[.質悶


「へぇ〜、いいお部屋じゃない」 「お褒めいただきありがとうございます」 松永先生の感嘆の言葉に、あゆみさんが礼を言う。 松永先生の荷物は意外と多く、旅行用の大きなトランクが二つにボストンバッグが一つ。重いトランク二つは、 あたしが、ぜ〜は〜言いながら、二階の客室まで運んだ。 ちなみに、力仕事担当の隆幸さんは、下心が見え見えだったので、あゆみさんの「隆ちゃん……」うるうる攻撃に より松永先生に近づく事さえできなかった。 さらに、梅さんもキスシーンの間に何処へと無く消え去ってしまった。そんなわけで、元男ということであたしが 重たい方を持つことになった。 「大丈夫ですって。任せてください」 ……遠慮しなきゃよかった。あの時の言葉が空しく頭の中で響いている。 でも、今あたしとあゆみさんの二人がかりで運んだけど、一人で持ってこれるわけが無いこの分量を、どうやって 持ってきたんだ? 訊ねると、 「親切な男って結構多いのよ」 ……なるほど、勉強になりました。 しかしさっきの玄関での事は驚かされた。 「でも、何で松永先生がここにいるんですか?それになんで、いきなりキスなんかしたんですか?」 あたしの言葉には少し険が含まれている。あの後、ゆうに一分間キスされつづけ、舌まで入れられたんだから…… この先生らしからぬ松永啓子先生は、あたしが通っていた宮野森学園の保険医。モデル並みのナイスボディの美人で、 そのオトナの魅力で男子生徒たちの憧れの的。腕も確かで、相談にも親身に乗ってくれる、いい先生なんだけど…… ……はっきり言っちゃおう。レズです。かわいい女の子が好きで、何人もの女子生徒がその餌食になってます。 相談に乗って、そのまま身体の相談にまで乗ってしまう、そんな感じ。 去年、あたしが女性化した時にも女性の体についていろいろ相談にも乗ってもらったけど、そのままやらしい事を されたんだっけ…… 加えて言えば、その後男子生徒三人に頼まれた松永先生の策謀により、あたしは彼等とエッチする事になった。 そう言えばあの時、男子生徒とSEXしてたから、両刀か……余計にタチが悪い。 最近では、舞子ちゃんにレズ指導しているのを目撃しているし、保健室に何枚ものパンティやディルドーを持ってる (ちなみにあたしはそのディルドーを勝手に使って、女弘二の処女を散らしているけど……)のも知ってる。 そんな人がいきなり、旅館で働くあたしの目の前に現れたら、たんなる旅行とはとても思えない。 「た、たくやくん…」 「あ…す、すいません。えっと…お客様、どうもすみませんでした」 あたしのお客様の態度に、あゆみさんが注意をする。そうだ、今のあたしは学園の生徒じゃなくて、この旅館の 仲居(メイド)なんだ…… 「別にいいわよ、気を使わなくても。さっきのキスはちょっとした愛情表現よ。だって相原くん、食べちゃいたい くらいに可愛いんだもの。それに最近、保健室に来てくれなかったし…あたし寂しかったんだから」 「!そ、それは……」 松永先生があたしに淫靡な視線を投げかける。この視線に何人もの女の子がやられてきたんだ。 「た…たくやくんって……」 あゆみさんは、松永先生の言葉と態度に、顔を真っ赤にしてあたしから離れていく。いけない。 これは、思いっきりあたし達の関係を誤解してる! 「あ、あゆみさん、違うんですよ。この人の言ってるのは根も葉もない真っ赤な嘘……でもないけど、だからって、 あたしと先生がそんな関係って訳じゃなくって、ええっと、ええっと……」 しどろもどろになるあたし達を見て、くすり、と笑うと、松永先生は本題を話し始めた。 「うろたえちゃって、ほんとにかわいいわね。あゆみさんでしたっけ?そんなに本気にしなくてもいいわよ。 半分冗談なんだから」 じゃあ、残り半分は本気……? 「あたしがここに来た理由は、相原くんに会いに来たからに決まってるじゃない」 「だから〜、そうゆう誤解を招くような事は……」 「あら、本当よ。男に戻る薬を作るために、相原くんのデータを取りに来たのよ」 「え?」 「私、河原さんの研究を手伝ってるのよ。もともと薬に関しては私の方が専門だし」 「え!そうだったんですか、ありがとうございます!」 松永先生の言葉に驚き、そして感謝したあたしは、さっきまで考えていたことを思い出し、不意に嫌な予感がした。 「先生…ひょっとして千里に変なことしてないでしょうね?」 科学室に千里と松永先生が二人っきり。しかも千里は背は低いけど、見た目は結構かわいいから……なんて想像を してしまった。 「大丈夫よ、膜は破ってないから。安心したでしょ、かわいい後輩が無事で」 「やっぱり、手を出したんですね……」 「そうよ。手しか使ってないわよ。あ、ちょっとだけ口も使ったかしら」 松永先生の言葉にあたしはため息をついた。 千里、犬に噛まれたと思って諦めなさい……これ以上、変な道には入らないでね……… ふと、あゆみさんを見ると、ますます真っ赤になって俯いていた。 あぁ…こうやって誤解されていくのね…… 「あ、あゆみさん。後はあたしがやりますんで…いろいろ、話もありますし」 「え?あ?そ、そうね。たくやくん、後お願いね」 「はい」 「それでは失礼いたします」 そう言ってあゆみさんが出て行こうとする時、松永先生が声をかけた。 「あら、もう行っちゃうの?妊娠してるようだから診断してあげようと思ってたのに」 その言葉を聞いたあゆみさんは、さらに顔を真っ赤にして部屋を出て行ってしまった。 「あらあら」 松永先生の診断か…あゆみさん絶対誤解してるよね……あんな顔してたもの…… 「先生、さっきの話しなんですけど、データって……」 「あら、その話?実はね、河原さんの持ってるデータって相原くんが女の子になった直後のものでしょ?でも今は 完全に女の子になってしまったわけだから、データにどんな違いが出ているかを調べに来たというわけ」 「へぇ〜」 「それと、もうひとつ。実はあなたの体を一時的に男性に戻す事ができるかもしれない薬を持ってきたのよ」 「本当ですか!」 なにか妙な言いまわしに聞こえたけど、「男に戻す」と言う言葉は、しっかりと聞こえた。あぁ、とうとう男に 戻れる日が来たんだ………でもちょっと待ってよ……じゃあなんで今ごろ持ってくるの? 「感動しているところ悪いんだけど…この薬、以前河原さんが作った失敗作を基に作ってあるの。だから戻れる 部分は一部分だけ」 「失敗作?………まさか……」 「そのまさか。女の子の体のままで、おチ○チンだけ元に戻る、マニア垂涎のふたなり薬」 「いや〜!やっぱり〜〜!!」 その薬のことを思い出して、恥ずかしさに悶絶してしまう。 そう、あたしは以前一度だけ、千里の作った薬により、男性器と女性器の両方を持つ「ふたなり」になってしまった ことがある。あの時の嫌悪感は今でも覚えている。そのときはすぐに戻る事ができたんだけど…… 「そんなに嫌がらなくても。それにこれは三時間という時間制限付きの改良型よ。作るのに結構苦労したんだから。 一応弘二くんで試したけど、子供が作れるようになるのと、子供が作れないものの二種類があるの。どっちがいい?」 ………弘二、ごめんなさい、そんな事まで…… 「弘二くん結構感じてたわよ。精子の有無を見るために私が手で出してあげたんだけど、美少女におチ○チンが ついてるのって、倒錯的でいいわよね。それにアソコが生まれたてみたいにピンク色で、ものすごく感じてたのよ」 「……先生、あたしそろそろ仕事に戻りたいんですけど…」 一度喜んでしまったせいでかなり気力を無くしてしまった。ただでさえ疲れてるのに…… 「そう?じゃあ、詳しい検査をするから、夕食後にこの部屋に来てくれない?」 「はい、分かりました」 「それと、今のうちに口頭で簡単なチェックをしておきたいんだけど、いいかしら?」 「いいですよ、なんですか?」 あたしは、さっさとこの部屋から逃げたいという一念で、よく考えもせず、返事をしてしまった。 「正直に答えてね。あなた、生理は来たかしら?」 「せ、生理ですか?」 「そう。あと、この一月の間、病気じゃないのに熱っぽかったりお腹が重くなったりしたことがあったら教えてくれる?」 あたしは女性化してから一度も、その事を気にした事が無かった。女の子なら月に一度はあるものらしいけど…… あっ、あたしSEXの時は中出ししまくってるから、ひょっとして……いや〜〜〜!それだけはいや〜〜〜〜〜〜!! あたし男なのよ〜〜〜〜〜〜!!! 「…いえ、無いです」 心の中で大声で叫びながらも、この一月のことをしっかり思い出して答えた。 「そうなの、いいわね、あの辛さが無くて……でも、あの薬じゃそこまでの女性化は無理なのかしら…じゃあ次ね。 オナニーは週に何回ぐらい?」 「オ、オナニーですか!…あの、その、に、二回ぐらい…」 「そんなに恥ずかしがらなくてもいいわよ。あたしは先生なんだし、データを取ってるだけなんだから。 最後に、男性とSEXしたのはいつ頃?それと避妊の有無も教えてくれるかな?」 「せ、SEX〜〜〜。な、なんでそんな事……」 そ、そんなの絶対言えるわけが無い。 松永先生はどこから取り出したのか、紙になにかをメモりながら、さらりと恥ずかしい事を聞いてきた。 「相原くん、黙ってないで、正直に話して頂戴」 「そ、そんなこと言ったって〜」 ここに来て既に三回もしちゃいました、なんて恥ずかしくて言えないよぉ……… 「…相原くん。これはあなたを男に戻すために必要な質問なのよ。それをあなたが答えないでどうするの」 うっ、それを言われると…仕方ない、松永先生なら相談に乗ってくれるかもしれないし… 「あの…実は…今日の昼頃男性と…その…」 うぅ〜、恥ずかしいよう… 「あら、ほんのついさっきまでしてたのね。で、どんな事したの?」 「!そんな事まで言うんですか?」 「当然よ。排卵していないから妊娠の心配は無いと思うけど、オナニーやSEXはあなたの女性化の進行と 何らかの関連性があると思われるわ。SEXによる女性ホルモンの分泌、快感に対する神経の反応が、 あなたの身体にどのような影響を与えるか分からないもの。だからできるだけ細かく話して頂戴。 これもあなたが男性に戻るためなのよ」 で、でもでも〜〜 「…ふぅ、仕方ないわね。相原くんが協力してくれないのなら、薬の研究はここまでね」 「!そんな」 「だってそうでしょう。あなたのために研究しているのに、当の本人が協力してくれないんじゃ、続ける意味 がないわ」 う…確かにそれは正論だけど…… 松永先生は目をそらす。この話はここまで、という感じがして、あたしは焦ってしまった。 「うぅ〜、分かりました、分かりましたよ」 「そう、じゃあ、きっちり細かく話してね」 あたしが話す事を決めると、笑顔でこちらを振り返る。 ……こうなる事は分かってたのね…それに何?そのうれしそうな顔は…… とても松永先生にはかなわない。あたしは観念して話し始めた。 「実は…あたしレイプされたんです」 「!…それで…」 松永先生の顔が真剣になる。 「いきなり後ろから口を塞がれて、布団部屋に押し込まれました。男はあたしの後ろからのしかかって、手と口を 縛って、メイド服のブラウスを引き裂かれて胸をもみくちゃにされた後…その……無理やり……」 「ひどい男ね。自分の事しか考えないなんて。その後は、やっぱり……」 「はい。男は濡れていたあたしのアソコに入れてこようとしたんで、抵抗したんですけど、何度も叩かれて…… あたしが抵抗しなくなったところで…アソコにおチ○チンを入れられました。その後はなすがまま…めちゃくちゃに……」 あたしは正座した太ももの上で、両手でスカートを握り締めながら淡々と話した。思い出すだけで怒りが 込み上げてくる。その怒りに反比例するように、声のトーンが下がっていく。 「そう、そんな事が…でも相原くんの答え方から、あまり感じていなかったようだけど、どうしてアソコが 濡れていたの?ひょっとして、その前に誰かとした後だったんじゃないかな?」 え!なんで分かるの?余計な事まで言っちゃったかなぁ…… 「その顔を見るとやっぱりね。それでそっちの方はどうだったの?」 やっぱり言わなきゃ駄目なんだろうな…… 「はい、その前は…今日の午前中です。今日帰るお客様の一人に話があるからと、トイレにつれ込まれて… そのままそこで……」 「それは合意の上だったの?」 「……はい…違うっぽいけど、一応そうです。でもどちらかと言うと、脅迫かも……あの…このときの事も 話すんですか?」 「もちろん。さ、どうぞ」 松永先生は、真剣にあたしの話を聞きながら、メモを取っている。 あの紙にあたしがしたSEXが記録されてるんだ…… 「先生?」 「なにかしら?」 「あたしが話した事やその紙に書いてある事、明日香や千里に教えないでくれますか?」 「う〜ん、約束はできないけど、何とかしてみるわ。片桐さんも最近科学部に顔を出すしね。言っとくけど 彼女には手を出してないわよ」 明日香が?やっぱりあたしの事、心配してくれてるんだ…… 「でも、来るたびに河原さんと喧嘩してるけどね」 「は、はは…」 その光景がはっきりと脳裏に浮かび上がるよう…… あの二人、相性が最悪に悪そうだからなぁ…… 「さて、それじゃ、続きを話してもらおうかな」 「あ、はい…トイレにつれこまれた後、彼はあたしに自分でパンツを脱ぐように命令しました。あたしは逆らう事が できなくて、お尻を見せながらゆっくりとパンツを脱ぎました。そして、彼のズボンを脱がすように、再び命令 されたんです……」 あたしは、午前中にあった事を話しながら、そのときの快感まで思い出し、オ○ンコが、じゅん、としてくるのを 感じた。 「…便座に座った彼の上にまたがって、何度も何度も大きく腰を動かして、おチ○チンを咥えこんだんです。 おチ○チンがあたしのオ○ンコをえぐるたびに、あたしはイッちゃいそうでした……」 自分の痴態を話すのは恥ずかしい…あたしは松永先生の視線から逃げるように、俯き、目をつむってゆっくりと話す… おじさんのこねられた胸、おチ○チンを咥えた口、強く握られたお尻、何度も精液を流し込まれたオ○ンコと ア○ル…… 「そしてあたしはおじさまにおねだりしたんです。「あたしをおじさまの自由にしてください」って。そうしたら、 おじさまは急にあたしを荒々しく犯し始めたんです。最初はあたしを壁に押し付け、立ったまま犯されました。 そしてあたしをしゃがみこませると、熱い精液をあたしの口の中に吐き出しました……」 口からは甘ったるい息が漏れる。 乳首が勃起し、ブラとブラウスを押し上げる。恥ずかしい出来事を語る声を出すだけでも、胸が上下して淡い 電流が走る。 オ○ンコの中には、溢れ出す限界まで愛液が溜まっている。意識していないと、手をオ○ンコに差し込みたくなる…… 「…あたしがそれを飲み込むと…ふぁっ!」 「続けなさい、相原くん」 いつの間に回り込んだのか、松永先生が後ろからあたしの耳の裏に息を吹きかけてきた。 「ふぁっ!」 じゅく…… それは、あたしのからだに溜めこまれた愛液が溢れ出すきっかけには十分なものだった…… 「は、はい…精液を飲み込むと、休む間もなく、床に押し倒され、後ろから何度も何度も突かれました。 オ○ンコに出し終わると、お尻にも……はぁぁ…」 松永先生の手が、ブラウスの上からあたしの胸を手のひら全体で持ち上げるように揉む。男たちの荒々しい 愛撫とは違い、ゆっくりと、でも確実に性体感を刺激するように、あたしの胸を揉みまわす。 「相原くん、続きは?」 息が掛かるほど近くで先生の声が聞こえる。その声に促されて、快感とともに、あたしの痴態を全て曝け出す。 「はぁぁ…オ、オ○ンコにたっぷり出した後、お尻を掴んで、ア○ルに入れてきたんですぅ…も、もぅ、あたし グチャグチャで…あぁぁん、松永先生ぇ……」 「ふふ、相変わらず感じやすいわね…ん…ちゅる…」 首を傾けられ、後ろからキスされる。 「ん、れろ、ちゅ、んん…ぷは…」 あたしは自分から舌を伸ばして松永先生の口をむさぼる。二人の舌が絡み合い、唾液が顎を伝い落ちる…… そう言えば、キスするのって久しぶりのような…ふぁあっ! 「あらあら、もうこんなに濡れてるわ。なんていやらしいんでしょ、相原くん、ん……」 もう大洪水のパンティの中に手を差し込まれた。二本の指でクリ○リスをいじりながら、一本オ○ンコに 差し込まれる…… 同時に、うなじを先生の唇が這い回り、体中にぞくぞくした刺激を与える…… 「ああぁぁぁ〜〜!」 「こんなに濡れてるのに、一本でもキツキツね。まるで処女のオ○ンコみたい……さて、それじゃあ相原くん」 「はぁはぁはぁ…はぁ…はぁ…な、なんですか?」 愛撫を止められたあたしは、息も絶え絶えに聞く。 「服が邪魔だから、脱ぎなさい」 「え?」 「これ以上するなら、服なんか邪魔でしょ。それとも、破られる方が好きなのかしら」 いきなり先生の手があたしの乳首を摘み上げる! 「あぁぁぁぁっ!」 瞬間、あたしのからだが反り返る。けれど、松永先生の手はあたしの乳首を離さず、強く捻り上げる! 「ひぃぃ〜〜〜」 「脱ぐわね?」 「は、はいぃぃ〜〜」 乳首の責めに耐えきれなかったあたしは、松永先生の要求をあっさりと飲んでしまった。 「じゃ、そこに立って。こっちを向いてゆっくり脱いでいくのよ」 先生があたしから離れ、元の座っていた場所に戻って行った。 …あ、戻ってっちゃうんだ…… 背中のぬくもりが離れて行く事に、少し寂しさを感じる。 と同時に、乳首の刺激から開放され、大きく肩で息をする。 「はぁはぁはぁ、それじゃあ、脱ぎますね……」 言ってしまったものは仕方が無い。 あたしはその場に立ちあがると、先生の方を見ながらゆっくりとメイド服を脱ぎ始める… コルセット…エプロン…ネクタイ…ストッキング…そして、スカートと、着ていくのとは逆の順番で脱いで行く。 少し汗ばんだ肌が徐々に顕わになる。 ブラウスのボタンをひとつひとつ、ゆっくりとはずして行く…… 先生は、座椅子に座り机に片肘をついて、少しずつ見えてくるあたしの胸の谷間をじっと見ている。 ぱさり…… ボタンをすべてはずしたブラウスが肩を滑り、腕を抜けて、足元に音を立てて落ちる…… 下着姿で先生の前に立つ。あと二枚なのだが、恥ずかしくて、手が動かない。 「どうしたの、手が止まってるわよ?」 「で、でも…」 「男には自分から腰を振ったくせに、女のあたしには見せられないの?」 そう言うと先生はその場に立ちあがった。 ビクッ! 怒られる、反射的に身を竦ませ、そう思う。 言う事を聞かなかったあたしは先生を怒らせてしまったんだ。 あたしは立ったまま身を竦ませ、先生があたしを叱るのをビクビクして待つ。 「あらあら、こんなに怯えちゃって……」 近寄ってきた先生はあたしの首筋に触れてくる。触れられた瞬間、ビクッ、と身を震わせ、目を瞑る。 「大丈夫よ、嫌なこと全部忘れさせてあげるから」 そう言うと、先生はあたしのあごに指を当て顔を上を向けさせると、唇で唇を塞いできた…… くちゅ、くちゅ、ぴちゃ、ちゅる、れろ、ん、くちゅ…… 十秒…三十秒…一分……二分……三分…… 何分間そうしていただろうか? あたしは先生の腕の中で、互いに唇を吸いながら何度も何度も舌を絡ませあった。 唇の隙間から唾液がこぼれ、上を向いているあたしのあごを伝い、ブラに包まれた双乳を濡らしていく。 先生の唇からつばを飲まされ、舌が絡まるたびに、だんだんと体からこわばりが無くなり、唇が離れるころには、 全身脱力し、先生にしなだれかかっていた… 「ぷは…はぁ…はぁ…はぁぁ……」 離れていく舌と舌の間に糸が引き。少したるんだ後、しずくになって落ちていった…… 「はぁ……」 少し酸欠になったあたしは、ぼぅ、と先生の顔を見上げていた… 「ふふ、少しレイプの影響が出てたみたいね。でも、もう大丈夫よね。相原くんは強い子だもの」 そう言ってあたしの顔のあちこちに触れるようなキスをしてくる。 「はぁ…はぁ……はい」 息を整えて何とか返事をする。 レイプされた事で、しかも暴力を振るわれた事で、SEXの快楽に対して軽い反発が生まれてたみたい。 でも、松永先生のおかげで、そんな思いも氷解したようだ。 「相原くん、今は女の子の体なんだから、もっと女としての気持ちいい事を自然に受け入れなさい」 頬やまぶた、首筋などにキスをしながら、先生はそう言った。 「で、でも、あんな風にレイプされたら、やっぱり…」 再びあんな事をされてもあたし大丈夫なのかな? 「大丈夫よ、レイプなんてもともと男の欲望なんだから。体は感じても、心が屈さなければ、後はどうにかなるもんよ。 逆にこっちから相手の欲望全部吐き出させてやる、て思えばいいのよ」 メチャクチャな理屈だな〜、実体験としては、その後あたしが快楽におぼれたり、脅迫されたりして、ずるずると後 を引くものなんだけど…… 先生の腕の中で「大丈夫」といわれるたびに、本当にもう大丈夫なような気になってくる。今度あんな事があっても あたしは負けないんだから…… 「それにね、相原くん」 先生の手があたしの背中を動き、ブラのホックをはずしてしまう。 「今は、私と気持ちいい事をするのが先でしょ?」 「……はい」 あたしの肩からブラが、ストン、と落ちていった……


\.抱壊へ