第6話「里奈穂の葛藤」


 例のスイングの収録が終わって3日後。  そう、今日は里奈穂のスイングが世間に放映される日であった。  里奈穂は自分の部屋で1人TVをじっと眺めて待っている。  こんなにも自分の放映が気になったのは、里奈穂にとってはこれが初め てかも知れなかった。 「録画もOKよね。ちゃんとセットしてあるよね。もう1度チェックしよ」  わざわざ高画質の録画メディアを買ってきてデッキにセットする里奈穂。  かって清純派アイドルとして数多くの番組に出ていた時は録画して撮っ たことがなく、自分の映った番組を見ようとする気は起こらなかった。  そんな里奈穂がこんなに自分が映っていることに気にするなんて本人も 正直、驚いていた。 「それにしても..私ったら、何でこんなに番組を楽しみにしてるのかし ら..あんな恥かしい事をしたのに」  思い返してみると、里奈穂は朝から新聞のTV欄をわざわざチェックし、 自分の事がどう書かれているか確認するぐらい気になっていた。 ”はちゃヤリ・・・今夜のはちゃヤリはあの懐かしのアイドルRが登場。” (もっと何か書けなかったのかしら..これ..登場だけじゃインパクト ないじゃない..もっと大胆に書いても..) 「って、何でそんなこと考えちゃうのよぉぉ〜。今日の私、変だよぉぉ」  そう、今日の里奈穂の様子はどこかいつもと違っていた。  何故、こんな低俗な番組を早く見たいのか?  もしかしたら、約束と違ってとんでもない恥ずかしい部分を流されてし まう恐れがあるからなろうか?  ともかく、いろんな事をあれこれ考えながら、里奈穂は放映が始まるの をまっていた。  そして、深夜1時。ついに”はちゃヤリ”は始まった。  定番のレギュラー紹介のオープニングが流れ、トップコーナーとして加 山の「猛烈お母さん」が始まった。  どきどきっ。「は・はじまったわ..」  里奈穂の鼓動は一気に高まり、身体の方も徐々に暑くなってくる。 「上だけ脱いだ方がいいよね..」ぱさっ..  暑くなった身体を冷まそうとパジャマの上を脱ぐ里奈穂だが、普段は汗 をかいても脱がないだけに、今日の自分が大胆なことに驚いてしまう。  まあ、自分の部屋の中で1人で見ているので、たとえ素っ裸となっても 問題はないのだが、里奈穂にはそれが出来ないらしい。    上だけブラ姿となった中、TVでは里奈穂が加山を怒らしてしまうシー ンが流れていた。 「いよいよ。回されるのね...」ごくっ。  1度見ているはずの内容なのだが、なぜか里奈穂の興奮が止まらなくT Vに釘付けとなっていた。 「ああっ。回った!!回ったぁぁ!!」  ぐるんぐるん〜ぐるんぐるん〜  どきどきっ(もうすぐ脱げるのよね..) 「うあっ!!ぬ・脱げたぁぁっーー!!」  ショーツと一緒に下のジャージが脱げたシーンを見て、里奈穂が大声で 叫んでしまった。 (?あ・あれ?何かすぐに映像が切り替わったわ..脱げたシーンって一 瞬だけなの?)  どうやら、実際のTV放映としてはあちこちカットされており、すっぱ 抜けしたシーンでお尻が少し見えたぐらいで、後は隠した所からの続きに なっていた。 「!ちょっとぉぉ〜何なのよ、これっ。お尻が少ししか見えてないじゃな いのっ」  思わず口からこぼれてしまったことに里奈穂は驚いた。 (えっ?私、何を今言ったの?なんでこんな事を?)  里奈穂は1人しかいない部屋で辺りをきょろきょろ確認してしまった。 (き・聞こえてないよね..何で声を出しちゃったんだろう)  里奈穂が1人で自問自答している間にもTVでは2回目のスイングに入 ろうとしていた。 (そうだわ。2回目もあったんだ)里奈穂は再びTVを見つめていた。 ***放映内容**************************** 次男(浜耳)「でも、この体だとけっこう男子の視線がきついんじゃない?」 お父さん(永峰)「そうだな。胸もかなり大きいけど何カップかい?」 里奈穂「えっと、カップはですね...」 カチャカチャ..ブラを服から抜きサイズタグを見る里奈穂。 里奈穂「カップはえっと..Eカップですね」 *********************************** 「うわぁぁ〜、私ったら堂々とブラ取ってるわぁぁ〜。ああぁっ、何かポ ッチみたいのが見えてるよぉ〜。それに谷間もぉぉ〜」  たまに上からのカメラが里奈穂の谷間を狙って映しており、おっぱいの 谷間が画面に映ると里奈穂はドキドキした。 「そ・そろそろ回されるのよね...」どきどきっ  里奈穂がじっとTVを見てる中、2回目のスイングが始まった。  思い切り回される自分...そして徐々に捲れる上着に、また里奈穂は 大声を出してきた。 「あああぁぁ...おっぱいがぁぁーー」自分の下パイが出る所に思わず 興奮してしまう里奈穂。  いつもなら、これ以上捲らないでと言いたいところだが.. 「こらぁぁーー猛烈お母さん!もう少し上手く回しなさいよ。へたくそ!」  何故か里奈穂は加山に胸を捲れと応援してきた。 「よし!!今の回転でいくのよ。あと、もう少しでポロリよ!!」  ぐるぐるんぐるん〜ぐるんぐるん〜。  TVでは足元がフラフラとなって回してる加山が映し出された。 「何やってんのよ。ああぁぁっっっ!!手を離しちゃだめぇぇ!ばかぁぁ! あともう少しだったのにぃぃ」  里奈穂は何故か加山の失敗に悔しがっていた。本当なら、ホッとしなけれ ばいけないはずなのに.. 「はっ!!わ・私ったら..な、何てこと口走ったのよぉ〜」  我に戻った里奈穂は口にした自分の言葉に困惑してしまった。  TVの方は”次回つづく”のメッセージと共にもう次のコーナーが始まっ ていた。 「えっ..も、もう終わりなの?これだけだったなんて..」  里奈穂は急いで録画の解除をして保存用のダビングの設定を始めた。  そう、今まで自分の映った映像を保存したことのない里奈穂が、すぐに ダビングして予備を作ろうとしていた。  そして、ダビングが終わるまで暑くなった身体を冷まそうと、今度はパ ジャマの下を脱いで、里奈穂は上下とも下着姿となった。  そして、ダビングしたメディアを取り出した後、本体に保存されている 方を再生してきた。  TV画面に再び恥かしい映像が流れはじめ、里奈穂は食い入るようにス イングされている自分を見ていた。 (ちょっと...なんでまたこんなのを見てるの?私、どうかしてるわ)  理性では、こんなことをするのが変だと思うのだが、本能がこの映像を 見たくてたまらない感じであった。  映像を好む本能と、それを拒む理性..  だが、今の里奈穂は本能の方が強く、この映像を止める事が出来ない。  気づくと、何度も繰り返し見ている自分がそこにいた。 (私ったら..一体、何回見たら気がすむのよっ!おかしいわ..こんな エッチなものをずっと繰り返して見るなんて..)    でも映像が終わると里奈穂は急いで再生ボタンを押して、また見ようと するので、自分自身の本能にだんだん怖くなったきた。  それに脱いだパジャマの上にはブラが乗っており、いつの間にかショー ツ1枚でTVを見ている自分がいた。  その上、映像を見続けていく内に頭の中ではエッチなことが浮かんでく る始末だった。 (いっそ..裸で回されればいいのに...) (そうよっ!タオルなんか掛けないで晒させてあげれば...) (せっかく、あそこが出てるんだからモザイクかけて映せばいいのに...) 「あああっっっ!!ちょっと私ったら、何を考えてんのよっ!!はぁはぁ..」  里奈穂は自分しかいない部屋で突然、息を切らしながら大声で叫んでき た。心臓はばくばく言っており汗が全身から溢れ出ていた。  里奈穂は心を落ち着かせる為に深呼吸を2・3度した。 「ふぅぅ...なんか落ち着いてきた...」  深呼吸を続けて自分を落ち着かせる里奈穂だが、気分が落ち着くにつれ て、自分に起こったある異変にやっと気付いた。 (こ・これって....う・うそっ?)  下半身に手をあてた里奈穂は驚愕してしまう。  ショーツがびしょびしょに濡れており、それがショーツを通りこして、 絨毯の方まで愛液がこぼれていたのだ。 (こんなに濡れてたなんて!!)  ばっ!!里奈穂は慌てて下を脱ぐと、そこに映ったおま●こはひどく淫 らな状況になっており、何本もの透明な糸が次々と下の方へ向けて垂れ続 けている。  ショーツはお漏らしをしたかのように大きなシミが出来ており、2度と 穿けないぐらいひどいものになっていた。  里奈穂は何を考えたのか、鏡で自分のおま●この状態を確認しはじめた。 「ああぁっ、何これっ?」  鏡に映った自分のおま●こはものすごぐ淫らなものへ変化しており、ひ くひくと開閉を繰り返し、何かをここに挿れて欲しい感じに見えていた。 (ぁぁ..こんなにひどくなったの久々かも..まずい..スイッチが入 りそうだよぉぉ..)  自分の愛液の匂いが部屋の中に充満していく。もうこの匂いを嗅いでい ると理性の欠片すらもなくなってしまいそう.. 「はふぅぅぅ..はぁはぁ..」  口から涎が垂れる中、里奈穂はまた再生ボタンを押し始める。  自分がエッチな目にあってるビデオで興奮するなんて、すごくはしたな いことだけど..もう、この愛液の匂いを嗅ぐとそんなことどうでも良く なってしまう。 「あぁぁっ、もっとエッチな目に遭ってほしいぃ..おっぱいなんかさっ さと出しちゃえばいいのよぉぉ〜」  この映像で映っている里奈穂が次にもっと恥ずかしい目にあうと思うと 興奮が止まらない。 「ぁぁ..つづきが見たい..みたいわぁ..」  次回の放映が待ち遠しくてたまらない。  次はきっと、おっぱいも晒されてよりエッチな目に遭うんだろう。  かっての清純派アイドルの里奈穂が辱められると思うと、おま●こが疼 き、身体中を快感が襲ってくる。 「ああぁっ、何でこんな気持ちいいのぉぉ?も・もっと里奈穂を辱しめて ぇぇ〜」    気がつくと4つんばいの体勢でお尻を突き上げて、悶えてる自分の姿が そこにあった。 (ま・まずいわっ..これ以上、おかしくなっちゃだめよ!!)  里奈穂は必死に理性を戻そうとして、呼吸を整えようとするのだが、そ れをあざ笑うかのように突き上げたおま●こからはぴゅっぴゅっと愛液が 吹きだし、自分の部屋の絨毯を汚していっている。 (いやぁっ!どうして、こんなに淫らになってるの?ぁぁ..止まってぇ)  何とか興奮を抑えようとするが、疼きが増す一方であった。  その上、里奈穂をさらに恥辱に陥れるハプニングが発生した。 「ああぁっ!」  股の間から見える風景に里奈穂は声を出して驚いた。  何とちゃんと閉めたと思った部屋のカーテンが少し開いており、月の光 が差し込んでいたのだ。 (うそぉ..私の4つんばい姿が外から見えてたの?)  ただ、里奈穂の住んでるとこは地上から高いとこから、故意的に覗かな い限り、中の様子を見ることは出来ない。  まあ、遠くのビルの高いとこから、望遠レンズで狙えば里奈穂の恥ずか しい4つんばいを捉えることは可能だろう。  里奈穂は恥ずかしい姿を晒したことに動揺する。  だが、何故か身体の向きを変えることをせずに愛液を吹きだしているお ま●こを突き出したままであった。 (あぁっ..こんな姿、カメラに撮られたらどうするのよっ!)  清純派アイドルの時だったら、とっくにカメラで撮られてしまったであ ろう。  何でこんな愚かなことをしているのが自分でも分からない。  ただ言えるのは、いち早く気持ちを落ち着かせていつもの自分を取り戻 さなければいけない。  今、ここで理性を失って欲望に負けてしまったらおかしくなりそうで怖 かったのだ。 (落ち着くのよ..おちつくのよ..)  結局、里奈穂の身体の火照りが納まったのは1時間後であり、それまで は恥ずかしい4つんばいの姿でじっと耐えることになった。 (もし、こんなとこ誰かにスクープされたらいい訳が出来ない...)  誰も覗いていないことを必死に願う里奈穂。  こんな恥ずかしいことをしたせいか、身体の火照りを静めることが出来 ずに眠れない夜を過ごすことになった。  こうして朝になり、昨日の自分を里奈穂は深く反省した。 「はぁぁ..昨晩の私はどうかしてたんだわ...」  火照りもほとんど消えた里奈穂はシャワーで軽く汗を流し、朝のTVを 見るためスイッチを入れた。  だが、これがまた里奈穂の羞恥のスイッチを入れるものになった。  何と昨晩の放映がワイドショーの目玉にされていたのであった。 <衝撃復帰!!元・清純派アイドル低俗番組再デビュー!!> 「なっ?ちょっと何よ!!これは!!」里奈穂は他のチャンネルを回した が他も似たようなテロップが出ていた。 <再デビュー早々、いきなり下半身丸出し!猛抗議の電話殺到!> 「抗議の電話殺到って..そんなぁ..他の番組は..」 <元・清純派アイドル里奈穂。開き直りお下劣デビュー。次はおっぱい見 せると大胆予告> 「う・うそっ..どこも私の事ばっかり...」  そう、確かに過去に撮られたヌードスクープで落ち目になった里奈穂だ が、それは中学3年の成長期の事であり、アイドル時代の時は水着写真集 も出してない程、清純派路線を貫いていた。  また芸能界から消えたあとも高校生だったので、ヌードを見せることも なかった。  そんな里奈穂がいきなり深夜の低俗番組に出たのだから、世間の衝撃は 予想以上に凄いものになるだろう。  このマスコミの騒ぎを見ていくうちに里奈穂の身体はまた火照り始めて しまった。 (えっ..何でまた火照るのよ..私、どうしちゃったんだろう..)  そして、これから今回の大騒ぎで里奈穂にさらなる恥辱を呼ぶことにな ったのだ。


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