stage1「フジエーダ攻防戦」08


(―――拓也……)
 んみゅ……ふみゃ………なに…明日香ぁ……?
(拓也……拓也、起きて……時間がないの……)
 ん〜……眠いし…疲れてるのぉ……あとぉ…5ふぅん………
(みんながあなたを待ってるわ……だから………)
 ………うるさいなぁ、明日香はぁ……


―――プチ


 ………ん? なに、この音…明日香ぁ、部屋に入るのはいいけど、あんまり物は壊しちゃダメって…ふあぁぁ〜〜……んみゃ……
(いいから……とっとと起きなさぁぁぁぁぁい!!)
 う、うわあぁぁぁぁああああああ!? なに、なに、なにぃ!? 何でベッドがひっくり返って床に投げ出されてるの!? って、うわぁ! あ、明日香…ものすッごく恐いぃぃぃ!!
(あんたは、あんたって人は、お店を切り盛りしなきゃいけない立場のくせにどうしてそう時間にルーズで寝ぼすけで人が起こしに来るまで熟睡ばっかしてるのよ!!)
 ごめん、ごめんなさい! すぐに起きるからちょっと……うわっ、その手の平で燃えてるものは一体なんですか!?
(そんなことはどうでもいいから――)
 よくない! 全然よくない! 部屋の中でファイヤーボールが炸裂したら後片付けが大変だから―――あ、ファイヤーボールって分かってるわけだ。うんうん、疑問が晴れてよかった……って、それをあたしに向けないでぇぇぇ!!!
(とっととあんたは、起きなさぁぁぁ〜〜〜〜〜〜い!!)


 ひ……ひやあぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!




「うわぁあああっ!! 明日香ごめん、ファイヤーボールは、ファイヤーボールは勘弁してぇぇぇ!!!………あれ? ここ……どこ?」
 なんとも恐ろしい目覚め方だった……腕で頭をかばいながらガバッと跳ね起きると、視界に飛び込んできたのはあたしの部屋の光景ではなく、青白い光を受けてほのかに輝く岩肌だった。
「………って、うわぁあああああっ!? な、なんで素っ裸ぁ!? 服、あたしの服ぅ!!」
 直接岩肌―――と言っても、岩とは思えないほど平らで、滑らかささえ感じるほどの床から身を起こしたあたしは一糸まとわぬ姿で、男とは思えないボリュームのある膨らみも、大事なものをなくしてしまった寂しさにも慣れ始めた股間をもさらけ出していた。
 寝てる間に脱いじゃった……ありえる。フジエーダの街は南部域と言うこともあってジメジメした寝苦しい夜が多いし。でも……どこに行ったのよ、あたしの服はぁ〜〜〜!
 それほど肌寒いわけじゃない。けれどこうも明るい場所で全裸でいる恥ずかしさには一秒だって耐えられなず、小さな先端部分を隠すように胸を左腕で覆い、大切な場所は右手で隠したあたしは熱を帯びた顔を周囲にめぐらせ、自分の服を探し始め………今いる場所の不思議さに首を捻らずにはいられなくなってしまった。
「あたし……たしか洞窟を歩いてたはずよね……うん、そう。その…はずなんだけど……」
 見慣れない光景……そこに存在するものは、何一つとしてあたしが目にした事の無いものばかりだった。
 とりあえず、あたしが下水道の洞窟の中でコボルトと一緒に激流に飲み込まれたことまでは思い出した。そのことから考えて何処かに運良く流されてきたのかもしれないけれど……それでも今いる広大な空間の不自然さを説明するのは難しかった。
「これ…本当に岩? なんか人工物っぽいんだけど……継ぎ目も境目も無いって……」
 床、壁、そして天井。街の一区画がすっぽり収まりそうな空間は白い壁によって覆われた直方体の形をしていた。床の大部分は端から端まで届くほどの巨大な長方形の貯水池になっており、それを取り囲むように一定の幅の床があり、両岸のところどころには水の上を渡るための橋が設置されている。
 ここが人工的に作られた空間である事は分かる。けれどここを作り上げたのは現在の建築技術よりも遥かに高度な技術である事も分かる。床や壁は岩と同等の強度がありそうだけれどどこにも継ぎ目と思しきものが存在せず、計ったかのように垂直にそそり立つ壁はどれほど目を凝らしても歪み一つ存在せずに遥か頭上の天井へたどり着いている。
 そして何よりもあたしの目をひきつけたのは、貯水池の水面上に浮かんでいるいくつもの巨大な青水晶だった。正八面体をしたそれは大人の男性よりも大きく、この空間を照らしているのはこの水晶が放つ冷たささえ感じる青い輝きだ。
 呼吸を整えて意識を集中すると、青水晶の列からは膨大な魔力が放出されているのを感じ取れる。恐らく、ここで街で使われた水を浄化しているのだろうけれど、この規模と自ら魔力を吸収して動き続けている巨大水晶、さらには壁面を覆う素材や精度など、見渡す限りに常識はずれの物が揃っているとなると、ここは―――
「古代魔法文明の遺跡……これがここにあるからフジエーダはここに作られたのかも……」
 色々と推測は出来るけれど、あたしに今必要なのはそんなことよりも服だ。湧き上がる好奇心を押さえ込んで周囲を見渡せば、今いる場所から一番近い移動橋の手すりに広げて干してあるのを見つけた。
「誰があんなところに……まさかブラウニーでもいるの、ここ?」
 何度見回してもここにいるのはあたし一人で、一緒に流されたコボルトも魔蟲も姿が見えない。それでも周囲を警戒しながら大事な場所を隠して橋へと歩いていくと、干してあるあたしの服をよく確認してから着込んでいく。
「うっ……生乾き……」
 まぁ、それでも着てないよりはマシだ。あたしと一緒に水に浸かった服や、一緒に置いてあったショルダーアーマーや左手のみの篭手を身につける。
 けれど不審な点がいくつもあった。防具が置いてあるのに武器はベルトの腰にポーチと一緒に装備していた大振りのナイフだけで、ショートソードもロングソードも棍も全部なくなってる。
 それに関しては激流に飲まれたときに落としたとも考えられるけど、それとは別に服へ新しい引っかき傷が無数にできていることも気になっている。これも流された時に出来たものかもしれないけれど、あたしが胸に着けていたブラが左右のカップを結んでいる真ん中のところで引きちぎられた状態で一緒に干されていたのと合わせて考えると……
「ん〜……爪の長い何者かがあたしの服を脱がせて干してくれたってことかな……」
 今のあたしの治癒力からすれば、眠っている間に小さな傷ぐらいなら治ってしまうだろう。むしろ、ここにあたし以外の人がいて服だけ干して身を隠していると考える方が不自然。それならいっそ、
「コボルトがしてくれたって考える方が自然よね」
 そう結論付け、全ての防具を身に着け終えた時だ。さっきまであたしが座りこんでいた場所の近くで泡の沸き起こる音が響いてきた。
「水の中にいたんだ……」
 前置きがあったおかげである程度覚悟を決める時間があった。コボルトが橋の上にいるあたしへ背を向けて水中から姿を現しても同様は無い。むしろ――
「あ……あれ、あたしの剣……?」
 水から上半身を出したコボルトが床へ置いたのは、あたしのショートソードと水浸しの背負い袋だ。そして大きく息を吸い込みなおしたコボルトは水へ潜り、今度は三分ほどでロングソードと棍を手にして戻ってきた。
「……わざわざ拾ってきてくれたんだ。ありがと」
 コボルトが戻ってくるまでにあたしが元いた場所へ戻る時間は十分にあった。自ら頭を出したコボルトにすれば、いきなりあたしが目の前にいて驚いただろうけど、頑張って剣を探してきてくれたコボルトにあたしは笑みを浮かべて礼を述べ、右手を前へ差し出した。



「ワウ。ワンワンワン、ワオゥン」
「え〜……つまり、あたしが助けてあげたことに恩を感じて、あたしを助けてくれた……って事でいいのか…なぁ……」
「ワワンワン、ワゥン、ワンワン、ワワワンワン」
「だから……剣の場所は分かってた? 落ちたところは見てたって訳ね。それで目が覚めてから水に飛び込んだと……」
「ワゥンワゥンワゥン、ワン、ワワン、ワウッ」
 ………あ〜〜〜ん! 誰かこのコボルト語って言うか犬語を翻訳してぇ! もうジェスチャー読み取るのも限界だぁぁぁ〜〜〜!!!
 かれこれ三十分になるだろうか。どうやら完全に懐かれてしまったようで、先を急ごうとするあたしを引き止めてあれこれと語ってくれている……のはいいんだけど、手振り身振りで力説されてもワンの連続にしか聞こえない言葉を全て理解するにはあたしの頭の性能が悪すぎる。必死に考えて考えて考えて……そして読み取ってもそれがあってるかどうか分からないから余計にたちが悪い。
「あの……えっと……あ、そうだ。あたしそろそろ行かなきゃいけないからこれで!」
 シュタッと手をあげ、さよならの意思表示をすると、あたしは件やら荷物やらをまとめて抱えて―――
「ワウッ!」
 ………逃げようとした背後からコボルトに腰へタックルされ、そのまま前のめりに倒れこんでしまう。
「ワオォン、ワウワウ、ワウゥ〜ン、ヘッヘッヘッ♪」
「こらこらこらぁ! 尻尾振ってどこに顔をすり寄せてるのよ!……んっ! い、いいかげんにしないと……ひゃあん! せ、背中に鼻を……くぅ…んっ……ダメェ!!」
 別にいきなりエッチな事をされているわけじゃない。あたしを放すまいとしっかり体に腕を回し、右へ左へ顔を振ってめくれ上がったあたしのシャツの中へと鼻をすり寄せ、感じちゃう場所をざらつく舌で舐め上げてきているだけだ。
 けど……この状況を何とかしないと、いつまで経っても街へ戻る事が出来ない。
「あ、あんたはもう、森へ戻って…い、いいんだって……やっ、ズボンに手を掛けちゃ……いい加減にしないと……怒っちゃう…んんっ……だ…だからぁ……はぁうぅぅぅ!!」
 舌で背中を舐めると、抗うあたしの力が受けてしまう事を学習したゴブリンはますます積極的に舌を動かし始める。シャツとジャケットを肩甲骨の裏側にまでたくし上げ、むき出しになった背中のラインを唾液にまみれた長い舌で嘗め回されると、時折あたしの体がビクッと痙攣して伸び上がってしまう。
「い…いやぁ……あたし……そんな……」
「ワウッ♪」
 悦んでなんか…いないのに……誰だって、そんな激しい舐めかたされたら……んっ…んっ……こ…この……こうなったら……相手はモンスターなんだから…倒してでも……」
「クゥン?」
 ………そんな目で見られたら……ううぅ〜……じゃれ付いてるだけ…なのよね、基本的に……
 コボルトがようやく下を離したときには、あたしは息を乱して床へ仰向けになっていた。生暖かい唾液で背中をびしょ濡れにされ、服の下で胸は早鐘のように鼓動を繰り返してしまっている。
 もし……また一人で先に進もうとしたら、またさっきみたいに背中だけで感じさせられちゃう……
 絶え絶えに熱くなった吐息を顔の下にある手の甲へと吐きかけながら視線を背後へやると、コボルトは暴れなくなったあたしを見て嬉しそうにしている。
「………わかった。それなら」
 無理逃げようとしたって襲い掛かられるだけだってなんだから……自分から押し倒せば……
「―――こうなったら、あたしと契約を結んでもらうからね」
「……ワウ?」
 人の言葉は通じない。背中だけで感じさせられた恨みを少々瞳に込めても、このコボルトが鈍感なのか全然気づきもしない。
「これからあんたはあたしと契約するの。いい、け・い・や・く。あたしとエッチしたら魔王と契約することになって、これからずっとあたしに服従して小さな玉の仲に封じ込められちゃうんだからね。それでもいいのね!?」
「………ワウ?」
 ああ……お願い、誰かあたしの言葉を翻訳して………って、あ〜もう、時間がないんだから、こうなったら実力行使。体を起こしたあたしは意味が分からずキョトンとして床に座り込んでいるコボルトへ体を摺り寄せると、右手をそっと股間へと滑り込ませた。
「ワウゥ!?」
「怖がらなくていいから……けど急いでるから、激しくしちゃうかもしれないけどね……」
 背負い袋も水に浸かったために着替えが無くて、ジャケットが動くたびにさわさわと心地よい刺激に悩まされていた乳首を、まだ湿り気が残るコボルトの小柄な体に押し付ける。するとまるで経験が無い男の子のようにコボルトは体を硬くし、あたしの為すがままに豊かな胸へと抱きしめられてしまう。
「ワ…ワオゥゥ……」
 ふ〜ん……コボルトでもこういう風にされたら感じるんだ……
 直接性器には触れず、抱き合ったまま犬がされたら喜ぶようにお腹を指先でくすぐってあげると、切なそうに鼻を鳴らして声を上げ始める。多少外見や全身を覆う獣毛に抵抗はあるけど、こうして手で弄ぶ分にはそれほど嫌悪感は感じず、むしろ甘えるようにすがり付かれるともっと感じさせてあげたい気持ちが震えとなって背筋にゾクゾクッと込み上げてきてしまう。
「ここは……どうなってるのかな……」
 コボルトを仰向けに押し倒し、その横へ左手を突いて覆いかぶさると、そのまま右手を股間へと伸ばす。そして深い毛を掻き分けてその場所に触れると、吸い付くような地肌をさらした立派な肉棒がビクッビクッと脈動しながら逞しく膨張していくのが感じ取れた。
「ワウゥ……アオゥゥゥ………」
「すぐに…満足させてあげるから……」
 言葉は分からなくても意思は通じたようだ。むずがるように体をくねらせながらも、コボルトは脚を開く。
「くすっ……じゃあ………」
 あたしは目をキツく閉じてお腹と股間をさらしているコボルトの意表をつくように、その突き出た鼻へ唇をそっと押し付ける。突然の鼻先へのキスに驚いて目を開けたコボルトへ優しく微笑みかけると、あたしは右手をペ○スの根元から先端へ向けてなぞり上げさせる。
「アオッ、アオウッ!!」
 形は人間の男の人のとそんなに変わらないんだ……じゃあ、感じる場所も同じかな?
 体は小柄でも十分大きなサイズをしている股間へ身長に指を絡みつかせ、感じる場所を探すように刺激を始めると、コボルトは一気にノドを反り返らせて肉棒の表面に走る太い血管をビクビクと脈動させ、はちきれんばかりに股間のものを充血させる。腫れ物を触るように上下に擦り、あまり起伏の無い先端に指の腹を滑らせる。
「感じてる? こういう技術はそんなに上手くないんだけど……」
 娼館仕込み……とは大っぴらに言えず、大して上手くも無い手技だけれど、コボルトが鼻を鳴らして悶えるたびに、あたしの胸も大きく脈打ち、コボルト相手にいけない事をしているという思いがあたしの胸を内側から強く突き上げていた。
「は…あぁ……もう…こんなにしちゃって……」
「ワウゥ……アオォン……!」
「ふふふ……襲い掛かってこなかっただけ…君は偉いぞ……」
 胸の鼓動に合わせて、少しずつあたしの手の動きが早くなる。よほど感じているのか、コボルトは何度も体を白い床の上でバウンドさせ、時折尻を浮かせてペ○スの先端をあたしの体へ擦り付けようとする。
 今にも精液を迸らせたいのだろうか、それでも必死に我慢を続けるコボルトについに耐え切れなくなったあたしは、右手を動かしながらコボルトの胸へ顔を押し付け、代わりに自由になった左手の指をズボンの裾から割れ目へと滑り込ませる。
「はうぅ…んんっ……こんなに…おマ○コが濡れてるぅ……」
 指が肉芽に触れると、収縮したヴァギナから濃厚な愛液があふれ出し、床へついた両膝へ向けて太股を伝い落ちていく。ビクビクと脈打つコボルトのペ○スのように快感でうねり来るっている股間を擦り始めると、心地よい快感が一気に全身へと広がって、コボルトを弄んで悦んでいるあたしの体をピクッと小さく、けれど強く痙攣させた。
「ワウゥ…ワウゥ……」
「あ……何してるのか…気になる?―――んっ、くふぅ…はうぅん!!」
 既に充血していたクリトリスからくるっと皮をめくり上げ、完全に露出した敏感な突起をコロコロと指で揉み解すと、途端に弾けた強烈な刺激があたしの体を貫いた。頭を跳ね上げ、右手を床へと突き直して腰をくねらせると、仰向けに横たわるコボルトを前にして淫裂をなぞり上げる指の動きに合わせて濃厚な愛液がドクドクと噴き出し、それを指に絡ませると何を思ったのか自分の口へと含んでねっとりと舌を絡みつかせてしまう。
「んっ……んふぅ……変な…味ぃ……」
 自分自身の味なんて………そう思いはしても、唇が指を離さなかった。手首へ伝い落ちた愛液まですすり上げ、何度も口の中で反芻してからノドを鳴らして飲み下す。
「ねぇ……舐めてみたい?」
 あたしがそう呼びかけたのはもちろんコボルトへ向けてだ。もちろん意味が通じないのは分かっているけれど、あたしの自慰を見て興奮していたコボルトはあたしの呼びかけに考える事無くカクカクと首を縦に振る。
「じゃあ……」
 こんな恥ずかしい事を自分からしようだなんて……もう…なに考えて……
 あたしは体の向きを変えて大きく片足を上げる。……それこそ犬がおしっこをするようなポーズだ。短パンを吐いているといっても、股間に当たる場所には大きな染みがくっきりと浮かび上がっていて、そこにコボルトの目が向くと、まるでじかにおマ○コを覗き込まれているような恥ずかしさを覚えてしまう。
 そしてあたしはコボルトの顔をまたぎ、目の前にコボルトのペ○スが繰るような姿勢を取る。いわゆるシックスナインと呼ばれるお互いの性器を舐めあう体位だけど、あたしは手だけで―――
「ひゃあっ、あああああああああ――――――――――ッ!!!」
 コボルトはあたしの短パンを膝へ向けてズリ下げる――コボルトからすればズリ上げたんだろうけど――と、下には何も履いていないあたしの股間に鼻先を突っ込み、背中のときと同様に激しく嘗め回し始めた。
「ダメェェェ!! まだ、あ…あたし……ひゃあん!! あっ…くあ、あっ―――!!!」
 何とか両腕で体を支えているけれど、ざらざらとした表面の大きな下でぞろりと淫裂からクリトリスまで舐め上げられ、返す刀でも舐め責められると、あたしの中で理性の糸が何本もまとめて吹っ飛んでしまう。湿った割れ目から溢れる蜜をコボルトは音を立ててすすられ、犬同様に人間よりも何倍も鋭い嗅覚でクンクンと嗅ぎまわされると、もう必要以上に女の喜びを教え込まれたあたしの体は耐える事が出来なくない。割れ目を抉りかねない勢いでクンニされ、髪を振り乱して喘ぎ悶えてしまう。
「そ、それ以上は…本当に、ゆ…許してぇぇぇ!!!」
 喉を反らし、この広い空間に木霊するほど悲鳴を迸らせると、限界を迎えた肘がカクッと折れ曲がる。そしてあたしの顔の横には――先端から先走りを噴出させているコボルトのペ○スがそそり立っていた。
「ああ……あうっ……」
 先っぽ…こんなに濡らして……んむぅ!………あ……このままじゃ……あたしの方が先に…イっちゃう……イっちゃうぅ……!!
 それだけは、それだけは避けなければならない。もしあたしが主導権を握れないままコボルトが達する前にイってしまうと、その後はいつものようにズルズルと流されて犯されてしまい、精根尽き果てるまでここでエッチな事を繰り返す羽目になってしまう。ゴブリンに襲われた時やユージさんにお尻にまで入れられちゃったのだって、それが原因だ。
 もし契約するだけならそれでも別に構わない。――ただし時間があるときは、と言う条件付きでだ。気を失ってたからどれだけの時間が経ってるかも定かじゃないし、いフジエーダが今どういった状況になってるかも分からない以上、一刻も早くこの下水道をさかのぼって街にたどり着かなければならない………それなのに、このままじゃ……
 とにもかくにも、あたしが今やるべき事はコボルトを満足させて、契約を結んで魔封玉の中に押し込めて邪魔される事無くフジエーダに向かう事だ。こうなったら―――
「あ……んむ……ん、んん…んっ、んっ……」
 もう……自分で何をしているのかさえ分からなくなっていた。コボルトに股間を責め立てられる快感に震える唇を浅く開き、何度も躊躇しながらも、あたしはやはり何処か違和感を覚えるコボルトのペ○スを口の中へと迎え入れた。
「ワオウッ!? アオォォォーーー!!!」
 あたしはそれほど体が大きいというわけじゃないけれど、コボルトの体はそれ以上に小さい。結果、その鼻先に今まで以上に震える腰を押し付けて生臭いペ○スを頬張ったあたしは、さらに強烈な快感に耐えながら頭を動かし、既に暴発が間近に迫った半犬のペ○スへ唇を滑らさなければならなくなってしまっていた。
「ん、んむぅ……ぷぁ…ふとい……んん…ん…んふぅ……」
 口の中で蠢く舌が、裏筋やカリといった段差の少ないコボルトのペ○スの表面において唯一といって良い明確なポイントである射精口を執拗にほじる。そして喉の奥までくわえ込み、舌の根元と先端とで満遍なく唾液を塗りこんで獣くさい臭いをあたしの唾液のそれへと変えてしまうと、あたしは肘をついてゆっくりとコボルトの肉棒から唇を離した。
「あ……」
 唇からわずかに突き出た舌先から、ねっとりとした唾液が透明な雫になって糸を引く。それを手の平ですくい、包み込むように指を絡ませたペ○スを先端から根元へ向けてひと扱きすると、てかてかと輝く先端へ―――そっと前歯を滑らせた。
「―――――――!!!」
 それまで柔らかいものに包まれていた肉棒には、突然の硬いものの接触は驚きであり――同時に恐怖にも感じ取れただろう。決して突き立てたりしないし、噛んだりもしない……それでも自分にとって一番大切な場所に刃物にも等しい硬いものが触れる感触は、それまで一心不乱に淫裂を割り開いて粘膜をなぞり上げていたコボルトに緊張を与え、そして快感だけに身を委ねる中に突如突き刺さった強烈な刺激は軽い痛みが引いた後にも余韻をコボルトの興奮の中に残して行く。
「んっ……んふっ……あ……」
 不規則に、単調にならないように肉茎へ歯を滑らせ、傷もついていないのに痛みにも煮た興奮が残るその場所を鼻を鳴らして嘗め回す。それこそまるで犬のように、ピンク色の舌を突き出して艶かましい唾液の軌跡を肉棒の表面に描いていった。
 何度も、何度も舌が往復する。表面に溜まった唾液が雫になってペ○スを伝い落ち、クチャッと音を響かせて添えた手を動かしながら鈴口を舐めると、あたしの太股の間から溺れたように喘いでいるコボルトの声が聞こえてくる。
「あ………だめ……ちゃんと…舐めてくれなきゃ………いやぁ……」
 催促するように、肉棒を握り締めた手を激しく動かすと、ニチャニチャと粘り気のある音が響き、先走りと唾液とが混ざり合った透明な液体が指とペ○スの間で何度も擦られ白いきめの細かい泡へ変わっていく。
「ワオゥ、ワオゥ、アオォォォ〜〜〜〜〜!!!」
「舐めて…舐めてよぉ……こんな状態で放っとかれたら……あたし…もう気が変になっちゃうんだからぁ……」
 主導権だけは譲るまい……そう心に誓ってはいたけれど、あくまであたしの状況に変化が無ければ、と言う前提がついている。この場合の状況の変化とはコボルトに激しくクンニされえ前後不覚に陥ってしまう…と言うことじゃなく、むしろ一度火を灯された体を放って置かれる状況の事を指す。―――いいもんいいもん、男らしくするのは明日からでも……っんんん!!!
 鼻先で前後に股間を揺すりたてると、ようやくあたしの意図を理解したコボルトが熱く濡れそぼった淫部へ愛液を拭うように襲い掛かる。
「あっ! あっ、ああっ!」
 ズボンの上から豊満あヒップを鷲掴みにされ――ズボンの上からだから大して爪も食い込まないし――、上下に、左右に、まるで恥丘ごと振りたくりそうなあたしの快感は昂ぶっていく。いっそ舌を膣口から中へ突き立てて欲しいぐらいだけれど、言葉が通じないんじゃねだる事も出来ない。その代わりにリズムよく腰を蠢かせて鼻先へおマ○コを押し付けると、圧迫された快感が一気に狭い膣口から愛機になって噴出してしまう。
「あ……あ……ああっ……!」
 気持ち…いいぃ……オークに舐められるのよりも…ずっといい……あ…ふううっ!!
 クリトリスに、先ほどまでのお返しとでも言う様にコボルトの歯が触れる。――けれど人間よりも鋭く尖った葉が軽くとは言え充血したクリトリスに刺さった途端、あたしの唇からは悲鳴にも似た嬌声が迸った。
「ああっ! あああああっ!! ああああああああ―――――――――――ッッッ!!!」
 ブシャッと、あたしの股間から勢いよく愛液が噴射した。全身を痙攣させ、ヴァギナを収縮させながら顔をがっくりと前へ倒したあたしは、その動きに身を任せてコボルトのペ○スを半ばまで口へ含み、そこから噴き出るミルクを吸い上げようと神を跳ね上げて顔を揺さぶり、ズズズッと吸引する。
「んん〜…んっ、んむぅ…んん、くふぅぅぅ!!!」
 あたしの唇からズルリと唾液にまみれたペ○スが姿を現すと、それに負けない勢いで口の中へ肉棒を飲み込む。そしてあたしのフェラに負けてかついに口を離したコボルトの顔へ未だ収まらない愛液の飛沫を噴きかけながら、懇々と唾液が沸き起こってくる熱い口内で舌と唇を使い、コボルトのした使いにも負けない激しさで射精へと追い込んでいく。
「ワオウ、ワオッ、ワオッ、ワオオオオォォォオオオオオオオオオオッ!!!」
 ―――来るッ!!!
 涙さえ浮かべて必死に快感を押さえ込みながら肉棒をしゃぶっていると、コボルトが狼の遠吠えに似た絶頂の雄たけびを上げる。
 射精がもうすぐそこにまで……それを察し、顔を上げようとしたその瞬間、いきなりコボルトの両膝があたしの顔を左右から挟みこみ、その姿勢のまま腰を跳ね上げてあたしのノドの奥へ一回り膨張したようにさえ感じられる肉棒をグイッと押し込んだ。
「アオォォォ、アオォォォ、アオォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
「んんんっ!」
 精液は容赦なくあたしの口の中で爆発した。ノドを塞ぐ肉の壁にドクッドクッと射精されたばかりの濃厚な白濁液が打ちつけられ、むせ返りそうなほどのオスの臭いを放つ体液があたしの唇からあふれ出してくる。
「ん……んん…………」
 結局……コボルトが最後の言って気を搾り出すまで、小刻みな腰の突き上げをノドで受け止めたあたしは、鼻腔にこびりつきそうなほどの精液臭を鼻先に感じ取りながらゆっくりと顔を上げると、
「お……んむ………」
 口の中に溜まったものを唇から溢れさせながら飲み下し、喉からこみ上げてくるいくら経験してもなれることの無い風味に、おもわず口を手で覆い隠してしまった……





「さあ、これで契約は完了よね。言葉は通じなくてもこれが世界の掟なんだからね!」
「ワ〜…オ〜……」
「もうあたしの邪魔はさせないわよ。魔封玉になっておとなしくしてなさい!」
「ア〜…オ〜……」
「―――って、何で玉にならないのよぉ! あたしがどんな思いで……この、この、このぉ!!」
 なんかこうしてると、あたしがものすごくバカみたいに思える……行為後、とりあえず浄化された後なんだからと貯水池の水で口をゆすいだあたしは身なりを整え、コボルトを魔封玉に戻そうと四苦八苦するけれど、なんの変化も起こりはしない。ジェルの時と同じ感覚で意識を集中してみても何か空回りしているような感じがするだけだった。
「はぁぁ……一体どうなってんのよ。エッチしたら契約成立じゃないの…? とほほ……」
 もしかしたらまだ足りないのかもしれない。本番をしないと成立しないと言うんなら……思いっきり棍を叩き込んで気絶させちゃおうか……
――――ギュルルルルルルルルルルルルルルル。
「スゴい音……なに、そんなにお腹が空いてたの?」
「ワオゥ……」
 エッチで体力を消耗したというのもあるけれど、それでもこの音はなかなかに盛大だった。どうせこいつとはあたしをにがしてくれないんだし……いっそ連れて行ったほうが早く到着できるかな。
「―――ちょっと待ってて。袋の中に干し肉が入ってるから」
 打算的な事を抜きにしても、ここまでお腹をすかせてる相手を放っておく事も出来ない。城下の光を浴びてか、乾きも早かった背負い袋をまさぐって少ない荷物の中から携帯食を取り出すと、コボルトに向けて干し肉を一枚差し出してみる。
「バウバウバウッ!!!」
「うわちゃあ! あたしの手まで食べるつもり!?」
 とっさに手を引っ込めてなければ指まで食べられそうな勢いで、コボルトは干し肉にかぶりつき、引きちぎりながら飲み込んでいく。―――あんまり美味しいものじゃないんだけど。
「よかったらもっと食べる? 一度水に受かってるけど多分大丈夫だと思うよ」
「ワオォン♪」
 よほどお腹が空いていたらしい。結局コボルトは袋の中にあった食料全てを食べてしまった。
「―――まぁ、荷物が軽くなったって思えばそれでいいかな。それよりこれからどうする? もうここで時間をつぶしてる余裕は無いから、引き止めてもあたしは行くからね。ついてくるなら勝手にしなさい」
 口の中に射精されて食料まで食べられて、貴重な時間まで……もうこれ以上付き合ってられないとばかりに立ち上がって背中を向けると、何処か喜びを感じさせる声でコボルトが一つ大きく吠えた。
「ワウン!」
 その直後、コボルトの体が光に包まれた。そして何事かと振り向いたあたしの前には黄色に輝く宝石――トパーズが浮かんでいた。
「魔封玉? でも…なんで?」
 契約は不成立だったはずだ。そしてなんでコボルトの姿が消えて魔封玉が浮かんでいるのか。――それらの理由を理解できないまま、なんとなく魔封玉と視線があったような気がすると黄褐色の魔封玉はあたしの手の中へコロンと転がり入ってきた。
「―――つまり…エッチじゃなくて餌ででも契約って出来るんだ。……………ああ〜〜〜〜ん、人が必死の思いでコボルトのチ○チンまでしゃぶったって言うのにぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 叫ばせろ。いや、ここは叫ばなきゃいけない。
 考えてみれば、大蜘蛛と契約した時はあたしの血とそれに含まれる魔力だったわけだし、そもそもの契約を結ぶときの条件が「相手モンスターの要求を満たすこと」だったはずだ……デミヒューマン系は全部スケベだって思い込んでるのかな、あたし……
「いまさら泣いたって仕方ない……いざ行かん、フジエーダへぇ!」
 もう自分で気合を入れないと本気で涙が溢れそうだ。それを紛らわせるためにも腕を突き上げてやる気を奮い起こさせると、白い壁にぽっかりと開いた上り階段の入り口へ向ける。
 疲れてると思ってたけど……睡眠と休憩も一応取れたおかげで足取りも軽い。そして体ははやる気持ちを表すかのように、あたしは白い石造りの階段をフジエーダに向けて勢いよく駆け上がっていった―――






―――スキル「変身」・モード「銀狼」限定発動


stage1「フジエーダ攻防戦」09へ