Gルートその10


 シャアアアアアァァァァァァ………  ふぅ…結構運動したからね……気持ちいいぃぃぃ♪  更衣室に戻ったあたしはプールの水を洗い流すべく、そのままシャワー室に直行。静香さんを待たせちゃ悪い と思って、水着のままで冷たいシャワーを頭から勢いよく浴び続けた。  3km(ぐらいかな?)の全力疾走に100m近い(少なくとも50m以上)水泳であたしの腕も足もずいぶんと 疲れきっていたけど、少しだけお湯を混ぜてちょうど良い冷たさにした水が肌の表面を伝うと筋肉がビクンッと 痙攣し、ほんの少し活力を取り戻したような感じになってくる。  水着の中も洗っといた方がいいかな?  ぴったりとおっぱいに貼りついている水着を指先に引っ掛けて引っ張ると、伸び縮みする布地はVの字に広が り、自分でもついつい覗き込んでしまいたくなるような胸の谷間に冷水が流れ込む。体の中に入った水は大分水 分も抜けて水素の匂いが染み付き掛けていた肌の上にツツッ…と広がっていき、水着に染みこんだり、太股の付 け根から流れ出したりして足元の配水管へと流れていく。ちょっと敏感なところに水気が通るとブルッと体が震 えてもよおしてきちゃうけど、それはちょっとだけ我慢。  その代わりと言っちゃなんだけど、水の温度をもう少し上げてぬるま湯にすると、肩紐も外して水着の中から 柔らかな膨らみをさらけ出し、水の溜まりやすい膨らみの谷間や下側、それに背中も綺麗に洗い流す。  それにしても……やっぱりここも人がいないわね。本当にここって人気があるのかな?  シャワーを止めて、水滴がポツポツ滴る髪を壁にかけていたタオルで拭きながら壁で区切られた個室から出る と、さっきまで耳を売っていた水の音が亡くなった事も合って、あたし以外誰もいないシャワー室は異様な静か さを湛えていた。急いで浴びたとはいえ、それでも髪の毛や水着の中まで洗ったから10分以上はたっているは ずなのに、二・三十ぐらい個室のあるシャワー室には一人も入ってこず、がらん…としている。  う〜ん…なんだかこう言う雰囲気って嫌いだな。こういう時っていっつも悪い事が起こるんだもん。早く着替 えて人の多い所に行こっと。  人気の無いところにいると襲われる。その事が今までの悲惨は不運としかいいようの無い人生の経験上、すっ かり身に染みてしまったあたしは、孤独感とちょっぴりの恐怖感を覚え、水着を着直すと急いでシャワー室の出 口に向かった。ところが―― 「きゃっ!」  外に出ようとした瞬間、出入り口横からいきなり人の影が出てきて道を塞ぎ、あたしをシャワー室の床タイル の上に突き倒した。 「あたたたた…もう、何で突き倒され……………へっ?」  出入り口は人一人の幅どころじゃない。シャワー室の大きさに合わせ、相撲取りが通っても余裕のありそうだ ったのに、急に現れた人はわざわざあたしの前に立ちふさがって腕で押してきたのだ。いくら気弱で温厚、女の 事二人っきりになってもナニもできない(夏美・談)なんて言われたあたしだって、ついつい語気を荒げてしまう けど、相手の顔を見た途端、口を半開きにしたまま固まってしまい、相手の顔を震える手で指差して、思わず叫 んでしまう。 「あっ…あっ……き、筋肉男ぉぉぉ〜〜〜〜〜〜!?」 「やぁ、お嬢さん。また会えて僕は嬉しいよ。君も嬉しいかい? そうだろうねぇ。僕の事を筋肉って呼んでく れるんだからさ、最高の賛辞だよ、はっはっはっ!」 「いや、誰も誉めてないし、その前にあっても嬉しくないし……そ、それよりも、何であんたがここにいるのよ !? ここは女子更衣室よ!!」 「はっはっはっ、決まってるじゃないか。僕は君に会いに来たんだよぉぉぉ!!」  立ちあがり、距離を取りながら怒りに任せ、大きな声を出すあたしの目の前で、相変わらずタンクトップにス パッツ姿と言う井出たちだった筋肉男はニカッと白い歯を見せながら笑みを見せると、パパパ〜〜〜ッ!とその 二枚を脱ぎ捨ててしまい、どこを見ても筋肉ムキムキのマッチョなシャワー室にふさわしい全裸姿になってしま った。  あああぁぁぁ〜〜〜〜〜!! やっぱり、こう言う展開なのねぇぇぇ!! 「見たまえ。この僕のベリービッグなハッスル君を! 君のそのおみ足に踏みつけられて生死の境をさ迷ったけ ど、もうすっかり復活して、この通りビンビンさ!」  ハッスル君って言うのがかなり意味不明なんだけど……あたしが踏んづけた(そういえば、あの時は足の裏に グニュって言う感触が…)ペ○スはギンギンに勃起していて、男がポーズを取るたびにブルンブルンと前後左右 に揺れている。体の鍛え方とは違って、固いというよりも外人のような弾力があってゴムのようなペ○スだけど、 その大きさはスゴかった。亀頭はまるで傘を開いたかの様に左右に開いてるし、血管のところも大きく盛りあが って、真っ直ぐ伸びているのに全体的にボコボコしていた。  確かに…あんなのが出入りしたらおなかの中をグチャグチャに掻き回されるだろうし、あいつが言ってたよう に病みつきになっちゃうかも……だからって、あたしはそんなの絶対にいや!!  とはいえ、出口を塞がれている以上、この筋肉男を何とかしない限り外に逃げ出す事なんてできやしない。 「ふふふ、そんなに脅えなくてもいいんだよ。更衣室の前には掃除中の札を出しておいたから誰も来ないし、僕 のハッスル君が入るようにベロンベロンになるまでイかせてイかせて濡らしまくってあげるから。その後は手取 り足取り腰取り、僕の虜にしてあげるよぉぉぉ〜〜〜♪」  頭の後ろで手を組んだ男が腰をフリフリ近づいてくると、あたしの胸近くにまで伸びあがっている肉棒がメト ロノームの様にリズムよく左右に振れている。このまま立っていたらソレに犯されると思ったあたしは、じりじ りと後退さって距離を取るけど、すぐにシャワー室の仕切り板に背中があたってしまう。 「もう逃げ場は無いよ。そんなに脅えなくても最初は優しくしてあげるよ。君のおマ○コにハッスル君を串刺し たまま壁に押しつけて、その魅惑的なお尻に僕の腰を何発だって叩きつけてやるさ。僕としてはバックよりも駅 弁ファックがお勧めだよ。なんと言っても僕の筋肉に間近に抱きつけるし、君のおマ○コの深〜〜〜い所まで抉 られて気持ちいいこと請け合いさ。さぁ、至極の快楽を得たかったら僕の胸に飛び込んでおいで♪」 「いやったらいや、絶っ対いや。あたしはそう言うお相手は十分間に合ってますから、他を当たってくれません か? あたしより可愛い子なら他にもいっぱいいるじゃないですか!」 「そんな事無いさ。今日きている中では君が飛びぬけて僕のハートをキャッチしちゃったのさ。あっ…そうかそ うか、そうやって僕を焦らして襲いかからせようって言うんだね。君も罪作りな人だ…僕はこれ以上我慢なんて できないのにさ」  い…いいかげん、その変な喋り方はやめてくれないかなぁ……頭が痛くなる。  引き締まったウエストからヒップのラインを板に押しつけられる。水を含んだ布地からお尻の辺りにジワッと 生暖かい液体が広がっていくけど、漏らしたわけじゃないからね……  壁にぴったりと貼りついているあたしの目の前では、巨大なペ○スを両手で扱き、亀頭の大きさに会わせてそ ちらも大きな鈴口から先走った透明な液体をドクドクと溢れさせている。その光景に男の凄まじい欲望度合いを 察知したあたしは、つま先まで立てて少しでも離れようと壁に貼りついていく。けれど、そんなものは何の意味 も無い。1cmにも満たない距離を稼いだって、男が飛びかかってきたら…… 「じゃあ覚悟はいいかい? では、僕の愛を受け取ってくれたまえ!」  なんて思ってるうちに飛びかかってきた!! だからこっちに来ないでってば!!  てな具合に、あたしは筋肉男を拒もうと右手を振りまわし――  バチンッ! 「ハグヘグフグヘグホグウウゥゥゥ!!」 「……あ…あれ?」  咄嗟に右手に持っていたタオルを振りまわしたんだけど……髪や体を拭いて結構湿っていたハンドタオルの一 撃は筋肉男の一番前に出ていた部分にクリティカルヒットしてしまったらしく、恐怖で瞑ってしまった目を空け ると、あれだけムキムキだった男は股間を抑えてタイルの上にうずくまってしまっていた。  あ…あはは……結構痛そう。でもま、別にいいよね、正当防衛だし。それに今なら外に……  男のあまりの悶絶ぶりに、右手と震える背中を交互に見ていたあたしだけど、逃げるなら今しかないと思って、 うずくまる筋肉男の上にタオルを放り投げて、さっさと横をすり抜ける。  よ、よかった♪ 今回は珍しく脱出成功♪ 今日って危ない目にはいっぱい会ってるけど、全部逃げれてる辺 り、ラッキデーだったのかも♪  な〜〜んて甘い事を考えていたのがいけなかったのか、出口から頭を出した途端、横から伸びてきた手に肩を 掴まれ、再びシャワー室の床に押し倒された。 「な…あんたたちは!?」 「ったく…女一人にナニを手間取ってるんだかよ。それよりも…へへへ…てめぇのそのデカい胸があいつの精液 まみれになってなくてよかったぜ」 「そうそう、やっぱり最初に抱くのは俺じゃないとね。受けた屈辱を倍にして返さないと」 「マラソン男に水泳男!!」 「………あんまり捻りの無いネーミングいだな」 「う、うるさいわね! それよりもなんであんたたちまでここにいるのよ!!」  変なところはぶつけず、たいした怪我もしなかったあたしは未だに動けずにウンウンうなってる筋肉男と、出 入り口に並び立つ素言え男とマラソン男から等しく距離を取るように横の方へと移動する。 「そんなの決まってるだろ? お前を犯しに来たんじゃねぇか。人の尻に指捻じ込みやがって……お前のアナル バージンも奪ってやるからな!」  し…尻の穴って……そういえば、なんか変なところに指が入ったと思ってたけど、あれってお尻だったんだ… …汚い…… 「俺だってそうさ。何しろ金的に膝だぜ? あの時は水平線の向こうに花畑まで見えたんだ。これは少しぐらい レイプされたって文句は言われないぜ」  あ、あれは事故だったんです! あたしだって好きで蹴ったわけじゃ…それにちゃんと謝ったじゃないですか。 それの報復がレイプなんてひどい!!  あたしにも言い分はあるけど、この二人は取り合う気配さえ見せない。あたしが脅えているのを見て、互いに 肯き合うと、さっきの筋肉男同様にその場で服を脱ぎ始めた。 「や、やだ! なんで服を脱ぐんですか!!」 「わかりきった事を聞くなよ。今からお前を犯すんだよ。一人じゃないのが残念だけどな」  あっという間に全裸になって、あたしの前に股間をさらけ出した二人だけど、さすがに堂々としているだけあ って、大きさではさっきの筋肉男に少し負けてるけどかなりの物で、固さではこっちの方がスゴそう…… 「へへへ……水着姿って言うのも、体がよく見えていいもんだな……速く処女をぶち抜いちまおうぜ」 「焦るなよ。せっかくの上物なんだ。ゆっくりと時間をかけて嬲ろうじゃないか……」 「こ、こないでよ。きたら大声出すわよ。それでもいいの!?」 「いいぜ、出せるもんなら出してみろよ。その代わり、もっとひどい目に会うだけだぜ。綺麗な体のまんまで帰 りたかったら、大人しくしてな」 「うっ……」  そして……シャワー室の一番奥まで逃げたあたしは、結局そこで追い詰められた………


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