第九章「湯煙」08


「ありゃりゃ、結局マスターの思うようになっちゃってるわね」
「それよりあの子、あ…アレが生えてるんだけど……男の子だったの? タオルで胸を隠してたわよ?」
「どうなんだろう? 私たちの前でずっと股間を隠してるようだったけど、まさかアンドロギュヌスとかだったりして」
 たくや達が入浴している温泉からかなり離れた森の中、低い位置にある無数の温泉を一望できる場所に三人の女アサシンと素顔を仮面で隠した女騎士が潜んでいた。
 距離はあるが、隠密としての訓練も受けている彼女たちにとってはさしたる距離でも無い。その上で偵察用魔法を使い、目の前の空間には拡大した光景まで映し出して、たくややギルドマスターの周辺を警戒しながら、これから繰り広げられようとしている淫靡な世界を凝視してしまっていた。
「え、うわ、マスターったら大胆! なんて格好で縛り上げて……」
「りょ、両方だよね? 丸見え……ねえ、もうちょっと寄せられない? 角度がちょっと……」
「これ以上近づいたらマスターに気付かれちゃうから。それよりほら、いよいよ始まるわよ」
 地面よりはるかに上、太い木の枝に並んで腰掛けて綾乃が緊縛されていく様を、普通の女の子と変わらずに顔を赤らめ、それでもしっかり見てしまっている三人の女アサシンたち。そこから少し離れた場所で、鞘に入れた反身の剣を左手に握り、仮面の女騎士――美由紀は仮面に覆われていない口元を引き結んでいた。
「隊長〜、見ないんですか?」
「……私はいいわよ。あなたたちみたいに覗きの趣味は無いし」
「またまたぁ。そんなこと言って、実は愛しのたくや様がマスターの毒牙に掛かっちゃうのを――」
 美由紀を誘った「エン」の言葉が途切れる。彼女……と言うより、空間に映し出された透き通るたくやたちの姿を切り裂くように、恐怖の投げナイフが突き抜けていた。
「あの人とは何でも無いって言ってるでしょう。見ていたいなら、あなたたち三人だけで見ていなさい。―――決して警戒だけは怠らないように」
「た…隊長はどちらへ?」
 剣を手に森の奥へ戻ろうとする美由紀へ、フジエーダまで事実の確認に赴いていて一人遅れてやってきた「ゲキ」が声を掛ける。
「………敵よ」



 ―――う〜む……なんでこんな事になったんだろう……
 右の手首と右の足首、左の手首と左の足首をタオルでそれぞれ結ばれた綾乃ちゃんを目の前にして、あたしは事態についていけずに少々考え込んでいた。
 あたしは確かにギルドマスターの要求を断ったはずだ。綾乃ちゃんの体を差し出してまで情報を得たくない―――と、柄にもなく格好いい事を言った記憶がある。それなのに何故か、温泉を縁取る岩の一つに綾乃ちゃんは膝を立てて股間を丸見えにされた格好で座らされていた。
 それはあたしがやったわけじゃない。まぁ……約一ヶ月に一回おチ○チンが生える綾乃ちゃんは興奮状態にあったし、もし二人きりで温泉に入っていたなら、似たような事をしていた可能性は非常に高い。……が、今そうしたのはあたしではなく、ギルドマスターを名乗る妖艶な美女なのだ。
 むむッ……なんかこう、他の人に綾乃ちゃんを弄ばれてると、胸の奥で納得しきれない感情が……
 一緒に旅をする事になって、それ以前に、一ヶ月前には女の子と男の子の初めてを両方一片に奪っちゃったり、静香さんやモンスターをも交えて肌を重ねたりもしたけれど、綾乃ちゃんとは恋人と言う関係ではない。親密ではあるけれどあくまで旅仲間であり、どちらかと言うと妹にも似た親近感を覚えている。この先、綾乃ちゃんとの関係がどう変わっていくかなんて今現在では分からないけれど、改めて冷静にお互いの関係を見つめ直すと、あたしの理性はそう言う結論に行き着いていた。
 ………だけど、あたしを見つめている視線が……
 熱を帯びた眼差しに乱れた呼吸。わずかに間を空けている立てた膝の向こう側では緩やかな曲線を描く胸の膨らみが上下を繰り返し、時折何かを堪えるように唇を噛み締める様があたしの心をかき乱す。
 飲み込んだ唾が喉を震わせ、お腹に落ちれば熱く熱く煮えたぎる。
 温泉で棒立ちになり苦悶する綾乃ちゃんの表情と、ビクビクッと脈動を繰り返している股間から目を離せない。……けれどそれでも、いや、それだからこそ、あたしは綾乃ちゃんへ手を伸ばすことも、足を踏み出すことも出来ないでいた。
「せん……ぱい……」
「―――――!!」
 お湯に濡れた体が赤く火照っている。綾乃ちゃんも、そしてあたしも。お互いに一矢まとわぬ姿で向かい合ったまま動けずにいて、その均衡を破るような、綾乃ちゃんのあたしを求めてねだる声……
 ―――あたしに…して欲しいの?
 目じりに涙を浮かべながら、ジッとあたしから目を離さない。その気持ちに気づけないほどあたしも鈍感じゃないけれど、ここで手を出してしまったら……あたしは……
「もう……ダメじゃない。そんな呼び方じゃ」
 葛藤し続けて身動きの取れないあたしを余所に、ギルドマスターは動じる様子も無く――むしろ口元に笑みさえ浮かべて――綾乃ちゃんの隣に腰掛ける。そして爪先でお湯の水面を揺らしながらタップリとボリュームのある乳房を綾乃ちゃんへ押し付けると、太股の裏側へツッ…と指先を滑らせた。
「クァあああああああっ!!!」
「かわいそうに……こんなに大きくしているのに、構ってもらえないなんてね……」
 軽い快感にさえ声を抑えられなくなっている綾乃ちゃんに、さらに美女の愛撫が加えられる。太股をゆっくりと往復した指先は、そのまま先へと進むと下腹部に触れ、お湯とは別の液体で濡れそぼっているソコを縦筋に沿って擦り上げる。
「いつからこんなに熱く濡らしてるの? 私が初めて触れたときから火照ってたわよ……温泉に来る前から? それともずっと……」
「ヤメッ、ヤッ、あぁあああああぁ!!! 先輩、やっ、先輩、先輩、た…たすけ……ンァあん!!」
 小ぶりな男根と女陰の境にあるクリトリスがギルドマスターの二本の指に挟まれた瞬間、岩肌の上で綾乃ちゃんの腰が跳ねあがった。きめの細かい肌には痙攣が走り、間にペ○スを挟んだ太股は目に見えるほどビクついてしまっている。
「んぅ、んぅぅぅ〜〜〜!!!」
 あとほんの一押しで絶頂を向かえそうな綾乃ちゃんの肩を抱き、ギルドマスターは小さな唇を奪う。普段は、娼館にいる間ですら、一度として見せた事の無い求める雌の表情を浮かべ、差し入れられた美女の舌を無心で吸う綾乃ちゃんの姿に軽いショックを受け、ただただ呆然と、年上と年下、二人の美女の情熱的な口付けに目を奪われてしまう。
「さぁ……あなたの感情を解き放ちなさい。私の教えたとおりの言葉を紡げば、あなたのささやかな望みは叶えられるから……」
「で、でも……んっ…ぁう……クゥン!」
 一体何を言わせるつもりなんだ……綾乃ちゃんの耳たぶから粘着的な唾液の音を響かせるギルドマスターのささやきに不安を掻き立てられ、けれど何も出来ない自分に歯がゆさを感じていると、
「お……お姉………さま…………」
 ―――は?
「たくや…お姉様ぁ………」
 ―――は…はいぃぃぃ!? お姉様って…あたしのこと!?
「娼館では他の娼婦の付き人になるのなら、敬愛の意思を込めて仕える人を“お姉様”とお呼びするのよ。……ほら、あなたのお姉様があなたの事…ジッと見ているわよ」
「あ……♪ 先輩……たくや…お姉様ぁ……♪ み…見て……いやらしい綾乃のこと…もっと、もっと見てください……♪」
 見ろといわれても……最初から目を離せていない。それどころか……ただ一言、「お姉様」と呼ばれただけで心臓が信じられないぐらいに脈打ち、体温が上がって行くのを感じてしまう。
「あたしは……」
 そう言葉を搾り出しても、後が続かない。
 自分がどうしたいのか、どうすればいいのか、どうしていいのか、真っ白になった頭では何も分からない。ただ……あたしの足はお湯を掻き分けて綾乃ちゃんへと近づいてしまっている。
 ………綾乃ちゃん、こうしてみると……やっぱり綺麗……
 誰もがすぐ隣りにいるギルドマスターの方が美女だと思い、視線を奪われるだろうけれど、あたしの目には綾乃ちゃんだって負けてはいない。余分なものが付いていない体に染み一つ無い美しい肌。抱きしめれば腕の中に隠れてしまいそうな小さな体には愛おしさを感じてやむことは無い。
「……綾乃ちゃん、緊張してる?」
「だって……先輩の…お姉さまの体……とても素敵だから………」
 ジッとあたしを見つめる視線が何を見ているかに気付いて恥ずかしくなるけれど……それでも手で隠さない。あたしが綾乃ちゃんを見ているように、綾乃ちゃんの眼差しに女に変わってしまった体を晒したまま、ドキドキと胸を高鳴らせて綾乃ちゃんのすぐ前にひざまずく。
「ああぁ……お、お姉様……く…ゥん……」
 目の前に綾乃ちゃんの秘所がある。あたし自身がここの初めてを奪っているはずなのに、まるで処女のように形の整っている綾乃ちゃんの大切な場所に顔を近づける。
「き…汚い場所なんです……そんなに…見られたら……」
 そんな事は無い。しっとりと濡れた肌の輝きには汚れたところなんて何一つなく、あたしの視線にヒクヒクと震える秘唇やアナルの窄まり、そしてまっすぐ真上を向いた小ぶりなペ○スに、あたしは無性に胸を高鳴らせてしまう。
「こんなになるほど、あたしとしたかったの?」
「だって…だって……私…お姉様の事が……ひゃあん!」
 ―――ごめん。言葉を最後まで聞いていられないぐらいに……あたしの頭はどうにかなっていた。
 手足を拘束されても拒まず、温泉の淵の岩へ腰掛けさせられている綾乃ちゃんの秘所へ優しく唇を滑らせる。濡れたお尻へ五指を開いた手の平を滑らせ、持ち上げるように滑らかな肌の感触を堪能すると、おびえるように、そして待ちかねたように震える秘所を舌で割り開き、充血した粘膜を舐め上げた。
「あああッ! いィィィ! ヒアッ、お姉様の、舌が、わ…私のアソコを……」
「綺麗よ、綾乃ちゃん……食べちゃいたいぐらいに」
「ッ………!」
 ―――食べて…欲しいんだろうか?
 口から自然とこぼれた言葉に異常に体を固くして反応を示した綾乃ちゃん。あたしが秘所から唇を話して顔を上げれば、綾乃ちゃんの股間から生えたものがビクビクと脈を打っている光景がイヤでも目に入る。
「ふふふ……私の事は気にしなくていいわよ。あなたたちなら、見てるだけでも十分楽しいもの」
 見られながらする事に抵抗を覚えないでは無いけれど……それでも、綾乃ちゃんのこんなところを見せられては、あたしも興奮を抑えきれない。口から離した秘所へ指を滑らせ、柔肉を掻き分けるように唾液と愛液とをかき混ぜるように刺激を咥えながら、あたしは出来る限り綾乃ちゃんを驚かさないように、そっと、おチ○チンの裏側を舌先で軽くなぞっていく。
「あウ……ッ!」
 クリトリスの傍から先端へ向けて……まだ未成熟な男性器は分厚い皮に肉茎を覆われているのに痙攣しっぱなしで、舌先が先端に近づくにつれて綾乃ちゃんは頭を反り返らせて悶えながらあたしの指を軽くくわえ込んだ秘所を強く収縮させる。
「お姉様の舌が……ヤんぅ! わ、私の……そんなとこ……ひアァ…も…くふぁあぁぁぁ!!!」
「男の子の感じ方、気に入った?」
「あ………」
 ちょっと意地悪な質問に、綾乃ちゃんの頬が恥じらいで真っ赤に染まる。今日はほんの少し淫らになっているけれど、そんなところに普段どおりの綾乃ちゃんを見つけて嬉しくなってしまったあたしは、唾液をタップリと絡ませた舌を唇から軽く突き出して、先端から覗く射精口を嘗め回す。
「くッ―――!!! ふッ、あ…やめ…ふッ、あ…んムッ、んゥウゥゥゥ〜〜〜!!!」
「声を我慢しちゃダメよ。ここには私たち以外誰もいないんだから……」
 綾乃ちゃんの膣内を指で刺激しながら先端を嘗め回せば、愛液も先走りの液もとどまるところを知らずにあふれ出てくる。それを一滴も逃すまいと綾乃ちゃんには得たものの先っぽに口付けをすると、それと同時に、傍観するはずだったギルドマスターが綾乃ちゃんの頬を両手で挟み、可憐な唇に舌を押し込み、クチュクチュと唾液が音を鳴らすぐらい濃厚な口付けを交わらせ始める。
「もう……見てるだけって言ったくせに」
 かわいい綾乃ちゃんを取られたくない嫉妬心から、ついトゲのある声を向けてしまったあたしは、負けじと今度は綾乃ちゃんの女の子のほうを責め立てる。手のひらを上に向け、膣の天井を指先でなぞり上げると、まだ経験の少ない秘所は容赦なく指を食い締めてくる。そのまま手首を使って大きく指を前後させると、見る見るうちに愛液の量は増し、温泉の水面にパシャパシャと淫らな液を飛ばし始める。
「綾乃ちゃん、もうイきたいんでしょう? いいわよ……綾乃ちゃんのだったらあたし、受け止めてあげる……」
「ダ…ダメ……お姉様…お姉様を…汚しちゃう……」
「………汚したいんでしょう、あたしを。そう言うところを想像してばっかりだったから、こんなに大きくしちゃったんじゃない」
 図星だったらしい。秘めた想いをあたしに言い当てられて言葉を失ってしまった綾乃ちゃんはギルドマスターの豊満な胸の膨らみに抱きかかえられ、目蓋と唇を閉じ合わせてしまう。そしてあたしの愛撫に身を委ねると、ペ○スと膣内を同時に震わせる。
「綾乃ちゃん……イかせてあげる」
 もう舐めるのは十分だ。隅々に唾液がしみこんだのを確かめるまでもなく、いやらしく濡れ汚れた綾乃ちゃんのペ○スに左手を添えると、祈祷と包皮の境界を舌で濡らしながら、敏感なカリ首を覆っていた包皮を下に向けて引き下ろしてしまう。
「―――――――――――――――――――!!!」
 声にならない悲鳴をあげ、綾乃ちゃんの腰が跳ね上がる。……けれど本番はこれからだ。左手で髪の毛を掻き揚げながら上目遣いで綾乃ちゃんを見上げたあたしは、口に頬張った先端の感じる場所を刺激する事に専念する。顔を振って舌の上に裏筋を擦りつけ、濡れた唇と刺激に弱いカリ首とを密着させ、そして……
「先輩の、お口に…わ…私の…おチ○チンが……おマ○コが……もう、もう…わ、わかりません、私、もう、あ…あああぁぁぁああああああっ!!!」
 口の中で綾乃ちゃんのものが一際大きく跳ねたかと思うと、グンッと膨張してあたしの喉を突き上げる。両方同時に攻められるのがそんなに気持ちよいのか、声には戸惑いも感じられるけれど、これ以上ないと言うぐらいに蕩けきってもいる。
 縛り付けられた手首と足首。動かせないその部分を必死に動かして全身を反り返らせる綾乃ちゃん。―――そんな苦しみから解き放ってあげようと、暖かな口内に包み込むように、そしてよりノドの奥にまで導くように唇をスライドさせる。
「ダメェェェ! もう、出ちゃう、先輩のお口に、出ちゃう、お…おっきいのが、ああッ、ああああああっ!!!」
 叫び声をあげる綾乃ちゃんに、トドメとばかりに膣口へ指を根元まで突き立て、ペ○スの根元の裏側に当たる場所の盛り上がるを圧迫しながら射精口を舌で刺激……膣天井と先っぽの同時刺激に、綾乃ちゃんのこらえていたものが―――
「で、出―――あああああああああッ!!!」
「ん、んむぅううううっ!!!」
 綾乃ちゃんの股間に生えたものに微細な痙攣が走ったかと思うと、あたしの口の中で大量の精液が一気に噴出される。ガクガクと体を揺する綾乃ちゃんには勢いのコントロールなど出来るはずもなく、未成熟なペ○スを大きく脈打たせるたびに、あたしの喉の壁に熱い精液が叩きつけられる。
「んっ…むうぅ…ん、んんんゥ………」
 綾乃ちゃんの放った精液だ。一滴もこぼすまいとあたしも喉を鳴らし、プルンと震えるような濃厚な精液を飲み下してイくけれど……それでも射精の勢いの方が勝っている。綾乃ちゃんの為に溜めていた精液はペ○スを頬張ったままのあたしの唇からあふれ出し、肉茎の表面を伝って綾乃ちゃん自身の秘所へと滴り落ちていく。
「んむっ……んむっ……あ…ふっ……綾乃ちゃん…スゴい……」
 一旦口を離し、口内にたまっていたものを飲み干しても綾乃ちゃんの股間からはまだドクドクと精液があふれ出していた。あたしはむせる口元を抑え、綾乃ちゃんの味の余韻をうっとりと味わうと、もう一度、まだまだ元気なペ○スを唇へ咥えこんだ。
「アァ……先輩…もう…いいです……これ以上されたら…わたし…おかしくなっちゃいますぅ……」
 だけど後始末は必要だ。綾乃ちゃんの股間のものに纏わり付く白濁液を口と舌とで丹念に拭い取り、そのまま快感に打ち震える綾乃ちゃんを責め立ててしまう。まだビクビクと脈打つペ○スの先端から尿道に残っていた精液の残滓をすすり上げ、膣内にうずめた指で痙攣する肉ヒダを掻き分けてグチュグチュと音を鳴らす。
「ダメェ〜〜〜!!! また、イっちゃう、私、また、イったばかりなのに、なの、にィ〜〜〜〜〜〜!!!」
 手足を縛るタオルが千切れんばかりに引っ張られる。まさかこんなにも早く……そう考えている間にもペ○スは固く膨張し、精液を拭う作業に没頭していたあたしの舌の上に新たに濃厚な白濁液を迸らせた。
「んんッ……ぷあっ、はあっ、ああぁぁぁ………!」
 さすがに一度目ほどの量は無いものの、いきなりの事で驚いたあたしは唇を離してしまう。すると綾乃ちゃんのペ○スは脈打ちながらあたしの顔目掛けて精液を打ち放ってきた。
「はっ…あぁぁぁ……」
 感極まった声が次第にかすれていく綾乃ちゃん……けれど次々に中に待った精液はあたしの顔や胸へ降り注ぎ、想像以上の射精量に目も開けられなくなってしまう。
「スゴいわね。SEXのことなんて何も知らないような顔をしておいて……」
 ギルドマスターの声は意外と近い。まるで顔の傍から聞こえてきたのかと思っていると、暖かな舌があたしの顔に触れ、垂れ落ちていく精液を舐め取られていく。
「だって綾乃ちゃん……男の子の方でエッチするの、一ヶ月ぶりだし」
「ずっと一緒だったのなら、もっと早いうちから面倒を見てあげてれば良かったのに……」
「それがそうも行かなくて……」
 さすがに綾乃ちゃんも二連続で射精した事もあって、一ヶ月ぶりに顔を見せたペ○スも次第に萎えて行く。
 よほど射精を迎えた衝撃が多かったのだろう、岩肌に腰掛けた綾乃ちゃんは半ば気を失いかけていた。このままじゃマズいと、ギルドマスターのキスの雨から逃れたあたしは綾乃ちゃんを縛っていた手足のタオルをほどき、あたしよりずっと小柄な体を倒れる前に両腕で抱きかかえる。
「あらあら、お姉様の腕に抱きかかえられて、とても幸せそうな寝顔ね」
 そうかなぁ……と、気恥ずかしさ混じりに首を傾げていると、不意にギルドマスターがあたしの腕から綾乃ちゃんを引き剥がしてしまう。
「あなたはもう休みなさい。いくら怪我に効く湯といっても、まだ直りきっていないんだから長湯は禁物よ。あなたは先に部屋へとお戻りなさい」
「じゃ、じゃあ綾乃ちゃんも一緒に……」
「あなたの力で部屋まで抱きかかえて行ける? 怪我も治りきっていないのに?」
「うっ……」
「彼女は私の部下に運ばせましょう。夜が更けると戻るまでに湯冷めしてしまいますよ、さあ」
 ううう……綾乃ちゃんを残して行くのはなんか悪いな〜…と思っていると、どうにもギルドマスターさんの様子がおかしく感じられる。
「あの〜……綾乃ちゃんに変な事、しませんよね?」
「ええ、もちろん♪」
 ―――そんなさわやかな笑みを返されて、どうして全然安心できないのはなぜなんでしょうか……
 とは言え、ここは彼女の所有地だ。それにお腹の包帯も取り替えときたいし……
 ここに綾乃ちゃんを放置して行く事は、どうぞ召し上がってくださいといわんばかりの愚挙であろう。だけど下手に逆らって温泉追い出されるのもイヤだし〜……なんて考えていると、不意にあたしの頭に思い浮かんだ光景がある。
 目の前にいる美女と綾乃ちゃんが肌を重ねている姿、である。
「や…やっぱり綾乃ちゃんも連れて帰ります! 大丈夫、ちゃんと運ぶ手段だって―――」
「おとなしく帰りなさい、いいわね?」
 魔封玉から足となるモンスターを呼ぼうとしたその瞬間、あたしの背後から六本の腕が伸びてきて羽交い絞めにされてしまう。
「ごめんね〜。マスターには絶対服従なの、私たち」
「まあ……命まではとられないし。気持ちよくされるだけ……だと思って」
「彼女も気を失ってるんだし、ひどい事はしないから、ね?」
 いつの間に現われたのか、それとも最初から隠れていたのか、三人のアサシンに身動きを封じられたあたしには抗うすべが無い。下手に暴れたらそれこそ今度こそ命に関わってしまう。
 ―――ゴメン、綾乃ちゃん。せめてきれいな体で帰ってきてぇぇぇ〜〜〜!!!
 それがもはや無理な願いとは知りつつも、ギルドマスターに抱きしめられた綾乃ちゃんの身の安全だけは祈らずにはいられなかった。


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