Bルートその2


「おや? 何か光ったような……まぁ、気のせいでしょう。それでは先輩、液 体が先輩の体内に染み込むように少々圧力を上げますよ。ダイエットだからお 腹の辺りがいいですかね?」  千里が操作板上についているダイヤルを、何時もデータデータと言っている 割りにはかなり大雑把にグイッと右にひねりこんだ。 『くはぁ!!』  胸に、肩に、お尻に、太股に、指先に、いっせいに同じ強さの圧力が加えら れて、溜まらずあたしの口からは叫び声と、ともに肺の奥に残っていたわずか な空気が泡となってこぼれ出てしまう。  まるで全身の柔肉を同時に押し込まれたような感触は既に身体を火照らせて いたあたしには強烈な快感に感じられる。  ぶよん  身体をもじらせた反動で水中に浮き上がる胸がゆらゆらと形を変えつづけ る。  水圧を増した液体の揺れはそれまでの肌の上を這いまわるような愛撫とは性 格を変え、まるで見えない手によって四方八方からあたしの身体をその場に押 し付け、蹂躙されているような感じさえする。 『やだ…そんな……乳首まで……潰れちゃ……あん……』  姿形の無い責め手はあたしの身体の中で一番大きくて一番柔らかいおっぱい の先端で小さく、固く震えている乳首にも等しく陵辱の力がかけられる。いつ もよりわずかに小さくなって、波打つたびにたわむ双丘の中身がそこから飛び 出るのかもしれないと思ってしまうほど、びりびりとしびれる乳首が、根元か ら先端までぬらつく唇に包まれて二つ一緒に転がし続けられる。  ……んっ…な…なんでダイエットでこんなに感じちゃうのよ……変……あた しの身体…変になっちゃう……千里の実験……失敗なんじゃ……… 『ち…千里……たす…助けて………ん…あはぁぁ……』  湧き上がる快感を何とか押し込めようとキツく閉じていた瞳を、水中に盛れ 出るかすれた喘ぎ声と一緒にうっすらと開かれる。  液体で歪む視界には輪郭を揺らし、形を定めていない化学室が見えるけど、 その中には千里の姿は無かった。 「さて、どんな感じになりましたか……おや? 先輩の体表温度が上昇してい ますね。ナノマシン酵素による脂肪燃焼はまだのはずなんですが……まぁ、い いでしょう。多少のミスには目をつぶります。これさえ完成すれば世の女性た ちは無駄な努力無しに美しい身体を手に入れられるのですから。で、先輩の脈 拍や脂肪燃焼率は……」  バチ!!バチバチバチ!!バチバチバチバチバチ!!!  今度もあたしには分かるはずも無いけど、カプセルの上のほうで青白い火花 がひっきりなしに飛びかっている。それだけでなく、たまにネジや外板の欠片 なんかがあちらこちらに弾け飛んでいる。  千里でなくても見れば一目でこの装置が壊れ掛けているとわかるはずなんだ けど…… 「う〜ん……どうやら先輩は興奮状態にあるみたいですね……もう少し圧力を 高めて反応を見ましょうか……それにしてもさっきからうるさいですね。先輩 もあきらめておとなしくしていればいいものを」  気付きなさいよ……お願いだから…… 『ひっ……や…そ…そんなところまで……』  いつまで経ってもつま先は床に触れず、かといって天井に頭もぶつける事も 無く、両手で抱きしめたあたしの身体は興奮度合いを高めながら謎の液体の中 をゆらゆらと漂っていた。  誰にも触られていないのにたわむ胸の下で腕を組み、わずかに腰を引いた姿 勢で宙を漂いながら、果て無き責めてが休む事無くあたしをさいなませる。あ たしが身体を震わせるリズムに合わせて身体中をいつまでもいつまでも責めた てられる。そう…身体中を……  ヅン 『んんっ!!そ…そこは……』  このカプセルに入ってから今まで、何とか頑張って液体に触れられるのを防 いでいるところ……  ぐいっ 『あっ、あぁぁん!』  お尻の穴と―― 『だめ、だめぇ〜〜!!』  秘唇の穴――  ずっと力を入れっぱなしだから、下半身がだんだんと痙攣してくる。形のよ い丸みを持つお尻の谷間や秘唇の中に液体は入りこんで恥ずかしい蕾を吸いつ きながら撫でまわし、グイッと押し上げてくる。 『ん…んぁぁ!!』  何とか頑張ってきたけど…も…ダメみたい……ひゃあ!!  異質な感触の液体は残酷なまでにあたしの秘所を責めたてる。蕾の中には進 入できなくても、その周辺を執拗なまでに擦り、突き上げ、舐めまわしてい く。そして敏感なクリ○リスも……  じゅり 『っ!!! ひゃああ!!』  水圧に押し負けたのか、クリ○リスを覆っていた皮が一気に押し下げられ て、真っ赤な真珠が一気に液体の中に放り出された!! しかもキツく締めつ けていた皮にもひとしごきされちゃったせいで……!! 『あっ、あっ、あぁっ、はあぁぁ!! ダメェェェェェ!!』  ぶしゅ  顎が突き出る。大きく開いた口から飛び出た舌が無味の液体の中でふるふる と震えている。  それと同時に腰ががくがくと震えだし、前の秘穴から生暖かい液体が締めつ ける筋肉を押し開いて飛び出してくる。  それで均衡が破れた。  ぐにゅん 『あっ! あああああっっ!!!』  慌てて手で股間を覆ったけど間に合わなかった。いつもよりゆっくりと動く 両手が股間を覆った頃には、生暖かい液体は締めつける肉壁をぐいぐい押し返 して、ゆっくりとあたしの中へ進入し始めていた。  ぐちゅ、ぐちゅ…ぐちゅん  液体はおチ○チンのような固さは無いけれど、変幻自在に肉ヒダの隅々にま でねっとりと絡みつき、逆に内部の突起の一つ一つを締めつけ、舐めまわして いく。掻き回されるんじゃなくて、まるで小さな生き物があたしの中でうね り、蠢いているような感触……膣口を割り開き、徐々に…徐々に…あたしのお マ○コを蝕んでいく…… 『こ…こんなのいやぁぁ!! いやぁぁぁぁ!!!』  締め付けが増したのか、ぬるぬるの膣口から進入していた液体が押し出され ていく。でも、アソコの中に入った液体は少量でも嬲り続けるのをやめず、だ んだんとあたしの意識を奪い去っていく……  ずるっ 『うあああああ!!』  お…お尻にも…入っちゃう〜〜〜!!!  あたしの気の緩みをついて、生暖かい液体が一番入って欲しくないところに 進入を開始し始めた。しかも生暖かい液体は一気に直腸の奥まで侵入してく る!!  き…キツいの!! お尻も…おマ○コもぉ〜〜!! アソコの奥まで!!お っぱいも!!背中もお尻もおなかの中も全部嘗め回されちゃってるのぉ!!!  下半身からズンッと重たい衝撃が走る。子宮と直腸を液体で満たされ、さら にキツくなってきた圧力でどんどん拡張されて行ってる気がする。そしてあた し自身のお汁と混ざり合いながら、お腹の中から外に向かって暴れ始めてい る。 乳首から、クリ○リスから、お尻から、おっぱいから、おマ○コから、全身か ら生じた喜悦の電流が身体中を駆け巡り、身体中で熱い快感がうねりまくっち ゃってる。 『ああん!!』  揺れる液体が耳たぶの裏をそっと舐めていく。仰け反らせた喉にも見えない 誰かに舐め上げられて、たまらずヴァギナが収縮してしまう。そしてキツく口 を閉じた恥丘をも見まわされるとすぐにぱっくりと口を開いて、体内に忍び込 んできた粘液が内壁を擦り上げていく。 『ああん…はぁぁん!! こ…こんなの……すご……』  あたし…身体中で犯されてる……指の間から…脇も…お尻も…お腹の中ま で…みんな、みんな舐められちゃってる……!!  そのタッチはかなり乱暴なのに、すっごく繊細……たくましくって…優しく って……あたし…溶けちゃいそう!! 『ああんっ!ああんっ!!はああぁ〜〜〜〜んっ!!!』  不意に下腹の水圧が高まる。それはあたしのお腹を押して膣内から液体を押 し出すと同時に、新しく野太い一撃をあたしのヴァギナに押し当ててきた。 『あっはぁ!!』  回りが全部水だから分からないけど、愛液で十分に濡れ、何度も舐め、揉み まわされて柔らかく、男根を受け入れる準備が整っていた秘唇は、何の抵抗も できず、流れ込むように入ってくる強烈な圧迫感に一番奥まで穿たれてしまっ た。 『ああ、はぁ、あああ〜〜〜〜!!!』  腰をどんなにくねらせても、腰を前に突き出しても、液体はあたしの秘口か ら抜け落ちる事無く、子宮を何度と無く押し上げ続ける。  肉壁から伝わってくる刺激であたしの中でうねっている快感が一気に沸騰す る。  それは半ば意識を失い、宙に浮きながらもガクガクと震える下半身にあっと いう間に集中して―― 『あ〜〜!! ああぁぁぁ!!! ああああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜 〜!!!!!』  一気にオルガズムの頂点まで上り詰め――  でる!!!で…出ちゃうぅぅ〜〜〜〜〜〜!!!  ぶしゃ!!ぶしゃ!!ぶしゃ!!  我慢する暇も無く膨らんだ尿道口から、まるでおしっこか間欠泉のように大 漁の白濁液を噴き出してしまった―――  なんだか……プールにおしっこしたみたい……んはぁ!!  そこで気を失いたかった――でも、周り全てをこの液体に包まれている以上 ―― 『や…やめ……や……は、あああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!』  永遠に……悶え続ける事しかできないのね……… 「さて、そろそろデータも十分に採れましたから起動させましょうか。これで 先輩からの援助金もアップ間違い無し。さらに画期的なダイエットを発明によ って私はノーベル賞に――」  バチバチバチバチバチ!!!ピーピーピーー!!!!バチンバチンバチ ン!!!ピーーーーーー!!! 「さっきから一体何なんですか!!私の研究の邪魔はしないで――」  ようやくカプセルのほうを向いた千里。その目に映るのは……もう崩壊寸前 のあたし入りのカプセルだった。 「………え〜っと………とりあえず、データを持って逃げましょうか」  ち…千里の薄情者〜〜〜〜〜〜!!! ま、見えてはいないんだけど……  こうして、あたしが中に入ったまま、千里作のダイエットマシーンはその暴 走をさらに加速させていった。


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