03「星華、天下無双の豪傑に会う」


「てーいくさまー……私もうヤダこんなお仕事〜……」
「逃げようとしても無駄ですぞ。はい、次は任務結果の報告処理への認めを……って、逃げるのは許しませんぞ、星華様! それに部下の私への様付けはやめなさい、あなたが太守なのですから!」
「シクシクシク……今から私、放浪の旅に出ちゃダメですか? 雲南あたりに引っ越して、困ってる人を助けて世直しがしたいんです〜……」
「国や都市を発展させる事も人助けであり世直しです。善政を布けば多くの民は健やかに生活を送れるのですから」
「あうううう……分かってます。分かっちゃうから、この内政地獄から逃げ出せないんですよォ……」


 董卓と連合軍の戦いの後、劉備軍は徐々にその勢力を増していた。
 ほとんど一人で内政をこなし続けるのに限界を感じた星華は、劉備軍が新たに支配下に置いた濮陽を足場に豫州(よしゅう)の各都市を巡り、在野に埋もれていた人材を次々と見出しては登用していった。
 程c(ていいく)も在野から星華に説得されて劉備軍に登用された武将の一人である。政略にも計略にも優れており、新たに支配下に加えた北海の太守に任じられた星華の参謀として付き従っていた。
 だが悲しいかな。そのことで星華への信任はますます厚くなっていた。そのため一武将としてではなく、北海を治める太守に任じられ、以前にも増して内政や軍事に駆けずり回らなければならない毎日が続いてしまっていた。



 ―――世界は更なる混迷の中にあった。
 少帝を暗殺して長安に遷都し、洛陽を焦土と化して補給をままならなくさせる作戦で連合軍の解体を誘った董卓であったが、義理の息子としていた呂布が王允と結託して裏切った事により、暴政の限りを尽くしたその人生を終える事となった。
 その後、天下は呂布と王允の物にならず、董卓の部下であった李カク・郭らに敗北して落ち延びる事になる。そして少帝の後に董卓によって即位させられていた献帝は、長安を占拠した李カク達によって擁護されることになるのだが……この事件の直後、劉備軍にもある事件が起こった。



 劉備が治めていた濮陽が呂布によって攻め落とされ、さらに青州黄巾党によって攻め落とされ、それをさらに曹操によって鎮圧されてしまったのである。



「程c様、どういうことなんですか? 濮陽は関羽様を太守として守りを固めていたのではなかったのですか?」
 劉備が統治していた三つの都市の内の一つ、濮陽が落ちた報せはすぐに星華の元にも届けられていた。
 北海と濮陽とでは、劉備軍にとっても重要性はまるで異なっている。星華が精緻な内政計画を練って開発している北海は財政を支える役割を持つが、濮陽は首都・長安へ向かう位置にある。より勢力を伸ばそうと考えるのであれば、濮陽をその拠点にと考えるのは至極当然であり、そのため劉備軍一の名将である関羽が防備を固めていたはずなのである。
「不意を突かれたと言うのもあるのでしょうが……勝敗を決したのは兵の力の差でしょう。呂布を止めておける武勇を持つのは関羽様のみ。後は兵による純粋な戦力の勝負になりますが、呂布の配下は城を持ちません。数で勝りながらも相手は背水の心境だったのです。敗れても致し方のないことでしょう」
「………そうでしたね。内政面を担当していた私が太守になったから、兵の補充もままならないんでしたね」
「もっとも我等が濮陽にいても最終的な結果は同じです。青州の黄巾党の総数は三十万。もともとの濮陽の兵数は再編中で三万と少々でしたし、これだけ兵力差のある敵に都市の内外から攻められては、関羽様であろうと呂布であろうと鎮圧は不可能でしょう」
「……それで、その黄巾党は曹操様の配下になってしまったわけですか」
「青州兵と呼称し、自軍に組み入れたようです。その結果、濮陽の支配権も曹操殿へ移っております。最も三十万全てが曹操殿に付き従ったわけではないようですが」
「はぁ……まだ烏合の衆の黄巾党のままでしたら手の打ち様もありましたのに。よりにもよって曹操様が最後を持っていってしまいましたか」
「色々と思うところはおありでしょうが、そこへさらに駄目押しをさせていただきます」
 あまり歯に衣着せぬ物言いをする程c。疲れも色気を増す要因になってしまっている星華の前で懐から一通の手紙を取り出す。
「劉備様は我等に濮陽を奪還せよと命じられています」
「無理です」
「ほう、あっさり断言されましたな。その理由は?」
「劉備様の下とは異なり、私たちには兵を率いる将が少なすぎます。曹操様の率いる軍勢を相手にするとなると、私一人ではあまりに心許無さ過ぎます」
 劉備軍の先陣を切るのは関羽と張飛、この天下に名だたる二人の豪傑だ。彼らが指揮下に加わって戦ってくれるというのであれば、その突破力を活用して勝算を見出す事も出来ないではないが、
「平原は北の袁紹軍とにらみ合っている状況です。戦闘時に援軍は出してくれるでしょうが、関羽様と張飛様、どちらも直接の指揮下には回していただけないでしょう。では兵が頼みとなりますが、錬度はともかく数ではあちらが圧倒的に上……私が全体の指揮をして程cさんが軍師として腕を振るっても、ひっくり返すのは難しいでしょうね」
「弱気……とは言えませんな。私も同様の考えです」
「ではあるんですね。対策が」
 先に濮陽奪還の命を知っていた程cが、何の意見も用意せずに星華へ話を持ってきたとは考えにくい。短い付き合いではあるが、程cの性格も才能も星華の知るところである。
 その星華の信頼を裏付けるようにゆっくりと頷いた程cは、右手の人差し指を立ててみせる。
「一つだけ……いえ、一人だけ我が軍の先鋒を任せるに足る豪傑がおりまする。実力の方は折り紙つき。もっとも、多少問題を抱えた御仁ではございますが」
「では私が会って参ります」
 問題があるといっているにもかかわらず、程cがその武将の名前を告げるよりも先に星華は立ち上がっていた。
「私は程c様の事を信頼しております。その程c様がこの窮地に策が一つだけとおっしゃるのでしたら、私はそのただ一つの方法を成し遂げるために全力を尽くしましょう」
「ですが星華様、自分で言うのもなんですが、その武将を採用するのはかなりの困難である上に、配下に留め置く場合にもいくつもの問題が生じます。よく考えれば別の策もあるやも知れません。ここはぜひ、熟慮した上で判断していただきたいのですが……」
「ええ、熟慮いたします。ですがそれはその方の登用が成し遂げられなかった後の事です。―――では教えてください。その方の名は?」
 こういうところはやけに頑固でまっすぐ過ぎるのだな……星華のそのようなところに魅かれて口説き落とされた程cは諦めのため息を突くと、それでも難しい顔をして、自分でも登用は困難と断じた人物の名を口にした。
「その者の名は呂布、字は奉先。先に我等が濮陽を奪い、後に城も兵も全て失った、武勇のみを頼りとする男です」



 濮陽を黄巾党に奪い取られた呂布は、意外なことに星華が納める北海に逗留していた。
 そもそも関羽が濮陽を奪われたのは関羽が呂布の存在に気付かなかったからである。青州黄巾党のこともあり、同じ轍は踏むまいと警戒を厳重にしていたところ、馬一頭、身一つで流れてきた呂布を発見したのである。

 そして夜―――

「星華様、宿の周囲への兵の配置は完了いたしました」
「要りません。全員帰っていいです。私は一人で呂布様に会おうと思いますから」
 程cの報告を星華はあっさり棄却。その代わりに差し出された環首刀を腰に差し、愛用の眉尖刀を軽く振り回してその感触を確かめる。
「ですから、それは何度も危険だと申し上げたはずです。あの男、ここの太守の星華様を女と侮って北海に来たのかも試練のですぞ!」
「あら、侮ってなんかいませんよ。私の武勇、程cさんはご存知ありませんか?」
 知っている……すぐ目の前で凄まじい音を響かせて空気を切り裂いている大刀が物語っている。
 だが呂布は、劉備と関羽と張飛の三人を同時に相手にできるほどの豪傑。いかに星華の腕がたとうとも、勝つのは難しいと言わざるを得ない。
「星華様の身に万が一に事があれば、我等は呂布によってどのような苦しみを味合わされるか分かりません。北海の民のためにもお願いいたします。もしもの事があれば我等に助力する事をお許しください」
「………わかりました。その時はよろしくお願いいたします、程c様」
 程cと、その背後に控える兵たち全員に深々と頭を下げられては星華も断る事は出来ず、申し入れを認めるしかなかった。
 その代わり、
「では私は武器を持たずに参りましょう。呂布様に警戒されてはいけませんし、いざと言うときは助けてくださるのでしょう?」
「む…むむむっ……」
 星華の身の安全を守りたいために兵を配したのに、武器をおいていって危険に晒されればどうするのか。
 だが程cが反論する前に、成果は呂布意外は人払いさせた宿へ、怯えた様子も見せずに足を踏み入れてしまっていた。
「呂布様がお泊りになられているのはこちらの部屋でしたね」
 廊下に灯された明かりを頼りに呂布の部屋の前に立つと、星華は木製の扉を打ち鳴らそうと手を持ち上げる。……が、それよりも先に扉が軋みながら奥へと開いていく。
「―――これは」
 扉の隙間から溢れ出てきた異臭に星華は着物の袖で口元を押さえる。そしてそのまま扉を押し開け、室内へ足を踏み込むと、寝台に座り込み、窓に向き、月を眺めている呂布の背中が星華の目に止まった。
「呂布様……でございますか?」
 返事はない。身を起こしているし眠っている様子はないのだが、様子がどうもおかしい。
 身体が小刻みに震えており、荒げた呼吸の音が小さく室内に木霊している。室内から廊下へと流れ出る異臭は一歩進むたびにその濃さを増し、その臭いの元が呂布である事は間違いなさそうだった。
(もしやお体を……?)
 濮陽の戦で怪我をしたのかもしれない。そう考えが至った星華は、口元の袖をはずすと、月明かりだけが頼りの室内で呂布の傍へと近づき、その肩に手を置きながら正面へと回り込んだ。
「呂布様、大丈夫ですか!?」
「ああ、貂蝉、最高だよ、キミのここ、スゴく締まるよ、ああ、ダメだ、そんなに、ダメだよ、出るよ、貂蝉、出るよ、出るよ、あ、あぁぁぁぁ……!」
 ―――ビュク
 タイミングが、物凄く悪かった。
 寝台に正座していた呂布の正面に回りこんだ星華は身をかがめていた。そしてものすごく気持ちよさそうに妄想に浸って自分の股間のモノをしごいていた呂布は、その事に気づかず妄想の中の貂蝉へと精液を迸らせていた。
 その結果……股間のモノが向いている先に星華の顔があり、股間のモノから迸ったものは狙いをはずさずに星華の顔へと勢いよく叩きつけられた。
「ああ…ああぁぁぁ〜〜〜………♪」
 そんな眼前の出来事にも目を閉じたまま気付かず、呂布の自慰は続いた。射精の最中のペ○スを扱き続け、妄想の中の彼女にいつまでも、たっぷりと、白く濁った粘り気のある体液を撒き散らし続けたのである。
「あ…あおうぅぅぅ〜〜〜!………ふぅ、やっぱりキミは最高だ。傍にいなくてもこんなに満足させてくれる女なんてキミ以外にはいないよ、貂せ………ん?」
「んっ……あの…お話があって参ったのですけれど………」
 呂布が気付いた時には既に遅く、星華の顔や着物には大量の精子が浴びせかけられていた。さすが豪傑と言うべきか、室内にむせ返るほど精液の臭いを充満させるほど射精しておきながら、星華の顔にかかったそれは指でふれれば摘まめるほどの濃度。指でこそぎ落とそうとすればプチュッとはじけ、糸を引いてネットリと滴り落ちていく。
「あ…いや、これは、これはその……」
 自分しかいないはずの夜中の客室。傍らにいない想い人の肌の温もりを思い返しながら自慰に耽っていた呂布であったが、目の前に幻想ではなく本物の女性が現れたとなると、さすがに動揺してしまう。さながら、春画本を母親に見つけられ、卓の上に整理して並べられていた時のような心境だ。
 一方、流浪の身で多くの揉め事を解決してきた星華の方が、この様な場では肝が据わっていた。
「この様な顔で申し訳ありません。私、北方を劉備様よりお預かりしている星華、字は遼原と申す者。以後、お見知りおきを」
 と、想像以上に濃厚な精液の滴る顔を綺麗にするのを諦めると、それ以上は何も気にした様子を見せずにニッコリと呂布に微笑み、深々と頭を垂れた。



「程c様、星華様は無事に呂布を説得できるでしょうか?」
 宿屋を包囲している兵たちの隊長が、星華を心配して程cに話しかけた。
「どうだろうな……もしかするとあっさり話は進むかもしれん」
 程cの調べでは、呂布は董卓から名馬・赤兎を贈られて最初の主であった丁原を裏切っている。そして美女・貂蝉を董卓と呂布の両方に密通させる事で仲違いさせる王允の美女連環の計にはまり、董卓を殺害している。
 つまり自分の“欲”のために二度も主君を殺害しているのだ。
 そんな呂布が次に求めているのは、新たな自分の拠点であろう。星華や程cが開発に力を注いだこの北海ならば、呂布が上を目指す足がかりには十分であるはず。
 ならばどうやって手に入れるか……説得に来た太守・星華を斬っても劉備軍に追われるだけだと判断してくれれば、一時は部下になって裏切る時期を見計らう……と考えてくれるかもしれない。
 星華たちからすれば、早々を濮陽から追い出す一時だけ呂布の武力で助力してくれればそれでいい。その後は、先に濮陽を奪った罪を問うもよし、裏切られる前の対処の仕方はいくらでも考え付ける。
「呂布も一時は部下を率いる主君だった男。それなりの度量を持ち合わせているはずだ。―――となると問題は……」
「問題はって……て、程c様、一体何が問題なのですか!?」
「言いにくい事なのだが……問題があるとすれば、呂布よりも星華様の方かも知れんと言うことだ」



「う…おおォ……! 舌が…舌だけでこれほどの快感が……出る、そんなに吸われては、おおう、おッ、うォおおおおおおッ!!!」
 脈打つ呂布のペ○スに星華の唇がスライドする。キュッとすぼめた唇が射精しすぎて大きく張り出してしまうほど腫れ上がったカリ首を締め上げ、そのまま首を左右に振られれば舌と頬の内側とが亀頭と擦れ、張飛や関羽にも負けない巨根があられもなくビクッビクッと大きく跳ね上がる。
 寝台に腰掛けた呂布の足元にひざまずき、着物の帯を緩めた星華は長旅の汚れも落としてもらえずに強烈な臭いを放っているペ○スを頬張り、嘗め回していた。
 張飛のペ○スがゴツゴツとした蛇矛、関羽のペ○スが上向きに大きく反り返った青龍偃月刀ならば、呂布の持ち物は亀頭が大きく、カリ首の段差の大きい方天戟だ。こんなもので女性を犯せば、肉ヒダを余す事無く全部抉られ掻き出され、気が狂うほどイき続けてしまうことだろう。
 けれど今、よがり声を上げているのは呂布のほうだった。衣服を脱ぎもせず、唯一むき出しになっていた股間を星華の唇に吸い上げられると、戦場でどんな傷を負っても悲鳴一つ上げない豪傑が余りに強烈な快感に首を捩じらせ、あられもない声を漏らしてしまう。
 まして、呂布にとっては口淫行為は初めての経験だった。
 董卓との不仲の原因を作った美女・貂蝉。彼女と呂布は幾度も肌を重ねて愛情を確かめ合いこそしたものの、それはお互いの身体を触りあって、準備が整えば挿入するだけ。しかも回数は一晩に一度きりと言う単純にして短すぎる行為だった。
 毎回代わり映えのしない貂蝉との情事を呂布は無知ゆえに別段不満にも思っていなかった。けれど星華の舌がはち切れんばかりに充血している肉棒を這い回り、唇をすぼめてはしたない音を響かせながら尿道を吸いたててくると、そのような行為を想像すらしたことのない豪傑の巨根は瞬く間にピークに達してしまい、脈打つたびに苦味のある液体を先端からドクドクと迸らせてしまう。
「んッ…んッ……いいんですよ、出してくださって……呂布様の精液、全部飲んで差し上げますから……」
「の、飲むだと!? 俺の、俺の子種をか!? 汚くないのか!? イヤではないのか!?」
「呂布様のものでしたら……それとも、私の口内よりもこちらの方がお好みですか?」
 不満などあるはずがない。下半身にわだかまる痺れに腰は引けてしまっているものの、射精欲は昂ぶる一方。出していいというのなら、このまま星華の可憐な唇目掛けて狩り首にまで込み上げてきている精液を一滴残らず吐き出してしまいたかった。
 けれど男根から一旦口を離した星華は、唾液をこそぐように右手で扱きながらも、もう一度口をつけようとはしなかった。いつ射精してもおかしくないほど昂ぶっているのに口淫を途中で止められてしまうと、逆に星華に襲い掛かって心行くまで犯し抜きたくなるほど精神が焦がれてしまう。
 だが、星華の左手が自分の肩から着物をすべり落とさせ、サラシを幾重にも巻いた乳房をさらけ出すと、次なる行為への期待が肉棒を震わせ、緊張と興奮でグビッと喉を鳴らしてしまう。
 何しろ星華の胸は、今もまだ愛している貂蝉の胸の何倍も大きく、たわわだった。サラシで圧縮していてなお、呂布の視線を釘付けにするボリュームがあり、その揉み心地を想像しただけで頭の血管が破裂してしまいそうなほどに体中を熱い血液が駆け巡ってしまう。
「好みかと言われれば……好みだ。許してもらえるのなら、顔をうずめて一晩中揉み倒したいほどだ……」
 貂蝉は美女だった……が、それは衣服をまとった上でのこと。胸が控えめなスレンダーな体型の方が着物を着て美しく見えるが、貂蝉もその例に漏れない。呂布の掌の方が余るような小ぶりな乳房にむしゃぶりつき、小さな乳首に舌を伸ばしながらヤワヤワと揉みしだいている時間は至福の一言ではあった。
 けれど貂蝉とは対照的に、呂布の掌からもはみ出そうな星華の乳房にも、この愚直な武将は心を奪われてしまっていた。
(俺は……あれほど貂蝉を愛していたはずなのに………)
 これまで呂布の頭を埋め尽くしていた貂蝉への愛情が、次第に星華の想いに侵されていく。口付けしか許してくれない唇よりも股間を嘗め回してくれる唇が、掌が余る控えめな胸よりもサラシで押さえつけていなければならない豊満な乳房が、上品さよりも荒々しさを求める呂布の本能を目覚めさせていくのだった。
 そんな呂布の葛藤を見抜いたわけではないだろうが、足元から苦悩する表情を見上げていた星華は、口元に笑みを浮かべたままサラシの乳房を下から支えている部分に指を掛ける。
「お…うァあああああああああッ!!!」
 そして、小さく覗かせた乳房の谷間に唾液で濡れた呂布のペ○スをあてがい、そのままサラシを巻いた乳房の内側へと埋没させてしまった。
「あ……先っぽが胸元のサラシを押し上げてます。呂布様のおチ○チンって、スゴく大きいんですね……♪」
「ま、待て、何だこれは、乳房が、俺のチ○ポを……あああッ! そこは、あウッ! う…動くな、乳の、乳の間で出してしまうゥゥゥ!!!」
 サラシの内側へと飲み込まれたペ○スは、全方位から乳房の圧力を受けて包み込まれてしまう。張り出したカリ首の傘は汗の熱気が充満している胸の谷間を往復させられるたびに、張りのある温かい膨らみでめくり上げられ、根元まで扱き下ろされると、Gカップの谷間を飛び出した肉棒の先端が敏感な射精口をさらしへと押し当ててしまい、痛みにも似た快感に呼吸を止め、全身を硬直させて小刻みに震わせてしまう。
 呂布のまるで初心な少年のような反応を楽しむように、星華は身体を上下に弾ませる。左右に開いた呂布の膝に手を置いて長い紙が跳ねるように背中を左右へくねらせ、乳房に食い込む亀頭のエラを擦りたてると、色っぽくもどこか幼さを感じさせる笑みを浮かべ、今度は胸元のサラシに指を引っ掛ける。
「私の胸の間がおイヤでしたら……やはりお口ですか?」
「せ、星華ぁああああああっ!!!」
 胸の谷間を上下に刺し貫いて口元に飛び出てきた肉棒。何度もサラシに擦り付けられて真っ赤に腫れ上がった縦筋に目を止めると、星華は舌にたっぷりと唾液を乗せて舐め上げた。
「うお、うお、うおうおうおおおおッ!!!」
 まさに拷問のような口奉仕……上腕でサラシを巻いた胸を左右から挟みこむと、大きく動けなくなった代わりに谷間の締め付けを増し、小刻みに肉茎をパイズリで扱きたてる。そして肘を曲げ、亀頭に伸ばした十本の指で裏筋からカリ首をなぞり、唾液にまみれた亀頭を磨き上げながら、白いモノが混じりだした先走り液をチュウチュウと吸い上げる。
 粘っこい液体の苦味が星華の口内に広がっていく。けれど、むしろ嬉しそうに表情をほころばせた星華は唇を亀頭に吸いつかせ、射精をしたくてしたくてたまらないのに必死に堪え続けている呂布のペ○スを舐め清めていく。
「うがァアアアアアアアアアッ!!!」
 呂布が寝台に仰向けになり、吼える。髪の毛を掻き毟って今にも迸りそうな精液を押し留め、それでも耐えられなくなってくると力任せに寝台を殴りつけ、一撃でへし折ってしまう。
「やめろ、もうやめてくれェ! それ以上されたら俺は、本当に何もかも失ってしまうッ!!!」
「呂布様……♪」
「頼む、なんでもする、何でも言う事を聞くから、お願いだから俺から貂蝉を奪わないでくれェ―――――――――!!!」
 呂布の悲痛な叫び……だがそれと同時に、肉棒は星華の胸の乳圧に屈してしまい、腰を中心に広がった小刻みな快感の波が呂布の肉棒から大量の白濁液を迸らせた。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!」
 宿の建物全体が震えるような方向を上げながら、呂布の手が無意識に星華の候頭部を押さえつけていた。
 この宿屋の一室で、貂蝉を想って何度射精したかは数え知れない。けれど星華の唇へ流し込まれたのは、そのどの射精よりも濃厚な白濁液だった。舌に絡み、喉に絡み、それでも星華は喉を鳴らしながら、呂布の肉棒から吐き出された白濁液を余す事無く飲み下していく。
「ん……んゥ………♪」
 長く続いた射精が終わると、星華は唇をすぼめながら呂布のペ○スから口を離した。まだ口内にはゼリーのようにプルプルとした精液が充満しており、それを呂布からよく見えるように喉をそらせ、ゴクッ…ゴクッ…と何回にも分けて胃の中へと流し込んでいく。
「の…飲んだのか……本当に…俺の…子種を………」
「はい……物凄く濃厚でしたよ………♪」
 口元を拭ってそう微笑む星華……なのだが、大量の射精液を撒き散らした割には呂布の表情は暗い。
「俺は……遂に貂蝉まで裏切ってしまった。丁原を裏切り、董卓を裏切り、最後は肉欲に負けて愛した女すら裏切ったのだ……」
「呂布様?」
「いや……貂蝉は元から俺など愛していなかったのだ。うすうす感づいてはいたさ。貂蝉は俺と董卓を仲違いさせようとしていたと。だから肌は許しても、それ以上は……心は俺に許してくれていなかったのだ。俺がどれだけ想いを募らせていようと、あいつは口でなどしてくれなかったし、一晩に一度しかさせてくれずに後は疲れたからと……!」
 星華の口淫奉仕に屈してしまったことが、どうやら呂布のトラウマを刺激してしまったようである。
 裏切り続け、天下に名をとどろかすほどの豪傑でありながら不忠の士と知られる呂布。その男が今、義父でもあった董卓さえ殺害させるほどに愛していた美女・貂蝉を裏切って快感に屈してしまい、その心は粉々に砕け散ってしまっていた。
「さあ……北海の太守と言っていたな。俺は何をすればいい? 次は誰を殺せばいいんだ? 俺にはもう何も残っていない……部下も、兵も、愛した女も……そんな男なら好きに使うといい……」
「でしたら……」
 これで呂布は星華の手に落ちたも同然だった。濮陽を取り戻す兵を率いる先鋒の将として戦ってもらえる……そう、これで全てを成し遂げたはずなのだが、
「貂蝉様の代わりを私に勤めさせていただけませんか?」
「は……? な、何を言っている、貂蝉の代わりなどと、何のつもりだ!?」
「はじめにお会いした時の呂布様の背中は、物凄く寂しそうに見えました。この人には癒しが必要だって……私はそう思ったんです」
 胸の谷間から引き抜いたペ○スを、今度は両手で握り締め、扱きたてる。まだ尿道に精液の残滓が残っており、搾り出されてきたそれを舌先ですくい取ると、星華は口の中でクチュクチュと音を立てて何度も味わってから、喉を鳴らして飲み下す。
「今……呂布様のお傍に貂蝉様はおられないではありませんか。心と身体を休め、再び立ち上がろうとなさっている時に、愛する人がいないのはとても悲しい事です。ですから、私の身体でしたらどのように犯そうとも嬲ろうとも構いません。貂蝉様を失われた心の隙間を埋めるには足らないかもしれませんが、せめて身体だけでも……」
「お前は……俺を部下にしようと来たのではないのか?」
「ええ、そのつもりでした。ですがそれはまた後日。今は……私たちが本当にしなければいけない事をいたしませんか?」
 立ち上がった星華は帯を解き、着物を床に脱ぎ捨てる。そしてサラシと下帯も解いて一糸まとわぬ姿をさらけ出すと、射精したばかりの呂布のペ○スが、今まで以上の大きさになるほど充血し、硬度を増していった。
「さあ……呂布様の想いを私に叩きつけてください。私たちが話し合うのは、全てそれからです……」



「んあああああああああッ! いい、イく、イくぅぅぅ〜〜〜! おチ○チンが、おマ○コを抉っちゃうゥ〜〜〜!!!」
「おおっ、あああっ、星華、星華ぁあああ!!!」
 全裸の星華と呂布が、床の上で荒々しく身体を重ねあっていた。逞しい呂布の体の下でたわわな乳房が潰れ、よじれ、互いの肌からにじみ出た汗を塗り広げる。
 呂布のペ○スは星華の想像を絶するほどの快感をもたらしていた。勢いと体力任せの獣のような交尾ではあるが、星華の蜜壷を刺し貫いた呂布の肉棒は膣奥の壁を容赦なく突き回し、ポルチオの快感に星華は悲鳴を上げて瑞々しい肉体を引き攣らせた。
 呂布はもう性交の事しか考えられなくなっていた。今まで貂蝉と重ねてきた時間はなんだったのかと思うほどに、反り返って浮き上がる星華の腰を引き寄せて子宮口を突き上げ、ヴァギナを掘り返す。張り出しているカリ首が大鎌のように充血した膣壁に食い込み、激しい抽送にあわせて肉ヒダを掻き毟られると、張飛や関羽の巨根を経験している星華でも失神してしまいそうな強烈なアクメを何度も迎えてしまい、膣だしされた白濁液が混ざり合った愛液を床の上に撒き散らしてしまっていた。
 それに対して呂布もまた、自分の体力の限界も考えずに、星華の子宮へと既に二度も射精していた。
 成果の膣内は、突けば突くほど引きずり込まれるような魅惑の快感を呂布に与えてくれる……まるで童貞の少年のように戦慄く膣内へがむしゃらに肉棒を押し込み、星華の尻の穴へ精液がたっぷりと詰まった陰嚢をペシペシと叩きつける。
(これが……本物の性交なのか!)
 星華の膣内に比べれば、貂蝉のはただ硬く狭いだけ。肉棒にぴったりと吸い付いてくるような膣粘膜の締め付けだらしなく口を開いて涎を垂らしながら、呂布は痙攣している膣内へ深々と巨根を突きこみ、床が抜けるのではないかと思う勢いで子宮を連打し、星華をその腕に抱きしめる。
「あッ……おっ………星…華ァ…………!」
「イっても…いいんですよ……呂布様のなさりたい様に…貂蝉様にして差し上げられなかった事をなさってください……」
 蕩けた表情で星華にそう囁かれた途端、熱い血液の塊が呂布のペ○スに流れ込む。
 もう貂蝉の事などどうでもよかった。ただただ、今はもう星華の膣が壊れるまで犯し続けることが呂布の唯一の望みだった。
 だが、
「貂蝉様が……呂布様にして差し上げられなかった事を、私が精一杯して差し上げますから……」
 その言葉に、呂布は腰の動きを止めてしまう。
「………貂蝉など、もうどうでもいい」
「どうか…なさいましたか?」
「あんな女の事など言うなといっているんだ! あいつは……俺の事を愛しているといっていたくせに、お前のように俺を悦ばせることは何もしてくれなかった。ただ一度肌を重ねれば、どれだけ夜が長くともそれで終わりだ。どんな事で……どうして俺を愛していたといえるんだ………」
「呂布様……」
「俺はいつもだまされてばかりだ。そうだ、俺は貂蝉にだまされていたんだ。愛だなんだと甘い言葉にだまされていい気になって、そして…そして俺は………」
 ―――パンッと、呂布の頬が乾いた音を響かせる。
 星華の両手が呂布の顔を挟んで……もとい、叩いていた。言葉を途中でさえぎられた呂布は眼前にある星華の瞳を見つめながらも呆然としていると、膣内が柔らかく蠢動し、亀頭と擦れあう。
「呂布様……あなたの胸の中におられる貂蝉様は、笑っていらっしゃらないんですか?」
「なっ………」
「私だって、呂布様に貫かれて……何度もイかされて、腰がヒクヒク震えるのを止められないんです。貂蝉様は呂布様とは一度までしか耐えられなかったんでしょうね。―――ダメですよ、女性には優しくして差し上げなくては」
 まるで暴力的な犯し方で貂蝉と肌を重ねていたのを見透かしているように、星華は呂布の鼻先をツンッと突っつく。
「きっと、お二人には時間が足りなかっただけです。愛し合う時間も、理解し会う時間も、育む時間も……だけど、それは悲しい事なんです」
 毒気を抜かれ、呂布はなすがままに星華と身体を入れ替えて床に仰向けになる。その腰に跨った星華は逞しい呂布の胸に手を突き、
「呂布様は愛し方をお忘れです……だから私で思い出してください。貂蝉様への想いを……」
 床に立てば呂布の方が遥かに大きく、星華を見下ろすだろう……だが、この室内での主導権を完全に握った星華は腰を落として巨根を膣内に飲み込み、熱い吐息をこぼしながら熱のこもった視線を呂布に向ける。
「私に注いでください……呂布様の熱い子種を……」
「ぬ……ぬぉおおおおおおおおっ!」
 呂布に跨った盛夏が腰を揺らすたびに長い髪が跳ね踊り、たわわな乳房がタプタプと揺れる。その揺れざまに目を奪われた呂布は手を伸ばし、巨乳を下から掬い上げるように鷲掴みにして人差し指を乳輪へと突き立てると、叫び声を上げながら濡れそぼっている星華の膣穴に真下から腰を叩き付けた。
「あふゥ! んんっ、いいっ、呂布様、んふっ、んぁあああ―――――ァ!!!」
 呂布と星華の下腹部が密着すると、いやらしい音が鳴り響き、結合部から熱い液体が溢れ出る。
「んふっ、んん、い…いいッ、呂布様、呂布様ァ! ああ、スゴいです、身体が浮いちゃう、もう、こんな激しくされたら、ああ、あはぁあああああッ!!!」
 快感を訴える悲鳴を上げて、星華の身体が大きく仰け反ると、呂布は身体を起こして星華の腰へ手を添える。そしてペ○スの先に幾重にも膣が絡みついてくる快感に性器をたぎらせながら、吸い上げられるままに亀頭を子宮へと叩きつける。
 顔も体つきも膣の感触も何もかも違う星華と、人生を狂わせてしまうほどに愛していた貂蝉とが呂布の中で重なり合っていく。そして二人の姿が一致した途端、熱い滾りが流れ込んだペ○スがさらに一回り膨張し、欲求のままにうねり狂う星華の蜜壷へ深々と捻じ込み、子宮とその周囲の膣肉を擦りたてる。
「ああ、ああ、ああああああああああッッッ!!! も、もう、そんな…ダ…メェ……! 呂布…様ァ……イって……イって、イって、イってイってイってェェェ〜〜〜〜〜〜!!!」
 床に手を突いて限界まで身体を仰け反らせて快楽に泣き上げる。そんな星華の腰をがっちりと抱え込み、射精がしたくてしたくてガチガチになっているペ○スを叩きつけると、子宮口を抉り抜かんばかりに亀頭を膣奥へ押し付け、アクメに打ち震える星華の体内へ今迄で一番濃厚な白濁液を撒き散らした。
「イッ……くゥ、くゥゥゥ〜〜〜………!!! あ…ああァ……呂布様の………お、お腹に……あ…あハァ………♪」
 十回も、二十回も、三十回も、星華の膣内で呂布のペ○スが脈動を繰り返す。
 堕ちていく……この甘く濃密な快感からはもう一生逃れられないのだと悟りながら、内側を精液に満たされて水風船のように膨らんでいる星華の子宮へ呂布は射精途中の肉棒を叩きつける。痙攣しているカリ首が精液でヌルヌルになっている肉ヒダに擦り上げられて血が噴き出るかのような痛みの錯覚に囚われながらも、呂布は奥へ奥へと望む欲求のままに腰を振りたくっていた。
「ふふふ……呂布様、今夜はもうおしまいですよ。どんなにがんばっても……」
 星華の言葉に我に帰ったとき、呂布のペ○スは膣口から抜け落ちてしまっていた。
 大陸中のどんな男よりも逞しいに違いないペ○スは精も根も何もかも吐き出してしまい、呂布のこれまでの記憶にないほどに縮んでしまっている。それに気付いてようやく腰の動きを止めて床の大の字になると、呂布の体の上から降りた星華は、まだ射精の余韻でヒクヒクと脈動しているペ○スを口に含み、纏わりついている生暖かい体液を舌と唇とで丹念にこそぎ落としていく。
「うおッ……うお、うッ、おゥウウウウウウ………!」
「これで綺麗になりました。………いかがでしたか、呂布様。少しはお心が軽くなられましたか?」
 射精も出来ず、勃起すら出来ずに再び達してしまった呂布の股間から顔を離すと、星華は自分の着物を羽織りながら呂布に優しく微笑みかける。
「俺は……俺は………」
 なんでもする。
 この星華と言う女が大陸中の人間を殺せというのなら、呂布はためらう事無く実行に移る。相手がどのような人鬼神仙であろうと迷いはしない。
 星華が呂布一人のものにならないであろうと、うすうす察していた。この一時、呂布に星華が心より愛してくれたのも、まさに一時だけの事。落ちぶれ、貂蝉と言う女を失って病んでいた呂布の心を憐れに思い、その肌を許しただけなのだ。
 だからこそ、呂布は手を伸ばした。欲するままに、求めるままに。―――だが星華はその手を優しく受け止めると、武芸の修練に明け暮れて皮膚が硬くなった手の平に自分の頬を押し当てた。
「呂布様……私にでしたらいつでも会いに来てくださって構いません」
「なっ…に?」
「一度肌を重ねた殿方を忘れられるような女ではないんです。もし一人が寂しいようでしたら、いつでもお慰めいたします。―――では後日、改めて登用のお誘いに参りますから」
「待て。お前は俺が、俺の力が欲しくて身体を許したのだろう? ならば俺はお前の部下になる。だから―――」
 そこから先を言わせはしない。呂布の言葉を聞いて嬉しそうに微笑んだ星華だが、身を起こそうとした呂布の眉間に人差し指を押し当て、押し留める。
「最初に申し上げたはずです。今夜の私は貂蝉様の代わりだと。………男と女の睦言に、そのような無粋な話はやめてください」
「お前は……」
「それも最初に申しました。私の名は星華、字は遼原と。それ以上でもそれ以下でもない、今はただの一人の女ですわ。………てーいくさまー、あのー、腰が抜けて立てないんで助けてくださ〜い」
 ぎょっとする呂布を余所に、星華の呼びかけに答えて部屋の入り口から程cと三人の兵士が姿を現した。
「まったく……いつまで経っても戻られぬから心配して様子を見に来てみれば……・・」
「すみません。朝にはちゃんと登城しますから」
「ええ、その際にはキッチリ申し上げたいことが山ほどございます。覚悟なさってくださいませ」
 兵士たちに支えられて立ち上がると、星華は程cに頭を下げながら宿屋の一室を後にする。その姿を見送ると、呂布と二人きりで残された程cは大きく、もうどうしようもないといった風にため息を突いた。
「呂布殿、我等が主がご迷惑をおかけしました。謹んでお詫び申し上げます」
「い、いや、迷惑などでは……それより、おぬし等いつから入り口に隠れてた? まさかずっと覗いていたのか!?」
「あのお方は少々……なんと言いますか、変った考えをお持ちの方でして」
「だからいつから覗いていたのだと訊いているのだ!」
 それは呂布にも分かる。別の女の代わりと自ら申し出るなど、呂布の常識からも、そして程cの常識からも外れてしまっている行動だ。………が、呂布の問いには答えようとしないまま、程cは言葉を続けた。
「ですが、此度の事は決して呂布殿を哀れんでの行動ではありません。なにしろ星華様は、情が深く、そして広いのです」
「情が広い……なんとも変わった言葉だな」
「ええ。男では決して敵わない女性特有の優しさなのかもしれません。ですがそれは………って、あんたは何なさってるんですかァ!?」
 突然奇声を上げて程cが部屋を飛び出す。その視線の先、廊下のかなり進んだところで、星華が三人の兵士の履き物をズリ降ろし、勃起している三本の男根を手と口とで弄んでいた。
「ひゃああああっ!? て、程c様!? え…え〜っと…これは…だって皆さん、股間を大きくして息を荒げて物凄く苦しそうだったんです。これも私のせいかと思うとどうしても方っておけなくて………きゃん!」
 会話の途中で手で扱いていたペ○スから星華の顔に白濁液が飛び散る。不意を撃たれて悲鳴を上げる星華に、それまで辛うじて繋がっていた程cの理性と血管がプッツンと音を立ててが弾け飛び、
「そんな事は星華様のご自宅でなされませ―――――――――――――――――――――――――ッ!!!」
「は、はいィ! ごめんなさいぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 これ以上程cを刺激する前にと、兵たちはズボンを履きなおすのも忘れ、星華を抱えてその場を走り去っていった。
「………相当苦労しているようだな、程cとやら」
「ええ、ええ、それはもう。あの方のお傍に仕えていると、今までの自分の考えが根底から覆されるような毎日ですよ」
「そうか、それは楽しそうだな」
「………そう思える呂布様が羨ましい」



 そして後日。
 いいところを見せようと大ハッスルしている呂布の突破力を活かした星華たちは、濮陽どころか曹操軍の拠点・陳留まで攻め落とすのだが……それはまた次回。







次回
「星華、夏侯淵に求婚される」の事


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