第10話「恥ずかしい呼び込み」


 恥部のところだけが丸出しにされた恥ずかしいリングコスチュームで呼 び込みをすることになった菜奈緒。  はじめは断るつもりであったが、呼び込みの様子を撮影するときくと、 菜奈緒はあっさりと承諾してしまった。  今の菜奈緒にとっては、自慰行為で使う新しいビデオは喉から手を出し たいほど欲しいものであったからだ。 (新しいビデオが..見れるのね..私の恥ずかしい露出ビデオが..)  呼び込みで配るチラシを詰めた袋と看板を持って、ビルの出口に向かう 階段を一歩ずつ降りていく里奈穂。 「あ〜、あ〜、すごいっ..本当に声が変わっている」  マスクを被っている菜奈緒が声を出すと、全く違う声が聞こえてくる。  実はレスリングで声が出てしまうことを考えて、マスクには高性能の変 声装置が付けられており、菜奈緒の声は全く別人の女性の声となっていた。 (最近の技術ってすごいわ..別の女性が喋ってる感じだわ..)  いよいよ出口の前まで来ると、外の雑音が耳に入ってくる。  この辺りは飲み屋やキャバレーが多いせいか、中年の男性たちが酔っ払 いながら歩いてる声が響いている。 (この中に飛び出して、呼び込みをするのね..ぁぁっ)  想像しただけで身体が疼いてくる。菜奈緒は丸出しの恥部をじっと見つ めて、これからのことを想像する。  こんな恥ずかしい私を見た通行人はいったい、どんな反応をするのだろ うか?もしかすると恥部を弄ってくる人も出るのかも..  危ない目に遭いそうな気もするが、それを求めてる自分もいる。 (もしかすると..濡れてるおま●こを触られるかも..乳首の方も固く なってるから、摘んで遊ばれるとか..)  呼び込みをする自分へ悪戯をしてくる状況を想像すると、丸出しのおま ●こからは愛液がどんどん溢れていってしまう。  今から、新しいビデオの完成が待ち遠しくなってしまう菜奈緒。 (今度の露出ビデオ..どれほどすごいんだろう..)  自分の努力しだいで前よりもずっと卑猥な内容に出来るかも知れない。 「はぁはぁ..」(頑張らなくちゃ..)  今では自分の露出ビデオは何よりも大事なものになっていた。  白昼の街中を全裸で4つんばい散歩するなんて、最高な露出行為であり、 あのときの快感は今でも身体に残っている気がする。  たった1本だけの露出ビデオだが、菜奈緒は毎日、欠かすことなくこの ビデオで自慰を続けていた。  オフの時は朝から、このビデオを繰り返し見ながら自慰行為に没頭した こともあった。  この露出ビデオで、菜奈緒の性癖は悪化し、露出の快感を高めていった。  いろんな見所シーンを見つけては、それを見ながら何回、自慰でイった か覚えてない。もう以前の投稿雑誌なんかではイくことが出来なくなって いた。  すっかり自分の自慰行為の愛用品になってしまい、このビデオで定期的 に発散しないと、すぐにストレスがたまってしまうようになっていた。  だが、さすがに1ヶ月の間、見続けていると飽きが生じてしまう。  それに新しいビデオを作山が撮ろうともしてこない。 (ああぁっ..普通ならビデオをネタにして脅してもいいのにぃ〜)  何もしてこない作山に新しいAVの代役を求めたい菜奈緒だが、清純ア イドルの立場から恥ずかしいことを言うことが出来なかった。  いや、作山はそんな菜奈緒を焦らしてどんな代役でも引き受けるように なることを密かに狙っていたのかも知れない。  その機会がようやくやってきた。  菜奈緒は作山の言うがままに恥部丸出しのリングコスチュームで外に出 て行った。  ちょうどサラリーマンが一杯飲んで帰る時間のせいか、中年の男性の姿 があちこちに見える。 「あ・あのぉ..良かったら、今日の試合を見に来てください..」  声を震わしながら、早速呼び込みをはじめる菜奈緒。  だが、菜奈緒の声はすぐに人ごみの音で消されてしまい、こちらをなか なか振り向いてくれない。  周りを見てみると、菜奈緒のような呼び込みがあちこちで立っており、 大きな声でサラリーマンたちに話しかけていた。  さすがに菜奈緒のような大胆な姿をしている呼び込みはいないのだが、 こちらを見てくれないと、せっかくの格好も意味を持たない。 (ここじゃ..目立たないわ..私の姿が目立つところにいかないと..)  そう思った菜奈緒の脳裏に、ある場所が思い浮かんだ。 (あそこなら..目立つかも..でも、あの場所は先週に..)  菜奈緒が思い浮かべた場所とは、ここから10分ほど歩いたところにあ る駅前の広場であった。  実は先週、清純アイドル菜奈緒として訪れた場所であり、その時は広場 を埋め尽くすほどの観客が押しかけてきたのだ。  菜奈緒はここを立ち去る際に「みなさん、声援ありがとうございます。 今度は是非、プライベートで来たいと思います」と言って帰ったのであっ た。まさか、こんな恥ずかしい格好で再び来るとは思ってもいなかった。 (同じ場所で..呼び込みをしたら..ぁぁ)  想像しただけで、菜奈緒のおま●こが露出を望むように疼いてくる。  きっと実際にその場所へ行ったら、もっとすごい快感がくるのだろう。 (ぁぁぁっ..味わいたいぃ..)  自然に口元が開き、マスクの中で涎が大量に溢れてくる。腰がヒクヒク と震え、膣内の収縮をも感じてしまう。  アイドルの菜奈緒と同じ場所で呼び込みをしたい。菜奈緒の本当の姿を 晒したい。もしかしたら気づいてしまう人も出るのかも知れない。 (けど、やっぱり..危険すぎるわ..もしマスクを剥がされたら..)  清純アイドルとしての菜奈緒が今の菜奈緒を制止してくる。同じ場所に 立つなんて危険極まりない行為だからだ。  それよりも、想像だけでこれだけ感じる自分が実際にやったら、快感に 堕ちてマスクのことなんて気にしなくなるだろう。  誰かが、ふざけてマスクを取ろうとしてきても素直に受け入れてしまい そうだ。  ここはアイドルとしての菜奈緒の理性が必死に自分に忠告してきた。 (それだけはやっちゃダメよっ!マスクの下はアイドルの菜奈緒よっ!)  でも、本能がそれを崩すように自分の指をおま●この方へ伸ばしていく。  くちゅ..くちゅ..  周りに通行人がいるというのに、指を1本だけ挿れて掻き回していき、 わざと愛液の淫音が自分の耳に聞こえるようにしながら歩き出す。  アイドル菜奈緒として続けるには今からする行為は必要だと本能が指で 言い聞かせてきた。この疼きを発散しなければいけない。そうしなければ 以前のようにアイドルとしての菜奈緒自身が露出をしてしまうだろう。  そう言われてしまうと菜奈緒の理性もこれ以上、何も言えなくなってし まった。  どうやら、アイドル菜奈緒も性癖を発散させなければ淫らな衝動を抑え られないからだ。ここは多少のリスクを負ってでもするしかない。 (そうよ..少しだけ呼び込みをすればいいのよ..それぐらいなら..)  変声機能がついたマスクをしてるんだから、分かるはずはない..  先週、菜奈緒が立ってた場所だって、駅前で一番人目がつくから立って いただけだ。人目につくのを目的にすれば誰だってそこを選ぶであろう。  アイドル菜奈緒と立ってた場所に行くのではないと理性としての自分も 納得させて、駅前に向かって歩いていくのであった。  ついに露出の誘惑に負けて駅前に着いてしまった菜奈緒。  アイドル菜奈緒として立っていた広場へいくと、身体が激しく疼いてき た。ものすごく恥ずかしいことをしてるんだなという思いが強くなってき たらしい。 (ぁぁっ!す・すごく感じちゃうぅぅ〜)  菜奈緒の腰がヒクヒクと痙攣してきた。誰も目からも分かるほどに感じ まくっていた。それも喘ぎ声まで出して、はたから見たら完全に頭がイっ ちゃってる女性になっていた。  けど、菜奈緒はそんな状態で呼び込みをはじめた。格好があまりにも卑 猥だったのが幸いして、周りの人は距離を置いて菜奈緒の様子を見ていた。 (ああぁっ、みんな見てるみてるよぉぉ〜。でも何か..みんなの視線が 冷たいような..)  菜奈緒が少し疑問に思ってると、ある酔っ払いの男が怒鳴ってきた。 「おいっ、そこの露出狂〜。そんなとこで呼び込みするなぁぁ〜。後ろの 菜奈緒ちゃんが汚れるだろぉぉーー!」 (えっ?後ろって..)  この時、初めて菜奈緒は駅前に大きな看板が設置されているのに気づいた。  それはアイドル菜奈緒の看板であり、地元活性化の目的で設置されてい たものだった。  さらに看板には次のような台詞が大きく書かれていた。 <菜奈緒がみんなを元気にしちゃうから〜。皆さん、この街に来てください>  この看板を見た菜奈緒は動揺したが、同時に別のイケナイ衝動が沸いて きた。 (私の後ろに..私の看板が..そうよ..この看板を..菜奈緒を汚す 言葉を私が言ったら..)  そう思った菜奈緒が大胆な呼び込みをした。 「わ・私がみんなのチンポを元気にしちゃうから〜。皆さん、この店に来 てください〜」(ああぁ..言っちゃったわぁ〜)  菜奈緒の看板の前で破廉恥な言葉を出した瞬間、多くの通行人の視線が 一斉に集まった。この視姦が菜奈緒にとってはたまらなく快感となった。  だが、菜奈緒の言動はやり過ぎたようであり、怒った数人の酔っ払いた ちが襲ってきたのだ。 「いやぁ!な・何をするんですかっ!」 「うるせぇー、てめーみたいな痴女に制裁するんだよ」  菜奈緒のコスチュームが数人ががりでビリビリに破かれていく。  マスクの方も破かれようとしたが、こっちはかなり頑丈に顔に固定して いたため、少し破かれただけとなった。 (ああぁ、マスクは大丈夫だけど、この後どーしよぉぉーー、このままじ ゃ犯されちゃうぅぅーー!)  何とか逃げようとする菜奈緒だが、相手の力の方が強くて何も出来ない。  あっという間に素っ裸に剥かれた菜奈緒は、酔っ払いに身体を引きずら れて、通行人の前で晒し刑のように裸を見せつけられてることになった。  唯一の救いはマスクが最後まで脱がされずに済んだということだろう。  後で分かったことだが、マスクの生地は大人数人が思い切り引っ張って も、少ししか破れない特殊なものだったらしい。 「さて、この痴女をどうするか、みんなに聞いてみるかぁ〜」 「そりゃ、いいな。お前ら、こいつをどうしたい〜」 「じゃあ、そのままどっかに晒しちゃえ〜」 「菜奈緒ちゃんを汚した罰だ〜。晒せ、さらせぇ〜」 「なるほど、そりゃ名案だな〜」 「それじゃ、看板の横に晒すとすっかぁ〜」  通行人のリクエストに酔っ払いたちが同意したらしく、裸に剥いた菜奈 緒を犯すことなく、看板の横の金網に菜奈緒の身体を固定してきた。 (えっ?ちょっと、やめてぇぇー)  身体をじたばたするが、気づくと大の字にされた手足は金網に固定され てしまった。  そして、菜奈緒を大の字で晒した事で酔っ払いも野次馬たちも満足した らしく、それ以上は何もすることなく、みんなその場を去っていってしま った。  まあ、晒されるだけで済んだのだから、助かったと言えば助かったかも 知れない。  ただ問題はこの後、どうやって大の字から逃れるかだが、これもすぐに 解決することになった。 「こんなとこで何をやってんだ。裸で呼び込みしろとは言ってないぞ」 「!さ・作山さん..ごめんなさいぃ..何か酔っ払いを怒らせちゃった みたいで..」  そう、すぐに作山が駆けつけてくれたので助かったのだ。  よく考えてみると、菜奈緒の呼び込みは遠くからカメラで撮られていた ので作山には状況の報告が逐一入っていたらしい。  作山は全てを知っていながらも白々しく菜奈緒に言葉をかけていた。 「まさか、菜奈緒ちゃんの看板のとこで大胆なことをするとは思わなかっ たよ」「本当にごめんなさいぃ..」 「謝る必要はないよ。結構、いい画が取れたから、すごいビデオになりそ うだよ」「そ・そうですかっ!」 (良かったぁぁ..頑張ったかいがあったわ..ぁぁっ、嬉しいぃ)  菜奈緒にとっては、より恥ずかしい露出ビデオが出来ることが何よりも 嬉しかったようだ。 「じゃあ、菜奈緒ちゃん。今度はメインの時間が待っているから行きます よ。まだまだ恥ずかしいことはこれからなんだから」 「は・はいっ。お願いします」  いよいよ、菜奈緒の水着剥ぎデスマッチが始まろうとしており、もっと 辱めを受けると思うと、不謹慎ながらも期待がいっぱいでドキドキしてし まう菜奈緒であった。


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