第5話「謝罪宣言を繰り返すせいで」


 背筋を伸ばして直立し、恥部だけを手で隠した”ヴィーナスの誕生”の 姿に近い唯花が謝罪の言葉を述べる。 「クラス学級委員の相川 唯花です。今日は大汗をかきましたが裸になる ことは出来なくて大変申し訳ありませんでした」  恥部を隠しながら、唯花は頭だけではなく、腰から体をしっかりと前方 に曲げて5秒間お辞儀した。  もちろん、3回目の謝罪宣言なのでここまでしっかりとしたものになっ ただけの話だ。(男子たちは初回だと思っている) 「今日はせっかく、杉田君と茂木君が脱ぐタイミングをくれたのに、私、 相川唯花は裸になれませんでした」  この台詞を聞いた杉田と茂木が大喜びし、「じゃあ、あの時斎藤がジャ マしなかったらどうすんだよ」と映像にツッコミを入れた。  と同時に映像の方でも澪が同じ質問をしてきたので、唯花は顔を赤らめ て、「きっと最後まで脱いで裸になりました」と男子たちが喜ぶ回答を返 した。 (ぁぁ..私すごいことを言ってる..でも時間がないから..早く言い 切らないと..) 「えっと、それじゃ最後に補足をして、みんなに宣言いたします。あ、明 日こそは..汗をかいたら、必ず、その場で..全て脱いで..裸になり ます!もちろん、脱ぐことが出来なかったら私、相川 唯花はまた謝罪宣 言をいたします!!」  この直後で映像が終わるが、男子たちの雄たけびが教室中に響いた。 「おおおおおおおおおおっ!」「相川さんの素っ裸宣言だあああああ!」 「俺、明日からどんなことがあっても学校いくぞおおお」「俺も行くぞ」  が、この大盛況に敬子が水をさすような発言をしてきた。 「・・・悪いけど、きっと唯花は脱がないわよ。そうね、100%脱がない と断言してもいいわよ」「えっ?」「おいおい」「どういうこと」 「はぁぁ〜。例え大汗をかいたとしても、あの唯花が裸になるわけないわ! だから、悪いけど男子たちは唯花が脱がなくてもいつも通りにして欲しい の」 「えええええ〜?」「何だよ。それ..」「本当に脱がないのか..」 「うん、脱がないと思う」  とあっさり男子たちの期待をぶち壊した敬子だが、翌日の猛暑で唯花は 汗をかいても脱ぐことはなかった。  ただ、普段全く汗をかかない唯花が大汗をかき続けており、唯花自身も 焦っている様子だった。 (何でこんなに汗をかいているんだろ..でも教室で脱ぐなんて出来ない! 大体、あれはジョークよね?みんな、真に受けてないよね?どちらにして も、私には脱ぐなんて出来ないから!)  そう、決して唯花が宣言とおりにすることはなく、暑い日も毎日続かな いので、男子たちは猛暑日がくるのを待つしかない。  しかも男女別の授業も毎日ないし、土日祝日もあるので、唯花が自分か ら全裸になる可能性は限りなく低かった。  ようやく念願の猛暑日が来ても唯花は大汗をかくだけで脱ぐ素振りなど 見せなかった。  ただ男女別の自習で女子たちが脱いでも文句を言わなくなり、下着姿ま でなら自発的に脱ぐようになる。  そして毎回、裸の女子たちに脱がしっこをされるのも定番となった。 「唯花、そろそろ授業が終わるから、いつものよろしくね」 「わ、わかったわ..」  ジョークとは言え、毎回宣言破りをしている罪悪感からか、いつの間に か唯花の裸宣言が当たり前となった。  すでに条件反射のごとく、女子たちが制服を着始めると唯花だけが脱ぎ 始める。まあニプレスと前張りは付けており、手隠しでする宣言も最初の 頃から全然変わってない。  が、宣言の内容は宣言を破ったことを反省するように言っていた。 「クラス学級委員の相川 唯花です。今日も大汗をかきましたが裸になる ことは出来なくて大変申し訳ありませんでした。つ、次こそは..必ず、 その場で..全て脱いで..裸になります!!」  この宣言映像だけは毎回、男子たちに<相川 唯花の次こそは裸になり ます>でこっそり配信され、夜のおかずにされていた。  ただ、細かく観察しても恥部が一切見えないことに疑問に抱いた一部の 男子がニプレスと前張りをしていることを発見したらしい。 「ちくしょぉぉ〜。よく見たら肝心なとこ、隠してるぜ!」 「まあ、俺はこれでも十分だがな。生尻は本当に見えてるし」 「てめーは尻フェチだからいいが、いつまでもこれじゃ頭くるなっ」  少しずつ男子たちの不満がつのってくる。けれど、その不満が、とある 日を境に吹っ飛んでしまった。  その日も連日に続く猛暑であり、クラスの男子たちは何度もチラチラと 唯花の様子を伺っていた。  今まではどんなに暑くても汗1つかかないことで有名な唯花がダラダラ と大汗をかいている。  唯花本人も必死に汗を抑えようと努力するが、一向に止まる様子はなか った。  と同時に男子たちの脳裏には唯花の宣言映像がリピートされ、興奮が止 まらなくなる。 <クラス学級委員の相川 唯花です。明日こそ..大汗をかきましたら.. か、必ず..その場で..全て脱いで..裸になります!!>  そして、教師までもが「相川、そんなに汗かいてるなら脱いでもいいん だぞ〜」と服装を楽にしろという意味で言っているが、何か「いい加減、 宣言通り裸になれ」と言ってる感じにも捉えられる。  もしかしたら教師も敬子の軍門に下っているんじゃないかと思うと男子 たちの視線がますます唯花に集中する。  今日こそは本当に宣言通りに、あの汗だらけの服を!下着を脱ぎ捨てる かもと男子たちが鼻息を荒くなってきた。  ぼそぼそ「いよいよ脱ぐんじゃねーか?モジモジしてるしさ〜」  ぼそぼそ「ついに相川さんのストリップが実現されるのかぁぁ!!」  ぼそぼそ「けど、また昨日みたいに何もしないんじゃ..」  ぼそぼそ「いや!今度こそ脱ぐっ!脱げぬげぬげぇぇぇ〜」  唯花の一挙一動に男子たちがドキドキする。教師に指名され黒板へ向か う際には男子たちの視線が唯花の汗だらけの全身に突き刺さる。 (やだぁ..あ、汗が止まらない..ぁぁ..きっと今が宣言を実行する 一番絶好の機会なのね..)  問題を解いた唯花が皆の方へ振り返ると、途端に雑談が消え教室が静寂 となった。唯花に何かを言わせようという雰囲気が漂っている。 「ぁ..ぁ...ぁぁ..」 (・・・い、言えない..汗をかいてるけど..言えるわけないじゃない!) <男子1>(言っちゃえ!ほらっ、相川さん宣言しちゃぇぇ!) <女子1>(うふふっ、ついに相川さんカミングアウトしちゃう?) 「ぉ..ぉ..ぉぉ..」 (言葉が..言葉が出せない..いや、言っちゃ駄目なのよぉぉ!) <男子2>(脱ぐかぁぁ!脱ぐのかぁぁ!いけいけぇぇぇ!) <女子2>(ほら♪大汗かいてるんだから、約束守らないとねぇ〜) 「ぁぁ..ぅぅ..」 (無理、無理っ、無理ったらぁぁぁぁぁ〜)  顔を真っ赤にして口をパクパクするだけで声が出ない唯花。それを見た 教師が「相川ぁ〜。汗が凄いぞ。脱いだほうがいいんじゃないか?」とま た誤解を生みそうな言葉を投げかけた。 「だ、だ、大丈夫です..大丈夫ですからっ」 (やっぱ今日も駄目っ!脱ぐなんて出来ないわっ!)  問題を解き終えた唯花が慌てて席へ戻る。汗はさっきよりもひどくブラ がくっきりと透けて見えていた。  男子たちが今日も宣言通りにならなかったことに残念に感じながらも、 ウブな唯花の反応に誰もが勃起していた。  と同時に、ますます唯花が自分から脱ぐ日が一層と待ち遠しくなってい く男子たちだった。 (ぁぁ..今日も..どうして..こんなに汗をかいちゃうの..あんな 宣言を守る必要は全くないんだけど..けど宣言を守らないから汗が.. 止まらないの?いやいや、だからって脱ぐなんて絶対無理ぃぃぃぃ〜)  今日も宣言を守れなかったことに自責の念に駆られる唯花。  だからと言って本当に脱ぐことも出来ずに今はただ汗をかき続けるしか なかった。  それよりも、この暑さでエアコンが無いのはやはり無理があることを知 った。 (昨日も1年生が3人、熱中症で救急搬送されたし..節電よりも大事なこ とがあるんじゃないかしら..けど、校長や教頭に言わせると身体の鍛え 方が足りないとか精神が弱いとかで相手にもしてくれない..やっぱ、私 が実力行使で..は、は、裸に..いやぁぁ..そんなの出来ないっ!) 「シャツがびしょびしょだわ..やだぁ..汗でブラ自体、透けてる..」  大汗をかいてるせいで唯花のフルカップブラに乳首が少し透けて見える。  夏用のブラで生地が薄いせいでブラウスごしに恥ずかしいピンクのポッ チが浮かんでいた。 (だ、大丈夫よね..見えてないよね..みんなも汗で結構、透けている から..目立たないよね..でも、こんなに汗をかくなんて..だからっ て..ぬ、脱げるわけがないわ..)   「・・・せめて..ボタンを少しだけ外したい..扇いで風を送りたい」  他の女子たちは暑さに負けてブラウスを大きく開いて風を送ったり、ス カートをパタパタしているが、唯花だけは何もしないで汗をかき続けてい た。 (そろそろ..自習時間だわ..また彼女たちは..素っ裸になるつもり なのね..どうしてみんな..あっさり服を脱げるのかしら..)  そう、男女別の自習時間になると定番のように女子たちが一斉に服や下 着を脱いで全裸となって涼みはじめる。  唯花はそんな破廉恥な行為に何の文句も言わずとりあえず下着姿までな る。相変わらず1人だけ裸でない唯花だが、窓の開いてる教室で自分から 下着姿になるのはかなりの進展だろう。  あとは3分ほど、女子たちの脱がしっこに付き合わされ、それが終わる と下着姿のままで最後まで自分の机で真面目に自習をするだけだ。  ちなみに脱がしっこも当初のような過激さが無くなり、どちらかという と唯花に大量の汗をかかせるためにしている感じだ。 「はぁ..はぁ..暑い..暑いぃぃ..」 (ぁぁ..何でみんなはあんなに解放的になれるの?おっぱいも..あそ こも..丸見えじゃない..) 「し、下着が汗でべとべとだわ..ぁぁ..せめて、あの扇風機で..」  教壇の横にある暑さ対策で設置した大型扇風機の近くに、裸の女子たち が入れ替わり談笑しながら涼んでいた。  さすがに下着姿のままで、あの扇風機の近くにいくことは出来ず、唯花 だけ下着をどんどん汗で湿らしながら我慢し続けるしかない。  だけど、唯花が唯一扇風機を独占できる時間があった。それが恒例にな った裸宣言であり、その時だけ唯花は扇風機の風を受けることが出来、汗 だらけの全身を洗い流している快感を味わえる。 (あぁぁ..気持ちいいぃ..すごく涼しくて気持ちいいぃ..こんな宣 言、毎日するのは変だけど..今までみんなずっと裸だったんだし..)  そう、自習中はずっと唯花の目の前に多くの女子の裸が映っており、長 い間裸になってる女子たちに比べれば、宣言の数分程度なら裸になっても 仕方ないと思っていた、  それに全裸といっても、今はまだ自分は手隠しでニップレスと前張りで 恥部を隠しているんだから全然マシだろう。 (・・・みんな..本当に私がニプレスと前張りをつけているこに気づいて ないのかしら?これって、やっぱみんなを騙しているのよね..)  唯花が女子たちを騙していることに自問自答する。 (学級委員の私が..いつまでもこんなことして..いいのかしら..)  日を追うことに罪悪感に苛まれていく唯花。  これが見つかったときにどう謝罪すればいいのだろうか.. 「恥ずかしかったから..」って素直に言っても許してはくれないだろう。  いや、今ならまだ間に合うのかも知れない。自分から告白すれば許して くれるのかも..そう思った唯花が自分からニップレスと前張りをこっそ り付けるのをカミングアウトした。 「みんな..ごめんなさい..私、今までみんなに黙ってニプレスと前張 りをつけていました」(ぁぁ..このあとで..みんなに責められるわ..) 「そうだったんだ。まあ、でも相川さんの気持ちも分かるわぁ〜。ねえ?」 「そうね、私も黙ってつけちゃうかも〜。気にしなくていいわよ」 「えっ?あ、ありがと..みんな」(何で責めないの?これって許されな いことなのに..) 「相川さん、そんなに深く謝らなくていいわよ。私たち、別に文句を言う つもりもないから。そうでしょ、みんな」「うん」「私も文句はないわ」 「あ、ありがとう..みんな..」  快く謝罪を温かく受け入れたことに感謝する唯花だった。が、これで唯 花への辱めがより増していくことを本人も知るはずはない。 「そうだ、相川さん。ニプレスと前張りは剥がさなくてもいいから、今日 は今のカミングアウトも加えた謝罪をやって欲しいかも」 「そ、それぐらいなら..や、やります、いえ、やらせていただきます」  放課後の2年3組、猛暑日では恒例となった唯花の謝罪映像を見に、斎藤 拓哉だけを除いた男子たちが集まってきた。  いつものようにプロジェクターで自習の映像が流れ始めるが、今日はや けに長く制服姿の女子たちの談笑ばかり映っていた。  唯花のお宝映像が出てこないことに男子たちから文句が出始めた。 「おい!そろそろ相川さんの手隠し謝罪出してくれよぉ〜」 「どーせ、ニプレスと前張りでガードしてるけど、俺たちはそれでもいい んだよ!」 「もうバレバレなんだし〜、よく見るとニプレス確認できるしな」 「それにしても何か変じゃね。さっきから教室にラジオ体操が流れてるん だ?」「誰か体操でもしてんのか?」男子たちが違和感に気づいたタイミ ングでカメラアングルが変わる。 「うおっ!!これって、嘘だろぉぉぉ〜!マジかよぉぉぉっ〜!」  男子たちが一斉に唾をごくりと飲み込む。教壇や黒板が全部映り込む遠 くからの映像となり、その中心でラジオ体操の音に合わせて体操をしてい る唯花の全身が映った。 「え?素っ裸でしてるのか?」「いや、よく見ろ。ニプレスと前張りをし てるぞ」「そういう問題じゃねーよ!!」  確かに恥部は見えてはいないが、今回は一切手で隠していなかった。  残念なことにラジオ体操はここで終わり、唯花の横姿を足元から舐める ように上の方へ映していく。 「!!!うおおおおおっ!横乳全開だああああ!」 「前張りって毛と割れ目しか隠してねーぞ!」  そう、ニプレスと前張りを堂々と晒した映像が映る。 「おいおい、ニプレスも前張りも肌色かよ..ニプレスの大きさって..」 「これ完全に乳輪ギリギリじゃね?しかも乳首の形出てねーか」  男子の予想通り、肌色のニプレスは透けはしないが薄いテープみたいな もので乳首の形はほどんど分かるものだった。  前張りも恥毛と割れ目をギリギリ隠すものなので、遠くから見ると割れ 目が無いパイパン恥丘になってしまう。  そんな裸同然の唯花のカミングアウトが始まる。 「クラス学級委員の相川 唯花です。今まで私はみんなに黙ってニプレス と前張りをつけていました。今後は付けないで謝罪できるように努力しま す..も、もちろん、汗をかいたら、必ず、その場で..全て脱いで.. 裸になります!それに脱ぐことが出来なかったら私、相川 唯花はまた謝 罪宣言をいたします!!」  この直後で映像が終わると、今回も男子たちの雄たけびが教室中に響く。 「うおおおおっ!」「相川さんの前張り剥がし宣言きたあああ!」 「どっちを先に剥がすんだろう」「いや、全部剥がすんだろ!」  男子たちが熱い議論を交わす中、敬子が水をさすような発言をしてきた。 「・・・悪いけど、しばらく唯花はニプレスも前張りも剥がさないわよ。そ うね、100%剥がさないと断言してもいいわ」「えっ?」「おいおい」 「また!そのパタンかよおおお」 「はぁぁ〜。あっさりニプレスや前張りを剥がせる唯花だと思うの?だか ら、悪いけど男子たちは引き続き、いつも通りにして欲しいの」 「マジかよおおおおーーーぐすん」「って汗かいても脱がない?」 「うん、脱がないね!」はっきり。  と今回も男子たちの期待をぶち壊した敬子の予想通り、翌日の猛暑で唯 花は汗をかいても脱ぐことはなかった。  ただ男女別の自習では、ついに下着もニプレスと前張りを付けてから自 発的に脱ぐようになった。  そして、唯花の周りに集まった裸の女子たちに弄られていく。特に前張 りは恥丘の前を隠すだけなので、丸出しのおま●こは弄り放題だ。 「うわあ!相川さんてば、どんどん濡れやすくなってない」 「ぁぁっ、そんなことない..」 「もう高校2年なのにオナニーしないなんて身体に毒だよぉ」 「そ、そんなことない……はぅっ!」 「でもほら見てよ〜、私の指がマン汁でぐちょぐちょだよ」 「言わないで……。恥ずかしいぃ……」  唯花は羞恥に震えながら身を捩らせるだけで、女子たちがやめるのを待 つだけだった。 「……ユイ…唯花!もう時間だよ!」「え?」  口をポカンと開けて意識を半分失っていた唯花が敬子に起こされた。  どうやら軽くイってしまったようであり、周りを見ると女子たちは制服 を着始めていた。 「ほら、時間ないから!これ新しいニプレスと前張りね。そろそろ授業が 終わるから、いつものよろしくね」 「う、うん」  よく見るとニプレスと前張りはほとんど剥がれており、新しいのに交換 しなければ恥部が丸見えだった。  交換を終えた唯花がフラフラと教壇の方へ歩いて行くのを何人かの女子 がクスクスと笑ながら小声で話していた。  ぼそぼそ(ぷぷっ、今さらニプレスと前張りしても意味なくね)  ぼそぼそ(そうね。さっきまで、おま●こ丸出しにされてたし)  ぼそぼそ(これ見せたら失神するかも。おま●こ謝罪宣言(笑))  女子たちはスマホで撮った唯花のおま●こ謝罪映像を見て笑いが止まら なかった。


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