第77話「酔っ払いの前で」


 これから絶対に何かいやらしいことに巻き込まれそうな沙智菜です。  何故なら、お父さんたちの懇親会の様子を見に行くからです。  いつもなら、お母さんが行ってお父さんを連れて帰るんだけど、「娘の 方が喜ぶから」って私に頼んできたのだ。  いや、どーせ酔っ払って記憶が残ってないんだから誰が行ってもいいと 思うんだけど.. 「えっと、確かここの宴会場よね..げっ!」 (ここ、大浴場があるじゃない..)  温泉つき宴会プランの看板を見て、すごく不安になったんですけどぉ〜。  いやいや、職場のOLさんたちも参加している懇親会なんだから、破廉 恥な展開が起こるわけないよね。(うんうん) 「でも今までのこと考えると何かすごく嫌な予感たっぷりなんですがぁぁ」  ともかく宴会場で酔いつぶれているのを期待して宴会が行われてる部屋 へ向かう私。 「って..片付けが始まってるんだけど..」  すでに懇親会は終わっていて従業員が後片付けを始めてました。 「お父さん..帰っちゃったの?」  お父さんを探す私に部屋に残っていたOLさんが声を掛けてきた。 「沙智菜ちゃん〜。お久しぶりぃ〜。誰もこなかったらどうしようと困っ ていたよぉ〜」「あっ、卯佐さん、お久しぶりです。」  私に声を掛けてきたOLさん、卯佐 絵里(うさ えり)さんは花見の 時に野球拳で私をすっぽんぽんにし追い込んだ人である。 (あの時は本当にひどい目に遭ったよぉぉぉ〜) 「まさか沙智菜ちゃんが来るとは思わなかったけど、でも沙智菜ちゃんな らギリギリOKよっ。うんうん」 「・・・ギリギリOK..どういう意味ですか、それっ」 「え、えっとぉ〜、あなたのお父さんが変なところで盛り上がっているの で身内の誰かにお願いしたいのよ」 「・・・帰ります」と笑顔で逃げようとした私を必死で捕まえた卯佐さん。 「お父さんを置いて帰っちゃ駄目ぇぇ〜」 「嫌ですっ!お父さんが居るのは大浴場なんでしょぉぉ〜!」 「何で分かったのぉ〜。もしかしてエスパー?」 「言わなくても分かりますっ。そういうのは男の従業員に頼むとかしてく ださいっ」 「従業員に頼むほど迷惑かけてないし、放って帰るわけにもいかないじゃ ないでしょ。そ・それに私が大浴場に入るのも問題あるでしょ〜」 「・・・いや、女子高生の私が行くほうがもっと問題ありじゃ..」 「それは娘なんだから大丈夫っ!ほら、お父さんが湯冷めする前に早く」 「ううぅ..」  必死にお願いする卯佐さんにこれ以上我がまま言うことも出来ず、引き 受けることにしました。 「わかりました。お父さんを浴場から出しますので、車を手配してもらえ ませんか」 「ありがと〜。そういう手配はお姉さんに任せてっ!そ・それじゃ、お父 さんた・・・じゃなくて..まあともかくよろしくねっ」 「卯佐さん..何か隠してませんか?」じとぉぉ〜 「な・な・何のことかしらぁぁぁぁ〜。お父さんが入っているのは間違い ないよっ。うんうん」  思い切り目が泳いでいる卯佐さんにすごい不安を覚えるけど、今更後に も引けない私は素直に大浴場に向かいました。 「はああ〜、どうかエッチな展開にはなりませんようにぃぃ〜」  大浴場の場所は地下だったので迷うことなく辿りつきました。幸いなこ とに大浴場は男女兼用で団体さんの希望にあわせて時間割を決めて入るよ うであり、今日はお父さんの会社が丸ごと貸し切っていたみたい。  いくら私でも男湯に堂々と入れないし、これなら一応入っても問題はな いよね?(私は入浴するつもりはないんだし)  大浴場の扉を開き、脱衣所へ向かうと幾つかの背広や下着が散らばって いた。 「えっ?ちょっと待って!、ま・まさか、お父さん以外にも?」  卯佐さんが躊躇していたのはこういうことだったんだ。お父さんだけな ら何とか出来そうな気がしたし..  大浴場からは、お父さんたちの騒ぐ声がしていて、私には誰が居るか分 かってしまった。  お父さんの同僚の安藤さんと遠藤さん..それに社長さんだ..  4人しか居ないのは間違いなく、酒盛りをしているのも分かった。  ともかく、これ以上酔っ払ったら不味いので私は深呼吸を3回したあと で扉をガラッと開けました。 「ちょっとお父さん!お風呂場で酒盛りなんてやんないでよ」 「おおっ、沙智菜かぁ〜。見てわかんねーか?大事な接待なんらよー」 「そうらよー。お偉いさんばかりなんらぞぉ〜、沙智菜ちゃん」 「んだー、んだー。社長たちを怒らしたら駄目だべぇ〜」 「って社長さんしか居ないじゃ..!!えっ、嘘ぉぉぉ」  とんでもない光景に声が出ませんでした。よくよく見ると奥の方で5人 ほどのおじさん達が酔いつぶれていた。それもアレを丸出しのままで..  って言うか私の目の前に9人分の丸出しのアレがぁぁぁ〜。年頃の娘に なんてものを晒してくれるのよぉぉぉぉ〜。  少し冷静になって酔いつぶれているおじさんたちを見ると、おじさんと 言うには失礼な30前後の男性ばかりだ。 (あ〜ん、男の人のチンチンなんて見たくないのにぃぃ〜。周兄さん、ご めんなさいぃぃ〜。どうしても目に入っちゃうのぉぉ) *****沙智菜の勝手なイメージ*****************   「沙智菜、それぐらいじゃ軽蔑しないよ」   「男のチンチンには女のおっぱいで勝負だ」   「立たせるぐらいの勢いで頑張るんだ(笑)」 ********************************  何を頑張るんですかぁぁぁーー!周兄さんの意地悪ぅぅーー!!  ともかく。この酔っ払いたちを風呂から出させないと!今日は絶対にエ ッチな展開にさせてたまるものですかっ!  けど、やはり..いつものの展開が起こってしまったのだ。 「おい!沙智菜っ。お前、何ではしたない格好してるんだ!お父さんは悲 しいぞぉぉ〜」「はあ?何を..」 「そーだ!真面目な沙智菜ちゃんらしくないぞ。ここは浴場なんだぞ。服 を着たまま入るなんて何てはしたない..」 「んだ、んだ。さすがのおじさんたちも怒っちゃうぞ」  ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁ〜!どっちがはしたないのよぉぉ〜!  チンチン丸出しのお父さんたちに言われるなんて心外だぁぁぁぁ〜!  でも、酔っ払って出来上がってるお父さんたちには通じなく、私が服で いることに説教してきたんです。 (何で私が説教されなきゃいけないの?こんなの絶対おかしいよ) 「わ・わかったわよぉぉ〜。脱いできますからぁぁ〜」  結局、お父さんたちの説教に負けて脱衣所に戻って服や下着を脱ぎまし た。何で裸にならなくちゃいけないのぉぉ〜。んもぉぉ〜バカァァァ〜。  ガラガラッ「お・お父さん..これでいいの?」手で必死に恥部を押さ えて入ってきた私にお父さんがとんでもないことを言ってきた。 「よしっ。それでこそ、お父さんの娘だ。それじゃ、社長さんに挨拶をす るんだ。会うのは久しぶりなんだから、ちゃんと自己紹介するんだぞ」 「そーだよ。ちゃんと姿勢正しくして笑顔で挨拶だよ。沙智菜ちゃん」 「んだんだ!ここは風呂なんだから裸は当たり前だべ」 (こ・この酔っ払いどもぉぉぉぉ〜、勝手なことばかりぃぃぃぃ〜)  でも、この状況じゃ後に引き返すことも出来ないので、お父さんたちの 前にどこも隠さずに歩きました。  って言うか、酔いつぶれていた5人のおじさんも目を覚まして私の身体 をじろじろと見てるしぃぃ〜。  裸が当たり前だなんて言ってる割には次々と唾を飲み込んでいる音が聞 こえてくるんだけどぉぉ〜。  まあ、女子高生が素っ裸で居るんだから当たり前の反応といったら、当 たり前なのかも.. (そんなに見られると私の方もスイッチが入っちゃうぅ〜。じろじろと見 てる〜。おっぱいやおま●こを見られてるよぉぉぉ〜)  もし、おじさんたちが酔っ払ってなければきっと濡れてきたことに気づ かれていたかも知れません。  まだお風呂に入ってないのに私の太ももには愛液が垂れてましたから。  見られて感じてる私はそのまま恥ずかしい挨拶を始めました。 「先ほどは服のままで大変失礼いたしました。挨拶が遅れてすいません。 私は新宮 沙智菜と申します。ここでお父さんが大事な接待をしてると聞 きましたので、お父さんの為に言葉通り、一肌脱いでやってきました。ま だ高校1年生ですが、精一杯の満足する接待をさせていただきます」 (って何馬鹿な台詞言っちゃってるのぉ)  そんな私の挨拶が終わると同時に社長たちの拍手が沸きあがる。 「感動したよ、新宮くん。君の娘は実に良い娘だ。素晴らしいよ」 「ありがとうございます、社長。私もこんな親孝行な娘を持って幸せです」  あのぉ〜、これって駄目な娘で親不孝じゃないんですか?裸で接待する なんて一番不誠実でしょ!  けれども、おじさんたちは何故か感動して、お父さんを褒めている。あ あ〜、これが理屈が通じない酔っ払いの世界なんだね.. 「あ・あの、質問していいですか?僕は営業課長の笹岡といいます」 「は・はい、どうぞ」「えっと、おっぱいのカップはどれぐらいっすか」 「俺も聞きたいぜ。おっぱいだけじゃなくてスリーサイズ教えてくれよ」  カチン(こ・この酔っ払いどもぉぉぉぉぉ〜、けど我慢我慢っ)  私は素直に質問に答えることにしたんだけど、お毛ヶが生えたのは何時 とかオナニーの回数とか、質問も際どくなってきました。  ついには「沙智菜ちゃんって処女ですか?」と一番キツイことを聞いて きたのだ。  さすがにこの質問にはお父さんが凄い形相で答えを待っていたので、有 りのままに「は・はい、まだ処女です..膜もちゃんとついてますので」 と軽くおま●こを開いて見せることにした。(これぐらいじゃ見えないけ ど..何か雰囲気的に開いちゃったよぉぉ..)  それにしても、私の方はもう露出癖が暴走しちゃっているよぉぉ〜。  お父さんの前で裸で質問されて、新宮沙智菜として危険なオークション に出されてるような気がする〜  けれども相手は酔っ払い軍団であって、せっかくのイヤラシイ雰囲気を 台無しにするようなことをやってきたのだ。 「さっき特技は歌と踊りと言ったけど、得意な物真似なんかあるのかい?」 「えっと、少●時代のGeeなら出来ますが..」 「おおぉ〜。俺たちも忘年会の出し物でやったんだぜ。丁度、カラオケも あるからやってみないか」と風呂場に持ち込んだカラオケ機を出してきた おじさんたち。  まさかの展開なんですが、社長を除いたおじさんたち8人と一緒に少● 時代のGeeをやることになりました。  センターは常に私が踊って歌うことになったのですが、こんなのもし世 間に公開されたら私死んじゃうかもぉぉぉ〜!  私の振り付けもバッチリなんですが、おじさん達の振り付けもピッタシ なんです。  常にセンター位置で!素っ裸で!笑顔で!踊ってる私も相当やばいんで すが、フルチンで踊ってるおじさんたちも相当危険ですっ。  でもでも、それを1人見ている社長は大絶賛していました。 「こんな素晴らしいもの、わし一人で見てるなんて贅沢すぎるぞぉぉ〜〜! これは全世界に向けて配信すべき!世界的に大ヒット間違い無しだぁぁ」  いや、いろんな意味で大ヒットしそうだけど、きっと2度と街中を歩け なくなりそうだよ..  まあ、結果的には何回か踊って歌い続けたので、お父さんやおじさんた ちが酔いが回って完全ダウンしました。  お風呂だから、ものすごいシチュエーションが発生すると期待した人に は、ゴメンナサイ。 「あとは..このおじさんたちをどうするかよね..う〜ん」  何か社長もはしゃしすぎて、いつのまにかダウンしてるし、お父さんも 含めた9人の全裸中年の始末はどうすんのよぉぉぉぉ〜。  ものすごく私が困っていると、卯佐さんが腹を抱え身をよじらせながら 大浴場に入ってきました。 「ぷぷ..あ・あとは..わ・わ、くくっ、私に..まかせて..」  笑わないように堪えているようだけど、こっそり見ていたのは間違いな いようだ。 「卯佐さんっ!こんなに居たなんて聞いてませんっ」 「いや、聞かれなかったし..酔っ払いの相手は御免だし..ぷぷっ」 「卯佐さんっ!!!」 「わ・悪かったわよ。で・でも、最高の宴会芸だったわよ。前に葉っぱ1 枚でやったときは大ブーイングだったけど、これなら大喝采よっ」 「!こんなの2度とやりませんからっ」 「そう?まあ無理だと思うけどぉ..」「えっ?」  何か意味深なことを言って、お父さんたちを運んでいく卯佐さん。  いやいや、こんな破廉恥極まりないこと私が絶対やらないし、どんなに 脅されてもやりませんから。  この後は卯佐さん1人がおじさんたちに服を着させて何事も無かったか のようにタクシーを呼んで酔っ払いたちを全員家まで送ったみたいです。  お父さんと私もタクシーに乗ってようやく帰宅すると、お母さんが起き て待っていたらしく優しく接してきました。  けれども..何か様子が変っ!すごく変なんですがっ! 「んぷぷっ..さ・沙智菜ちゃんも..早く寝な..くく..さい」 「・・・お・お母さん..まさかこっそりついてきたとかじゃないよね?」 「んぷぷっ、そんなことするわけないでしょ?そうそう、さっき社長さん から御礼の電話が来て、次の宴会に是非飛び入り参加して欲しいそうよ〜」 「しませんからっ!お母さん、やっぱ見てたんでしょ!」 「ぶっぶ〜♪ずっと家に居ましたけど、こういうので見てただけよん〜」  とビデオカメラを見せてニヤリとしてきました。 「周兄さんに送っちゃおうかしら〜。クスクス」 「いやぁぁぁぁ〜、お母さんの意地悪ぅぅ。わかったわよぉぉ〜、次の宴 会に出るからそれだけはぁぁ〜」  ああ、実の母親に脅されるなんて私って世界一不幸な娘かもぉぉ〜。  周兄さんも何とか言ってこんな暴挙止めさせてくださいぃぃーー。 *****沙智菜の勝手なイメージ*****************   「そういう割には、そんなに嫌がってないように見えるけど」   「沙智菜は意外とこういうのも露出としてアリなんじゃ」   「沙智菜の破廉恥踊り楽しみにしてるよ」 ********************************  周兄さんの変態ぃぃー!!ぜ・絶対にそんな馬鹿なことしませんから。  まあ、後でお母さんに撮ったものを見せてもらったんだけど、これが実 に馬鹿馬鹿しいけど変な興奮を覚えたのは間違いないけど..  もしやるなら、最初から全裸はやめてもらうからねっ! (・・・えっと、徐々に脱がされるんなら..やっちゃうかも)


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