第16話「露天風呂での痴態」


 男子社員たちが暴走してる中、結愛子は入浴を終えて籠の近くにあった ミニタオルで身体を拭いていた。 「んも〜、何でバスタオルが置いてないのよ..これじゃ、なかなか拭け ないじゃない」  まあ、それが男子社員たちの思惑だから仕方ないだろう。  途中でミニタオルを絞りながら身体を拭いていく結愛子の姿を楽しんで いるのだから。 「やっと拭き終ったわ..あとは浴衣だけど..大きいサイズがないわ」  置いてある浴衣はサイズが小さいものばかりで、やけに丈が短い。 「でも着るしかないのね..下着はどうしようかしら..」  別に露出行為を楽しもうというのではなく、単に浴衣は湯上りの素肌に 直接着る習慣が結愛子にあったらしく、温泉旅行など行った時も結愛子は 下着を着けずに浴衣を着ていたからだ。 「透けてもいないし、大丈夫よね。それに、私が下着着けてないなんて分 るわけないし..」  いろいろ考えたが、結愛子は浴衣だけを着て会場に戻ることにした。  もちろん、露天風呂を覗いていた男子社員たちは結愛子がノーパン・ノ ーブラであることは分っていた。  が、たとえ覗いていなくてもサイズの小さい浴衣に包まれた結愛子の姿 を見れば下着を着けてないことなどすぐに分るだろう。  浴衣なのに丈が膝上というのもかなりエッチで、階段なんかで下から見 たら生尻が見えるんじゃないかの短さだ。  今さらながら、下着を着てこなかったことに結愛子は後悔してきた。 (この浴衣..結構はだけやすいわ..下着つけてないことが分っちゃう)  はだけないように何度もツルツルのナイロン製の腰紐を締めなおすが、 この仕草が男子社員たちを楽しませている。  締めなおす際に時々、腰紐が完全に外れることがあり、あやうく前が全 開になりそうになるのだ。 (これじゃ、いつか見られちゃう。もう一回、露天風呂に行って下着を穿 いてこなくちゃ!) 「あ・あの..湯冷めしちゃったので、もう1回お風呂入ってきます」  結愛子が急いで露天風呂に行こうとした時、先輩OLたちが前に立ちふ さがってきた。 「ねえ?もしかして桜野さん、お風呂に行くのかしら」 「は・はい..そうですか」 「それなら、今度はもっとサイズの小さい浴衣で着てくれないかしら?」 「それ、置いてあった中で一番大きいのでしょ」 「えっ?ど・どういうことですか」  先輩OLたちが結愛子にさらに小さいサイズの浴衣を着てくるように要 求してきた。ただ何で露天風呂に置いてある浴衣のことを知ってるか疑問 に思った。 「あ・あの..少し聞きたいことが..」 「んふふ〜、そう聞くと思ったわ。桜野さん、露天風呂に入る前にこっち 来てちょうだい」 「は・はい..」  結愛子は先輩OLたちの後について会場の窓までやってきた。そして、 先輩OLたちが指差しながら非情な言葉を出してきた。 「あれ、何だろ〜ね〜。桜野さん、わかるぅ〜」 「!!」(えっ?あれって..) 「ここから見えちゃうみたいよ〜、露天風呂〜」 「・・・・・」(う・うそ..)  ここから露天風呂が見えることに結愛子は動揺したが、今さら騒いでも 後の祭りだ。肝心なのは、ここから覗かれたということは今、浴衣だけし か着けていないことが全員にばれている事だ。 「あ・あの..これは変なつもりで着たわけじゃ..」 「何のこと?もしかして浴衣の下がすっぽんぽんのこと?」 「みんな下着つけてるのに桜野さんだけノーパン・ノーブラなんて大胆ね」 「ぅぅ..」(どうしよ..みんな知ってるのね..」  どう言い訳していいか分からない結愛子に先輩OLたちがおかしな助け 舟を出してきた。 「そうだ。私たちが命令したことにしてあげるわ。いい案でしょ〜」 「・・・・・」(確かに..それなら..) 「自分からノーパン・ノーブラしましたなんて言ったら、勘違いされて襲 われちゃうよ〜」 「ぁぁ..」(そうよね..先輩たちの言うとおり、勘違いされるわ) 「私たちが最初から桜野さんを辱しめたことにしておくわ。それなら道理 が通るでしょ〜」 (そうしてくれると..私も助かるけど..)  ただ、先輩OLたちが助け舟だけを出してくれるはずはない。必ず、交 換条件を出してくるのは間違いなかった。 「そうそう、もし私たちの案に同意するなら窓に向かって両手をあげてち ょうだい〜。素直にしてくれたら、”良いこと”を教えてあげちゃうから」 「わ・わかりました..」(両手をあげるってことは..きっと)  結愛子はこの後、何をされるか薄々気づいた。 (でも..仕方ないわ..)窓の方を振り向いて、結愛子は両手をあげる と先輩OLたちが腰紐を外してきた。  するっ、ぱらりっ「あっ!ああぁっ..」(前が完全にはだけてる) 「桜野ちゃん〜、その位置なら会場内の連中には見えないから安心して」 「は・はい..」(それは分ってるけど..外からは見えちゃう..) 「じゃあ、そのまま両手を一気にダランと下げて♪その際、何が起こって も気にしないこと〜。いい?」 「わかりました..」(手を下げたら..浴衣が..)  先輩OLたちが何を意図したいのが分った結愛子は素直に両手を下ろし た。  次の瞬間、男子社員たちの歓声と共に結愛子の浴衣が肩から一気に脱げ て床に落ちた。  それは、結愛子が自分からノーパン・ノーブラであることをばらし、男 子社員たちに生尻を晒したことになる。 「うおっ!窓の方見ろよ。桜野さんが裸になったぞ〜。って言うか、やっ ぱあいつらの命令だったのかよぉ〜」 「桜野さんが自分からこっち向いて身体洗ったり、下着を着けないでくる なんて、おかしいと思ってたぜ」 「もういい加減に勘弁してやれよ〜。入社式であれだけやれば十分だろ?」 「・・・・・」(みんな..私がやったことを先輩たちの仕業だと思って る..)  とりあえず、生尻は晒されても男子社員たちに変な風に思われなくて、 ホッとした結愛子。  が、危機が去ったわけじゃない。脱いだ浴衣は先輩OLたちに奪われて るで、いつまでも生尻を出したままで居なければいけないのだ。  つまり、結愛子はいつ裸を晒されてもおかしくない状況だった。 「んふふ〜。さ〜て、裸の桜野ちゃんをどーしよかなぁ〜」 「・・・・・」(言うことを聞いたんだから..これ以上は変なことをし ないで..)  結愛子が必死に心の中で願っていると、意外なことに男子社員たちが救 いの言葉を掛けてきた。 「おいっ!もうやめろよ。俺らもそこまでしろって誰も言ってねーし」 「そーだ!そーだ!桜野さんにこれ以上酷いことするなら、てめーらも剥 いてやるぞ」「ああ、そりゃ名案だ。こいつらも無礼講で脱がしてやれ」 (・・・み・みんな..私のこと助けてくれてる..私、みんなのこと誤解 してたかも..)  てっきり、男子社員たちが結愛子の辱めを賛同すると思ったが、止めに 入ったことに驚いた。  先輩OLたちも、さすがにこの状況じゃ下手なことは出来ず、軽い溜息 をついてきた。 「はああ〜。私たちはあんたたちが悦ぶことをしようとしてたんだけど〜。 何かバカバカしくなっちゃったわね。桜野ちゃん、浴衣は返してあげる」  先輩OLたちが、奪った浴衣を結愛子の肩に掛けてきた。  そして、素直に生尻まで出して従った結愛子に例の「良いこと」をそれ となく男子社員たちへ話す言葉の中に入れてきた。 「そうそう、あんたたち。さっきは裸が覗けて楽しんでいたけど、あんな ちっぽけな姿でよく興奮できるわね。感心しちゃうわ〜」 「えっ?」(そ・そういえば..露天風呂は見えるけど..ここからじゃ 小さすぎて分らないんじゃ..) 「うるせー!お前たちに何が分るんだよ。ボンヤリと見えれば後は脳内で 補正するからいいんだよ。こっちを向いて洗ってるというのが分れば十分 だ!」 「何よ、それ?バッカじゃない〜。ねえ、桜野さん?」 「・・・・・」(確かに馬鹿みたいだけど..はっきりと見られたわけじ ゃなかったのね..よ・よかったぁ..)  裸を見られたのは恥ずかしいことだけど、入社式の暗闇と同じに明確に 見られてないことにひと安心した結愛子。 「まあ〜、あんたらが後悔しないんなら、私たちはどうでもいいわ。ほら 桜野ちゃんも浴衣着て良いわよ」 「は・はいっ」(助かったわ..みんなには後からお礼言わないと..も う浴衣の方もこのままで大丈夫だわ)  浴衣を着た後はごく普通の懇親会となり、結愛子も助けてもらった礼も 含めて男子社員たちと一緒に飲んだり食べたりしながら楽しむことにした。 (さっきは恥ずかしい目に遭ったけど、みんなが紳士的だと言う事が分か って良かったわ。そうだわ、スーツに着替えなくちゃいけないから、もう 1回お風呂に行かないと..)  懇親会が終わる前に再度、露天風呂に行った結愛子。  覗かれてると分かってながら、結愛子は会場の男子社員に向けて浴衣を 脱いでいく。  もちろん、露出癖に目覚めたわけじゃない。会場の方からは自分の裸が ほとんど見えないことを知ってるから脱いでいるのだ。 (さっき..みんなには助けてもらったし..恥ずかしいけど、これぐら いなら見せてあげても..) 「今頃..みんな騒いでるのかな..」  自分がかなり過激なことをしてることを実感し、全身が熱くなった。  また股間が疼きはじめ、濡れてくる。 「あっ..」  懇親会に着いた頃は、いやらしい事に拒絶して吐いていたはずなのに..  元の状態に戻ったと思って安心した結愛子であったが、今もそう思える のだろうか?  いくらはっきりと恥部が見えなくても、結愛子は会場の方に向けて自分 から裸になったのだ。  喘ぎ声が出そうなぐらい全身に快感が駆け巡っている。明らかに結愛子 は裸を見られて感じている。  もし今の結愛子に先輩OLが裸で戻ってこいと命令したら、あっさりと 裸で会場に行ってしまうだろう。 (な・何で?こんなに感じてるの?エッチなことは気持ち悪くなるのに.. 身体が勝手に動いていく..本当は会場に向けて脱ぐつもりもなかったの に何故..)  どうやら、快感を高めたい結愛子の身体は自然と恥ずかしいことをして しまい、自分から股を開いて掛け湯を始めたのだ。 「ふぁ、あぁっ、あんっ..」(どうして..こんな事を..)  やはり入社式の贖罪程度では目覚めた性癖を消すことは無理だった。 (こ、これは..きっとアルコールのせいよ..飲み過ぎたせいなのよ..)  結愛子は何とか体裁を整えて股を開いたのは仕方ないと自分を説得した。  が、掛け湯のあとで身体を洗う時に恥ずかしい光景が目に映った。 「!そ・そんなぁ..すごい濡れてる..愛液が止まらない..」  急いで石鹸を持って愛液を洗い流す結愛子。  が、疼く股間にゴシゴシ擦るのは逆効果になってしまい、おま●こから 響く快感は結愛子の理性を一気に奪っていった。いつしか愛液を洗い落と してるのか、弄っているのかが分からない感じだ。 「・・・ち・違う..感じるはずはないわ..あっ、はぁんっ!」じゅぷっ  結愛子は何とか首を左右に振って快感を払おうとした。が、気持ちいい。  理性を取り戻すまで、しばらく卑猥なぐちゅぐちゅとした水音が続くだ ろう。  当然、股間を洗う姿は会場の男子社員たちの興奮を高め、全員が窓を埋 め尽くす勢いで身を乗り出してきた。 「ちきしょぉぉー、あんなに股開いてるのにちっとも見えねー!」 「桜野さ〜ん、俺たちの股間また爆発しそーだぜ」 「お・俺っ、トイレにいってくる」「俺も」  再びトイレに駆け込んでいく男子社員たち。  そんな彼らを酒を飲みながら面白がって見ていた男がいた。  その者は意外にも郷幡部長であり、この結愛子の入浴シーンを全く興奮 しないで見ていたのだ。 「ぐっししし〜、若い若いの〜。あんなボンヤリとしたもので抜けるとは 羨ましい限りだ。まあ、若い奴らにはこういう見えにくいのが妄想を膨ら ましていいんだろうな。俺は逆にはっきり見えないと興奮せんがな。お前 もそう思うだろ?馬鹿令嬢のナオちゃん」  郷幡部長が近くで飲んでいた社長令嬢の奈緒に無礼な口を聞いてきた。 「相変わらずね、郷幡部長。私を前にしてそんな口が聞けるのはあなたと お父様ぐらいよ」 「ぐっししし〜、俺は崎長(奈緒の父親)とずっと苦労を共に仕事してき たからな〜。お前のオムツを何回も交換した俺だぞ。あのお漏らし娘がこ んな馬鹿令嬢になるとは思わなかったぞ」 「!お漏らし娘って..そ・それは幼い頃の話でしょ!」 「ぐっししし〜、小学2年の頃、お漏らししたお前のパンツを交換したの を覚えてないのか。他にもいろいろあるが言って欲しいのか〜」 「うぅ..、言わなくてもいいわよ。そんな事..とにかく、あまり邪魔 してくるとオジサマ相手でも容赦しないわよっ」 「ぐっししし〜、まあ肝に銘じておこう。馬鹿令嬢には馬鹿令嬢の立場が あるからの〜」「!オジサマっ」 「そうそう、会社では俺は郷幡部長だぞ。お前らしくないぞ、馬鹿令嬢」 「!!つ・つい、口に出ただけよ。オジサ..じゃなくて郷幡部長っ。今 日はあんたの顔を立てて、彼女が帰ってきても何もしないでおくわ」 「そうしてくれると俺の顔も立つってもんだ。花見も近いことだしな。ま あ、これぐらいの辱しめは見なかったことしておこう。ぐっししし〜」  どうやら、社長令嬢の奈緒と郷幡部長は表向きは敵対関係のようだが、 実際は親密な間柄かも知れない。  身体を洗い終えた結愛子の方も露天風呂に浸りながら必死に理性を取り 戻したらしく、スーツへ着替えから会場に戻ってきた。  紺色のレディーススーツをまとい、凛とした表情で現れた結愛子の姿に 男子社員たちは少しがっくりしたが、脳裏に残っている裸の情景とのギャ ップがたまらないようだ。  誰もが透視能力を身につけた感覚に陥り、結愛子の服が透けて裸に見え ていた。  懇親会の方はもう終わりだが、男子社員たちの誰もが次の花見でも辱め を見れることを密かに期待していた。  そう、2日後の花見でも結愛子がいろいろと辱めを受けることになるの は間違いないからだ。


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