次なる露出ー伊吹頼子ー そのご


「うぐぅうううああぁああ!?」
 まだ広げられて――『オンナ』になって間もなく――鈍痛の残る膣穴をメリメリとこじ開けて二人目の『オトコ』が頼子の身体を貫いた。
 わずかな外灯の明かりの下、オトコ達に支えられて力の入らない身体を預ける。閉じること許されず、見せ付けるようにオトコのモノをくわえ込んだ秘部を晒し、中腰のままオトコに跨って頼子は身体を上下に揺らす。
「すげぇなぁ……ぎちぎちに広がってるぜ?」
 正面から、7人のケダモノ達の視線が熱をもって結合部で感じた。
(見られて……るぅう……)
「あがぁあ!? あぅう! っはああぁあああ!!!」
「うわっ!? 今すげぇ締まった?」
 羞恥に身を捩るたびに身体が反応して体内の異物を刺激してしまう。自分の膣内で、やわらかな粘膜の蠢きが、硬く熱い肉棒にまとわりつき、塗れそぼる肉ヒダで舐めしゃぶる。
 自分の意思に反し貪欲に快楽を求めるオンナの本能に、頼子は戸惑いつつもこの異常な状況で麻痺しつつある理性に靄がかかりつつある。
「ほら? おクスリのじかんですよぉ?」
 茶化しつつ、オトコの一人が狂態あてられて興奮し、そそり立つ肉棒を頼子の――ぬらぬらと濡れ光る、肉付きの薄い可憐な――口元へ突き出すと、逆らうことなく頼子は唇を開き、その先端を咥えこんだ。
「んんっ……ちゅぶぅう……ずずうぅ……」
 先ほどオトコに言われたコトを身体が覚えていたのだろう。意識するコトもなく自然に、奥へと飲み込み下をくびれに這わせて裏筋をくすぐる。

 体内に感じる二本もの欲棒。全身を包み込むまるで遠慮のない欲情の眼差し。肌をなでる夜の肌寒い外気までにぞくぞくと甘い刺激を受けて――

 ――ああ、馬鹿になるぅうう。

 抵抗よりももっと気持ちよくなりたい。理性よりもさらに奥、本能がざわめき、満たされたいと頼子を駆り立てる。
 肉棒を奥にある濁液を吸い出そうとほっぺたを窄めて吸引する。苦しょっぱい味も気にならず、どこか美味しく思えて頼子は愛おしく口全体で包み込んだ。
(ああ、違う……美味しいんじゃなくて……『欲しい』んだ)
 ぬるりとした粘液を舌上で遊ばせ、『クセになる』味を撹拌し唾液に絡めて肉棒に塗りつける。
 強くなる鼻息を恥ずかしいと思う間もなく、唇の端から唾液を垂らして、熱に酔った瞳でオトコを見詰めた。
「んじゅぶううっつ!! あぶぅぅう!! はっ! ぁああちゅぅう!!」
 下から突き上げられる身体が弾み、膣内をぞりぞりと擦られて奥にある『行き止まり』へと衝撃が走った。
 絡みつく肉ヒダを振りほどき、体内を蹂躙するオトコの象徴はただがむしゃらに、先刻まで前人未到の処女地だった場所へと突き進む。踏破される感触が気持ちよく、痺れが末端まで何度も駆け抜けた。
 ぐじゅぐじゅと重く湿った音が外からではなく内側から響き、自分がどれ程『濡れてしまっているか』を嫌でもわからされる。痛みの残る膣内をごりごりと抉られて、ソレを上まわる気持ちよさ――快感――に頼子は塗り潰されていく。
 ナカを身体毎押されて喉奥まで肉棒を飲み込み、むせながらも舌を這わせ腰を揺らす。揺れる身体とは逆に弾む胸肉にオトコの指を食い込ませ、硬くとがった先端を摘ままれて揺さぶられる。
「ぐぅうういいぃいい!!」
 モノのように弄ばれる自分がどうしようもなく――その一部始終を名前も知らない人達に見られて――惨めで、大き目の――少々キツメの――瞳から涙がこぼれる。

 ――のに。

(きっ……ぃいいいいいい!!)
 苦しげな吐息共に心のナカで快楽の嘆息をつく。
 はしたなくもオトコに跨るような体勢のまま、身体を――快感を求めて積極的に――上下に動かし、自ら気持ちのいい場所に当たるよう腰を前後に捻る。
(ああぅうう!! なかっ! ごりってぇ!? ああっ!! そこっ! まえっ!! ごりごりぃ!?)
 張り出した亀頭のエラに、柔らかく敏感な粘膜を容赦なくこそがれ、そこから生まれる痛痒感に腰から首筋までぞわぞわとした感覚が走り抜けた。
「はぁぅう!! ぐぅう!! うぅうぶううぅう!! ばぁつ! はぁ……ちゅぶぅうう!!」
 下から突き上げられ肺の空気を押し出される。ぜぇぜぇと荒い呼吸を吐きながら、苦しさに吐き出してしまったオトコのモノにむしゃぶりつく。そうするコトで苦しさを紛らわせようと頼子は――逆に息苦しさにぼーっとなる意識――酸欠に顔を真っ赤にしながらも這わせる舌をとめない。
「あぅううう!! ぶぅうふぅ!! はぁ!! げほっ…けほ……」
「ぐぅうう!!」
「でるっっう!!」
 喉奥と膣奥に広がる熱い感触。小刻みにヒクつく頼子の腰に合わせて、口の膣と肉棒も痙攣し、どくどくと頼子のナカへとどろりとした粘液を注ぎ込む。
(んぶぅう……はぁ……ひゃわっ! かお……あついぃい……)
 顔に感じる熱い飛沫はオトコのモノなのだろう。重くべっとりとした感触と青臭いニオイに包まれ――自分の吐息にすらそのニオイが混じり――頼子は身体を震わせたまま、オトコ達に身体を預けた。
(どくどく……って……だされる瞬間、ナカで……大きくなったぁ……)

 あの瞬間、オトコのモノが頼子のナカで一際大きく――膨張? ――なったのがわかった。生命を主張するようどくんっ! どくんっ! と力強く脈動する剛棒が、頼子のお腹のナカで力強く震えて、その後にあの熱い液体を何度も、何度も奥へと――『打ち込む』と言ったほうがしっくりくる勢いの塊が――注がれた。
「はふぅううう……」
 オトコの精液のニオイに包まれ――安堵するよう――嘆息する頼子の一部始終を視線に晒されながら、ゆっくりと膣に入っていた肉棒が引き抜かれた。
「あふっ!? ぅううう……」
 どろり――と、狭い膣内からゆっくりと滴る濁液が、後ろの窄まりをくすぐり、太ももをぬらす感触に甘い声を漏らす。
「どうだい? 落ち着いたかい?」
 警官が頼子に――オトコ達に支えられ、中腰のまま隠すことのできない秘部に視線を送りながら――尋ねた。
「はぁ……はぁぁああ……はぁ……」
 呼吸が整わず、返事もできない……が――

 ――もう……充分……気もちよかったぁ……

 うっとりと惚けた貌をオトコ達に見せつけ、心の中でつぶやく。
 イくコトはできなかったが――頼子だって初めてでイけるとは思っていない――男性との性交は充分に味わった気がする――が、
「おやおや? まだ足りないんだね?」
 静寂な空間に荒い頼子の呼吸が響く中、オトコ達はまだ満足できていないらしい。それぞれが硬くなった男性器を取り出し、見せ付けるように自分たちでしごいている。
「………はぁ……うそぉ……」

 まだ終わらない――雰囲気がそう語っていた。


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