第36話「寸止め生殺し」


(あぁっ、エステはもう終わったの?それとも休憩なの..)  激しい快感で意識が朦朧とし、周りの状況が把握できない結愛子。  ただ、身体の方はまだ快感を求めており、おま●こがパクパクと開閉し、 愛液が絶えず溢れてる。さらに立派に勃起しているクリトリスと乳首が淫 らにヒクヒクしていた。 (いやぁ..乳首とお豆が大きくなってる..けど隠せない..まだ身体 が快感を求めてるの..)  そう、結愛子は正直にエステの続きをして欲しかった。だから、もう恥 部を隠す気もない。それに全身エステなんだから、身体を弄られるのは当 然なんだと割り切ってきた。 (ああっ..まさか、こんなに気持ちよくなるなんて..おっぱいやあそ こをいっぱい弄られたのに..)  明らかにエステの範疇ではないかと思う行為を何回かされたのは分かっ ていた。乳首を執拗に弄ったり、おま●こに指を挿れるなんて、エステで やる内容じゃないはずだ。が、それ以上に身体が気持ちよかったから、心 地良かったから、受け入れてしまった。  おそらく、これは全身エステではなく、性感マッサージに近いことをさ れているのかも知れない。  そう考えると、のん気に快楽を貪る場合ではない結愛子だった。 (・・・このままじゃ不味いわ..何とか理性を奮い立たせて起きなくちゃ..)  まずは視界を..それに聴力を..ボーとする頭をはっきりさせようと するがなかなか出来ない。いや、ただ理性だけが見えなくて聞こえないの かも知れない。  本能の自分が今の状況を知ってて、わざと理性の自分に情報を伝えてな いのかも..  そう、近くで美亜子と男性エステティシャンが話していることが聞こえ ないなんて有り得ないはずだ。  おそらく、全身エステの延長話を聞いた本能の結愛子が、理性の結愛子 に声が届かないようにしている感じだろう。  美亜子もその事に気づいてるような感じで男性エステティシャンの加藤 と会話していた。 「にゃはは〜、やっぱ結愛子ちんは延長を心待ちしてそうね〜。いつもだ ったら、こんなことを耳にした途端に顔が真っ青になるからね〜」 「なるほど..理性がなかなか戻らないってとこですかね」 「そんな感じでしょぉ〜。もう徹底的に全身を弄って構わないからぁ〜」 「!ありがとうございます。あのお嬢様、見かけによらず相当な性感帯の 持ち主なんで、男性エステティシャンとして実に興味深くて..」 「って言うか、性感マッサージ師としての腕が鳴るんでしょ?ここの男性 エステティシャンたちって、そっちの方もやってるし..」 「いやぁ〜、美亜子様には全てお見通しってことですね。それなら、もう 1つ我がままを..」 「それもいいわよ〜。そんなの言わなくても分かるわよ〜。若い連中にも 教えたいんでしょ?別に大勢でやってもいいわよ〜。ただし!暴走はしち ゃ駄目よぉ〜。あとイかすのも駄目よぉ〜。性感マッサージじゃないんだ からぁ〜」 「その辺は重々承知してます。寸止め生殺しも僕たちの十八番なので」 「にゃはは〜♪さすが加藤っち、私の期待を裏切らないわね。何時間でも やっていいから、結愛子ちんをいい感じの牝に仕上げておいてね♪」 「はい、もちろんっ!」  結愛子の知らないところで、とんでもない交渉が成立してしまい、この まま全身エステの延長となった。それも丁度、店の閉店時間がきたので、 営業時間外でのエステとなり、店にいた大半の男性エステティシャンが部 屋に押しかけてきたのだ。 「ひゅー、こりゃ久々の上物っすね。何っすか、この完成形のボディ〜」 「エステ要らずの完璧ボディだな..たまに天然で居るんだよな..こう いう反則的なパーツばっか持ってる女が」 「このおっぱい、マジパネーっす!弄り甲斐があるっすね」 「加藤さん。俺らも混じっていいんですか?この女、狂っちまうぜ〜」 「ちゃんと美亜子様から許可はもらってる。さあ、みんなの腕を存分に磨 いてくれ。ただイかすのは禁止だからな」 「へへっ、了解っ」「それじゃ、俺は足から」「俺は指っ」「太もも」  さっそく、男性エステティシャンたちが各々の分担を決めてエステを開 始した。結愛子の全身が無数の手によって揉まれるたびに、はしたない喘 ぎ声が響き渡る。  結愛子はベットの上で、多くの性感帯を同時に刺激されて、全身が狂っ たように悶え暴れていた。  もちろん、美亜子との約束通り、結愛子がイキそうになったらエステを 中断、落ち着いたら再開を数回繰り返してきた。  これは文字通り、寸止め生殺しであって、どう見ても全身エステには見 えなかった。  どちらかと言うと過激なAVビデオのような光景であり、白目を剥き、 口から涎を垂らして、全身を激しく痙攣し悶え続ける結愛子のなりの果て の姿が映っていた。 「にゃはは〜、結愛子ちんったら、ずっとアヘ顔のままだよ〜。それだけ 気持ちいいってことかなぁ〜。まあ、これはボクからもご褒美だよぉ〜♪ ここ最近、酷いいじめを受けてるから、何もかも忘れられるぐらいに徹底 的に気持ちよくさせてあげるよっ。けど〜、牝として目覚めちゃったらぁ ごめんなさいね♪」  こうして結愛子は3時間ほど、寸止め生殺しの全身エステを受ける羽目 になった。エステが終わったあとはしばらく結愛子の全身はヒクヒクと痙 攣しており、足の指先はピンっと反り返ったままであった。  この後は普通のエステのように全身を拭いて休ませることにし、加藤た ちは美亜子の判断を待つことにした。 「美亜子様、もう夜も更けましたが、お嬢様は帰さずに責めを続けますか」 「にゃはは〜、ダメだよ。人気エステ店がそんな犯罪っぽいことしちゃ〜。 結愛子ちんはただ、加藤っちたちの腕を伸ばすためにその身を差し出した だけよぉ〜。だからエステが終わったら帰してあげなくちゃね〜」 「!そうですね..僕としたことが血迷ったことを口にしました。今すぐ タクシーを手配しますので」 「それでいいのよ〜。あっ、でも運ぶのは手伝ってね〜。あの調子じゃ起 きないし、誰かが担いで運ばなくちゃいけないから〜」 「それじゃ、僕が責任もって美亜子様に付き合いましょう。それで構わな いでしょうか?」 「うん、それでOKだよぉ〜。今日はこの辺で終わりにしないとね♪明日 はもっと楽しいことになりそうだけど〜」  どうやら美亜子は明日の日曜で結愛子を堕とそうとしており、まずは堕 とす前の準備が完了したということだろう。  そして2時間後、結愛子は美亜子と加藤に運ばれてタクシーで家に戻り、 部屋に着いてから少しずつ意識を取り戻してきた。 「・・・あ・あれ?ここ、わ・私の部屋..」 「にゃはは〜。ようやく起きたね、結愛子ちん。いつも寝ちゃうとなかな か起きないから困っちゃうよ〜」 「・・・私、寝てたの?確か全身エステで気持ち悪くなったのが消えた辺り までははっきり覚えているんだけど..途中、少し起きたけど..頭がボ ーとして..よく覚えてないの」 「そうなんだ〜、結愛子ちんったらリラックスしまくりで熟睡してたんだ よ〜。何度か起こしたんだけど、全然起きないんだもん」 「・・・そうなの?ごめんね、美亜子。私って熟睡するとなかなか起きない とこがあって..じゃあ、全身エステの方は..」 「結愛子ちんが起きないから、コースを延長しておいたよ。3時間延長し たから計4時間ほどやってたかなぁ〜」 「!4時間って..もしかして全部、全身エステをしてたの?ええぇぇ〜」 「にゃはは〜、そんな驚くことないよ。フルコースエステなら、それぐら いかかるよぉ〜。それに身体全体が軽くなったでしょ?ストレスで相当、 コってたようだけど、コリも消えてるはずよぉ〜」 「・・・そういわれると、何かすごく身体が軽いし、肩のコリも..」 「あと、お尻の痛みもないと思うよ〜。朝方の結愛子ちん、お婆さんみた いに腰まげて歩いてたし〜」 「!本当だわ..朝はあんなに痛かったのに..痛みが消えてるわっ」 「でしょ〜。結愛子ちん、相当気持ちいい声、出していたからぁ〜♪」 「・・・それって..もしかして」じわぁっ..(やだぁ、あそこが..) 「にゃはは〜、それは言わなくても分かってるんじゃないかな〜。けど、 本当に全身エステを受けてただけだから安心していいよぉ〜」 「・・・いや、別に美亜子を疑ってるわけじゃないわ..」 「きっと、今ってすごく身体が火照ってるんでしょぉ〜♪それはエステの 快感の余韻だから〜。イかせば、そんな悶々とならないけど、エステでそ んなエッチなこと出来ないでしょ?」 「あ・当たり前よっ!それじゃ..せ・性感マッサージじゃない..」 「まあ、我慢できないならオナればいいと思うし〜。今なら、すぐにイけ るんじゃない?」 「!し・しないわよっ..我慢するから..だ・大丈夫よ」 「にゃはは〜、我慢は身体に毒だから、ほどほどにね〜。じゃあ、ボクは そろそろ帰るね。運ぶのを手伝った加藤っちが外で待ってるから〜」 「うん。加藤さんにもここまで運んできたお礼言っといてね」 「それじゃ、おやすみ。結愛子ちん」「おやすみ、美亜子」  身体が火照っていた結愛子に何もしないで部屋を出た美亜子は、そのま ま外に待たしていたタクシーに乗って加藤と共に帰っていく。  帰りのタクシーで加藤が結愛子について何点か聞いてきた。 「美亜子様、今日のエステであんなに性感帯を開花させて良かったんでし ょうか?あと、かなり恥部の方も弄ってしまいましたが..」 「にゃはは〜、大丈夫だよ。結愛子ちんは、ほとんど覚えてなかったし、 まあ覚えてたら今頃トイレで吐きまくりだけどぉ〜」 「やはり、相当いやらしいことに抵抗があるみたいですね。エステする前 は相当、顔色が悪かったですし..」 「まあ吐くのは今のうちかもね〜。これからはどんどん吐くことが出来な くなると思うよ〜。にゃはは〜」 「それは、いやらしい事に慣れるということですか?」 「う〜ん、近いけど違うかなぁ〜。いやらしい事に病み付きになるってこ とかも〜♪早くそういう結愛子ちんになってくれると嬉しいなぁ〜」 「なるほど..それじゃ僕たちの集団エステは美亜子様にとって好都合だ ったんですね。実を言うと本当は彼女を堕とすつもりだったんですよ」 「・・・それは、どういうこと?」 「普段だったら、集団エステを受けた子は僕たちのズボンを下ろしてチン ポを咥え始めてますよ。ウブな処女でも目を覚ました途端、セックスがし たくてたまんなくなるぐらいの寸止め生殺しをしましたから〜」 「そうなんだぁ〜、さすが年に3・4回しかオナってない結愛子ちんだね〜。 加藤っち初の敗北ってとこかなぁ〜」 「いえ、まだ負けてませんよ。これから、快感の余韻が襲ってきますから」 「にゃはは〜、きっとそれ冷水でも浴びて、強引に乗り越えるよ〜」 「それこそ思うツボですよ。今回の寸止め生殺しの余韻は明日中続きます から。我慢すればするほど、次にくる快感の波は半端ないですよ」 「・・・つまり、最終的にはオナっちゃうってことね。でもオナってすっき りしちゃえばいいんだから、加藤っちの勝ちとは遠い気がするわね〜」 「いえ、美亜子様。自慰をしたら一気に快感が暴走して止まらなくなりま すから。つまり、ずっと自慰をし続けるってことです」 「って言うことは我慢も駄目で、オナニーも駄目ってこと?結局、暴走し ちゃうってこと?」 「はい、必ず暴走しますね。是非、明日の夕方あたりに行ってみてくださ い。そこには部屋中に牝の臭いを充満させてオナニーに狂った裸の女が居 ますから」 「にゃはは〜、それは楽しみだね〜。オナニーが止まらない結愛子ちんは さぞかし淫乱になってそーね♪」 「おそらく冷水で我慢できるのは朝までですよ。それ以降は冷水でもビン ビンに感じますから〜」 「ふーん。そこまで考えてたなんて、加藤っちは凄いね〜。ちなみに、こ の強力な寸止め生殺しから逃れる方法なんてあるの?」 「強いて言うなら1つだけ思いつきますが、あのお嬢さんには100%実 行出来ませんから」 「にゃはは〜、要は結愛子ちんの負けは決まりってことね〜♪明日の夕方 が今から待ち遠しいわぁ〜」 「きっと美亜子様が望む牝の姿になっていると思いますよ」 「にゃはは〜、そりゃ楽しみだね〜」 「しかし、美亜子様..今回は何か急に決めたような流れですが、いつも の美亜子様なら事前に僕に連絡が来たと思いましたが..」 「そういや〜、いつもだったらそうしたかも〜。ボクも本当は、もうちょ っと遊んでからでも良かったけど、あのナオっちを負かしたと聞いたから、 こっちも急がなくちゃと思ったのよ〜」 「なるほど、急ぐ事情があったのですね。まあ、美亜子様の思うとおりの 結果になることは間違いないですよ」 「にゃはは〜、そんなの当然よっ♪」  明日の結愛子の淫乱姿を思い浮かべて、すでに勝利の余韻に浸っている 美亜子。  もちろん、当の結愛子自身は恐るべし罠が仕掛けられているのを知らな いで今はただ、火照りが治まらない身体を冷まそうと風呂場で何回か冷水 を浴びてるとこだった。 「あ〜ん、本当に全身エステだけだったのぉぉ〜?水浴びても、愛液が止 まらないじゃないぃぃ〜。明日は休出だから、早く寝ないといけないのに」  どうやら、翌日の日曜は仕事らしく、朝早く会社に出社してこいと伊持 に言われてたのだ。  ただ、伊持のことだろう。仕事をさせるために言ったのではないはずだ。  何かとんでもない社内いじめをするために休日出勤を頼んだのであろう。


(最終更新:2011年4月11日(前編)新規追加
      2011年4月12日(後編)新規追加
第37話へ