第10話「羞恥な拇印」(挿絵:奇界皇帝さん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 翌日、里奈穂は学校が終わると急いでプロダクション側で用意した車に 乗って先日の契約の続きに行った。  もう、昨日から里奈穂の脳裏から契約のことが離れないようだ。  車がプロダクションにつくと足早に里奈穂は社長室へ向かう。  すでに身体が火照っているようであり、今回の契約を受ける気満々で社 長に挨拶をしてきた。 「社長、おはようございます」 「おはよ、里奈穂くん。さっそくだが、返事を用意してきたかね?」 「はい、社長。け・契約の方は...受けます」  里奈穂は即答で契約を承諾した。どうやら、あのDVDの映像が完全な 決め手となっており、里奈穂の理性が負けてしまったのだろう。 「そうか。契約してくれるか」 「はいっ」 「と言うと次回の放送では里奈穂くんのおっぱいが公開されても構わんの だね」 「・・・は、はい....」 「全国ネットで晒されても本当に問題ないんだね?」 「あ..ありません...」 「よろしい。じゃあ契約書に拇印を押したまえ」社長は朱肉を里奈穂の前 に突き出した。 「はい...?あ・あのー押す所、2箇所あるのですが両方ですか?」 「ああ、両方押してくれたまえ」 「...はい」里奈穂は朱肉の蓋を開け、親指を押そうとした時... 「里奈穂くん。押すものが違うよ」社長は突然、里奈穂を注意してきた。 「あっ..すいません。てっきり親指だと...あのー?何指で押せばい いんでしょうか?」 「里奈穂くん?私は拇印と言ったはずだが..」 「はい..だから親指で?」 「里奈穂くん。なんで2箇所あるかわかるかね?」 「えっ?どういう事ですか?」 「それは、お下劣番組の契約書だよ。拇印と言えばわかるだろ?」 「!!まさか...それって..」 「そう!!ボインだよ。君は2つ立派な拇印を持っているではないか?」 「む・胸で押せって言うんですか!!」 「胸じゃないよ。ちゃんとハンコの代わりになる突起物を2つ持っている だろ?」  社長は何と里奈穂に乳首でハンコを押すように迫ってきたのであった。  そんな社長の要求に里奈穂はどう応えていいか分からなかった。 「ほらっ、早く突起物を出して押したまえ」 「!ふざけないでください。わ・私をからかっているんですか?」  社長の馬鹿げた言葉に、里奈穂は顔を真っ赤にして抗議した。 「なんで、あ・あれでそんな事をしなくちゃいけないんですか!」 「あれと言うのは何かね。あれじゃわからんよ。」 「いい加減にしてください!!さっき、突起物って言ってたでしょ。」 「そうそう、言ったね。さあ、早く君の乳首で判を押してくれたまえ」 「馬鹿言わないで下さいっ!どこの世界にそんな所でハンコなんて..」 「まあ、おかしいのはわかる。だが、君の胸は来週、視聴者に公開される んだよ」 「それが何の関係あるんですか?」 「関係はある。要するに君の意思を確認したいんだよ」 「意思?」 「そうだ。君はみんなにその胸を晒すんだよ。こんなとこで晒せないのな ら、とても公衆の前には晒せないと思うが..」 「それは...」 「収録当日に出来ませんじゃ困るんだよ」 「そんな事はしません!」 「じゃあ、その意気込みを見せないとな〜」 「そんな...」 「別に君が胸を出したからって襲いかかるわけじゃないんだよ」 「・・・・・・・・」 「そう、君がこの契約書をちゃんと理解している事も含まれているんだがな」 「でも、乳首でなんて押せませんっ!」 「もしかして、密室というのが嫌なのかね。何されるか分からないからな」  と言うと社長は何と部屋の入口の扉を少しだけ開いた。 「な・何で扉を..」 「いつでも君が逃げられるようにしたよ。嫌なら、その扉からすぐに帰っ てもいいんだよ。押す押さないは君の自由だよ」 「そ・そんなの..ずるいわ」  里奈穂は悔しそうに社長を睨んだ。自分が恥辱の判を押すことに絶対の 自信を持っているからだ。脅されてるわけじゃない。断ろうと思えば断れ るはずなのに、里奈穂の口から拒否する言葉が出てこない。  堂々と要求する社長の凄みに、里奈穂は観念してしまった。 「・・・・・・わかりました..胸を出します」 「うむ。よろしい」  とうとう里奈穂は社長の屁理屈に負けて紺色のシャツのボタンを外して きた。  パチンパチンッ..  ボタンを外すと、Eカップのオレンジのブラが露わになった。  だが里奈穂の手はそこで止まってしまった。 「どうしたんだね?嫌なら別に押さなくてもいいんだよ」 「・・・・・・」 「押さないなら早くボタンを止めたまえ」 「・・・・いえ、押します...」  里奈穂はブラを捲りEカップの胸を出した。捲ると同時に里奈穂の豊か なおっぱいがぶるるんと大きく揺れた。  こんな馬鹿げたことで胸を晒すことに屈辱を覚える里奈穂だが、乳首は そんな意志に反してピーンと突起してきた。 (やだ...なんでこんなに..)  里奈穂は勃ってくる乳首に顔を真っ赤にした。  社長はその勃った乳首をじっくりと見ている。手で隠したい里奈穂だっ たが、そんな事が出来る空気でもなかった。 「ほぉー、これはなかなかいい判子だ。円柱というのが実にいいっ」 「・・・」(判子じゃないわ..ふ・ふざけてるわ) 「どれどれ、見た感じだと、もう押しやすい硬さになってる様だね」 「!・・・・」(硬くなってるなんて、言わないで) 「おやっ?でも乳首の方はまだこれだと物足りない様だの?」 「・・・・・!!」 (えっ?うそっ...わ・私の乳首..また..大きく?)  里奈穂の乳首は外気に触れたせいと社長に見られている事が相なって、 さらに硬く膨らんできてしまった。  高くそそり勃っている乳首はまるで男を誘うかのようにすっかり尖って 突き出てきた。 「ほおっ。随分と立派なものになってしまったな。それなら充分判子の代 わりになるね」  ぴくっ、ぴくんっ。  里奈穂の乳首はまるで社長の問いに答えるかの様に少し跳ねた。 (い・痛いっ..こんなに乳首がしこってくるなんて..) 「さあ、そろそろ押したまえ。あっ、そうだ。その朱肉をちゃんと塗って から押してくれたまえ」 「朱肉を..」 「そうだ。出来るだろ?それぐらい。」 「・・・わ・わかりました...」  里奈穂は社長の目の前でおっぱいを掴み朱肉を乳首を塗っていった。  当然、おっぱいがぷるぷると震えるため、少し手で絞りながら行うしか ない。  おっぱいを手で絞るようにして乳首に朱肉を塗る姿はとてもかっての清 純派アイドルがするような格好ではなかった。 「こ・これぐらい塗ればいいんですか?」  乳輪まで朱肉を塗った里奈穂が社長に確認を取ってきた。 「うむっ、乳輪まで塗ったのは感心だ。私が言わずとも、自分で考えてす ることはいいことだ」 「・・・・」 「何か言いたそうな顔だな。どうして私がこんな愚かなことを要求するか を聞きたいようだね」 「い・いえ..そんなことは」  社長は里奈穂が一番聞きたいことを自分から投げかけてきた。  そして静かに、里奈穂が望む答えを喋り始めた。 「君がまだ”はちゃヤリ”の下品さを甘く思っていると思ったからだ。今 回の契約を受けるということは、こういう理不尽なことを当たり前のよう にされると言うことなんだよ」 「!!」 「この下品さを本当に受け入れられるのなら、そのまま判を押したまえ」 「・・・・・」 「何度も言うが、これは強制でも脅しでもない。君は自由にやめる事も、 そのドアから逃げることも出来る。引き返すなら今しかないのだよ」 「・・・そ・そんな」  社長の真意を知った里奈穂はどうしていいか分からなくなった。が、自 分が出る”はちゃヤリ”の恥辱度は十分理解した。  いきなり契約書に乳首を押せという、元・清純派アイドルにあり得ない 要求。きっと、この契約を受けたら今よりもずっと卑猥なことをやらされ るかも知れない。それが自分が出ようとする”はちゃヤリ”だろう。  そして、おっぱいやおま●こが無様に晒されるのが里奈穂の立場なのだ。  辱められるのを承知して、番組でおっぱいをおま●こをあっさりと出さ れてしまう。自分の扱いなど、そんな程度のものだと里奈穂はようやく、 社長に気づかされた。 (..そうだったわ。どこかでまだ私、自分を清純派アイドルとして見て 欲しいと思っていたのかも..私は..私はもうそんなアイドルに戻るつ もりはないのに)  清純派アイドルの時のことを思い出し、何かを決意した里奈穂。 (そうよ..もう、あんな思いをしたくないから、このオファを..)  かって、里奈穂が西の清純派アイドルと呼ばれてた時、里奈穂に対して の周りの人の扱いは少し異常だった。  番組で出された飲み物が、ちょっと熱かっただけでマネージャーが飛び 出し「大事なうちのアイドルを火傷させる気か」と怒鳴るほど、特別扱い されていた。  いや、異常すぎる特別扱いだった。高貴なお姫様のように里奈穂は大事 にされていたが、それが里奈穂にとってはストレスになった。  もっと、普通に接して欲しい。いや、新人お笑い芸人のような雑な扱い でもいい。堅苦しいアイドル生活から逃げたかった。  けれど、清純派アイドルとして売り出した以上、今さらそんな我がまま が通るはずはない。  が、このオファでは里奈穂を特別扱いすることはない。番組の要求があ れば恥部だって出さなきゃいけない最低の扱いだ。  だけど、悪い気はしない。このオファが来てから何回も裸にされたが、 未だにオファを断ろうとする意思が湧いてこない。  もしかすると、今のような扱いを自分が密かに求めているのであろうか? 不様な扱いをされるたびに嬉しさを感じているのかも知れない。  そうでなければ、こんな卑猥な契約に迷うことはないはずだ。 (わ・私..こんな目にあっても判を押したくてたまらない..) 「さあ、このまま押すか、押さないか、どちらを選ぶかね?」  社長の問いに里奈穂は、即答でこう言った。 「押します。いえ、この立派な突起物で押させてもらえませんでしょうか」 「うむ、いい答えだ。じゃあ、さっそく押したまえ」 「はい。では、判を押させていただきます」 (ぁぁ..私ったら社長にへりくだっているわ..けど、これが今の私の 立場なのよ..)  里奈穂は改めて思う。自分はもはや清純派アイドルではない。番組を盛 り上げるためなら、裸を晒されるのは当たり前の立場。でも、こんな扱い を受けてのに気持ちいい。ひょっとすると、こういう立場を望んでいた気 がする。  そう思うと、乳首で捺印するぐらい、どうってことない程度に感じてき た里奈穂だった。 (ああっ、いよいよ押すのね..乳首で判を押すのね)  里奈穂が朱肉まみれの硬くなった乳首を契約書に近づける。が、乳首が ぷるぷると揺れてなかなか押すことが難しい。 「里奈穂くん、判を押すときは判子を押さえないとダメだよ」 「す・すいません。今、判子を押さえます」 (ぁぁっ..私ったら乳首のことを判子なんて..言った限りは、乳首を 持つしかないのね..) 「っっっ...」里奈穂はそのまま硬くなった乳首を摘んだ。 (や・やだぁ...こんなにも硬くなってるなんて...)  そして、そのまま硬くなった乳首を摘んで書類に判を押した。書類には 立派な円形をした乳首のあとがはっきりと写し出されていた。 「判を押すのが上手いな。さあ、次はもう片方だな」 「は・はい...」  里奈穂は素直にもう片方のおっぱいにも同様に朱肉を乳首に塗り書類に 判を押したのであった。 「し・社長..お・押しました...」未だに硬くなっている乳首を隠す 事なく里奈穂は判を押した契約書を社長に渡した。 「うむ。ちゃんと押してあるね。よろしい」 「あ・あの..もうしまってもいいでしょうか...」 「ああ、そうか。でもそれだと朱肉のインクがブラにくっついてしまうか らこれで1度拭きたまえ」社長は里奈穂に朱肉拭きの布を手渡した。 「あ・ありがとうございます...」  里奈穂は布を受け取ると、未だに勃ったまま引っこまない乳首を拭き始 めた。  なるべく軽いタッチで乳首を拭いていく里奈穂。そう、手で触れれば触 れるほど、身体にすごい快感が走ってしまうからだ。  何とか迫り来る快感に耐えながら乳首を吹き終わったが、社長はこんな 状況に置かれても顔色1つ変えずに平然としていた。 「はぁはぁ..社長...拭くのを終わりました...」 「うむ。じゃあ早く胸をしまえたまえ」  これでようやく、恥辱の契約から開放されるとホッと息をついた里奈穂 だが、社長の方を見ると何か物足りない表情を見せてきた。 (えっ?まさか、これじゃ足りないっていうの..)  里奈穂は胸をしまうのを少し止めて、社長の求めるものを考える。悲し いことに、すぐにその答えが脳裏に浮かんでしまった。 (いくら何でも..そこまで自分を捨てるわけにはいかないわ..) 「うん?どうしたかね。何か私に言いたいことがあるのかな?」 「・・・ぅぅ」(ずるいわ..私に言わせるつもりなのね..分かってる はずなのに..) 「もしかすると、何かこの契約に不備があったのかな?遠慮なくいいたま え」「・・・た・大したことじゃないんですか..」 「構わんよ。勇気を出して言いたまえ」 「・・・あ・あの..まだ捨て印を押してないんですが..」  果たして里奈穂が口にした捨て印とはどのようなものなのだろうか?  おそらく乳首の拇印よりもずっと恥ずかしいものであろう。


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