第3話「能谷の策略に..」


(こんなに私の事を看病してくれるなんて..部長はすごくいい人なのか も..)  ほとんど裸だったわすれんぼの罰の葉須香を気遣い、一生懸命に心配し てくれる能谷に葉須香はどんどんと気を許していく。  もちろん、これはスケコマシ能谷の演技であり、葉須香を連れて職員室 で教師たちに向かって、こう怒鳴ってきた。 「あんな破廉恥な罰をさせるなんて、ここの教師共は職務怠慢だ!男子た ちが暴走してきたら大問題になるぞ」 「あ・あの..そこまでしてこないと思うんだけど..」 「葉須香チャンは甘いな!男はみんな狼なのさ。今は僕に出来ることがあ ったら何でも遠慮なく言ってくれたまえ」 「あ・ありがとうございます..」 (さすがに職員室でこんな文句は不味い気がするかも..部長には悪いけ ど、罰をしてるのも私がいけないんだし..) 「葉須香チャン、もしかして僕が言いすぎってことかな?」  ギクッ。「いえ..そういうわけでは..」 「いいんだよ。一方的に反対っていうのもいけないな。それじゃ、こうい う案はどうかな?」「えっ?案って..」  本来なら、職員室で勝手放題言ってる能谷に教師が文句を言ってもおか しくないはずだが、笛地も、あの裾部も何も口出ししないのであった。 「そうだな..葉須香チャンにどこまで脱いで良いかを決めてもらうのは どうかい」 「えっ?」  シュルル〜。音と共に能谷が葉須香のネクタイを外してから声を掛けて きた。 「どうかい?葉須香チャン。この場で決めたほうが良くないかい?」  能谷がわざと紳士ぶった気で言ってくる。こうなることを職員室にいる 教師たちは分かっていたのかも知れない。  けれど、そんな能谷に葉須香の方から恥ずかしい頼みごとをしてきた。 「あ・あの..私もそれで構いません..けど先生たちの前で自分から脱 げません..はしたないお願いですが..ぶ・部長が私の..ふ・服を脱 がしてくれませんか..」 (ぁぁっ..私ったら..職員室でこんな破廉恥なことを..) 「教師たちの目の前でいいのかい?それは、どこまで脱がしていいのか止 めてくれるのかい?それでいいのかい」  少し意地悪な能谷の言葉で葉須香の顔が一気に真っ赤に染まった。どう していいか頭が混乱しているのだろう。 「アハハッ、そんなに真っ赤にならないでくれよ。それじゃ、ゆっくり脱 がしいくから、脱がして欲しくないとこまで来たら首を横に振ってくれな いか?」  能谷の提案に葉須香は恥ずかしそうにコクンと頷いた。 「じゃあ、脱がしていくよ。葉須香チャン」  葉須香の承諾を得て、能谷がゆっくりと優しく葉須香の服を脱がしてい く。葉須香は1枚ずつ着ていた服が職員室で舞っていくのを見るたびに、 身体の中が熱く疼いてくるのを感じた。 (ぁぁ..早く止めなくちゃ..忘れ癖を直す罰は必要だけど、ちょっと 恥ずかしい程度で十分なんだから..首を早く振らなくちゃ..けど、何 か変に気持ちいいの?)  今まで、葉須香は服を脱がされるだけで、感じることなんてなかった。  能谷の紳士的な態度が、葉須香を少しエッチな女性に変えていくようで あり、職員室にはどんどんと脱がされた服が舞っていく。 (そろそろ、首を振らないと..これ以上、脱がされたらいけないわ)  早く能谷の脱衣行為を止めたいところだが、いったい葉須香はどこで首 を横に振るのだろうか?  だが、職員室の行き先掲示板には裾部が貼った葉須香のブラジャーがあ ったのだ。 「葉須香チャン、これも先生に渡していいのかい?」「えっ?」  能谷はわざと脱がしたショーツを葉須香の目の前に吊るしてきた。  気が付くと葉須香は1枚残らず、能谷に脱がされてしまったのだ。 「葉須香チャンが止めてくれないから、最後まで脱がしちゃったじゃない か〜。でも安心していいよ。割れ目の方はしっかりと閉じているから全て は見られてないさ」 「え?えっと..」(そういう問題じゃないけど..)  葉須香には、何が何やら分からない言葉のように耳に響いた。 (私..何で先生たちの前で裸にされてるのだろう..えっと、このまま じゃ裸の罰になっちゃうから何か言わなくちゃ..)  理性を振り絞って葉須香はようやく心の叫びを声にすることに出来た。 「あ・あのっ!裸の罰でも頑張りますが..出来たらもうちょっと軽めの 罰でお願いします」 (ずっと裸はやっぱり恥ずかしい..恥ずかしいよ) 「・・・そうだな。能谷の意見も分かるし、葉須香の頑張りも分かるから、 しばらく普通の罰に戻そう」 「えっ..」  笛地は素直に罰の改善を認めた。後ろの方で裾部が文句を言っているが それはどうでもいいことだろう。ただ、葉須香も何か言いたかったが、そ の言葉は飲み込んだ。  実は自分でも信じられないことにイケナイ言葉が喉元まで出かかってお り、葉須香は必死で我慢したようだった。 (今までとおりでいいなんて言ったら駄目っ!みんなに見られて、すっご 恥ずかしかったし..けれど、それじゃいつまでも忘れ癖も直らないし)  しばらくの間、葉須香はいつまでも脱がされた服を着ることが出来ずに 職員室の中で頭を抱えていた。  勝手に頭をよぎっていく淫らな提案を振り払うのに必死だった。 (普通の罰でいいんだから、自分から変なこと言わなくていいんだから.. でも、それじゃ..駄目なような..)  結局、罰の方は肌の露出をしないものへ変わることになり男子たちを愕 然させることになる。  ただ、スケコマシの能谷的にはこれでいいのだろうか?  いや、それも能谷の作戦であり、あの笛地も納得済みだ。わざと辱めの 罰を一切無くして、葉須香自身から罰のレベルアップを求めるものであっ た。  そんな能谷がついに行動へ移した。部活で裏山でデッサンをする際に、 葉須香がデッサン道具を一切忘れてしまったからである。 「・・・すいません、部長。こんなひどい忘れ物をしてしまって..やっぱ り、私にはわすれんぼの罰が必要なんです..」 「そうかも知れないな..けれど、あまり過激なのもいけない気もするが、 ここは君に任せてもいいかな?」 「えっ?」 「今日の裏山のデッサンは人物画にすることにしよう。君が自分で忘れ物 をしたことを後悔するほどの罰をして欲しい」 「後悔するほどの..わかりました」  こうして、部活での罰を久々にすることになった葉須香は1人で先に目 的地へ向かった。  一方、能谷は部員たちと一緒に後で目的地に行くことを決めた。 (1時間ぐらいで大丈夫かな。裏山には学校関係者しか入ってこないしな)  どうやら、ここで葉須香を陥れようとしているようだ。さすが校内一の スケコマシと呼ばれるべきものがある。  ちなみに彼に狙われた女は必ずと言って数多くの辱めを受け、能谷の命 令1つで自分の裸を惜しげもなく公衆の面前で晒してしまうのだ。  こんな最低なスケコマシが次のターゲットに選んだのが葉須香だった。 葉須香を狙ってる男子たちの情報を耳にして落とすことを決めたらしい。  ボディタッチぐらいで真っ赤になるという今どきの女性にしては天然記 念物のような存在である葉須香。  そんな葉須香をどこまでエッチな女へと変えられるかを楽しんでいた。 「葉須香チャン、僕に出会ったことをずっと悔やむんだな」  部室で時間をつぶしている能谷が、裏山に向かった葉須香のことを思い 出して口にした。  同時刻、葉須香の方は裏山の山頂に到着し、どうしようかと悩んでいた。 「いくらなんでも、こんなとこでヌードデッサンなんて出来ないし、体操 服ぐらいなら..いや、それはただの体育の授業になっちゃうし..」  水着や体操着などの候補を見ながら、罰を何にするか葛藤を続けている。  もしヌードになってしまったら、葉須香は能谷に嵌められた見事な証に なってしまう。  けれど、ひどい忘れ物をしたことへの罪悪感も強くなってきており、一 番過激な罰を思うと心臓がドキドキしてきた。 (あっ、あっ、あぁっ..何でこんなに身体が熱いの?)  かって見た野外でのヌードデッサンの夢がどこかしら葉須香の願望みた いのがあるのかも知れない。  自分にも少しはエッチな女のサガがあることを思い知らされた瞬間だろ う。野外でヌードデッサンなんて恥ずかしくて全身から湯気が出そうなぐ らいのはずなのに、心のどこかでは罰だからやってもいいかなと思ってい た。 「そんなこと恥ずかしいっ..こんなところで裸になんて..」  葉須香は能谷の手のひらの上で裸で踊らされてる女へなっていくようだ。 全てを予定通りに進んでいると思う能谷はカルティエの腕時計をチラリと 見て、時間を確認した。 「そろそろ、みんなと一緒に行ってもいい頃合いだな。さて、彼女はどん な応対をしてくれるのかな〜。それによっては、わすれんぼの罰も再開し ないといけないしな〜」  最終的には過激な罰をするまで葉須香を堕とすつもりでいるが、慌てて 事を仕損じるつもりはない。葉須香の出方次第で、次の手を考えることに した。  能谷は葉須香の出方として3つのパタンを考えていた。まずは服を着て 普通に待っていたパタン。この場合、もう1回仕切りなおさなければなら ず、罰の再開はしばらく控えることにしよう。  次は裸に近い状況で待っていたパタン。いい感じなので、段階を踏みな がら恥ずかしい罰をやらせてみるつもりだ。  最後は野外なのに裸で出迎えたパタン。これなら、辱しめのオンパレー ドをしても全く問題ないだろう。 (さて、葉須香チャンはどれに当てはまるんだろうな。最後のパタンだっ たら僕にとっては最高の玩具になりそうだな〜)  が、結果は能谷の予想以上のものだった。  1時間後に、能谷は部員たちを引き連れて無言のままで登山する。  がさがさ、がさがさ..(さて、この音でどういう態度に出るかな) 「!!や・やっときたぁ〜、遅すぎます」  葉須香は何故か、この物音が能谷たちだと確信した。  そして慌てて駆け出して、裸のままで出迎えてしまった。  まさか、葉須香の方から真っ裸でくるとは思わなかった能谷だった。 (すぐに声を掛けるつもりだったが..裸で出迎えてくるとはな〜)  今まで多くの女性を堕としていた能谷だが、久々に調教し甲斐がある上 質な獲物と確信して身震いした。  もう、この女にはためらう必要はない。おそらく葉須香はどんな辱めに も抵抗しない。嫌々ながらも結局は辱めを受け入れてしまうだろう。  こうして今、裸で出てきたのが証なのだ。  が、まだそれはわすれんぼの罰ということでした姿であるのも間違いな い。きっと、普段は以前のままの恥ずかしがり屋であろう。能谷は慌てる つもりはなく、少しずつ葉須香をエッチな女へ変えていくつもりだった。 (さて、この破廉恥葉須香チャンに少し意地悪をしてみるか〜) 「おいおい、葉須香チャン。いきなり裸でなんかで出てきて、もし僕らじ ゃなかったらどうするんだい?全部、丸出しじゃないか〜」 「!!あっ..そ・それはぁ..」 「葉須香チャン、そろそろ恥部を隠してくれないと、こっちも顔が真っ赤 になってしまいそうだよ〜」 「ご・ごめんなさい..」  けど、これぐらいの恥ずかしさが必要なのだと葉須香は思った。  裸を晒して嘲笑されれば、きっと忘れ癖が直るはず。罰っていうのはや はりこういうものだと、それを教えてくれた能谷に感謝していた。  が、ここまで恥ずかしい姿をした葉須香を前にしても、能谷が理性のタ ガを外すことがなかった。  能谷は裸足できた葉須香が怪我しないようにと、葉須香の身体をふわっ と持ち上げてて、お姫さんだっこをしてきた。 「さあ、僕が山頂までつれていこう。葉須香チャン」 「あっ..」  あまりにも気持ちよかったのか、葉須香は思わず歓喜の声をあげてしま う。能谷は、その悦びの声を聞いて思わずおかしくなって吹き出しそうに なった。 (アハハッ、こういう子をジワジワと狂わすのは実に楽しいよ。さあ、葉 須香チャン、もうちょっとだけ辱しめてあげるよ。君がどんな反応を示す か楽しみだよ〜)  お姫様だっこをしてる能谷に部員たちは羨ましい顔をして眺めていた。  おそらく、自分たちも後でいい思いをしようと考えはじめるであろう。 「さあ、山頂についたよ。葉須香チャン」「あぁっ」  能谷の紳士的な態度に葉須香の身体ははすっかり無防備となっていた。  そのままポーズを取らされても、身体を一切隠すことなくヌードデッサ ンのモデルとなっている。 (何か、ポーズが過激だよぉ〜。股開いてるし、すごく恥ずかしいよぉぉ)  が、部員たちは葉須香が股をぱっくり開いても落ち着いた態度でデッサ ンの準備をはじめていた。 「あれっ?」  葉須香は思わず驚きの声をあげた。野外ですごい姿をしているはずなの にあんまりすごい反応をしてこないなんて..かえって変な展開を想像し ていた自分が恥ずかしくなった。 (私だけ何か変なことを考えてるよぉ〜。みんなは真剣なのに馬鹿ばかぁ)  実は部員たちは1人で勝手に動揺する葉須香の態度を見てるだけで今は 満足だった。  それと少しだけ開きかかっている葉須香の割れ目やぷるんぷるんと揺れ 続けるおっぱいだけで下半身が今でも暴発しそうなぐらいだ。  いやいや、おっぱいだけではない、腰や下半身、美脚のラインも日の光 に照らされて綺麗だった。  ぼそぼそ「やべ。見るだけで別の写生をしそうだぜ..こりゃある意味、 拷問に近いぜ」  ぼそぼそ「ああ、それにこれからも葉須香ちゃんに罰をさせるためにも 俺たちは今日は紳士でいかなくちゃな!」  ぼそぼそ「そうそう、葉須香ちゃんにはもっと開放的になってもらいた いしな」 (アハハッ、部員も僕の予想通り動いてくれるし、実にいい感じだ。さす が葉須香チャンの素晴らしい造形美だ。誰でも惹きつけられて虜にされる な。男が好きなパーツを全て兼ね揃えた反則的な身体だよ。この僕でさえ、 気を許したら手を伸ばしそうになるな..)  能谷はスケコマシとして冷静に葉須香の女性としての分析をしていた。  本当はすぐに葉須香に悪戯するつもりだったが、慌ててしない方が楽し めると思ったからであった。


第4話へ