第5話「どっきり寝起き」


 2本のレギュラーを順調にこなしてる中、作山がまた新たな仕事を衣愛 代のとこにもってきた。 「衣愛代ちゃん。どっきりカメラって見たことある?」 「は・はい。タレントを騙す番組ですよね。何回かは見ています」 「実はその”どっきり”の仕事が来ているんだけどどうかな?」 「えっ?あのーどっきりって騙す番組じゃ?」 「そうだよ。何かおかしいとこでもあるかい?」 「私に前もって知らせていいんですか?」 「ああ、その事かい。実はどっきりと言っても完全に衣愛代ちゃんを騙す  もんじゃないんだよ」 「それって?私が騙されたフリをするって事ですか?」  衣愛代は少し戸惑った。そう、まるでヤラセみたいな感じがして嫌だっ たのである。 「衣愛代ちゃん。これは”どっきり”だけど番組自体はどっきりじゃない んだよ」 「えっ?どっきりカメラじゃないんですか?」 「バライティ番組だよ。スペシャルで”どっきり”を仕掛けるって事なんだ」 「バライティですか...」 「そうだよ。ちなみに”どっきり”の内容はこれだよ」  作山は衣愛代に番組の内容が書かれた台本を見せてくる。  衣愛代はその内容を見て今回も少し戸惑ってきてしまう。 「・・・こ・これって寝起きですか?」 「ああ、寝起きのどっきりだよ」 「寝起きって私あまり苦手なんです...」  そう、今度の仕事はアイドルの定番とも言える”寝起き”の仕事である。  少し寝相が悪い衣愛代は、その内容に戸惑いを見せており、やるかやら ないかの2つの答えが頭の中で大きく揺らいでしまう。  たが作山はそんな動揺をうまく和らげながら説明していくのであった。 「さっきも言ったけど本当に寝るんじゃないんだよ。本当に寝ちゃ、予め 伝える意味がなくなっちゃうだろ?」 「・・・あっ・・そうですよね..寝るフリって事ですよね..」 「そう、一応衣愛代ちゃんはアイドルなんだし、あんまりだらしない顔や 姿を見せるのも不味いだろ」 「はい...でも、寝るフリってすぐに判りませんか?」 「そうだ。衣愛代ちゃん。これ見てみないか。過去のスペシャルを録画し てるから」 「スペシャルですか..」 「そう、実際に過去どんなのをやってるのか見てみよう。その方が判りや すいから」  そう言うと、作山は事務所のビデオデッキにビデオをセットし衣愛代に 過去のスペシャルを見せてきたのである。  そこには寝起きと言うより、寝起き前の状況を視聴者に楽しんでもらう のがメインみたいな感じになっている。  要するに起こされる側より起こす方がメインとなってる作りであったのだ。  それに起こす側は平然と大声を出しており誰が見ても、あれで起きない のは無理な設定である。  当然、起こされる女性の方も明らかに寝たフリなのが、わかっており、 それをあえて楽しんでいる感じの番組に見えた。 「ほらっ。衣愛代ちゃん。そんなにみんな寝てるフリの演技してないだろ」 「はい..気付いてますよね。私もあんな感じでいいんですか?」 「もちろん。構わないよ。初めの方だけ軽く寝たフリをしてくれればいい んだから」 「初めの方だけですか...」  衣愛代はあまり本格化してないどっきりの仕事に少し興味を持ち始めた のである。  そう、今回の仕事はバライティ番組が半期に1回やるスペシャル番組の 出演仕事で、それも、バライティ的な”寝起き”どっきりの為、予め本人 につたえるお笑い的なものなのであった。  設定は衣愛代がパジャマで寝てる所に若手お笑いコンビ”学楽ばんび” が入ってきて衣愛代が使っていたと思われる物でくだらない事をやり、最 後にくすぐって起こすと言う内容である。  衣愛代は始めの方は寝起きに動揺したが作山が持ってきた仕事なので結 局は出演をOKするに決めた。  そして撮影当日の朝の午前5時、作山が直前の打ち合わせで寝起きが行 われるホテルの部屋であらかじめ衣愛代を起こしに行っていた。 「おはよ。衣愛代ちゃん。さあ、あと2時間で学楽ばんびが来るから準備 してね」  作山は早速自分で用意した衣愛代が使ったと思わせる小道具を部屋にセ ットしていく。  飲みかけのジュースや歯磨き、そして服などを、いかにも衣愛代が使っ た様に作山が全て上手にセッティングしていくのである。  その間に衣愛代は顔を洗い、軽い整いをしてから、最後の台本のチェッ クをするため、ベットの方へ戻っていく。  ベットに戻ると作山もちょうど小道具をセットし終わった所であった。 「・・・何かすごいですね。こういう小道具もあったんですね」 「当たり前だよ。衣愛代ちゃんも実際使ったものを弄られるのは嫌だろ?」 「はい、あんまり好きじゃないです..でも、いいんですか?」 「構わないよ。毎回やる事は同じだから視聴者もとっくに気付いているよ」 「そうなんですか?」 「ああ、1度飲みかけのジュースが激辛ジュースにされてた時もあるからな」 「それって逆に騙している様な..」 「そんなに気にすることないよ。それよりも、パジャマ暑くないかい?」 「そんなには暑くないですけど..これ、随分生地が厚いですよね?」 「実はあることを頼みたくてワザと生地を厚くしたんだ」 「ある事?」 「ちょっと頼みにくい事なんだけど、衣愛代ちゃんに少し大胆になっても らいたいんだけど..」 「大胆って?私、そんな事聞いてないんですか」 「いや、それ程とんでもない事じゃないんだ。ただブラを着けないで寝て ほしいんだ」 「ブラをですか?」 「ああ、その為に生地の厚いパジャマにしたんだ」 「...だから、こんなに厚いんですか..」  確かにこの生地ならブラを外しても形がはっきり出ることもなく問題は なかった。 「ほら、これからはかっての「純真少女天使」のイメージを崩す必要があ るだろ?」 「は・はい..」 「その為には多少のお色気も必要だと思うんだ」 「そうですよね..」 「新しい衣愛代ちゃんを見せるにも少しは大胆になるのもいいと思うんだ けど..」  作山は次々と巧みな理由を話してくる。  その巧みな理由に納得してしまう衣愛代であり、よく考えれば生地の厚 いパジャマなら問題ないと思い、ついつい作山の案にのることになってし まう。 「わかりました。外して来ます..」 「すまないな..衣愛代ちゃん」  衣愛代は作山の見えない場所まで行き、ブラを外して再び戻ってくる。  パジャマの中で大きく揺れるおっぱいに少し衣愛代の顔が赤くなってし まう。 「衣愛代ちゃん。ほら、ほとんど目立たないだろ?」 「はい..でも揺れるのがちょっと...」 「その揺れがポイントなんだよ。じゃあ、そろそろ寝るフリの準備するか」 「は・はい..」 「そうだ。衣愛代ちゃん。はい朝食。少しはご飯も取らないと疲れちゃう からね」 「わざわざ、すいません。それじゃ、いただきます」  衣愛代は作山よりもらったパン1個を食べ、ジュースを飲むと、最後に 時間を確認しベットに入っていく。  ここで、しばらく寝起きどっきりが始まるまで待つ事になるのである。  ベットの中でじっと待っていく衣愛代に徐々にある変化が現れてしまう。 (あと1時間ね。でもベットの中で待つっていうのも....) (何だろう...何か眠くなってきちゃう..あ・あれ..zzz)  衣愛代はベットに入るとなぜか10分もしないうちに何と寝てしまった のである。  本来ならそれを見た作山は起こすのが普通だが、作山は衣愛代が寝たの を念入りに確認し始める。  まずは身体を軽く揺さぶるが、衣愛代はすでに熟睡して反応がない。  先ほどまで起きていたとは思えない程の熟睡ぶりであろう。 「衣愛代ちゃん。完全に寝てしまったようだね。じゃあ、こっちも用意す るか」  作山は自分の鞄を取り出し、その中から何やら服みたいのを取り出して きたのである。  それは女性用の薄手のネグリジェと真っ赤な派手なパンティであった。 「・・・衣愛代ちゃん。ちょっと失礼するよ」  作山は寝ている衣愛代に軽く言う何とパジャマのズボンに手をかけて下 ろしてしまう。  衣愛代らしい普通の色柄のショーツが作山の目の前に露わとなる。 「衣愛代ちゃんらしいショーツだけど、これじゃちょっとね..」  そう言うと、作山は今度は何と衣愛代のショーツの淵にまで手をかけて くる。  そして、手馴れたように衣愛代の腰を軽く持ち上げながら、素早くショ ーツを足元まで下ろしてしまい、そのままショーツを抜き取ってしまった のだ。  当然、作山の目の前には衣愛代の大事な所が丸見えとなってしまい、眠 っている衣愛代にはそれを隠す事が出来ない。 「ここは童顔の顔とピッタシって感じだな...」  作山はとんでもない事をしてるにも関わらず、平然と衣愛代の秘部を軽 く観察し始める。  作山の言葉通り、恥丘にはそれ程ヘアーがなく、ぷっくりとした割れ目 が見事に閉じており、1本の縦筋が綺麗に描かれている。  縦筋の間からは何も飛び出しておらず、大人になりきってない成長過程 の秘部であった。 「間違いないと思うけど、ちょっとだけ確認させてもらうよ」  衣愛代の秘部を晒した作山が更に過激な行動をはじめてしまう。  何と衣愛代の股間に顔を寄せて、指で軽く陰唇を左右へ広げてきたので ある。  衣愛代の見事なピンク色をした秘部が露となる。その奥には白に近いピ ンク色のヒダが見えることから処女であることがはっきりわかる。 「うん、やっぱり処女か..まあ、そういう暇もなかったんだろうな」  何と作山は、衣愛代の処女を確認するために秘部を開いたのであった。 「さて、こっちの方も脱がすとするか」  作山が再び、衣愛代の服を脱がし始める。今度は上側のパジャマを掴ん でゆっくりと捲っていく。  ついには、Cカップの衣愛代の胸までもが露になってしまう。  今、現役のアイドルがマネージャーの手によって一糸纏わぬ姿にされて しまった。  けど、何故?ここまでされて衣愛代は起きないのか?  実はさっき渡した衣愛代の朝食に”なにか”をして衣愛代を熟睡状態に した作山であったのだ。  そう、衣愛代は作山の仕掛けた罠にあっさりと堕ちてしまったのである。  けど、この後、作山が衣愛代に何かをしてくる事は全然なかったのだ。  普通に、用意したパンティと薄手のネグリジェを着させ始めたのであった。  作山が上手に用意したネグリジェとパンティを寝てる衣愛代に着替えさ せる。  薄手のネグリジェには、うっすらと衣愛代の乳首や乳輪が透けて見えて いる。  ノーブラで着てるせいかネグリジェの摩擦で乳首が少し勃っている感じ であった。 「よし、これでどう見ても衣愛代ちゃんには見えないな」  赤い派手のパンティを履き、ノーブラで薄手のネグリジェを着ている衣 愛代の姿はとても普段のイメージでは思い浮かべない格好になっている。  そんな衣愛代らしくない姿にした作山は次の行動を始めてくる。 「あとはうつぶせに変えればOKだな」  作山は衣愛代を身体をゆっくりと回転させ、うつ伏せの状態にする。  そして掛け布団を頭の先からわざとかけ、衣愛代の足首だけ見える状態 にした。  まるで誰が寝ているかが、わからない風にしている感じになっている。 「これでOKか。じゃあ、後は本番を待つだけだな」  作山は衣愛代を寝かした状態で、そのまま寝室から出て行ってしまう。  この作山の行為がこれからどうなるかは、寝ている衣愛代には知ること はなく、ついに本番の時間がきたのであった。


第6話へ