第2話「承諾書のなすがままに..」


 綾川アナの全裸姿が映った温泉紹介ビデオを見せられた奈代佳。  奈代佳にとっては綾川アナは尊敬すべき先輩女子アナであり、こんなビ デオがあったなんて初耳であった。  かっては奈代佳以上の人気女子アナであった綾川アナが、このビデオを 発売していれば大騒ぎになるだろう。  おそらくはこのビデオは何らかの理由で発売中止になって市場に出回ら なかったのであろう。  けど、どうしてこの恥ずかしいビデオを見せてきたのか?やはり温泉の 仕事を自分に受けさせるために見せてきたのか..奈代佳は綾川アナの動 向を伺いながらビデオを見続けることにした。 (やだぁ..こんなに近づけていいの..)  画面には綾川アナの恥丘がズームアップしてきた。これでは毛の下に隠 れたおま●こを丸出しにするようなものだ。  何でこんなに接写するかは不明だが、陰唇がはっきりと見えるとこまで 画面いっぱいに綾川アナのおま●こが映し出された。 (ちょっとぉぉ〜、これモザイク必要じゃないの?ああぁっ、先輩のお豆 までも映されてるぅぅ〜)  綾川アナの恥部のドアップを見るうちに、奈代佳の顔からは大量の汗が 吹き出てきた。少し興奮したせいで身体が無性に熱くなってきている。 (暑い..ここエアコンないのかしら..汗がとまらないぃ..)  ビデオを見ている奈代佳があまりの暑さで自然に上着を脱いで、ブラウ スのボタンを上から2つだけ外してきた。 「もしかして暑かった〜。ごめんなさいね、ここ冷房が入らないのよ〜」 「だ・大丈夫です..上着脱いだら涼しくなりましたので..」 「そう?ここには誰も入ってこないから、もう少しボタンを外しても構わ ないわよ〜」「そ・そうですね..」  綾川アナに言われ、素直にボタンをさらに2つほど外してしまい、ブラ を少し露出する姿になってしまった。 (ああぁっ..先輩のおっぱいも大きくて柔らかそう..)  つい、奈代佳がブラウスの間から覗けるブラを見て、おっぱいを比較し てしまった。少しだけ自分の方が大きいことを知って、ニコリと微笑んだ のを運悪く綾川アナに見つかった。 「あら〜、今勝ったと思ったでしょぉ〜、奈代佳ちゃん。ひどいわね〜」 「べ・別にそういうつもりじゃ..す・すいません」 「謝らなくてもいいわよ〜、けど〜それが本当か、ちょっとだけ確認しち ゃお〜かな〜♪」「えっ?」 「フロントホックをしてた奈代佳ちゃんがわ・る・い・の・よ♪」ピンッ。  綾川アナが奈代佳のブラを軽く指で弾くと、見事なまでにホックが一発 で外れてたのだ。 「ああぁっ!先輩ったらぁ〜」「ほんの一瞬だけ見るだけよ。触らないか ら、奈代佳ちゃんはビデオを見続けてね♪」「見るだけですよ..」    綾川アナが奈代佳の言葉を守って、触ることはしないで、見るだけにし てくれたのだが、何とボタンはほとんど外され、はだけたブラウスも直さ ずにそのままにした。  不思議なことに奈代佳がそれに気づくことがなく、おっぱいを丸出しに したままでビデオを見続けていた。  どうやらビデオの方では綾川アナが身体を洗うために椅子に座ったシー ンが流れており、堂々と股を開いてカメラにおま●こを映させていた。 (ああぁ..先輩の大事なとこが丸出しだわぁぁ..このまま、あそこを 洗うのかしら..)  ビデオの中の綾川アナがカメラを前にして、股間をゆっくりと洗ってき た。おま●この方も自分から陰唇を掴んでぱっくり開けてから膣内を洗っ てきたのだ。 (ちょっとカメラ近づきすぎよぉぉーー、先輩のピンクの膣内が丸見えだ わぁぁ〜。濡れているのは愛液なのかしら?)  綾川アナの膣内のアップがはっきりと画面に映り、ピンク色の膣壁から 愛液が溢れ出ているのも見えている。  だが、これはアダルトビデオではない。おま●こが映し出されていたと しても洗うだけのシーンしか流れてこない。  洗い終わったあとは明るい表情で普通に温泉紹介をしており、堂々と男 性がいる混浴に入って普通に世間話をしてきたのであった。 (何か変な違和感を感じるけど..すごいビデオだわ..)  結局、恥部は多く映されていても、アダルトビデオのようないやらしい シーンが発生することはなく、温泉紹介をしただけでビデオは終わったの であった。  そしてビデオを見終わったあとで綾川アナがこう言ってきた。 「どう?私の温泉紹介のビデオは..恥部は映っていたけど、アダルトビ デオみたくなってないでしょ?私から言わせれば水着やタオルで変に隠す 方がいやらしくなると思うのよ」 「そ・そうなんですか..」 「だから、私が奈代佳ちゃんに頼む温泉紹介の仕事は一切の妥協のない素 っ裸で入ってもらいたいの!」 「す・素っ裸って..そんなぁ」 「ダメかしら?秘湯好きの奈代佳ちゃん..いえ、素っ裸で入るのが好き な奈代佳ちゃん♪」  綾川アナの鋭い指摘に少し黙っていた奈代佳が一言だけ出してきた。 「先輩..こんなの反則です..」 「反則?それはどういう意味かしら♪」 「このビデオ、いやらしくない風に作っていますが、所々にカットした跡 があります..先輩が裸で入ってこんなに爽やかにすむはずがありません..」 「さあ、どうかしら♪ビデオとしてはエッチシーンがないものになってる からいいんじゃないかしら?」 「何1ついやらしい事が起こらないなんて不自然すぎます」  そう、ビデオの中の綾川アナは男性の前で平然と身体を洗ったりして、 明るく会話をしているが、どう考えても当時の人気女子アナの裸を見て男 の方が興奮を抑えられるわけがないだろう。  ビデオを見ていた奈代佳は自分の頭の中だけだからと言う考えから、そ のカットした部分を自分の浮かんだイメージで補足していってしまった。  それがどうやら相当、卑猥なものになってしまったようであった。  ただ、手の方は承諾書を強く持ち、今すぐにでも破る風に見せつけては いた。 「先輩..約束どおり、ビデオを見終わったので破りますよ」 「ええ、思い切り破いていいわよ♪」  承諾書を破こうとしているが、なかなか破こうとしない。 「本当に破きますよ」「いいわよ、思い切り破いて」  奈代佳は何かを言いたそうな感じで、まだ承諾書を破けていない。  ついには破く意思表示をやめて、とんでもないことを言ってきた。 「ぺ・ペンを貸してください..承諾しますので..」 「奈代佳ちゃん、無理することはないのよ。破いても気にしないから♪」 「先輩が気にしなくても..私は気にします。もう気づいていますよね?」 「何のことかしらぁ♪」 「こんだけ近くにいるんですから、わからないって言うのは嘘ですよ」 「”匂い”のことかしら?別に女同士だから気にすることはないわよ〜」 「先輩のビデオを見たせいで、もうショーツがびしょびしょなんです.. 恥ずかしいことだけど、今もまだ溢れてます」  そう、奈代佳のショーツは人に見せられないほど、ぐしょぐしょに濡れ ており、未だにおま●この火照りがおさまらなかった。  実は女性が全裸で入る温泉のビデオを見たのは、これが最初であり、し かも先輩の恥部が丸出しになった入浴シーンを見たのだ。  ついつい、綾川アナの淫らなシーンを求めてしまったらしく、それを想 像したせいで身体の疼きが止まらなくなっていた。 「もしかして、私がめちゃくちゃに犯されるシーンを想像しちゃったかし ら〜。奈代佳ちゃん?」 「は・はい..すいません。想像しました..」  自分から恥ずかしい告白をしてしまう奈代佳。それというのも部屋には すでに自分の愛液の匂いが充満していることがわかっていたからだ。  その上、今もまだ愛液が止まることなくショーツをぐしょぐしょに濡ら し続けている。  これだけ下半身が素直に喜びを出してしまったら、簡単に紙を破くこと が出来なくなっていた。  破こうとすればするほど、それが間違いだと訴えるがように奈代佳のお ま●こはどんどんと淫らに開いていってしまうのだ。 (駄目だわ..ここは破くのをあきらめるしかないのね..)  すでに腰の方もヒクヒクしており、これ以上先輩に自分の淫らな姿を晒 したくない奈代佳は正直な言葉を出して、下半身を落ち着かせる選択をと る事にした。 「こんなことは言いたくありませんが、私の身体は正直に喜んでいます..」 「それは悪いことをしたわね〜。けど、それと仕事の話は別にしてもOK なんだけど〜」 「わかってます..一応、承諾はしますが撮影の時に少しでも嫌悪感が出 たら、全てを捨てて逃げます。それでも構わないですか?」 「ええ、無理強いはしないし〜、それはOKよ。今のことを後で承諾書に 加えておくわよ」  どうやら、綾川アナの方が何段も上手であることを思い知らされてしま った奈代佳は素直に承諾することになった。  承諾書の内容にビデオとして出すことや、18禁指定にすることや、ビ デオのパッケージに自分の裸を載せることも書いてあったが、全てを同意 してしまった。  こうして、あれほど嫌だった混浴に入ることが決まり、そして奈代佳に は承諾書に書かれていたいろんなことを同意の下でやることも納得してし まった。  あと、これは余談だが承諾書にサインした奈代佳は頭が少し混乱してい たせいか、そのままの姿で部屋から出てしまった。  さすがにこの時ばかりは綾川アナが慌てて声を掛けて、部屋に戻したの であった。 「ちょっとっ!奈代佳ちゃんっ!おっぱい丸出しよっ」  あれから3日後..  奈代佳はアナウンス室専任部長のところにある事を頼みに行った。 「あの、部長。お話があるんですか。お時間大丈夫でしょうか?」 「うん、今なら構わないが話しってなんだい?東森くん」 「実は先日の温泉関係のお仕事の件なのですか..」 「ああ、あれか。今回は君の意志を尊重して断っておいたよ。だから安心 したまえ」 「ありがとうございます..実はそのお仕事、引き受けたいんですが、も う1回スポンサーに頼んでもらえませんか。勝手なお願いかも知れませんが」 「おいおい、あれほど嫌がってのに、どういう心変わりなんだい?けど、 その頼みは難しそうだな」「何でですか?」 「君が断り続けたことを説明して断ったせいで、相手はカンカンなんだ。 それを今さら引き受けますって言われても遅いんだよな」 「そうなんですか..すいません」 「けど、君が提案するものによっては、相手も許してくれるかも知れないな」 「提案ですか..」 「そう、もちろん私にはいい提案が浮かばないから、君が考えなければな らないんだが..」コホン  アナウンス室専任部長が軽く奈代佳の全身を舐めるように見てから、何 かを求めてるような口調で言ってくる。  おそらく相手が求めているのものは分かっており、奈代佳はそれを承知 で提案を出してきた。 「先日、温泉紹介の際はタオルの下には水着を着ていいと言ってましたよ ね。部長?」 「ああ、言っていたが..それがどうかしたかねぇ〜」 「その水着を着けないという提案はどうでしょうか。普通、温泉に入るの にタオルの下に水着などはつけませんので」 「まあ、水着をつけるのはおかしいかも知れんな。けど、それだとサポー タや二ップレスをつけるのも変かも知れないな〜」 「もちろん、タオルの下には一切つけないで入浴します。タオルの方もそ の温泉で普段用意しているもので構いませんので」 「う〜む、それだど透ける場合もあるんだが、君はそれでもいいのかい?」 「お湯につかるのですから、透けるのは承知してます。透けても気にしま せんので、もう1回、この前の仕事をすすめてもらえませんでしょうか」 「そうか、そこまで言うなら、もう1度仕事をもらえるように頼んでみよ う。もしかすると先方が足元を見て変な要求をしてくるときもあるか、そ れでもいいんだな」 「はい、1度断った私の方が悪いので、出来る限り相手の要求は受けます ので。先方にもそう伝えてください」 「わかった。じゃあ、あとで詳しい撮影内容が決まったら、また連絡をい れよう」 「ありがとうございます。部長」  ついこないだまでは、辞表を出しても断ってきた温泉紹介の仕事を奈代 佳が自分から頼みなおしてきた。  だが、これは奈代佳自身の意思ではなく、実は綾川アナの命令みたいで あった。  何と、奈代佳が先日サインした温泉紹介ビデオの承諾書には、「これか らは温泉紹介の仕事を2つ返事で引き受けること」「ここ最近断った温泉 紹介の仕事を自分からもう1度受けなおすことを頼むこと」が記述されて いたのだ。  そして綾川アナより、相手がどんな条件を出しても喜んで引き受けなさ いと言われ、断った仕事に関しては男性が鼻の下をのばして喜びそうな提 案を自分から出して受けなおしなさいと指示されていたのだ。 (先輩、これでいいんですね..ちゃんと自分から男性が望むものを提案 しました)  まだ、奈代佳が最近断った温泉の仕事があと2つ残っている。  当然ながら、この仕事を受け直すには、相手が喜びそうなエッチな提案 を奈代佳自身がしなければいけないのであった。


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