最終話「真鍋の過去」


 大当たりの糸を引き、僕は高桐さんの更なる恥辱を守ったかに思われた。  だが、そんな僕にとんでもないカラクリが動き出そうとしていた。  何と営業部の女子社員たちが裸のままで僕の周りに集まってきた。 「源堂さん、大当たりよ。さあ、こっちで大当たりの記念撮影を撮らせて」 「記念撮影って..」 「インタビューも早く受けてね。ほら早く」 「そ・そんなのはどうでもいいんだ。わ・高桐さんを!!」 「もう大当たりが出たからイベントは終わりよ。ほら早く早く」 「本当なんですか..終わりなんですよね」 「ええ、もちろん。さあ、みんな大当たりの彼と記念撮影してあげて♪」 「せ・先輩・・・た・高桐さんのこと頼みます..」  僕は先輩に高桐さんの事を頼むと裸の女子社員たちに囲まれたままで強 制的に会場の外へ連れだされてしまった。  −*− −*− −*−  源堂(僕)が会場から無理矢理に連れ出される中、源堂の先輩である川 谷は何かを思い出した.. 「そういや、あの時の俺も会場から連れ出されたな..」 (連れ出された後..俺が彼女と後日会った時には何かか変わっていた..)  そう、川谷はかっての源堂と同じにこの恥毛くじで恥辱な目に落ちた新 人OLを自らの手で救った男であった。  だが、今と同じ風に当たりを引いたあとは当時の先輩OLたちに連れら れて、会場に戻ることが出来ないままで接待が終わってしまった。  この間の空白の時間に何が起こったか、川谷にはわからず、翌日からは 助けた新人OLが会社に来ず、突然の数ヶ月の出張に行かされてしまった。  そして、長期間の出張から帰った後の新人OLは、まるで何かが変わっ ており川谷は何とかして空白の時間を解明しようとした。  しかし、それ以降は恥毛くじを当てた反抗的な新人が居なかった為、今 の今まで何もつかめむことが出来なかった。  もちろん、当時の新人OLにも事の真相を聞いたが答えはいつもこうだ った。 「いつか貴方自身の目で確かめて..あの後どうなったか。そして全てを 知った後であなたの感想を聞かせて..」 (確かめる時が、今来たってことか..)  川谷が高桐の様子を確認しようとした時、後ろからある言葉が飛び込ん できた。 「あの子がこの後どうなるかこれで確認できるわね。全てを見た後で感想 でも聞かせてもらおうかしら」 「!!真鍋っ!?」  会場を去ったはずの真鍋がいつの間にか戻ってきており、例の新人OL と同じニアンスの言葉で川谷に話し掛けたのであった。 「やっと、全てを知る時が来たわね。川谷くん..いいや竜くん..」 「・・・優子..」  お互い、下の名で呼び合う2人。そう実は当時の新人OLは司会者であ る真鍋 優子であり、川谷とは同期入社で入った仲であった。 「優子..帰ったんじゃなかったのか?」 「司会の私が帰るわけないでしょ。あの江丸に言われてある物を取りに行 っただけよ」 「ある物?」 「ええ、おそらくあの時と同じ展開になるわよ..良かったわね。ようや くあの時の続きが分かるわよ」 「・・・・なぜ、同じ事を繰り返すんだ?お前が1番その苦しさを知って るんじゃないのか?」 「忘れたわ..そんな苦しさは。強いて言うなら貴方の答えを知りたいぐ らいかな」 「答えるも何も、お前が何も話してこないんじゃ答えられるわけないだろ」 「あんな屈辱的なこと女に説明しろっていうの?全てを見た後に聞くこと にするわ」 「・・・ああ、わかった。で、一体何を始める気だ!?」 「くじの続きよ..」 「!!何だと。大当たりが出て接待は終わったはずだ!どういう事だ!」 「ええ、終わりよ。でもプレゼントを貰う権利は失ってないのよ」 「しまった..そう言うことか!!」 「そうよ。当たりが出ても恥毛を記念として持って帰るのは自由よ。つま り参加賞みたいなものね」 「・・・・・じゃあ、あの後も最後まで続いたのか?こんな馬鹿げたことが?」 「そうよ..それも最後には貴方が想像できない屈辱的な事をされてね」 「・・・・・屈辱的なことだと?一体何をされたんだ!優子!」 「・・・実際に見たほうが早いわよ..竜くん」  真鍋は視線を高桐の方に向けて言うと、そこではとんでもない準備をさ れていた。 「なっ!一体何をする気だ!」  川谷が高桐の方を見ると、そこには先輩OLがハシゴを使って身体に何 かをしている最中であった。  良く見ると高桐の両乳首に付いてた大きな鈴を、今度は重量感がある鐘 に替えられていた。 「ひぃぁぁぁぁっっっっ・・・・・・」ガランガラン♪  絶頂した高桐が意識を取り戻して苦痛の叫びをあげた。  無理もないだろう。高桐の乳首にはさっきの鈴など比べものにならない 重い鐘によって、より下に向けて思い切り引っ張られてきたからだ。  乳輪が徐々に狭まる程、乳首は下に向けて伸び始め、高桐の乳首は悲惨 な姿へと変貌していく。  拷問に近い仕打ちの高桐を見て川谷は愕然としてしまった。 「何て酷いことを!優子!当たりが出たのに何故あんな事をするんだ!」 「当たりが出たからよ。残りの人たちに当たりを失った代わりの楽しみを 与えただけよ」 「楽しみだと!ふざけた事を!!」 「いいじゃないの♪ほら、聞こえるわよ。彼女の楽しい悲鳴が」 「ひぃぃぃぃ〜〜ちぎれちゃうぅぅ〜〜!もう、やめてぇぇ〜〜!」 「ふふふ。安心しなさい。これぐらいじゃ乳首なんて千切れないわよ♪」 「そうそう、あんまり喚くと揺らしちゃうわよ♪」  ガランガラン♪「ひぃぃぃぃんんん!!」先輩OLは警告するかの様に 鐘を鳴らしたのであった。 「優子!あれを止めさせろ!お前も同じ事をされたんだろ!何故、彼女の 苦しみがわからないんだ!」 「苦しみ?あなたにはまだ本当の苦しみがわからないようね..」 「どういうことだ?」 「あんなのはまだ苦しみの内に入らないわよ..」 「なんだって!!」 「見なさい。彼女の乳房に掛けられるリングを」 「なんだ!?あのリングは!!」  川谷が驚愕する中、高桐の乳房の根元に何やら機械的なリングがはめら れたのであった。  高桐も不安な叫びで先輩OLにこのリングのことを聞いてきた。 「な・何なんです..このリングは!?」 「これは海外から取り寄せた高価な搾乳リングよ。ここにあるリモコンで 絞り具合を調整できるのよ」 「や・やめてくださいっ...」 「安心しなさい。ただの絞るだけのリングじゃないわ。うっ血防止が施さ れている画期的な搾乳リングなんだから♪」 「外してぇぇーー!やめてください!」 「あなたはDカップだから、Gカップになるわよ。羨ましいわね♪」 「や・やめてください!!お願いです!」 「さてと、まずはEカップにしてみますか。リモコンのスイッチを1にし てあげる♪  先輩OLがスイッチを入れると搾乳リングが結樹子の乳房を絞ってきた。  徐々に絞られていく乳房の根元。絞り込まれていく乳房は風船を膨らま したかの様に腫れあがってきており、乳房の表面に無数の血管が浮かび上 がってきた。 「ひぐぅぅぅぅぅっっっっ!!」  さっきまで柔らかい感じの乳房が、まるでボールの様に大きく腫れ上が っていく。  ボールのようになっていく乳房に今まで下に向けて引っ張られていた乳 首が、上に持ち上がっていく。  伸ばされている乳首が絞られる乳房の影響で、より硬くなり重い鐘を持 ち始めたのであった。 「乳首が折れちゃうぅぅ〜〜〜!!」  乳首を無理矢理、硬くされた高桐の今の感覚は千切られると言うよりは 折られると言う感じになっていた。 「あははっ♪高桐さん、すごぉーい。乳首もおっぱいも見事にグレードア ップしてるわ」 「どーせなら、もっとおっぱいを絞ってみよーよ♪」 「駄目よ。少しずつやんないとすぐ泡をふいちゃうからね」  まるで高桐のおっぱいをおもちゃのように遊んでいる風景に川谷は一気 に頭に血が上る思いをする。 「あ・あいつらぁぁーー!!自分たちが何をしてるのかわかってるのかぁ!!」 「あら?もう、頭にきてるの、竜くん?まだまだ、こんなの序盤なのよ」 「なんだと!!」 「さっきも言ったけど、あなたや源堂君はやってはいけない事をしたのよ」 「大当たりのくじを引いたことか!」 「ええ、大当たりを引かずに最後に江丸に引かせてあげればこんなペナル ティはなかったのよ」 「ペナルティだと?」 「そうよ。高桐さんは当時の私と同じ、当たりくじを自分から教えてしま った。これは、その行為にあたるペナルティも含まれているの」 「何てことだ..ちくしょう..」 「どう?これでわかったでしょ。あなたのやった事が間違いってことを」 「・・・・・・確かにそうかも知れない..」 「ふふ♪やっと間違いを認めるってことかしら」 「確かにこの仕打ちを見ると間違いと思うかも知れない..」 「思う?」 「俺はこれを見ても、まだ間違いだとは認めたくない..優子、お前自身 はあれが間違いだと言えるのか?」 「なっ!?竜!あなた、あれを見て間違いだと思わないの!?」 「優子..俺もこれを見終わった後にお前に聞きたいことがある..」 「はぁ?聞きたいこと?」 「あの時のお前が俺のしたことにどう思っていたかだ..」 「・・・・・・・」 「おそらく、お前の言うとおり、高桐にはとんでもない仕打ちが与えられ るだろう..本当は殴りにいって止めさせたい所だが最後まで堪えて見て やるさ。何せ、お前の時はきっと回りは楽しむ連中しか残ってなかったん だから」 「・・・竜..」 「最後まで見た後に俺の答えを出そう。それが俺の..いいや源ちゃんと 俺の答えだ!」 「・・・ふふ、いいわ。じゃあ私も高桐さんの仕打ちを見て当時を思い出 してあげるわ。私の答えは高桐さんと同じ答えと思っていいわ..」  2人が互いに真剣に見つめあって話してる中、あの江丸が突然話しに割 り込んできた。 「2人とも仲直りかい?あの小娘の姿を見て昔を思い出したかい?」 「江丸さん..そういうわけでは...」 「ぐひひ。真鍋くん〜!あれはいい経験だっただろ?わしの元で数ヶ月も 頑張ったからな〜」 「なっ?どういうことだ..まさか、優子の長期出張は..」 「わしが社長に頼んで、屋敷での住み込みをさせたんだよ。おかげでじっ くりと調教できたぞ。ぐっひひひ〜」 「調教だなんて人聞きが悪いですわ。正しくは来賓接待教育と言ってもら って欲しいですわ〜」 「そうだったな..まあ、君の来賓接待の腕の成長ぶりは見事だったぞ.. 牝犬として堕とすつもりだったが、気づいたら来賓接待には欠かせない女 性に化けるとはな」 「あの時のことは感謝していますわ。おかげで翌年からは営業部で仕切る 立場になれましたから」 「そ・そういうことがあったのか..じゃあ、高桐さんもこの後..」 「ええ、江丸さんのところで長期出張してもらうつもりよ。もう手続きも 終わってるし、江丸さんの方もこれで今日のことは水に流してもらうつも りだから♪」 「ぐっひひひ、そういうことだよ。世の中、どんなに頑張ってもどうにも ならんことがあるんだよ。ちなみに小僧が燃やしたビデオもアルバムもち ゃんと頂いたぞ。真鍋さんの時と同じにな」 「なっ?どういうことだ!優子?」 「どうせ、あなたも源堂くんも中を見ないで処分するのは分かっていたか ら最初からニセモノを渡していたのよ。つまり無駄な行為だったのよ..」 「そんな馬鹿な..」 「ぐっひひ、残念だったな。さあ、わしは屋敷に帰るとするか。久々にい い余興を見せてもらったぞ。明日からの小娘調教も楽しみだな」 「江丸さん、お車は用意してあります。あと高桐さんもすぐ後で屋敷へ送 っておきますので」 「うむ、まかせたぞ。ぐっははははは〜」  そう、悲惨なことに高桐さんは散々なペナルティを受けた後に裸のまま で江丸の屋敷へ連れて行かれることになった。  こんな酷いことも堂々とまかり通るバブルの時代。今ではとても考えら れない秘密の接待が行なわれていたのだ。  が!すでにバブルの時代は崩れようとしており、この話にもまだ意外な 結末が待っているのであった。 <おわり?>(いや、こんなバットエンドじゃ終わらない)


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