第5話「一撃昇天の蒼き棍士。」


一体、何がどうなってるのよぉぉ〜〜〜男たちに今でも犯されそうな感じ の惨めな樹結歌ですぅぅ〜 どうして、こんな危ない目に次々と遭わなければならないのよぉぉーー その上、13課と名乗る女の人は、何かみんな変な感じだしぃぃ、 何故か毎回、囮に使われるみたいで最悪な展開ですぅぅーー 残りの1人を倒す予定みたいだけど、どこが残りの1人なのよっ! 次から次にと男の人が現れてるじゃないっ。こんなの詐欺よインチキよぉぉー 絶対無事に終わったら、すぐに帰るんだから!でも..帰れるのかしら..ぐすん。 私の周りには大勢の男たちが居て逃げ道はない。 唯一、頼りになるのは3mのポールの上で立っている裸の少女だけだ。 けど..何で裸であんな高いとこに立ってるの? (うわぁぁ・・・縦筋のアソコが丸見えじゃない..) おっぱいの大きいメロンおっぱいのお姉さんの次は無毛な縦筋の女の子? 一体、13課の人たちって、どんな人たちの集団なのよぉぉ。 私が心の中で叫ぶ中、ポールの上に立っている紗未留というすっぽんぽんの少女が ポールの上で高笑いをしてくる。 「あーははっはははっ!来るがよい、ウツケ者どもよぉぉぉーー!」 さっきのメロンおっぱいのお姉さんよりも危ない感じに見える.. そんな中、ポールの近くに潜んでいた男の1人がポールを思い切り足で叩いてきたのである。 「このガキャー、ふざけやがってぇぇー」バンッ 「ふえっ?叩くなぁぁぁーーぼけぇぇーー」フュュュューーーボテッ・・・ (えっ?落ちた?うそ・・・) ポールから落ちた紗未留に男たちが一斉に襲い掛かってくる。 モニタでは調子に乗った紗未留がポールから落とされ、男達に袋叩きされる 映像が映り、13課のメンバーはそんな紗未留に呆れてしまう。 「・・・・あ・あの馬鹿・・・結局、何がやりたかったのよ..」 「ポールに登ってセリフをただ言いたかっただけかも知れませんね..」 「・・・・こらぁぁっ!紗未留、いい加減にしなさいよっ」 魅耶愛の怒りの声がモニタに向かって大きく出される。 聞こえるはずのない声だが、その声と共に凄まじい轟音が鳴り響き、袋叩きしていた 男達が全員吹っ飛んでしまう。 「効かぬぅぅーー効かぬわぁぁーーーこんな攻撃などはぁぁぁーーーあははははっはは」 袋叩きにされてたハズの少女が無傷の状態で再び高笑いを始める。 再び、新たな男達が紗未留に向かって襲ってくる。 「もう少し、骨のある奴を呼んで来いぃぃーー」 紗未留が手にもっていた長棍を床に思い切り突き立てる。 そう、さっきまで背中に背負ってた長棍を持って思い切り床を叩いてきたのだ。 「唸れぇぇぇーーー塵鉄棍−−−!!」 紗未留の声と共に凄まじい棍圧が波状の様に男達を吹っ飛ばしてしまう。 だが、そんな棍圧で吹き飛ばされない男が1人居た。 「・・・少しは面白い奴がいたようだな。名を聞こう・・・」 男に名を聞く紗未留。 相手の男は今までどこに隠れてたのと聞きたいぐらいの大男で、左手には巨大な斧を 持っている。 更に、右手には盾を持ち、頭には巨大な角を付いた兜をかぶっている大男はまるで バイキングで出てくる感じの男に見える。 紗未留と同様に危ない感じの人だ..きっと.. 「わしの名は斧の衿九朗、こやつ等に雇われてる剣客とも言えよう」 「ほぉぉ・・・なるほどのぉ..少しは楽しめそうだな」 「少女よ。悪いことは言わない、素直にその棒を捨てて降参することだ」 「それは、こっちの台詞じゃ。恥を掻きたくなければ、すぐに去るのじゃな」 「・・・仕方ない..斬らせてもらうぞ」 その言葉と共に大男が紗未留の方へ向かっていく。 巨大な斧が轟音をたてながら紗未留の方へ襲い掛かかかり、紗未留の長棍と斧が 激しい火花を散らしながら、何回もぶつかっていく。 大男の攻撃を次々と小さな細腕で跳ね返していく紗未留。 斧に負けずと唸る長棍の威力は私のような普通の人にもわかる感じである。 「大男よ、そちの斧、なかなか楽しませてもらったが、まだまだじゃな」 「ぬぬぅ〜何だとぉぉーー」 「そろそろ、ありとあやゆる物を砕く塵鉄棍(じんてつこん)の力、教えてやろう」 紗未留はニヤリと笑い、左足を大きく踏み込む。 突きの構えをとった紗未留が塵鉄棍を思い切り斧に向かって突き出してくる。 「砕けぇぇーー!!これが我が塵鉄棍の威力だぁぁ」 塵鉄棍が斧の真ん中を貫き、斧を一瞬にして粉砕してしまう。 斧を砕かれた大男の顔が真っ青になると、その大男に向かって2撃目の突きが 襲ってきた。 「我が棍でイけぬ者なし。そこの女、身体をどけぇぇーーー」 「へっ?う・うそぉぉーーー」 塵鉄棍の突きによって吹き飛ばされた大男の体が私目がけて、ふっ飛んでくる。 何とかギリギリのラインで避ける事が出来た私。 ふっとんだ大男は後ろの私の乗っていたエレベータに押し詰められる感じで 中にすっぽりと入ってしまう。 そしてエレベータの扉が大男が詰められたと同時に閉まり、その直後、凄まじい 爆発に近い音が扉の奥から聞こえてきたのだ。 ドピュゥゥゥゥゥゥゥーーーーー!ドパァァァァァーーー! 「・・・な・何なの?あの音は..それに、扉の奥から匂うこのイカ臭い匂いはまさか・・・」 あたふたする私に紗未留が決め台詞に近いような言葉を言ってくる。 「また、下らぬものをイかしてしまったな..」 紗未留の言葉から予想すると、扉の奥ではとんでもない光景が浮かんでしまう私であった。 「さて..残りの雑魚も片付けるとしよう..この塵鉄棍でな」 「ちくしょーーー」「一斉にあの女を叩き潰せぇぇーーー」 残りの男たちがヤケになった勢いで、一斉に襲ってくる。 だけど、勝負は見えている。今度は塵鉄棍を使って男たちを次々と絶頂させていく紗未留。 姿もぶっ飛んでいるが、やってることはそれ以上にぶっ飛んでいる少女である。 10数分後、言葉では言いたくない程のおぞましい光景が目の前に広がっていた。 股間をヒクつかせながら失神してる男たち。どの男の股間もぐっしょりと濡れており、何か とんでもないものを大量に出したのが伺える。 何せ凄まじいイカ臭い匂いが充満しているから・・・ 「これで全て片付いたな・・・お主が魅耶愛が言ってた女だな・・・」 「は・はい..た・助けていただいて、ありがとうございます」 「礼などいい、ところで拙者の塵鉄棍の活躍は見てくれたか?」 「は・はい、凄いですよね..特に斧を砕くとこはビックリしました」 「そうか、そうか。そう、この塵鉄棍に砕けるものはないのだ。ただ例外もあるがな・・・」 「例外ですか?」 「この塵鉄棍はありとあやゆるものを砕けぬのじゃが、あれだけは砕けぬのじゃ」 「ダイヤモンドのような硬いものですか?」 「あんな石コロなど砕くのは造作もないことじゃ。この塵鉄棍が砕けぬもの、それはコンニャクなのだ!」 ズッ・・・思わずズッこけてしまうような、あまりの真実..まるで、どっかのアニメの剣を思い出す 感じであった。 (なんでコンニャクなんだろ・・・良くわからないよぉぉ・・・) とりあえず全ての危機は去ったことだけには嬉しい私であった。 「あ・あの・・・紗未留さん。もう、変な奴は出てこないですよね?」 「ああ、出ないじゃろ..しかし、お主..凄い性質を持っておるな..もう、やっぱり何回か  犯られたのか?」 「犯られてませんっ!まだ・・まだバージンなんですから」 「・・・なるほど、魅耶愛が上手い具合にお主の力を発散させていたか」 「へっ?発散って..」 「お主の力は男の本能を剥き出しにすることだが、だんだんと、その力が増していってるのに気付いて ないのか?」 「えっ・・・どういう事なんですか?」 「魅耶愛に聞いてないのか?相変わらず変なとこに気を遣う女だ..ともかく上手く力を発散させないと 不味いことになるという事じゃ」 「それって..どういう事ですか..」 「力を発散させずにほっとけば、いずれは男たちに徹底的に犯されまくるという事だ。大体、そんな気質 を持って未だにバージンなのは奇跡に近いってもんだ」 「そうなんですか・・・」 「おそらく、魅耶愛が発散させる手を打っていたんだろ・・・お主をここに呼んだという事は、お主の力が 増しすぎて自分の手元に置く事を考えたんだろ?」 「・・・お姉さまが..」 「あいつは口は悪いが、根はいい女だ。もし今回の事で誤解を生んでるようなら、しばらく様子を 見るがよい。13課はそれ程、悪くないとこだ・・・」 「・・・は・はい」 「さあ、13課へ行くぞ。いつまでも裸じゃたまらないじゃろ?」 こうして、13課に行くことになった私と紗未留さん。 見た目、少女そのものの紗未留さんだけど、話し口調や落ち着き具合を見てみると私より年上かも 知れない。 一方、13課の方ではモニタを見ていた魅耶愛が頭を掻きながらブツブツ言っていた。 「・・・あの馬鹿紗未留・・・余計な事を..」 「いいじゃありませんか。魅耶愛さん。さあ、彼女を迎える準備をしなくちゃ」 「・・・まだ早すぎるわよ、ひかり。あの子には最後の試験が残ってるんだから..」 「そうでしたね♪まあ問題なく合格すると思いますが準備はしておきますね」 「ええ、お願いね。ひかり」 まだ実は最後の試験とやらが残っている樹結歌。 果たして最後の試験とは?13課へ向かう樹結歌に新たな試練がまたくる予感であった。


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