第45話「晒される悪夢が現実に」


「はぁはぁ..私ったら何て夢を..」  翌日の月曜日、結愛子は全身汗だくになりながら目を覚ました。  どうやら悪夢を見たらしく、身体の火照りが未だに収まらない。  何故なら、結愛子は大勢の男によって裸に剥かれ、館内を引きずり回さ れる夢を見たからだ。  それは、これから出かける中世ヨーロッパの歴史展を拝観している際、 男たちに囲まれ、難癖をつけられた挙句に服を脱がされる。  そして、しばらく裸のままで館内を連れまわされて、最後に中庭に設置 した水車に括り付けられたのであった。  いろいろとおかしな点があるが、恥ずかしい夢を見たことには間違いな い。 「…馬鹿げてるわ..何かだんだんと気持ち悪くなってきたわ」  あまりにも変な夢を見たせいか、はげしい嘔吐感に襲われて朝から洗面 所に駆け込む羽目となった。 「うえっ..げぇぇ..」  吐き終えたあと、咳込みながらも深呼吸して気持ちを落ち着かせる。 「はぁはぁ..あんな夢見るなんて最悪だわ..」  蛇口を開けっ放しにして頭から水をかぶって、しばらく頭を冷やすこと にした結愛子。 (水車って..それは中世ヨーロッパじゃなくて日本でしょ..)  ようやく冷静な判断が出来るようになってきたので、朝の散歩に出かけ た。散歩を終えてアパートに戻ると管理人が掃き掃除をしていたので、し ばらく談笑。  管理人が心優しい人で、いつも親身になって話を聞いてくれるせいか、 今朝見た悪夢のことをつい話してしまうと、「そんなに心配なら夢と違う ことをすればいいよ」とアドバイスをしてくれた。 (何か、ホッとしたわ。そうよね〜、あんな夢が現実になるわけないわ)  けど、一応念のために夢とは違う行動を起こした方がいいと結愛子は強 く思った。 「…確か、あまりにも地味な服を着ていたのが不味かったのよね..あれ が逆に目立ってしまったのよね..」  本来は夢と同じ地味な服装で歴史展に行くつもりだったが、不吉なイメ ージを払拭できない以上、少し派手な服装で行くしかない。 「…これぐらいなら平気よね..」  クローゼットからクリーム色のチューブトップワンピースを取り出して きた結愛子。 「ブラは肩紐も無いものじゃないと..」  バストを強調するようにフィットしているせいか、結愛子のDカップの 胸は普段以上に揺れており、丈も短いので美脚が丸出しと言ったところだ ろう。まあ、露出度が少し高いといっても普通に街中を歩けるファッショ ンである。 「やっぱ..もうちょっと地味な方が..生肩を出すなんて、恥ずかしい」  鏡台で自分の姿を確認した結愛子は派手な姿に戸惑いはじめ、地味な服 へ着替えなおそうと考えた。  が、地味な服がどうも良く見えない。だんだんと今着ている服の方が良 く感じてきた。 「べ・別に..肩ぐらい出しても変じゃないし..胸だってちゃんと隠れ てるし..いや、もう少しぐらい下げても..」  結愛子は何故かチューブトップワンピースを下げてきた。かろうじてス トラップレスブラが隠れるほどであり、何かのハプニングでずり下がった ら確実におっぱいがポロリするだろう。  そんな危険があるにも関わらず、結愛子はトートバックを持って歴史展 へ向かった。 「えっと、あのバスに乗ればいいのね..確か、1時間かかるのよね」  最寄りの駅に着いた結愛子は歴史展行きのバスに乗った。GWのせいだ ろうか、バスは満員でおしくらまんじゅうの様になっていた。 (すごく混んでる..ああ、それも私の周り、全員男の人だわ)  そう、結愛子の周りは不幸なことに男性ばかりで、さらに途中の停留所 で人が降りずに乗り込んでくる。結愛子は手足が動かせないほど身体を押 しつぶされてしまった。 (!ちょっとぉぉ〜、これ以上、乗ってこないでぇー)  もちろん、密着度が増しても変なことをしてくる者など居ないが、恐れ ていたハプニングがやってきた。  人ごみで身体が密着していることからワンピースが引っ張られていくの だ。しかも身動きが取れないので、どうすることも出来ない。故意的にし てるわけじゃないので悲鳴をあげるわけにもいかない。 (あぁ..どんどん、ずり下がってる..誰かに気づかれる前に何とかし なくちゃ..)  胸が完全に飛び出す前に何とかしなきゃと思う結愛子をあざ笑うかのよ うに更に恥辱の罠が降りかかってきた。  何と急ブレーキがかかって乗客全員が進行方向によろけ、誰かが結愛子 のワンピースを掴んできたのだ。  同時に結愛子の姿がすごいことになった。2つのおっぱいがボンッと飛 び出してきた。それも、身動きが取れないので一切隠すことが出来ない。  ただ周りの乗客は何も気づいてないらしく、結愛子1人だけが顔を真っ 赤に染めて動揺しているだけだ。 (は・早く何とかしないと..大騒ぎになっちゃう)  もし、おっぱい丸出しの姿がばれたら車内は大騒ぎになるはずだ。そう なる前に手を動かしたいのだが.. (…何かおかしい..手だけががっしりと押さえられてるような..)  何故か、両手だけが動かせない状況に疑心暗鬼になる。まさか胸が出て ることを知ってて隠せないようにされてるとか..  キキーー!また急ブレーキがかかり、結愛子のワンピースが引っ張られ たが、ずり下ろされたわけじゃない。  今度はずり上げられ、ワンピースが結愛子の胸下まで戻ってきたのだ。  ただ、おっぱいは依然として晒されたままだった。 (こ・これじゃ意味がないわっ..それに今度はショーツが..)  驚くことに今度はショーツの方が丸出しにされた。しかも背を向けて結 愛子に密着している2人の男性の革鞄がとんでもない位置に配置した。  偶然というには、あまりにも不自然な..それぞれの革鞄の横の金具が 結愛子のショーツの両端を摘まもうとしているのだ。 (!どういうこと?2人ともこっちを見てないし、鞄を持つ手も変な動き してないし..でも、このままじゃショーツに引っかかっちゃう!)  そう、結愛子の言うとおり、2つの革鞄はバスの揺れに合わせて動いて いるようであり、たまたま横の金具がショーツの両端付近で揺れている。  第一、ショーツを下そうと意図があるなら、こんな面倒な方法じゃなく 直接掴んで下せばいいだろう。そう考えると、これは偶然の罠とも言える。 (…わざとじゃないんなら..声も出せないし..とりあえずよけなきゃ)  結愛子は腰を振りながら、2つの革鞄の金具から逃れようとした。  あまりにも不格好な姿だが仕方ない。最悪の展開に陥るよりはマシだか らだ。  けれど、満員バスで動かせる範囲など限られており、健闘むなしくショ ーツの左端に金具が引っかかり、それから1分も経たない内に右端も引っか かってしまった。 (そ・そんな..両方ともしっかりと引っかかったなんて..でも..鞄 が下に行かなければ..大丈夫..)  結愛子はこれが偶然の出来事と信じ、鞄が下がらないことを祈った。  が、気分はゲームに敗北し、罰ゲームを待ってる感じになる。まるで、 この様子をどこかで中継されてる空気が漂う。  そうだとすれば、今頃は画面を覆い尽くすほどの大量のコメントが書か れてるのだろう。  そして、投稿者が大量のコメントに応えるかのように罰ゲーム執行の合 図を送ると、2つの革鞄は下へ向かっていった。  歓喜のコメントが溢れる中で結愛子のショーツはスルスルと下ろされる。  同時に画面いっぱいに一本の縦すじの部分がくっきり見える結愛子のお ま●こが現れる。毛は生えているが、割れ目の上側にわずかに生えてる程 度なのでマンスジラインはつるんつるんなのだ。  さらに両足が少し外側に引っ張られ、股まで開かれてしまった。 (ああぁぁ..股が開いちゃう..何でこうなっちゃうのよぉぉ〜)  不運なハプニングに対して、心の中で悲鳴をあげる結愛子。  でも、こんな卑猥なことが偶然の重なりで説明つくのだろうか?  先ほどのような誰かが裏で操作している方が、よっぽど納得出来る。  未だに手足が動かせない、おっぱいやおま●こが都合よく晒される、気 付くと結愛子の正面だけ大きな隙間が出来てバスの外から痴態が見えてい る。実に見事なまでの罰ゲームの仕上がりといったところだ。  中継されていたら、投稿者を褒め称える弾幕が出来てるはずだろう。


この後、どんな展開かいいかを模索中だったりする..
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