顔をしてあたしと明日香を眺めていた。
「羨ましいですネ…ケイトもたくやちゃんに良い子良い子ってされたいですネ」
「えっ………ま、まぁ、それは今度と言う事で。今は明日香がこうだし…ね」
「わかりましたですネ。ケイトは良い子だから、拓也ちゃんの言う事はちゃんと聞きますですネ♪ その代わり、後でちゃんとナデナデしてくださいネ♪」
「わかったわかった……って、明日香、どうかしたの? そんなに強く掴まなくても」
「………………」
「オウッ! 明日香ちゃん、ケイトはたくやちゃんを明日香ちゃんから取ったりしませんですネ。ただ一緒に愛してあげたいのですネ。シンじるものはスグ割れる、イけとしイっちゃうモノ、すべてに愛をアタえん〜〜の精神ですネ♪ ケイトはたくやちゃんが大好き、明日香ちゃんもたくやちゃんが大好き、だからケイトも明日香ちゃんが大好きだからノープロブレムで三人でラブラブすればいいのですネ♪」
 ………ごめん。今の、あたしもよく分からなかった……けど、ケイトが明日香とあたしを取り合う気がないって言うのが分かっただけでもちょっとホッとしたかな。
「どうやら片桐さんも落ち着いたようね。それじゃあそろそろお仕事をはじめるわよ」
 ………ああ…この人が加わるととたんにあたしの心労が増す気がするのは……絶対に気のせいじゃないよね……
 ようやく明日香が泣き止んだ、そのタイミングを見計らったかのように、台所から松永先生が姿をあらわした。手にしているのは十本近いオシボリだ。
 ………おしぼりと、あのお盆の上のとをつなげ合わせて連想すると、大体の展開が読めちゃうんですが…本当にするの? エッチな考え方じゃなくてただ単に拭くだけって言うのも考えられるんだけど……
 そんなあたしを心配を知ってか知らずか、松永先生はテーブル前に正座するとおしぼりを置き、そのまま畳の上に置いてあったお盆を上げてきた。
「松永先生、あの…今から辞退って言うのは構わないんでしょうか…あたしたちにはかなり荷が重そうなんですけど……」
「そんな事ないわ。相原くんなら十二分に役に立てるわよ。だって…これを清める事ですもの」
 どこか嬉しそうにあたしを誉める言葉を口にすると、松永先生の白い指がお盆にかけられた白い布を持ち上げる。すると……
「ひッ!?」
 明日香は驚いて身を硬くし、
「ワオッ♪」
 ケイトはなぜか頬に手を当て目を輝かせ、
「あ…あはは…………見たくなかった」
 あたしは山と積まれた木製の張り方の数々に突かれきった笑みを浮かべる事しかできなかった。
「みんな驚いているみたいね。ここまで隠してきた甲斐があったわ」
「そう言う甲斐はどこかに捨てちゃって欲しいんですけど……とりあえず、これを拭けばいいんですか? いいんですよね? いいって言ってくれないと激しく困っちゃいます」
 清めると言ったんだから、なにに使うかは知らないけれど男根を精工に模した木のディルドーを綺麗にすればそれでいいはずだ。―――もしそうなら、先生があたしたちに手伝わせるとは言わなかったはずなんだけど…一縷の望みが欲しいんだもん。
「そう言う清めるとは少し意味が違うわね。あえて言うなら…逆に汚すと言った方が良いかもしれないわね。――ここの神社が子宝成就で有名な事は知っているでしょう?」
「えっ…そうなんですか? そんなの知ってたら絶対に来ませんよ。あたしは男なんだし。――この体で妊娠したら大事ですから」
「コ〜ダ〜カ〜ラ? ウ〜ン、ニッポンのコトバ、ムツカシーですネ。ワカリマセ〜ンですネ」
 明日香は……首振ってる。知らなかったようだけど、そんなに松永先生が怖いのかな。すっかり怯えちゃって……お〜よしよし。恐くないからね〜〜。
「簡単に言うと、これはこの神社で特別販売している子宝成就のお守りね」
「へぇ〜、これが……あたしはてっきり…イヤ、別に何でもないです。あはははは〜〜」
「多分相原くんの想像は間違いじゃないわよ。これで女性器を掻き回して具合をよくしようと言うんだから」
「………やっぱり入れるんですね…ははは……それをあたしたちがやるんですね…」
「そうなんだけど……まずは見せておいたほうがいいわね」
 説明を聞いて困った顔を浮かべていたあたしを見た松永先生はお盆から一本、木目も美しい木製男根を手に取ると、お茶を入れた湯のみにその先端をひたす。すると、なにをしているんだろうと興味津々で覗きこんだあたしとケイトの目の前で鮮やかな緑色のお茶は見る見るその量を減らしていった。
「これ……水分を吸い取っているんですか?」
「さすが科学部の相原くん。このディルドー、原料の木はかなり珍しい種類で、水分を吸収して膨張するのよ。こんな風に」
「ワオッ……サキッポがビッグになってますですネ」
 湯呑から引き上げられたディルドーの先端は、お茶につける前よりも明らかに大きく膨らんでいた。精工に作られていると言ってもカリの段差も低くて全体的にまっすぐな印象が強かった木型だけれど、お茶に浸かっていた亀頭の部分は一回りほど膨らんだ姿をあたしたちの前に見せていた。しかもその形はかなり立派だ……色が白木から黒ずんだ物へと変わったせいか、水を滴らせるその姿は見ているものにたくましさを誇示しているようで、ついつい体験してきたおチ○チンとそれとを比較してしまう……のは、あたしが悪いんじゃないよね、きっと。
「要するに、ここにあるすべてのご神木の芯にまで水分を含ませるのが私たちの仕事よ。ただし子宝祈願である以上、ただの水やお茶に付けておく訳にもいかないわ。女性器に入れて使う物である以上、これを濡らし、磨き上げるのは……」
「わ〜わ〜わぁ〜〜〜!! 聞きたくない、入れて使うってところに矛盾を感じるのはおいておいて、それ以上は聞きたくないぃ〜〜〜!!!」
「ハ〜イ、ケイトは分かったですネ。それをおマ○コに入れてグッチュグチュに濡らして扱いちゃうんですネ♪」
「そう言う事よ。ケイト、よく分かったわね」
 ああ……あたしの知り合いはこんなのばっかなのね……男としては嬉しくもあり女としては悲しくもあり……
「去年まではここの住職に頼まれて私が一人でやっていたんだけど、この数でしょう? イくまで出し入れを繰り返さないといけないから時間がかかるし、若い僧侶には刺激が強すぎて乱暴にされちゃうのよ。だから今年は運良く出会えたんだからみんなにも協力して欲しいのよ」
「………松永先生、すみません。先生にはお世話になったんですけど、あたしは……」
 落ち着きを取り戻したとは言え、明日香の手は未だあたしの着物を握り締めている。もしこれがあたしと明日香だけだと言うのなら、お互いの気持ちを確かめる意味も含めてシちゃってたかもしれないけれど……
「そう…相原くんにはがんばってもらえると思っていたのに残念ね。日給五万円なのに」
「やりますっ! 是非ともやらせてくださいっ!」
「た、たくやッ! あんた、いったいなにを考えてるのよ!!」
「だって五万円よ五万円! お年玉だってスズメの涙なんだからここで稼がなくちゃどうしようもないの! それに……今稼いでおかないと、来年、何かいやな予感がするから……」
 なぜか来年は金策で苦労しそうな予感を覚えながらあたしは参戦を決意する。そしてケイトも、
「たくやちゃんがヤるならケイトもですネ♪」
 これで松永先生も入れて三人。残るは明日香なんだけど……
「私はいやッ! やりたいならたくやが勝手にやればいいじゃない。私は…私はたくやの事なんて知らないんだからっ!!」
「ああっ、明日香、待ってよ、明日香ってばぁ〜〜〜!!」
 先ほど松永先生に潮噴射させられるぐらいにイかされたのがトラウマになっているのか、あたしの精子を振りきって明日香は離れの出口へと駆けて行った。―――けれど、聞こえてくるのはガチャガチャと戸を動かそうと試みる音だけ。あたしも立って様子を見に行けば、明日香がいくら引いても叩いても離れの戸はまったく開かなかった。
 それでも扉に力をこめる明日香を見かねてやってきた松永先生があたしの横に立つ。
「カギをかけてるから無駄よ。食事も材料を買いこんであるから外に出る必要はまったくないわ。一応これも神事だから、他の人を招き入れる可能性は極力減らしたいもの」
「こ、こんなの犯罪です! 私の意思を無視してこれ以上ひどい事をしたら…私、絶対に訴えますから!」
「別に私はなにもしないわよ。私と相原くんとケイトがいれば何とかなると思うから、片桐さんはその間不自由でしょうけど、あなたが性欲を望まない限りここにいてもらうだけ。それでいいわよね、相原くんも」
「ええ…明日香、あたしもがんばって急いで終わらせるからさ、それまで我慢して、お願い」
「たくや………わかった。話をよく聞かずに付いてきた私も悪いんだし……」
 これで全員の話がまとまった。となると―――
「それじゃあ相原くん、着物を脱ぎましょうか」
「はぁ……でもあたし、着物の着付けができないんですけど……」
「心配いらないわ。着付けなら私ができるから。それよりも……早くはじめましょうか。片桐さんのためにもね」
 そう言われてはあたしも反論はできない。先生に方を抱かれて部屋へと戻りながら帯留めを解かれ、帯へと手をかかる……が、松永先生はそこでなにかを思いついたらしく、ケイトを手招きすると、
「せっかく二人とも着物を着ているんですもの。外国人のケイトのためにも日本の伝統的な服の脱ぎ方を教えてあげるわ」
「! あ〜〜れぇぇぇ〜〜〜〜〜!!?」
 松永先生の手があたしの腰を何周もしている帯を強く引くと、あたしの体はコマの用にその場でくるくると回転する。
 こ、これは、着物、着せられたときから想、像してたけ、ど……目…目が回、回るぅぅぅ〜〜〜〜〜〜!!!
 倒れたくても帯に身を引かれて倒れさせてもらえない。強制的に部屋の風景を回転させられ、嬉しそうに帯を引く松永先生と嬉しそうに手を叩くケイトを見て取れてもその意味を理解する前に視界が流れて回っていく。
「はぁぁ〜〜〜れぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜!!」
―――シュルン
「はえ……ほえっ……め、目が……」
 帯が抜き取られるのは一瞬の出来事だ。一緒に下帯も解け、赤い着物をはだけて肘に引っ掛けた襦袢姿で右に左にふらふらと揺れたあたしは、目を回して後ろ向きにぶっ倒れてしまった。
「はにゃぁぁぁぁぁ〜〜〜〜………」
「あら? もっと色っぽくなると思ったのに、そうでもないわね」
 そ、そんな思いつきで人を回さないでよぉ〜〜〜……うっぷ、気分悪いぃぃぃ……はにゃふにゃほにゃぁぁぁ〜〜〜………
「さっきのがニッポンのデントウ「おダイカン様オヤメください」ですネ。ケイト、生で見られて大感激、感謝感激剣林弾雨ですネ♪」
「あらそう? ケイトもよく日本の事を勉強しているわね」
「はい♪ 次は是が非でもケイトにお願いしますですネ♪ 回りたいですネ♪」
「ふふふ、いいわよ。じゃあ…それっ」
「ア〜〜レェェェェ〜〜ですネェェェェ〜〜〜〜〜〜♪」
 あたしの時より余裕を見せるケイトは楽しそうに両袖を振り上げ、時折嫌がるそぶりを交えながら帯を解かれていく。
 松永先生もそれを見て、一気に解くよりはと帯を引く力を緩め、ケイトに抵抗させる間をわずかに与えながらリズム良く金髪の少女を畳の上で軽やかに回す。
「ほぉら、もうすぐ脱げちゃうわよ。覚悟しておとなしくなさい」
 ――――似合い過ぎです、松永先生。
 けれど、こうして着物姿の女性が回されるのは、されるよりも見ているほうがなぜか興奮してしまう。楽しそうでも時折見せる苦しそうな表情、振り乱れる振袖、そして畳をさ迷い着物の裾からときどき覗く足首の肌が、見えそうで見えないぎりぎり感をかもし出していると言うか……
 と、がらにもなくケイトが帯を引かれる姿を見ているうちに太腿の奥をもぞっと蠢かせたあたしの前で、長いようで短かった帯引きが終わりを告げ―――あたしと同じく目が回ってフラフラになったケイトが白い着物と内にきた襦袢までも乱れた状態であたしのほうへと倒れこんできた。
「フあ〜〜〜…たくやちゃんがいっぱいですネ……え〜いですネ♪」
「きゃあっ!!―――っと、危ないじゃないの。ケイト、大丈夫?」
「うふふふふっ♪ はいですネ。ケイトはたくやちゃんが受け止めてくれるって信じてたですネ」
 間一髪、両手を広げて受け止め抱きすくめたけれど、ケイトの目は少々虚ろのままだ。金色の髪をポニーに結った頭を右に左にとかしげながら畳の上に座り込むと、楽しそうに微笑みながら、襦袢に手をかけ……見事なバストをぽろんっとむき出しにしてしまった。
「見てくださいですネ。ケイトのおっぱい、たくやちゃんと愛し合いたくてこんなにパンパンに張り詰めていますですネ」
「ほんとだ…ケイトのおっきなおっぱい、先っぽまでビンビンに尖ってる……なんだかミルクがいっぱい詰まってそう……」
「それは早くたくやちゃんに吸って欲しいからですネ……お願いですネ、ケイトはもう……」
「わかってる。ケイト……今日はいっぱいしてあげるからね」
 あたしは重たい着物を肘に引っ掛けたまま立ち上がると襦袢の紐を解き、座り込んでいるケイトの目の前に胸から足元まで、すっかり発情したあたしの体を中心線だけをさらけ出した。それを自分の手で広げてケイト同様汗ばむ肌の下で血管が脈動しているような乳房をさらけ出すと、そのまま手を下げ、見られる事を意識するあまりにおマ○コどころかアナルまでヒクつかせながらお尻と股間に食い込む紐パンを脱ぎ下ろしていく。
「待ってくださいですネ……そこからは、ケイトが愛してあげますですネ」
 下着がゆっくりと膝まで降りてくると、ケイトの手があたしの手へと重なり、足首から布地なんてほとんどないも同然の下着が抜き取られる。
「あっ……」
 ケイトに見られてる……あたしのおマ○コ、もうどろどろに濡れちゃってるのが……あっ、あァんッ!! 蜜が、蜜がこぼれちゃうぅぅぅ!!!
「ワオッ…たくやちゃん、ものすごいお漏らしですネ」
「いや…言っちゃイヤあっ!!」
「大丈夫ですネ。全部ケイトが舐めとってあげますネ……んんんッ」
「あああああッ――――! ケイト、ダメ、中に下を入れたら――ああああああッ!!!!」
 ニュルッとケイトの舌があたしの膣口を潜り抜けると、あたしの子宮は一気に震えだし、新たに溢れ出した熱湯のような愛液が蠢く肉道を次々と流れ落ちていった。じゅるじゅると同性のケイトにすすられても乾く暇どころか、それを上回る勢いで愛液を分泌しながら恥穴を痙攣させてしまう。
「あああっ…あああンッ!!!」
 もう立っていられない……おマ○コをケイトに吸いつかれながら膝を折ったあたしはギュンギュンとすぼまるように疼くおマ○コの欲望に絶えられず、赤い着物から白い脚を二本突き出すと、畳に寝そべったままいっぱいに開いてケイトの舌にあわせて甘い声を放ってしまう。
「―――そろそろいいみたいね。ケイト、私と代わってくれるかしら」
「えっ……松永先生、その格好は……」
 すごい……先生におチ○チンが生えてるみたい……
 半ば行きかけていたあたしが見たのは、スカートと下着を脱ぎ去り、あの木製ディルドーがついた皮ベルトを下半身に巻いた松永先生だった。しかもあれ……膝まで濡らしてるなんて…もしかして内側にも入ってるの?
「センセェ……イッツアワンダフル……ものすごく逞しいですネ……」
「ふふふ、ありがと。それよりも……あっ…んんん……は、はやく……私に先に犯されたいのはどっち? 早く…決めて……ああぁ……♪」
 そう言う松永先生は、明らかに喜悦の表情を浮かべていた。ただ入れているだけなんだろうけれど、まるで誰かに犯されているかのよう荷腰をくねらせ、あたしとケイトに向けて突き出した木型の先端を怪しく揺らしている。そして、
―――ゴプッ……ゴププッ……
「アアァ……先生のおマ○コから、ザーメンがあふれてますですネ」
「ふふふ…これは男のものじゃないわよ。それを味わいたかったら……」
 そう言って、松永先生があたしの顔を見つめるんだけど……先発はあたし確定ですか…とほほ……
 けれど、あたしの身体の方も準備万全で、松永先生の股間から延びるアレを見た時から股間が疼いて疼いてしょうがないし……
「じゃあ…ケイト、あたしが先でいいかな?」



―――ズリュ
「くあッ…あああああ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」
「ああぁ…相原くんのおマ○コ、ものすごく締め付けてきてるわよ。そんなにこれが気持ちいいの?」
―――グリュ
「いあっああッ、だめッ、あッ、ダメええええッ!! そんなに、ああんッ! はあァんッ!!!」
 松永先生、腰使い、スゴい…スゴいぃぃぃ……!! お腹の中で硬いのがうねってるの、そんなに動かれたら、し…子宮が響くゥゥゥ!!!
 開脚した脚の中心に松永先生の腰がたたきつけられるたびにあたしはかくかくと頭を揺らしながら嬌声を上げ、太い木型を受け入れた下腹を自分から押し付けてしまう。
 それに加えてこの木製ペニス……ものすごく硬く、微妙なそりがついて上向きの先端が膣天井を擦りながら入ってくるからさっきからびくびく痙攣しっぱなしの尿管にまで圧迫感が伝わってくる。しかも、あの吸水性は一突き目から始まっている。あたしの子宮口をどこか暖かい木でできた膨らみが押し上げたかと思うと、木製のシャフトが身震いするようにその身を膨らませていくのだ。
「これ…これッ……先生、これ、あたしのに、ひ…引っかかるゥ!! あン、あン、アアッ、固いの、固いのがおマ○コを抉ってくゥゥゥ!!!!」
 あのお茶につけた一本目の様に、あたしのおマ○コにあわせて傘を開いたカリが引き抜かれるたびに滲み出したばかりの愛液を掻き出し、潤滑液が減った肉ヒダを突き入って来る時に一気にめくっていく。――そんなのに絶えられるはずがない。S字を描いてイヤらしくおマ○コを掻き回すが折れるのではないかと思うほど締め付けると、あたしはビュッビュッと結合部から生暖かい愛液を迸らせ、乳首まで張り詰めきった胸の膨らみを突き上げるように体を震わせながら男を迎えるのと同じように子宮を震わせてオルガズムに達してしまう。
 ―――その時だ。いきなり松永先生がストロークを止め、ねっとりと木型に絡みつくあたしのおマ○コを深深と刺し貫いたのは。
 ああ……あたしの中に、全部入っちゃった……先っぽが…押し上げてる……
―――びゅる…びゅるるる……
「相原くん…出るわ。受け止めてっ!」
「は…はいっ……入って……あはあああっ!! ああっ、はいる、おマ○コがいっぱいに…いやあっ! イくぅ、精液出されて…ああっ、イくうううううウッ!!」
 本当なら、バイブやディルドーでは出ないはずの熱い精液…それが絶頂の痙攣を起こしている子宮へ次から次へと流し込まれていく。
「あひぃいいいいっ!!!」
 内股をびくびくと震わせ、逆流してきた精液がおマ○コから溢れ出す。そのあまりの量に木型をくわえ込んでいる大陰唇どころかお尻の穴までビッチャリ温かい液に覆い尽くされ、松永先生が身を震わせながらディルドーを引き抜くと着乱れた着物の下でピチャリと小さな水音が響いた。
「はぁ〜…はぁ〜…はぁ〜……」
「どう? 満足してもらえたかしら。どんなに出しても萎えないから…相原くんのアソコがビクビクしてるのが伝わってくるわ……」
「ま、満足って……最後の……何で精液が……」
「精液そっくりでしょう。それがこのディルドーの神木たる所以よ。吸いこんだ水分を濃縮して吐き出した樹液がこの白濁液の正体………んっ!」
 まだぐったりとしたまま動けず、畳の上に広がった着物の上で荒い呼吸を繰り返すあたしの前で、松永先生がディルドーを突けた皮ベルトをはずすと、ちゅぽんと音を立てて先生のアソコからも木型が抜け落ちる。それの後を追う様に滴り落ちるのは、乳白色の特濃の精液…にそっくりの樹液の塊だった。
「人の体に害はないわ。けれどこれを搾り出してしまわないと、運んでいる途中で汁まみれになり兼ねないの。だから趣味と実益を兼ねて、毎年私が搾ってあげていたわけ。いわゆる犯り初めの代わりにね。でも……今年は存分に楽しめそうね」
 そう説明しながらセーターを脱いで全裸になった松永先生は、ベルトの木部から表と裏、両側から生えていたディルドーを取り外すと、まだ使っていない、それでも十分立派な白木の男根を新たに取り付ける。
「もう次をはじめるんですか!?」
「そうよ。50本はあるから何回もイかないとね」
「50……」
 その数字を聞き、あたしの背筋に積めたものが走り抜ける。
 それだけの回数をこなす事だけなら、休み休みにエッチすればただ出せば言いだけなんだし何とかなるかもしれないけれど、相手は松永先生なのだ。学園の男子とは分けも違うし格も違う。一回射精させる間に、何度イかせられるか想像もつかない。
「ま、待ってください。あたしイったばっかりで腰が重くてすぐには…ケイト、代わって…って、ケイト、どこ?」


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