stage1「フジエーダ攻防戦」29


「オーガはこういうの、経験ある?」
「否。我、常一人。群、生来より無く、他者を知らず」
「じゃあ……苦しかったら言ってね。あたしも最初は優しくするから……」
「是」
 ―――そうは言ってみたものの……ギャラリーつきでオーガにおチ○チンに触るのって…スゴく恥ずかしいんだけど……
 いくら手伝ってくれるといっても、あたしがオーガとSEXしなければ意味が無い。それにあたしとしたこと以外に経験の無い二人の最初の異性がオーガと言うのもトラウマにしてしまいそうだ……決して二人を独占したいというわけじゃないんだけど、最初はやはりあたしとオーガの二人きりで、そして静香さんと綾乃ちゃん、それにおとなしくしている獣人のポチの三人が、あたしの仕様としている事を少しはなれた場所から見つめている。
 見られながらするのって……かなり恥ずかしいかも……
 娼館の地下ステージで犯された記憶が頭をよぎるけれど、あれは動けないあたしが一方的に犯されただけ。けれど自分からオーガの逞しい胸板にバスタオル一枚を巻いただけの豊満な乳房を押し付け、粗末な腰巻を押し上げている肉棒に手を伸ばすところを見られるのとはまた違う。
 淫乱だと思われないかな……と不安を抱えながらも、思わず嫉妬したくなるほど見事な肉付きをしたオーガの乳首をそっと口に含み、舌先でくすぐるように舐める。経験が無いといった言葉どおり、普段自分でも触らないような場所を責められたオーガは胡坐の姿勢のまま体を跳ね上げる。その足の上に膝を乗せ、柔らかく押しつぶれる乳房と、そして唇と左手を使って愛撫して行く。
「―――――――――」
「オーガ…声、出してもいいのよ?」
「我……弱味…見せ、ず………ッ!」
 結構意地っ張りなんだ……きっとこうして肌を合わせない限り気付かなかっただろうオーガの性格を知れて、自然とあたしの口元がほころぶ。
「あたしに弱みは見せてもいいのよ……ん―――」
 岩のように固く、けれど指で押せばそのしなやかさを感じられる胸板に唾液をまぶしたあたしは、そっと手でオーガのアゴをこちらへ向けさせると、体を伸ばして唇を重ね合わせる。鋭い牙で舌を傷つけないようにねっとりと唇を交わらせると、さっきから太股に当たっている男根へそっと右手を滑らせる。
 ―――お…大きい……思って頼りもずっと……それにこの形って……
 ひと撫でしただけで、オーガの腰がぴくぴくと震える。けれど肉棒の先端から根元まで指を滑らせ、人差し指と親指で作った指の輪で肉茎の太さを確かめると、思い描いていたサイズよりも二周り以上大きいその昂ぶりに、あたしはたまらず唾を飲んでしまう。
 これまで触れてきたものの中で間違いなく一番大きい……回した指の先端同士が触れ合わないほどの直径といい、三十センチを越えそうかと言う長さと言い、それに三段になっている普通の男性ではありえないような亀頭の形……それは人間もコボルトもオークも、あたしが体験してきたSEXの中で最も大きく凶悪な形をしたペ○スだった。
「こんなにスゴかったら……あたしの中に入んないかも……」
 もし入れたとした………あたしのおマ○コが壊されちゃうかも……
「あっ……!」
 やや反り返り気味のペ○スを右手の平の全体を使って撫で回していると、想像だけで内側へ向けて収縮し始めたヴァギナから濃厚そうな愛液が溢れ、内股を伝い落ちていく。擬似男根を締め上げ、静香さんや綾乃ちゃんにはなった分量と同じだけの白濁を受け止めてきたヴァギナは、真後ろから静香さんたちに見られてしまう事を恥らい、それゆえに震えが押さえられず、ドクッドクッと大きく打たれる脈動にあわせてねっとりとした潤滑液を滴らせてしまう。
「あ…主……我は、我慢、限界なり!!」
「んんッ……!」
 あたしも興奮しているけれど、初めてのオーガの興奮はあたし以上に昂ぶっている。いきなりあたしの肩に片腕を回し、もう片方の手を股間の間へ差し入れたオーガはその怪力で持ってあたしの片足を高く大きく割り開き、自分の股間をまたがせた。
「ひッ……だ、だめ………!!」
 股の間で脈打つペ○スが、思わず下を向いたあたしの視界の中でビクッと先端を跳ね上げる。その巨大さにノドから小さな悲鳴が搾り出される。いつかは入れないといけないけれど、まだあたしの体も心も準備が出来ていない。それなのに人の拳ほどもありそうな亀頭のつるんとした感触を押し当てられ、恐怖心からとっさに腰をひねってしまう。
「あうぅンッッッ!!」
 しっかり根元で支えられていなかったペ○スは、わずかな潤滑液があたしの割れ目からも肉棒の先端からも溢れていた事もあって、運良く狙いを外れてくれる。けれど逸れたペ○スはあたしのお尻の谷間を擦り上げる。わずかにまとった愛液でグジュリと音を響かせてオーガに掴まれた腰を上下に揺り動かされると、潤滑液が少ないがためにより生々しく、敏感な場所で人間とは比べ物にならないほど大きなペ○スの感触を感じさせられてしまう。
「あンッ、ヤぁ、もう……乱暴は、ダメって、言ったのに……」
 だけど……オーガの体とペ○スに下半身を挟まれ、三段に折り重なった亀頭冠にアナル周辺のわずかな盛り上がりをこそぎ取るかのようにペ○スが往復を繰り返すと、割れ目からは指ですくい取れそうなほど愛液があふれ出し、敏感な場所へ脈打つ怒張が押し付けられるたびにその胸へすがり付いて悩ましく吐息を漏らしてしまう。
「そんなに我慢できないなら……出してもいいのよ、思いっきり……」
 体の大きさの割りに、まるで女性の事を何も知らない童貞のように盛っているオーガにそう囁きかけると、あたしは腰をのばしてお尻を後ろへ突き出し、オーガの手ではなく、あたしの体の動きでペ○スにお尻を擦り付ける。キュッとアナルに力を込め、張りのある双尻の谷間で血管が浮かび上がるほど脈打っているオーガの肉棒を挟み、くすぐったさを覚えるお尻の穴の周辺でゆっくりと扱き上げた。その動きにあわせて小さく鼻を鳴らし、次第に気分を昂ぶらせたあたしはそっと自分の割れ目を撫で上げ、軽く蜜をまとわせた指先を背後へ伸ばしてオーガの陰嚢を軽く握り締めた。
「ウオッ――――――!!!」
「ここも大きいのね……タップリ精液が詰まってそう………ふふふ、こんなにビクビクさせちゃって……そんなに射精したい?」
 手の中で大きな睾丸を転がすように愛撫し、舌先で円を描くように胸板を嘗め回すと、初めて味わう快感にオーガのアゴが上がる。それを見上げ、胸からツツッ…と唾液の線を描くように舌先の筆を伸びきった喉元へ滑らせて唇を吸い付かせると、あたしの腕の力じゃとても押し倒せない岩のような巨体が背後へと倒れ込み、部屋中に敷き詰められた巨大ベッドを大きく弾ませる。
「もう…甘えんぼさんなのね。あたしにしてもらいたいんでしょ?」
 次第に熱を帯び始めた瞳で、思っていたよりも澄んだ瞳をしているオーガの顔を覗き込んだあたしは、オーガに重なり合うように脚を閉じ合わせる。―――太股と股間の間に出来る、ほんのわずかな隙間の間にオーガのペ○スを挟みこんで。
「先みたいにあたしの腰を動かしてみて……ゆっくりと、ね…………んんッ…!!」
 密着した足の付け根で、太股や秘裂と擦れあったペ○スが跳ねる。しっとりと吸い付く内股の感触に、張りのある太股、そして肉棒と密着して割り開かれた秘裂……いくつもの感触に包まれた怒張は上下に揺すられるあたしの腰を貫くようにそそり立ち、何度も何度も、執拗なまでにあたしの股間の隙間を往復し続けた。
「あ…あんまり…激しいと……アソコが擦れて、あ…あたしも……ああぁ………!」
「我、限界、忍耐、限界、我慢、限界ィ!!!」
「いいのよ、出しても。我慢しないで、何度でも気持ちよくなればいいんだから……!!」
 あたしの愛液が増すたびに激しくなる擦過の音がものすごくいやらしい。ぬるぬるになったオーガの肉茎の表面と擦れて露出したクリトリスは否応無しに充血させられ、オーガの一突きごとに強烈な快感美を全身に駆け巡らせる。体は無意識により強烈な刺激を得ようとお尻を突き上げ、あたしのおマ○コとペ○スの角度を合わせると膝をよじり合わせて怒張をより強く挟みつける。
「出して……このまま、このまま突き上げながら……い…イって……あっ…ん――――――ッ!!!」
 あたしも……一緒にイっちゃう………!!!
「ウオオオオォォォオオオオオオオオオオオオッ!!!」
 部屋全体を震わせるようなオーガの咆哮を聞きながら、あたしの体は下から押し上げるように腹筋の上をずり上がる。射精前の膨張で一段と硬度を増した肉棒はヴァギナからヒップへと密着する位置を変え、同時に精液を噴き上げ始める。
「ああ……あああああ〜〜〜〜〜!!!」
 バスタオルを巻いた背中に次々と重たいザーメンが降り注ぐ。最後の瞬間にクリトリスを強く擦られ、強張ってしまったあたしの体に、腰を密着させたオーガは歯を食いしばって射精を繰り返す。
 ―――スゴい……お尻から射精してるのに、肩にまで飛んできて………やっぱり…オーガとエッチするの…恐いかも……
 せめてもう少し射精してもらってからでないと、あたしの中へ入れるなんてとてもとても……ペ○スの中を精液が通り抜けて行くのですらお尻に伝わってくる射精のすさまじさに、あたしの胸は期待にも似た感情を抑えようも無かった。背中一面は噴出された精液で一面べとべとに汚されて、脇の下や肩からはねっとりとした精液の感触が伝い落ちてきている。
 もし挿入することになってしまえば、オーガに膣外射精するような技術も意思も無いだろう。そうなれば、今背中にわだかまっている精液すべてがあたしのおマ○コの中に注ぎこまれることになる。
「……………!!!」
 イっちゃった……膣出しされるの想像しただけで……
 溜まらず放ってしまいそうになる声をグッと飲み込む。動いてもいないのに達したなんて知られるのはスゴく恥ずかしくて……けれど、射精を終えて一度は勢いを失いかけていたはずの肉棒が、柔らかい感触の中でググッと逞しさを取り戻し始めると、あたしの頭の中を多い尽くしていたビン苦のもやはますます濃くなり、自分は男なのだと言う理性を覆い隠してしまう。
―――ピシャン
「はうっ……!」
 ペ○スが震えただけなのだろう。……けれどサイズも精力も段違いのオーガがそれを行えば、まるであたしを急かすかのように肉棒でお尻を叩かれてしまう。自ら射精したばかりの精液をまとい、滴り落ちてきた白濁で覆われたヒップをパシンパシンと打ちすえられると、何もかも忘れてもっと奉仕してしまいたくなってくる。
 ―――これは飽くまで作業としてのSEXだったはずだ。快感を感じちゃいけない。ただオーガを変化させるためだけの……そんな意味合いのSEXなのに……このままじゃあたし、またとんでもなくエッチな女の子に……
「オーガ………」
 あたしの言葉に、巨躯を誇るモンスターは何も答えない。その代わりに、股間の一物はますます膨れ上がって行き、精液でドロドロになるほど汚されたお尻へ表面を密着させてくる。
「……………」
「………たくや君の背中、スゴくねばねば」
「――――!?」
 オーガに覆いかぶさり、いつまでも動けずにいたあたしの体に、不意に二本の腕が回される。この声は……静香さんだ。首だけ振り返れば、まるで鏡がそこにあるように同じ顔をした王国の王女様はあたしの軽くキスをし、その唇をオーガのせいで汚れた肩口へと滑らせた。
「ふうゥん!! だ…ダメだって……汚い…そんなの舐めちゃ……ひあぁ…!!」
 あたしが止めるのも聞かずに、静香さんはボリュームのある乳房をあたしの背中へ押し付け、ジュルルルッと音を立ててオーガの精液を吸い上げて行く。そしてオーガのペ○スをあたしと静香さんの体ではさむように背中に摺り付いてきながらあたしの股間へ手を滑り込ませ、ぷっくりとはれたあたしのクリトリスを指で転がし始めてきた。
「んんっ! ひゃうん! ああ、ああああああっ!!!」
「………たくや君も、我慢しないで。私も一緒に気持ちよくなるから……」
「そこは…そこは……触っちゃ、ダメ、ダメぇぇぇ〜〜〜!!!」
 あたしの膝はオーガの脚の間に、そしてお尻の後ろに焼けた鉄棒のようなオーガのペ○ス。すぐには動けない姿勢で愛液をまぶした指でクリトリスを責められたあたしは、オーガの腹筋に手を付き、ググッと背中を反り返らせる。
「はあんっ! はうぅん!! 静香さん、ふ…ああっ、んあぁああああああああっ!!!」
 あたしのヴァギナは一度は抵抗を示したけれど、静香さんの指先に小刻みにくすぐられると、すぐに指を飲み込んでしまう。そのまま膣を内側から擦られると、突き出してしまった恥丘から愛液の雫が勢いよく飛び散った。
「ああっ、はあっ、あたし…もう……あたしも我慢できないィ!!!」
 ノドを震わせ、体を苦ネが背ながら、あたしはバスタオルの結び目を解くと、オーガの目の前へ豊満な乳房をさらけ出した。いやらしく欲情し、ほんのり桜色に染まった膨らみにはくっきりとバスタオルの跡が付いている。その重たい膨らみを自分の手でこね回し、片方の手を股間をまさぐる静香さんの手に重ねたあたしは、だらだらと大量に吐淫するヴァギナへ深く指を押し込んだ。
「静香さんの、指が、あ…当たってるの、あたしのおマ○コに、当たってるぅぅぅ〜〜〜!!!」
 先端の乳首から母乳を搾るかのように乳房を揉みしだき、静香さんの手でオナニーするみたいにヴァギナをかき回す。数回繰り返すと静香さんも要領を得、細い指先で降りてきていた子宮口をノックしながら、あたしの背中へザーメンにまみれた乳房を擦り付けて来る。大きくて張りのある膨らみがあたしの背中で押しつぶされ、心地よい圧力で密着しながら滑るたびに伸び上がっている背筋に二つの小さな突起が感じられると、そのくすぐったさと気持ちよさに、全身を震わせてしまう。
「んんんッ!! そう、そこ……あッ、やっはぁぁ!!」
 まるで楽器を奏でているような指使い……膣の奥深くで子宮の入り口をはじかれ、あたしは短い髪を振り乱してわななき、ただ肉棒を挿入されるだけでは味わえない巧みな指使いに、ペ○スを挟んだ尻肉をフルフルと痙攣させてしまう。
「ねえ、胸……あたしのおっぱいを、揉んで、揉んで欲しいの。早く…ぅぅぅん!!」
 愛液を飛び散らせるほど静香さんの指先で感じながら、あたしは腰の横にビシッと伸ばされていたオーガの両腕を取り、たわわな乳房へ下から押し上げさせるように揉ませ始める。最初はゆっくり、あたしを傷つけないようにと恐る恐る指を動かしていたオーガだけれど、あたしが甘い鼻息を漏らすと、柔肉が指の間からはみ出すぐらいに力を込めて行く。
「んぁああああっ!! おっぱいが、ちぎれちゃうぅぅぅ!!」
 オーガもそこまで強く力を込めてはいない。それでも痛みと紙一重の快感は強烈な疼きを乳首に生み出し、オーガの大きな手の平ででも掴みきれない膨らみはパンパンに充血して、わずかな指の動きにも蕩けた息をこぼしてしまう。
「んっ……あたし…もう………」
 静香さんの指が子宮をトントントンと小刻みに突付き、乳房の柔らかさを堪能したオーガは量感のある膨らみを大きな動きでも見回す。汗の溜まった胸の谷間と愛液が溢れるヴァギナとで二重に粘っこい水音が響くと、あたしの興奮のボルテージは最骨頂に達する。空いた手で背後の静香さんの腰にふれながら首を後ろへ向け、伸ばした舌先同士をいやらしく絡み合わせて、唇から溢れる唾液をお互いに音を立ててすすりあった。
「んふぅ…んむぅ!!!」
「………気持ち、いい?」
「いいのぉ…気持ちいいのぉ……全部、気持ちいいから…あうぅん、あっ! ああッ!!」
 自分で快感を認める言葉がスイッチになる。お尻を上下左右にくねらせてオーガの三段になったカリを擦りたてたあたしは、静香さんの指の横から自分の人差し指まで突き入れ、ぷっくりと膨らんでいた膣天井をゾロリと擦り上げた。
「感じちゃう、あたし、ものすごく感じちゃうぅ……はっ…ああっ……静香さん、も…もう……」
 指の動きが激しくなり、喘ぎも蜜音もボリュームが大きくなってしまう。静香さんとあたし、それぞれの指は膣奥と膣壁の二箇所を同時に責め、あたしたちの体の間に挟まれたオーガのペ○スも前後から自身が噴いた潤滑液にまみれた肌に擦られている。
 ―――イきそうなんだ……
 あたしが腰を蠢かせるたびに、太い肉茎に痙攣が走る。二度目の絶頂がすぐそこにまで近づいてきている事を察したあたしは、少しだけ腰を浮かせると、股の下を通して空いた手でペ○スを掴み、体の動きにあわせて肉棒を扱く。
「ウグゥオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
「ッ……んっ、あああああっ!!!」
 獣そのものの叫び声を揚げたオーガは、我を忘れてあたしの乳房へ深く指を食い込ませる。
「あっ、あああっ!! また…太くなったぁ…こんなに…こんなにぃ……!!!」
 欲しい……この逞しい肉棒でおマ○コを突き上げられ、何もかも忘れるほど感じてみたい……
 あたしのお尻と静香さんのお腹、そして大量のザーメン潤滑液と根元を締め上げる手指の四つがもたらす快感は、最初の太股での素股以上なのか、剛直から感じる脈動はさらに力強くあたしの体へと伝わってくる。
「………たくや君…愛してる……」
 身を乗り出した静香さんが、あたしの唇に吸い付いてくる。キュゥゥゥ…と収縮するヴァギナの奥で執拗なまでに子宮口をはじき、つき、痙攣の収まらない肉壁をかき回すあたしの指と一緒になってあたしをオルガズムへと登りつめさせる。
「一緒に………たくや君と一緒に、気持ちよくなりたい………」
「静香…さん………あたしも、あたしも静香さん――――――!!!」
 密着しあった唇の隙間から絶頂の声が漏れる。ビクッと舌が震え、後ろを向くために捻ったまま体が硬直するとほぼ同時に、オーガが再び精液を噴き上げ始めた。
「ああぁ………こんな…いっぱい……あたしの…体…ザーメンに……まみれちゃう……」
「………私も…熱いの……おっぱいの下に熱いのを浴びせかけられてる………たくや君と、一緒に……」
「静香さん………」
 絶頂の余韻が収まり、それでもまだヴァギナの震えが収まらない……ヒクつく膣口からドクドクと愛液を溢れさせている状態でオーガの体から降りたあたしは、一旦静香さんから離れ、胸から下を純白のオーガの精液で汚された姿をまぶたに焼き付けてから、静香さんに飛びつき、押し倒しながら唇を唇へ押し付ける。
「んんっ………!!」
「今度は……一緒に感じましょ……二人一緒に……」
 自分でもどこか違うのか分からないほどよく似た顔……相手を愛し、同時に自分自身をも愛しているかのような倒錯した興奮に犯されながら、あたしは静香さんの脚を開かせ、恥丘を密着させる。
「たくや君……私、たくや君の人以外は………やっ」
「わかってる……入れたりはしない。だけど……スゴく気持ちいいのよ……」
 娼館で教えられたプレイの一つ……まだ実践した事は無いけれど、静香さんとなら……
「んッ……!」
 指を静香さんの秘所に滑らせると、ぬめった感触が返ってくる。これなら十分だと確信したあたしは、お腹の上のザーメンを擦りあえるほど静香さんと体を密着させ、後ろを振り返った。
「オーガ……まだ中に入れさせて上げられないけど、ここも……スゴく気持ちいいんだから……」
 そう言って指し示したのは、あたしの秘所でも開く静香さんの秘所ではない。―――その間。二つの恥丘が触れ合っている場所へオーガを導き寄せる。
「………スゴく、恐い……」
「あたしも……だけど、大丈夫。一緒、なんだから……」
 オーガのペ○スがあたしたちの股間へと押し当てられる。そのままゆっくりと押し込まれながら……あたしは静香さんと固く手を握り合わせていた―――


stage1「フジエーダ攻防戦」30