第15話「懇親会でのストリップ」


 午後7時、入社式が行なわれた千兆ホテル近くの千兆スパにて懇親会が 賑やかに催されていた。  入社式に出席していた新入社員や先輩社員たちがそのまま懇親会に参加 しており、開始早々から飲めや歌えの大騒ぎだった。  特に入社式でテンションが上がっていた男子社員たちは飲む、歌う、騒 ぐを繰り返しており、この会社の懇親会は毎年こんな感じなのである。  今年も、男子社員たちは酒をがぶ飲みして暴れまくり、先輩社員たちは 突然、ブレイクダンスを始めたり、係長はお盆を持って裸踊りを始めたり、 新入男子社員も勢いでパンツ一丁になったりと、女子社員たちが目を背き たくなる懇親会になってきた。  懇親会に出席していた社長令嬢の奈緒もこの無礼講には目をつぶってお り、とりあえず女子社員たちにセクハラをしてこないように目を光らせて るだけだ。  郷幡部長は馬鹿騒ぎを見るのが好きなようで、両脇の新入女子社員たち にお酌をさせて只管酒を飲んでいた。  一方、男子社員たちが今や今やと来るのを待っている結愛子の方はまだ トイレで苦痛の呻き声を出しながら吐いていた。 「はぁはぁはぁ..う、うぇぇっ..ぅぇ」  入社式での辱めが相当堪えたのか、鏡に映った自分の顔は蒼白となって いた。 (はぁはぁ..気持ち悪いけど..結果的にはよかったわ..私、やっと 昔のようにエッチなことが駄目になったかも..贖罪を受け入れた甲斐が あったわ..) 「けど..こんなに気持ち悪くなるなんて..前よりもひどくなったのか しら..」 (そうよね..あんな酷い目に遭えば当然だわ..)  ともかく、そろそろ懇親会に行かなければならず、結愛子は真っ青の顔 を少し化粧で誤魔化して行く事にした。  が、身体はフラフラだった。それも数歩歩くだけで気持ち悪くなり、口 に手を当てて、こみ上げてくるものを抑えていた。  そんな結愛子がようやく会場に入ると男子社員たちの大歓声が沸き起こ った。それは彼らが結愛子が来るのを待ち望んでいたからだ。  ただ、恥ずかしい姿で来たわけではなく、爽やかな紺色のレディースス ーツを着ており、入社式で辱しめられた姿とは大違いの真面目な格好であ る。  が、かえってこのギャップが男たちにとっては興奮するっ!こんなに真 面目な雰囲気な女性がさっきまで裸で吊るされたと思うとたまんないのだ。  会場内は拍手と喝采に包まれ、もう1度乾杯の音頭が響く。 「乾杯ぃ〜」「桜野さんに!かんぱぁぃぃ〜」 「ほら桜野さん、椅子に座って俺らと乾杯だぁ〜」 「少し椅子に座って休んだほうがいいよ」 「あ・ありがとう」  結愛子は男子社員たちに歓迎されながら椅子に座り、周りの社員たちと 軽くグラス同士をカチンと当てて乾杯を続けた。  けれど、とても飲んで食べるほど回復はしておらず、しばらくは深呼吸 をしながら気持ちを落ち着かせていた。  それは、胃の中のものを全て吐いてしまった疲れ果てた姿のようであり、 昼間の辱めを少しでも思い出すと口に手を当てて「うぇ」と吐きそうな勢 いだった。  さすがに男子社員たちも顔面蒼白になってる結愛子にエッチなことをし てくるなんて出来なかった。 「大丈夫か?桜野さん。相当気分が悪いようだけど..」 「ご・ごめんなさい..しばらく休めは落ち着きますから..」 「もし良かったら、あっちのソファで横になった方がいいよ」「そうだよ」 「あ・ありがとうございます..じゃあ、お言葉に甘えて」  結愛子は身体をフラフラさせながら、ソファに横たわって休むことにし た。 (みんな..すごく紳士的で親切だわ..いやらしいことをされると思っ ていた私がとても恥ずかしいわ..)  もしかしたら男子社員たちが服を脱がしてくるんじゃないかと恐れてい た結愛子は優しく接してくれる彼らに自分の心の狭さを痛感した。 (私..男性に対して変な偏見を持っているのかしら..みんなに悪いこ としちゃったわ。早く起きて、ちゃんとしなくちゃ)  そう思うと、少しずつ嘔吐感が無くなり、結愛子の顔色が戻り始めて赤 みが出てきた。  が、実は男子社員たちはそんなに紳士的じゃない。  結愛子は分らないと思うが、ソファで横たわる姿は意外と男子社員たち の目を楽しませていた。  着衣の状態でも豊満なボディを隠しきれず、服が身体に張り付いてボデ ィラインが浮かび上がるからだ。  きっと、男子社員たちの脳裏にはさっきの裸の結愛子のラインを上手く 重ね合わせて妄想を膨らましているのだろう。  そんな視線で見られてると知らずに、何とか体調が良くなった結愛子は ソファから立ち上がり、まずはアルコールから口にした。 「!美味しい..これ結構、美味しいわ」  お酒を口にした途端、結愛子の顔色がさらに良くなり、あっという間に 血色の良い顔色へと戻っていく。  これを見た男子社員たちが結愛子に次々とお酒を勧めはじめ、意外にも 酌まれたお酒を結愛子がグイグイと飲んでいく。  男子社員たちにとっては、ようやく訪れた絶好の機会であり、わざと度 数の高いウォッカやテキーラを結愛子に飲ませはじめた。 「このウオッカ、美味しいですね。舌がしびれるぐらい美味しい〜」 「・・・まあ、スピリタスだからね」(桜野さんって意外に酒が強いな) 「美味しいので私からも返杯しますね〜」 「あ・ありがと..」(ちょっと..俺、もしかしてやばい?)  結愛子がすぐに返杯してくるので、それを飲んだ男子社員は大体、身体 が焼けたように熱くなってダウンしてしまう。  これじゃ意味がないと悟った男子社員たちは、そろそろ次の手に移るこ とにした。 「桜野さん、俺たちちょっと会場抜けて風呂入ってくるから、また後でな」 「えっ?お風呂って..どういうことですか」 「ここスパだから、建物内にお風呂があるんだよ。ほら、女子社員たちが 結構いないだろ?休憩がてらに軽く入浴してくるんだ。もちろん、混浴じ ゃないから安心いいぜ」 「そ・そうなんですか..」(確かに途中から、浴衣の人が増えてるし)  どうやら、この懇親会では普通に入浴休憩が常識となっており、何回も 出席している社長令嬢の奈緒や郷幡部長はとっくに入浴を済ませて浴衣姿 でお酒を飲んでいた。  普段だったら、お酒を飲んでる途中にお風呂に入るなどすることない結 愛子だが、浴衣姿の女子社員を何人も見てしまうと自分もお風呂に行きた くなってきたらしい。 (別に、男女別に別れてるようだし..いつまでもスーツ姿ってわけにも いかないから私も入ってこようかな)  もちろん、これが男子社員たちの恥辱の罠だと知らずに、結愛子は自分 から嵌っていってしまうのであった。 「あの..私もちょっとお風呂の方へ行ってきます」  この結愛子の言葉を聞いた男子社員たちは心の中でガッツポーズをした。  何故なら、この後で結愛子は入社式よりも恥ずかしい目に遭うからだ。  会場を出た結愛子は館内の案内図を見ながら、2階にあるお風呂に向か ったが、何と女風呂の方だけ清掃中の札が掛けられていた。 「えっ!?清掃中って..どうしよ..あっ、他のお風呂の案内が書いて あるわ」 <清掃中は女性専用の露天風呂の方へお願いします。場所は1階の専用口 を出て5分ほどの位置にあります> 「露天風呂か..まあ女性専用なら問題ないわね」  結愛子は何の疑いも持たずに1階の専用口へ向かう。露天風呂は今居る 建物を出て5分ほどの場所にあった。 「あれが露天風呂ね..でも..」  いざ、露天風呂へ入ろうとしたのだが、いくつかおかしな点を見つけた。 「あれ?ここって脱衣所がないわ..お風呂の近くに籠とタオルが幾つか 置いてあるけど..そこで脱げってこと」 (けど、ちゃんとした露天風呂だし..外からはちゃんと見えないように してあるし..) 「それにしても..誰も入ってないなんて..みんな出た後なのかしら?」  そう、この露天風呂には誰も入っておらず、何か自分だけここに誘導さ れた感じだった。 (まさか?覗かれてるってことなのっ!でも、周りも暗いし、囲いの壁も 穴を開けられる感じじゃないよね)  一応、この露天風呂は周りの視線を遮るように4mの頑丈なウッドフェ ンスで仕切ってあり、上から覗くことも穴を開けて覗くことも出来ない。 「・・・何か、私ったら考えすぎよね。いろいろ気にしたらキリがないわ」  覗かれる心配はないと確証した結愛子は服を脱ぎ始めたが、実は1つ大 きなミスを犯していた。  ウッドフェンスよりも気にしなければいけないものがあり、それは間近 に建っている千兆スパそのものだった。  実はこの露天風呂、建築ミスで千兆スパのある特定の場所から覗けてし まうらしく、それは今、懇親会を開いてる会場であったのだ。  そう、会場の窓の先には結愛子が服を脱いでるとこが丸見えとなってい た。  普段はこの会場を使う客には毎回覗かないように注意を促しているらし く、あと露天風呂の方にも注意書きとして”このお風呂は水着着用でお願 いします”と張ってあったのだ。  つまり、結愛子が入ろうとしている露天風呂は女性専用ではなく、水着 専用のお風呂であった。  だからこそ、脱衣所はなく、通常はスパ内のプール施設を使った客がそ のまま外のお風呂に行けるようになっていた。  そう、露天風呂に設置された籠やタオルは男子社員たちが用意したもの であり、注意書きの紙も一時的に剥がされていた。  全ては結愛子を意図的に露天風呂に行かせる作戦であり、何も気づかず に服を脱ぐ結愛子はさながら会場の男子社員に向けてストリップをしてる ようだった。 「うおぉぉ〜。桜野さんのストリップが始まったぞぉぉ〜」 「それにしても、ちょっと遠すぎるのが難点だよな。くぅ〜、双眼鏡が欲 しいぜ」 「まあいいじゃねーか。これぐらい離れてるから気づかれないんだから」 「こっち向いて脱いでるのがたまんねーな。俺たちが堂々と覗いてるのに 気づいてねーとはすげーよ!」  男子社員たちが窓に詰め寄って結愛子の脱衣シーンを楽しんでいた。  一方、結愛子の方は何か視線のようなものを感じており、何度もウッド フェンスの方を確認していた。 「・・・何か変な感じだわ..けど、やっぱ覗けるわけないよね?」  服を脱いで下着姿になった結愛子が再度、辺りをきょろきょろしたが、 人の気配は無かった。 (自意識過剰なのかしら..でも何だろう..身体が何か熱いわ..)  この露天風呂に着いてから、急に全身が火照っているようであり、誰か に覗かれてるような感じがした。  そんな結愛子の様子に男子社員たちが「上だよ。上っ」「こっちこっち」 と見る場所が違うんだよと失笑していた。 「やっぱ、気のせいよね..」パチンッ..ぶるんっ。  結愛子は視線に気づくことなく、ついにブラジャーを外してきた。 (あぁっ、何で乳首がこんなに固く立っているのかしら..)  おそらく身体の方は男子社員たちの視線をちゃんと感じているのだろう。  乳首は見事なまでに固く尖っており、会場では丸出しとなった結愛子の おっぱいに男子社員たちが狂喜乱舞していた。 「やったぁぁ〜。おっぱい丸出しぃぃぃ〜」 「入社式ではあまり見れなかったが、ついに拝めたぜぇぇ〜」 「欲を言えば遠すぎて乳首が点ぐらいしか見えないとこだな。視力が4.0 ぐらい欲しいぜぇぇ」 「おい、そろそろパンティの方も脱ぐみたいだぞ〜」  まさか男子社員たちに覗かれてると思われない結愛子は、最後のショー ツもスルスルと下ろしていった。  これで結愛子の恥丘も恥毛も露となったが、会場の方からでは毛が生え てる程度しか認識することが出来ない。  結愛子の方も未だに覗かれてることを知らないので、足首からショーツ を抜くと、腕を大きく上げて背伸びをしてきた。 「ひゅぅ〜。桜野さん、無防備すぎんぜ〜」 「おっぱいもおま●こも見えてるぞ。って聞こえないか」 「どーせなら、こっち向いたまま掛け湯してくんねーかな」 「いや、俺たちの願いは聞き入れてくれたみたいだぞ」 「おおっ、こっち向いて掛け湯しだしたぜ〜」  そう、結愛子が何も知らずに掛け湯を始めた。さらに覗かれてることを 知らずに、軽く身体を洗い始めた。  会場の窓からは遠くて細かいところは見えないが、結愛子がこっちを向 いて股を洗うシーンはまさに圧巻の一言だ。 「ああぁっ..やだぁっ..少し濡れてるわ」  お風呂に浸かる前に愛液は流し洗わなくちゃと、指でおま●こを開くと 結愛子の全身が思わずビクンと跳ねた。 「やだぁ..すごく敏感になってる..そういえば入社式ではここが思い 切り開いてたのよね..」  つい足を大きく開いて、おま●こを丁寧に洗う結愛子だが、愛液の量は 増してしまい、オナニーをしてるようになってきた。 「あんっ..早く洗わないとオナニーしてる風に見られちゃう〜」  何とか必死に股間を洗う結愛子に会場の男子社員たちはボルテージは最 高潮に達した。恥ずかしいことに「おま●こ!おま●こ!」コールが会場 に響き渡っていた。 「うおおおお〜。桜野さんいつまで股間洗ってんだよぉぉ〜!これ以上は 俺の股間もやべーよ!すげー、すげーよ!」 「ありゃ絶対、指入れてるぞっ!おま●こもきっと開いてるぞ!うんっ、 絶対っ、確実に開いてるっ」 「あんなに股開くなんて俺たちにサービスしすぎだぜ!桜野ちゅわ〜ん」 「ちきしょぉ〜。あんなにクパァしてんのに全然見えね〜とは情けね〜〜」  男子社員たちの興奮など全く知らない結愛子は、お股をしっかりと洗っ てからお風呂に浸かった。  そして、まるで男子社員たちにサービスするかのように、すぐにお風呂 から出て身体を洗い始めた。  もちろん、掛け湯の時と同じに会場の窓の方に向いて洗っており、興奮 を抑えきれない男子社員たちが次々とトイレに駆け込んでいった。  説明するまでもないが、用を足しに行ったのではなく、射精しに行った のであった。


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