プロローグ


 7月初旬、今年もここ聖知学園では毎年恒例の伝統行事である七夕奉納 祭に向けて、各クラスや各クラブが出し物の準備を始めている。     この時期になると必ずと言うぐらい全男子生徒がソワソワし始める。  それは七夕奉納祭のメインで行なわれる伝統イベントに期待しており、 校内のあちこちではイベント話しで盛り上がっていたのであった。 「おい、聞いたか。今年も七夕奉納祭で例の織姫イベントをやるそうだ」 「マジかよ!今度こそは中止になると思ったけどな..」 「じゃあ、今年は誰が織姫をやるんだ?ひひっ」 「それはもうわかりきってるだろ?」 「やっぱりそうかぁ〜1年の須々木 詩衣奈ちゃんかぁ」 「けど、学年一頭が良くて、アイドル顔負けの須々木さんがそんなのやる のかよ?」 「お前、もしかして知らねーのか?おっ、丁度あっちに居るから見てみな」 「うおっ、もしかしてあれって..」  彼らが見た先に居た詩衣奈の姿は衝撃的なものであった。  普通に友達とボール遊びをしている姿なのだが、ボール並みに胸元が激 しく上下に揺れていた。 「おい..あれってノーブラかよ..すげぇ〜あんなにサイズあったんだ」 「噂じゃFカップみたいだぜ。あのでかさでノーブラじゃ目立つよなぁ〜」 「夏服のブラウスだから、近くによるとビーチクも透けてわかるし、上手 く角度を変えればボタンの隙間から、おっぱいも丸見えらしいぜ」 「って言うか、谷間のとこのボタン外れてねーか?横乳ばっちし見えたぞ」 「「マジかよぉぉーーー!!」」 「・・・さらに下も穿いてねーという噂もあるんだぜ」 「そりゃねーだろ!ノーパンじゃボール遊びできねーよ」 「ああ、ちょっとでもジャンプしたら、スカート捲れるし、俺らの学校の 女子スカートって!かなりミニじゃね?」 「!!お・おい..須々木さんって、才女の割に黒パン穿いてるぞ」 「黒パン?まさか〜」「!!!」「って、あれパンツじゃねえええ〜」 「「なんだってぇぇ」」 「・・・う・嘘だろ?あの須々木さんがマン毛をチラ見せかよ」 「すげぇぇ〜、ノーパンでボール遊びってか!」 「あの伝統、マジだったんだ。奉納祭の織姫はイベント近くになると下着 の着用を禁じられるという恥辱な伝統..」 「まあ、その伝統のおかげで誰が織姫をやるか、すぐに分かるしな」 「それにしてもノーパンノーブラって..あの須々木さんがここまでやる なんて信じられねーぜ」 「きっと、同じクラスのやつは須々木さんのいろんなとこ、拝めそう」 「「はぁぁぁ〜羨ましい」」 「あーあ、こんな事なら須々木さんと同じクラスになりたかったぜ」 「でもよ。同じクラスだからって簡単には見れねーんじゃねーのか?」 「そうだな。いくらノーパンだからって堂々と覗けるわけねーな」 「でも覗きたいよな〜」「そうだな〜見てーな」  男子たちが残念な口調で話してる中、偶然にも詩衣奈と同じクラスの男 子、佐原が話しかけてきたのだ。 「おい、もしかして詩衣奈の話してんのか?」「あっ、佐原!」 「!そーいえば佐原は同じクラスだったんだよな。あの姿だと、ついつい 覗きたくなる衝動にかられるだろ?」 「もちろんな。その時は覗かせてもらってるけどな」 「!お・おい、覗くって..須々木さんに怒られねーのか?」 「怒りはしねーよ。何せ数日前から足を開いて座ることが当たり前のよう になってんだぜ」 「足を開くって..あのスカートじゃ丸見えじゃねーか?」 「まあな〜。でも意外とスカートが邪魔で、おま●こが影になって見にく いがな」 「見にくいって、そんなに堂々と見れるのかよ」 「一応、物を拾うなどの言い訳さえあればOKなんだぜ。この数日は詩衣 奈の机の下は鉛筆と消しゴムがよく転がっていくんだぜ」 「おいおい、ずるいぜ。じゃあ、お前らだけが須々木さんのおま●こを見 放題ってわけかよ」 「そうだな。はっきりとは見えねーけど、俺のクラスの男子はほとんど拝 ませてもらったぜ」 「くー、羨ましいぜ!それって、違うクラスの俺も覗けねーのかよ?」 「いや、覗けるぜ。違うクラスでも詩衣奈の机の下に物を落せばいいのさ」 「おいおい、落とすって..そりゃ、わざとらしい以前の問題じゃねーか」 「関係ねーよ。現に数人かの他のクラスの男子がやって、あそこを勃起さ せて帰っていったぜ」 「すげーーー」「まじでやろーかな」 「勃起して帰る奴も笑えたが、何も言えなくてただ耐えてる詩衣奈も結構、 笑えたぜ」 「お・俺、笑われてもやりてーぜ」「俺も!」 「おいおい、奉納祭になれば誰でも須々木さんの裸が見放題になるんだぜ。 慌てても仕方ねーぜ」 「そうだな..我慢するのもいいかも知れねーな」「ああ..」 「けど、早く奉納祭になってほしーぜ。当日は大盛況なんだろーな」  男子たちは、恥辱のボール遊びを続けている詩衣奈を見てニヤニヤして いた。これほど男子たちの期待を集めている奉納祭の伝統イベントとはど んなものだろうか。  そして、その対象とされた詩衣奈にどんな恥辱なことがふりかかるので あろうか。  奉納祭まであと5日..  詩衣奈にとって恥辱な期間がこれから始まろうとしていたのだ。


第1話へ