第5話「羞恥なスイング」


 休憩が終わりいよいよ2回目のジャイアントスイングの撮影の続きが始 まった。  わずかの間に台本も書き直されてしまい、里奈穂がノーブラでスイング されることが決まってしまった。  「はちゃヤリ」のレギュラーたちが、急いでその手直した台本に目を通 すと、加山が不安そうに尋ねてきた。 「これまじっすか?やばくないっすか!ノーブラって..里奈穂ちゃん。 本当にいいんすか」 「・・・はい。たとえ、おっぱいが出たとしても、そのまま回し続けてく ださい。思い切りやってください」 「本当にいいのかよ..俺、責任重大じゃねーのか」 「加山!何、弱気になってるんや!元・アイドルの里奈穂ちゃんがここま でしてくれるんや!気合いれろや」  エイエイの鹿村が普段見せない真面目な顔で加山に言ってきた。 「そうだな。よし、本気でいくからな」 「お願いします」 「ありがと。里奈穂ちゃん。加山!本気で回すにしても怪我なんかは絶対 にさせるなよ」 「ああ、わかってる。よっしゃ、俺は狂犬になるぞー」  スタジオは里奈穂の大胆宣言によって良い雰囲気となってきた。  最初、里奈穂は自分から口走ったことに後悔はしたんだが、この雰囲気 を見ると良かったかも知れないと思い始めてきた。  そんな中、いよいよ本番の続きが再開した。 「じゃあ里奈穂ちゃん。悪いけどこれで準備を」スタッフは里奈穂に先ほ どのタオルを渡したのであった。 「あっ!そうか...」里奈穂はふと気づいたのだった。  そう、さっきの撮影の続きという事は里奈穂はタオル姿から始めるとい う事になるのだ。  しかし、今さら文句をいうわけも出来ないので諦めてタオルを巻き、ジ ャージとパンティを下ろし、それを加山に渡した。 「あ、あのこれ。さっきのです」顔を少し真っ赤にして渡してくる里奈穂 に加山も少し恥かしそうにしながら、ぬくもりが残っているパンティを受 け取った。 「じゃあ本番行きますよ。里奈穂ちゃんはこの後、あのちゃぶ台を盾にし てその後ろで着替えてくださいね」 「はい、わかりました」 「じゃあ、本番スタート」カチン! *********************************** 「あのー、ジャージと下着を返して下さい」 「はい、じゃあ返すわ。ほら浜耳」 「うおー里奈穂ちゃんのぱんてぃだあーぱんてぃだあー」 「何、妹の下着で欲情してるんや。ぼけー」  エイエイの鹿村のかるい蹴りが浜耳に炸裂した。 「痛いなぁー兄ちゃんー」 「はよ、妹に返すんや」「はーい」  浜耳より、ようやく返してもらった下着をちゃぶ台の立てて隠れて着替 えてるとあの浜耳がこっそり覗いてきたのであった。 「やっぱ女は着替えるのうめーな。ちっとも見えねえじゃん」 「お兄ちゃんのエッチ!!」  コントは意外にうまく続き、いつもの家族の話しに戻ったのであった。  猛烈お母さん「さあ、ステーキが冷めない内に食べましょうよ」  長男(鹿村)「そうだね。早く食べないとね」  お父さん(永峰)「そうだ。里奈穂ちゃんって何がスポーツやってる?」  里奈穂「高校の時、水泳をやっていました」  猛烈お母さん「水泳ね。いいわね。健康的で素晴らしいわ」  次男(浜耳)「でも、この体だとけっこう男子の視線がきついんじゃない?」  お父さん(永峰)「そうだな。胸もかなり大きいけど何カップかい?」  里奈穂「えっと、カップはですね...」 (ついにきた..やるしかないのね)ドキドキ  里奈穂はブラを外すために手をジャージの中に入れて、もぞもぞさせる。  手がジャージから出ると、台本どおりに手にはブラジャーを持っていた。  ちなみに、取り易くする為、肩紐のないブラに着替えていたので、外す のには苦労はしなかった。  里奈穂「カップはえっと..Eカップですね。ここ数年で大きくなりま した〜」  外したブラのサイズタグを見て里奈穂は答えたのであった。  それと同時に恒例の効果音が流れ加山の形相がすごくなった。  猛烈お母さん「カチン!みんなフォークをおきなさい。里奈穂はブラを おきなさい」「は、はい」  里奈穂がブラを置くと、いつもの加山のセリフが台本どおりに始まった。  猛烈お母さん「ひとぉぉーつ!加山家家訓っ!」  全員一同「「加山家家訓っ!」」  猛烈お母さん「年頃の娘があっさりブラを出しちゃうのは、新人アナが 先週特番でボンレスハム丸飲みであります」  全員一同「「ボンレスハム丸飲みでありますっ!」」  猛烈お母さん「それじゃ!いくぞぉ〜」  猛烈お母さんのわけのわからない家訓でスタジオが軽く笑い、晩御飯が 乗ったちゃぶ台をどかした後で、2回目のジャイアントスイングが始まった。  このスイングで自分の恥部を晒す運命の時間がやってきたことに里奈穂 は少し寝るのを躊躇してしまった。  何せ、今度のスイングはジャージが下ろされるのが決まってるので下半 身の方は確実に晒されるだろう。  それに加えて自分のおっぱいも出すかも知れないと思うと、素直に床に 寝ることなど出来ない。  たが、この躊躇を演技に思われたらしく、加山が無理やり里奈穂を寝か せて、スイングの状態に入ってしまった。 「あ・あのぉ〜」 「よーし!行くぞ。俺の狂犬ぶりをみせてやるぞーー」  里奈穂はまた加山によって思い切り回された。  だが、2回目のスイングは始めよりはそんなに本気で回しておらず少し ペースを落として回されれていた。  だが加山の両手ががっしりとジャージを掴んでいるのはわかり、下を脱 がされるのは確実だろう。  そして、里奈穂の羞恥はこれからが本番となってきた。  そう、ペースを落として回した事によって今度は例のだぼだぼのジャー ジが少しずつ捲り始めてきたのだ。 (う・うそっ?さっきは捲れなかったのに!!)  どうやら、ブラを外した事によって里奈穂のEカップの胸が大きく揺れ、 その揺れと回転力によってジャージが徐々に持ち上がってきたのだろう。  すでにへそは完全に露出しており、胸まであとわずが数cmになるまで 捲りあがってきたのであった。 (いやあぁぁーーこ・このままじゃ胸が・・・・) 「よっしゃぁぁ〜おりゃおりゃぁぁ〜」(いくぜぇぇ、おっぱいぃぃ〜)  ぐるんぐるん〜ぐるんぐるん〜。ぺろんっ♪ 「いやぁぁぁぁ〜」(ああぁぁぁっ、おっぱいがぁぁ〜)  ついに下パイが顔を出した。ボリューム満点のおっぱいにカメラが必死 にナイスアングルを撮ろうとする。  そして、いよいよジャージは乳首がある頂点まで捲れて始めようとして いた。  もし、頂点までいった時には一気に捲れ、おっぱいが露出するのは当然 であった。  だが、回されている里奈穂にはどうする事も出来ずただ成り行きを見る しかなかった。  スタジオ内でも今にでも飛び出そうとしている里奈穂のおっぱいに注目 が集まってきた。 (み・みんな・・・見ているーーー!!見ないでーー!!)  回している加山も下パイを間近で見て興奮し、捲りたい一心で回転力を あげていった。 「俺の狂犬ぶりを見せてやるぅぅ〜どりゃどりゃぁぁ〜」  ぐるぐるんぐるん〜ぐるんぐるん〜。 「きゃぁぁぁぁぁ〜」(ちょ・ちょっと目がまわっちゃうぅぅ〜)  が、この回転力を上げたのが失敗だった。  意外にもジャージの捲れあがるスピードが極端に遅くなってしまった。  もう下パイは完全に露出しているが、なかなか頂点の乳首まではいかず じわじわと見せていく感じになっていた。  スタジオ内の男達はもう心は繋がっており誰もがカウントダウンを頭の 中で数えていたのだ。  そう、里奈穂の乳輪まであとおそらく1cmも無い所まで捲れてきたの であった。  ”あと1回転!!”誰もがそう思っていた時に回している加山についに 身体の限界がきてしまい、残念なことに里奈穂をそのまま放り投げてしま った。  放り投げた瞬間、スタジオ内では「あぁぁーー」と男性たちの無念の嘆 きが響き渡った。  投げた加山は今回も思い切りふらついてセットのタンスにぶつかった為、 タンスが倒れそのタンスに押される形で倒れたのであった。  一方、里奈穂の方は予想通りジャージの方は綺麗に脱げ、パンティと一 緒に取られた姿で飛んでいった。  そして今回はあらかじめ里奈穂が了承していた為、隠す行動が少し遅く しばらく里奈穂はお尻を出されたままにされてしまった。 「またお尻丸出しじゃん。お母さんだめだよ」 「でもお礼を言いなさい。お母さんに」  下を脱がされた里奈穂がタオルを巻いて加山の前に座っておじきをした のであった。 「お母さん。ありがとう」 「はぁはぁ・・・あなたも良く・・頑張ったわね・・・はぁはぁ・・・」  加山はかなり体力を失いながらも何とか答えたのであった。 <カーット!!はいOK!!>  ここで台本の進行どおり、2度目の加山休めのカットが入り収録は一時 休憩に入った。  里奈穂は急いでジャージと下着を返してもらいそれを履いたのであった。  それと同時にプロデューサーが満面の笑みを浮かべながら里奈穂の元に やって来た。 「いやぁーーとってもいいよぉーー里奈穂ちゃん。今のおっぱいが出るか 出ないかのスイング最高だったよ!!」 「・・・そ・そうですか・・・」 「こんないい画を1本でやるのは惜しいな。加山くんもかなり疲れてるし」  そう、プロデューサーが言う通り、加山はすっかりぐったりしており相 当疲労していた。 「?あのーそれって?」 「頑張ってる里奈穂ちゃんには悪いけど2本に分けて撮っていいかな?」 「2本っていうと?」 「ここまでを1本にしてラストスイングを別の日に撮るいうことで」 「・・・・別の日にですか?」  里奈穂は少し考えていた。今回は成り行きでここまで恥かしいことにな ったが、間を置いて同じ事が出来るかに不安を感じていた。 「だめかい?里奈穂ちゃん?そうだよな...じゃあこのままいくか」 「ええ...出来れば....!!あ・あの・・・やっぱり他の日で!」  一瞬、断わりを入れようとした里奈穂だが急に承諾をする事になった。 「いいのかい?」 「は・・はい...私、別の日でも問題ないので」里奈穂は少し顔を真っ 赤にして答えていた。 (・・・・・う・うそ...なんで?わ・私・・あそこがあんなに...)  そう、実は里奈穂が急に承諾したには理由があった。  こんな恥かしい事をやったせいでもあるが、おま●こが思い切り濡れ始 めてきたのだ。  今、ここで続きをやるということは再びジャージとパンティを脱がなけ ればならず、当然ながら愛液のシミがべったりとついていることも見つか ってしまうからだ。 (さっきはこんなに濡れてなかったのに...なんで?) 「里奈穂ちゃん。本当にいいんだね?」 「・・ええ...」  選択肢のない里奈穂にはもうそう答えるしかなかったのであった。 「よかった。里奈穂ちゃんがOKしてくれて。そうだ、あと1つワガママ 聞いていいかい?」 「・・・えっ?ワガママって?」ドキッ... 「今回のこれ、今週の放映に切り上げていいかな?」 「今週?でもそれだと3日後の放映ですよね?これ?」 「一応、別の子のスイングが入ってたんだけどそれをずらすから」 「3日後ですか...」じゅんっ。 (!!やだぁ?わ・私また濡れ始めてる?) 「だめかい?里奈穂ちゃん?」 「・・・・・いえ..だ・大丈夫です...」じゅんっ。 (ああぁ、パンティがすごいことになってる..)  今の里奈穂はもうそれどころではなかった。だんだんと愛液のシミが広 がってきて、パンティが愛液でぐしょぐしょになっていた。 「そうか。良かった。じゃあ、撮影の続きは次週にするから」 「は・はい..よろしくお願いします...」 「あと、最後に大胆な確認をしていいかな..里奈穂ちゃん」  ドキッ!(も・もしかして濡れてるのがばれたの?) 「な・なんでしょうか..」 「いや、ラストスイングのことだけど、ここで里奈穂ちゃんのおっぱいを 出すことを予告していいかな?」 「私のおっぱいをですか..」 「駄目だよな?やっぱり」 「いえ..大丈夫です。おっぱいを出すことを予告してください」 (私ったら、何を馬鹿なことを言ってるの?自分から言うなんて..)  里奈穂はプロデューサーが出した予告案を素直に承諾してしまった。  これで、里奈穂は次の撮影でおっぱいを出すことが決まってしまい、今 さら言いなすことが出来ない雰囲気となっていた。 「じゃあ、今日の撮影はこれで終わりだから、みんな、お疲れさま!」  結局、恥ずかしいことが決まったままで、里奈穂は控え室に戻ることに なり、部屋に入った里奈穂は急いで下の状況を確認したのだった。 「・・・やだぁぁ...なんでこんなに濡れてるの?」  びっしょりと濡れていたショーツに里奈穂は驚いていた。  元々、濡れやすい体質なので、ある程度のシミは想像していたが、思っ ていた以上に愛液が出ていたのだ。  まるでお漏らしをしたみたいに愛液が全体に広がっており、もしあのま ま続きをしたら、このショーツを手渡すとこであろう。 (2回に撮影を分けてもらって正解だったわ..でも、こんなに濡れてい たなんて、どうかしてるわ)  そう、里奈穂はまだ自分自身の心の中に隠れた性癖があることに気付い てはいなかった。  しかし、この番組が続いていくうちに、この性癖が目覚めてしまうのは 時間の問題であった。


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