次なる露出ー伊吹頼子ー そのろく


「ねぇ? 君……気持ちいいの?」
 二度目の挿入と同じく、オトコの上に跨り上下に腰を揺らす頼子に、突き上げるオトコが尋ねた。
「んぅ……ちゅっ……ずず……んんぅ…はぁ……ちゅぷ」
 別のオトコのモノを口にしたまま、頼子はふるふると否定の意味を込めて首を振る。
「ほんとにぃ? ここはこんなにぐちょぐちょなのに?」

 ――違う。それは二度も出されたせい……

 耳鼻まで真っ赤に染めて頼子は「そんなことない――」と、硬く瞳を閉じて口のナカのモノに舌を這わしながら、自ら腰を弾ませると、オトコ達の言うとおりぐじゅぐちゅと濡れた粘着質な音が、夜空に抜けるように響き渡る。
(あああ……ヤらしい……音がぁ……)
 忘れようと、がむしゃらに吸い付き、腰を動かすたびに逆に音は強く、大きく頼子のナカで木霊した。
 ぶちゅうぅうう――と押し潰す音と共に自分の身体のナカに入ってくる圧倒的な存在感に奥を叩かれ、頼子の瞳の奥で何度も瞬く白色光。

 ――気持ちいい……

 それが頼子の偽りざらぬ本心――だが、素直にオトコ達に『気持ちいい』と認められるほど、彼女はまだ素直になれない。

 ――当然でしょう? 今の今まで処女だったんだから?

 ずくんっう!! と定期的なリズムで全身を襲う甘い快楽に蕩けながらも頼子は、必死に『気持ちよくない』フリを――全身を赤く火照らせ、惚けた瞳をオトコ達に向ける様はどう見てもバレバレなのだが――続ける。
「ふぅんっ……ここはこんなにも硬くなっているのに?」
 跳ねる頼子の身体に合わせて重量感たっぷりに弾む白い膨らみ。その頂で存在を主張する胸の先端がこりこりと、オトコの無骨な指に摘まれた。
「んんぅぐぅうう!!」
 圧搾される乳首から走るわずかな痛みと電撃のような感覚に、肉棒を頬張ったまま悶える頼子。
 交われば交わるほど、乱れれば乱れるほどに全身の感覚が敏感になっていき、元々敏感な胸の突起は乳輪ごと盛り上がり過敏なほどに刺激を生み出す。
「あんんぅ!? はぁ……はぶぅ……れる……れるるうぅううう!!」
 乳首を弄られながら柔乳全体を下から持ち上げるように揉まれて、下からの抽送に頼子は堪えきれぬ甘い声を漏らす。
(うんんぅ!! むねっ…さきっちょが……じんじん……おなかもぉお!!?)
 若く瑞々しい肢体に絡みつく無骨な手にいいように鳴かされ、身体のナカから湧き出すぞくぞくとした感覚を噛み締める頼子。「うぶぅう!!」と、口のナカにまで突き入れられた肉棒を必死に舐めしゃぶり、ぎこちなくではあるが自分で腰を揺らして快感を貪る。
「ほら? こっちも頼むぜ?」
 両脇に控えていたオトコ二人が、滾った自分のモノに頼子の手を被せて自分たちでしごきだす。
「うはぁ。きれいな手してんなぁ?」
 白く細い頼子の指が、オトコを象徴するグロテスクな肉色の剛直に添えられ、その先端から溢れる粘液を全体に塗り広げていく。

 ――うわぁ!? あつい!!

 指先に伝わる感触は――口とも膣とも違って――人のモノとは思えぬ熱さと、どくんっ! と伝わってくる脈動、そして鉄芯でも入っているような硬さ。
(――すごい……)
 改めて――何故か――感動してしまう頼子。その形を確かめるようオトコ達の添えられた手に合わせて先端から根元まで何度も、何度も往復させる。
(手ぇ……ぐちょぐちょってぇ……)
 自分の手が奏でる濡れた――とてもヤらしい――音は口内から、踊る腰に合わせて鳴る音と同様で、上下左右から――内と外から――響く淫音にますます気持ちを昂ぶらせて頼子はオトコ達と絡み合う。
「んぶぅうう!! はっ! ……あんぅ!! はぁあ!! つぶぅうう!! ちゅ……ちゅずずうううぅ!! はぁ! ぁあああ!? んぅううう!!」
 四人がかりで嬲られる自分の姿を思い浮かべ、その異様さと惨めさに寒気にも似た感覚が頼子の身体を震わす。
(んんぅうう!! ぐぅう!! すごっ! ぃいいい!!!)

 ――こんな……街中で………オトコの人に襲われて……

 どうしようもなく惨めなハズなのに――
 喜んではいけないハズなのに――

 身体を走る震えは、明らかに快感を源流として全身を甘く痺れさせる。頭の中にまるでピンク色の靄がかかったように、難しいコトは考えられずただ与えられる感覚を受け入れ――もっと強くと渇望する。
「じゅるるるるぅうう!! はっ!! んぶぅうああ!! はぁ!! あん……むぅううう!!!」
 奥を突かれるリズムに合わせ、口を犯す肉棒を自ら喉奥へと導き締め付ける。いつの間にか両手に添えられていたオトコ達の手は離れ、さらさらと短めに遊ばせた頼子の髪や頬を撫でていた。
「んくぅうんんっ」
 頬や髪に流れるオトコ達の指は性感帯に比べて『びりびり』と気持ちよくはないが、じんわりと――おもわず安堵の声を上げてしまうホド――暖かな感覚を頼子に与えてくれる。

 ――あたたかい。

 全身を苛む快電流のナカにホッとできる感覚が混じり、ますます頼子を混濁させていく。解放された両手は、その剛棒を包み込んだままぐじゅぐじゅと飛沫に塗れ、その形に合わせて上下に動く。
「はぅううんんっ! っはぁあ!! はぁああ!! あ……ぱくんっ! じゅぅ!! ずずずずぅう!!!」
 頼子の吐息と、それを囲むオトコ達の呼吸が混じり合い、同一なリズムとなって重なっていく。

 ――やばい!! イきそうっ!?

 お腹の奥がじんじんと疼き出し、鼻の頭が熱い。
 ナカを容赦なく抉る肉棒に小刻みに震えだす膣肉が絡み、みちみちと締め付け出す。
「ふぐぅうういいいぃいい!!!」
 圧迫感を増したお腹の奥にどんどんと熱が溜まり、余裕のなくなった頼子はすがるように口内の、両手の肉棒への愛撫を強め――まるで全員で同時にイきたいと望むよう――押し返してくる肉の弾力に、強めに指先を絡めて、脈動するモノを舌先で嬲る。
「うぶぅう!? んんっ! ばぁああはっ!! ぁああああ!!」
 オトコ達の四者四様の呻きと共に――

 両頬に――
 口内に――
 びくびくと蠢く膣内に――

 熱めのお湯のよう――びしゃっ!! と肉を打つ飛沫を感じて。

 ――ああっ……イくぅううう!!!

 全身に駆け抜ける絶頂の衝動に身を震わし、その熱さを感じながら頼子は頭が真っ白になるホドに強烈な快感に打たれて何度も、何度も小刻みな痙攣を繰り返す。
 むわぁ――とするホドの熱気に顔を覆われ、口内にどろりとした感触が溢れていく。絶頂にむせび泣く膣内は、脈動する肉棒を包み込み一滴も逃すまいとゆるやかに蠢きながら射精を促していく。
(ぐぅうううううっ!? っはあぁぁああああああああ!? ぁああああああああああ!!)
 ごくり――と濁液を流し込まれる喉奥から声にならぬ絶叫を搾り出し、頼子は絶頂の快楽にただ打ち震えた。
(ああ……イっちゃたぁ……)
 レイプ同然に処女を奪われ、挙句の果てに――もう痛みすら感じないが――射精されて絶頂させられたコトに、呆然となりながらも、頼子はゆるやかに――肉棒が、喉に、頬に感じるオトコ達の絶頂の脈動を受けるたびに――何度も絶頂してしまう。
「うはぁ……すげぇ締め付け……」
「可愛いなぁ? ゴクゴク飲んでくれてるよ」
「えろっ!? 可愛いカオがザーメンだらけだ」
 嬉しそうなオトコ達の声に頼子は――屈辱と、あまりに強すぎる快感に――眉をひそめながらも抗うことはせず、オトコ達の絶頂を受け続けた。
(あつぅい……すごっ……まだでてるぅ……)
 顔に感じる熱さも、口内に広がる苦しょっぱさも、身体の奥底に溜まっていく重さも――

 その全てが気持ちいい――

「んんっ……んふぅ――」
 蕩けた貌で笑顔を浮かべ、

 肉棒を扱き出す手も――
 じゅぅうう――と、オトコの尿道から残り全ても吸い出す口の吸い付きも――
 うねうねと蠢き、肉棒に絡み刺激を送り続け膣内も――

 快楽を貪り与え求め続けて、頼子はびくびくと汗に濡れ光る肢体を震わせ続けた――


そのななへ