コスプレのみぞ知る快感 前編(原案:甘栗さん)


 居残って生徒会提出の書類を書いている風紀委員会長の南 佳奈代。  ほとんどの書類は委員達で製作し終わっていたが、最終まとめを書いて いたのだ。  ふと、別件にし忘れていた事案を思い出す。 「これがあったわね..ほんと汚らわしい箱ね..」ドンッと足蹴にする。  それはアニマンPC研究開発部から没収したコスプレ衣装が詰まった箱。  この部はアニメ同好会・漫画研究会[マン研]・PCソフト開発部、それら 文化部の集合体であり、人員不足で合併し、部に昇進した(部予算獲得の ため)ところだ。  懸賞で当てた使用済みコスプレ衣装だという事だったが、あまりにも破 廉恥な格好の衣装という事で風紀委員が全て没収した。  そして、部活動が見られないのと今回の事で廃部懸案として別件にして いたのだ。  その詳細を記し生徒会に提出するべく衣装を取り出し確認する佳奈代。 「まったく..どんな気持ちでこんな衣装を着るのかしら..」  佳奈代の顔は真っ赤になった。こんなもので赤くなってしまった佳奈代 は誰かに見られてないかを1度確認した。 (ホッ、誰にも見られてなかったよね..それにしてもこれって..)  何か見ていく内に少し身体が火照ってくる気がした..  佳奈代が持っているコスプレ衣装は何かのアニメでヒロインが着ている ものらしい。ただ、そのアニメは人に好きだと言えるようなものじゃない。  毎回、ヒロインが恥ずかしい目に遭って恥部を見せることを売りにして いるものだ。 「コスプレって..こういうのを着て恥ずかしくないのかしら?何が楽し いのか分からないわ..」  ふと、佳奈代はコスプレをする彼女らの心理がどんなものかと確認を込 め..いや、ほんのちょっとあった興味心で何気に着てみることにした。 「エッチだけど..何だろう..このゾクゾク感は?」  全身に走る不思議な気持ち。恐怖?いや違う..怖いけど..それを上 回る爽快感があるような感じだった。 「これでも..一番露出度が..ひ、低いのよね..」ドキンッ!  没収した中で一番、まともなコスプレ衣装を選んで着てみたが、もう少 し過激なものでもいいのかなと佳奈代は感じた。 「あと..一着ぐらい着てみようかな..」  チラッ。いやいや淫らな真似は自分でも許さない。自分を説得するが、 「こ、これは..ただの確認だから」と言い訳をして2着目のコスプレに 手を伸ばした。 「いやぁぁ..これってもっとエッチじゃないっ」  さっきよりも、佳奈代のEカップのおっぱい上半分が出ていて、乳首が いつ飛び出てもおかしくない。ぷりっとしたお尻も丸出しに近い。 「…すごく..エッチなのに..なんだろう..ドキドキする」  自分の意外な姿に「なるほど」と素直に気持ち良さを感じてしまう。 「何時もとは違う自分の姿に浸るってことなのね..子供の頃あったお姫 様願望とかヒーロー願望とか..そんな感じよね?でも、これはちょっと… アレよねぇ…」  顔を赤らめ、そういいつつも満更ではでは無い気分の佳奈代。  この教室には取り締まる側として服装チェック用に姿見鏡が有ったため、 それを使って佳奈代は自分を見ていた  ごくりっ「もうちょっとだけ..き、着てみようかしら..」  まだ着ていないコスプレをしてみたくなり、次のコスプレを試してみる。  どんどんと過激になっていくが、これもまた乙なものと幾つかのコスプ レをして、鏡の前でポーズを取ると、どんどん惹かれいく感じがした。  鏡に映る普段見ることの出来ないエッチなコスプレの自分。  ビクンビクンと身体に響く感触もたまらない。 「ダメダメェェ〜、私ったらいつまでこんな格好してんのよぉぉぉ〜」  変な気分になる前にいつもの自分を取り戻そうとした。が、甘い誘惑に は勝てない。まだ没収したコスプレで着てないのが幾つかあるし..  コホンッ「こ、これは..確認よ!没収したものがどんなのかは..着 てみないと分からないし..風紀委員会長としての責務よね..」  着たいだけだが、理由をこじつけて、もう少しだけコスプレしてみるこ とに..  鏡の中の佳奈代がエッチな格好で妖しい笑みを浮かべてる。  薄い生地から乳首が尖ってビンビンになっている。これほどいやらしい 自分を見たのははじめてだった。  私にも..こういう一面があったんだ。ビクッ!ビクンッ..  身体の疼きとともに下半身が一気に熱くなる。 「あっ、あ、ああぁっ..何で?こんなに感じるの?」  いつもの佳奈代だったら、エッチな格好の女性を見たら嫌悪感が湧くだ けだった。  正直、いやらしい女性は嫌いな佳奈代であった。が、今は嫌いじゃない。  もっと過激なコスプレは無いかしら?この鏡に映る女の魅力を100% 引き出したい。  世の男たちをメロメロにさせちゃうぐらいのコスプレを試したい。  素直にそう感じてきたのだ。 「!あ、あったわ。このコスプレって..絶対捕まるでしょ!人前で見せ るもんじゃないわ..」  何かのアニメで登場する女性の悪魔コスプレであり、恥部がほとんど出 ているものだった。  背中に付ける黒い羽根は問題ないが、下半身の方は黒のCストリングで あった。 「ヘアバンド?これを股間に挟むってこと?確か、これCストリングって やつよね..男子から没収した海外のエロ雑誌で紹介してたやつだわ」  日本ではなかなかこれを付けて外に出る女性は居ないだろう。  ウエスト部分に紐も布も無い、従来の目的は下半身に一切の日焼けの線 を残さないように股間で水着を挟むだけのものみたいだ。  水着の中には針金が入っており、クリップのような感じで落ちない風に なっている。 「ああぁ、お尻の方は棒を挟んでるだけで、丸出しそのものじゃない.. あそこには..すごく食い込むし..でも..こ・これ、食い込ませなく ちゃ落ちちゃうんだよね?」  佳奈代は大胆にも黒のCストリングを恥丘にぐいっと食い込ませた。 「あぁっ、すごいぃ..私の..お・お・おま●こがムニュとはみ出てる! 食い込むって気持ちいいっ..おま●このお肉が2つに割れて飛び出てる じゃないのぉぉぉ〜」  身体をビクンビクンさせながら、佳奈代は胸のとこにもつけてみたが、 こっちはビキニアーマーなのだが、何故かカップレスで破廉恥そのものだ った。本来は下にもう1つ水着をつけると思うのだが、佳奈代はEカップ のおっぱいを丸出しにしたままで身に着けた。  鏡の中の佳奈代は、おっぱい丸見えの恥ずかしい姿だったが、変に隠す よりは良いような気がした。 「これはこれで有りよね..おっぱいもコスプレの一部と思えば..出す のが当然というか..でも..乳首が固く立ってるわ..私って結構いや らしいんだ..こ、これは..後で没収理由を詳しく書くために..資料 として..撮らなければいけないよね..もちろん、風紀委員会長として の..正確さを..求めてるだけなんだから..」  アニマンPC研究開発部には良くない噂もあり、部員が部費以外の予算獲 得のためにアダルト作品をこっそり作ってイベントで売っていると聞いた ことがある。  そんな破廉恥極まりないことは風紀委員としては徹底的に取り締まりを して、廃部にしなければいけない。  これはアニマンPC研究開発部を廃部に追い込む絶大な証拠品となるはず だ。だから、証拠写真も必要で、決していやらしい気持ちで撮るわけでな いと自分自身に言い聞かせていた。  当然ながら恥部には全面モザイクをかけて、いやらしくない風に仕上げ るつもりだ。 「た、確か..没収したデジカメ有った筈よね..」  佳奈代がいやらしい自分を映しておこうとカメラを探す中、ふと気づく。  股間部から、思いきりはみ出ている恥毛に.. 「いくらモザイクかけるからって、黒っぽくなるのは格好悪いわね..写 すのなら処理した方がいいかも..もちろん、少しだけよ!」  そう思った佳奈代はデジカメ探しを一時置いてはみ出した恥毛の処理を することにした。 「ハサミで少しだけ切って、あとは強引に押し込んでみようかしら..」  その時、没収したものの中に無駄毛処理の道具があったことを思い出す。 「…あったけど..ど、どうしようかしら..」  アニマンPC研究開発部が衣装を着てもらう子のために用意していた無駄 毛処理用の脱毛ジェルとシェービングセットを見つけたので、佳奈代はそ れを使うことにした。 「ハサミよりは..安全だし..これでもいいか..」  まずは無駄毛処理に際してクリーム等が付かないように一旦衣装を全部 脱いてから、剃ることにしたのだが.. 「あっ、あぁっ..ついつい弄っちゃうよぉ〜」  無駄毛処理中に自分が淫らな事をしていると言う事に気づいた佳奈代。  そう、よく考えたら委員会室で全裸で股間に手をあてて恥毛を剃ってい るのだ。  時には剃る角度から秘部を指で引っ張り膣口開いてしまう事もあり、充 血してくる乳房に乳首がツンと起ってくる。 「なんか…まずいかもぉぉ〜。私…どんどんエッチな気分に…」  秘部の奥からもジワジワと込上げて来ており、早く処理しないとと危機 感を感じ急いで悌毛を完了させることにした。 「おわったけど..私ったら何で全部剃っちゃうのよぉぉ〜。ぁぁっ..」  仕上がった佳奈代の恥丘は一本の毛も無いツルツルのオマ●コになって いた。  本当は殆ど残すつもりで剃ったが、慣れないせいか、見た目が悪いのを 直そうともう少しだけ、もう少しだけと剃っていったら、最終的に全部剃 りあげてしまったようだ。 「別にまた生えるから、いいよね..とりあえず剃り終えたんだから写真 を..」  一通り剃りあがりホット一息ついた佳奈代であったが、ここでハプニン グが起こった。  近づく足音が聞こえた。鍵がかかっている事に気づかなかったようで、 ドアがガタツキ音を出す。 「あれ?閉まってたのか・・・」  その声は風紀委員副会長のものだった。 (まずいわ、彼もここの鍵を持ってるからきっと開けて入ってくる)  鍵を取り出そうとしているのかモゾモゾしている音がかすかに聞こえ、 慌て混乱する佳奈代。  このままじゃ、自分の恥ずかしい姿を晒すことになってしまうだろう。  おそらく、今から服を着ようとしても間に合わない。  さらに急いで隠れようとするが隠れ場所が見つからない。  が、そんな時、佳奈代の視界に大き目のロッカーが入った。 (あそこのロッカーなら!)  佳奈代は急いで脱いだ服一式をロッカーに詰め込み、自分はその隣のロ ッカーに隠れた。  佳奈代がロッカーのドアを閉めて隠れた直後、副会長が鍵を開け室内に 入ってきた。 「あれ?音がしたから誰か居たかと思ったが、気のせいだったか」 (こっちを見るな..見るな..見るなぁぁぁ)  どうやら佳奈代が隠れた方は鍵がついておらず、おまけに少しずつ開い てきているのだ。もちろん、開いてきたからって閉めたりしたら感づかれ るので、こちらを見ないことをただ祈るしかない。  ともかく、ギリギリで間に合ったのは確かであり、まだ自分の存在に気 づかれなかった様で一安心というとこだ。  一方、副会長の方はただ、忘れ物を取りに来たようで2分もたたず、ま たドアに鍵をかけ退出していった。  足音が聞こえなくなるのを確認しロッカーから出てくる佳奈代。  ハプニングの恐怖で自分を取り戻したのか「どうにかしてたわ私」と、 コスプレや写真は止めておこうと急いで服を着ることにしたのだが… 「えっ?開かないわ..」  引いても押してもどうにも服を詰め込んだロッカーの扉が開かない。  もしかして中で鍵の部分辺りに服が噛み込んだ?  無理に開けようにもそれに使える道具がここには何も無い。  誰かを呼ぼうにも道具を取りに行こうにも自分は今、全裸である。  先ほどまで恥行に顔を赤らめていた佳奈代の顔は一気に青ざめた。 「ど・どうしよ..裸で出るわけにもいかないし..何か着るものを..」  その時、サイズが小さすぎて別によけて置いておいたコスプレが一着だ け残っていたことを思い出した。 「な、何とか..着れそうだけれど..下着をつけないで..こんなの着 たら..相当、破廉恥だわ..」  けど、裸でいるわけにはいかないから最悪の場合、着ないといけない。  それに携帯など持ち込み厳禁な自分の学校であり、親しい友人を呼ぶ事 もできない。  当たり前だろう。友人を呼んだとして裸を見られるのが不味いのはもち ろん、立場上に事自体を他の誰にも知られるわけには行かない。  やはり最終手段として別棟の自分の教室にある体操服をコスプレ姿で取 りに行くしかないだろう。 「は、裸で行くよりはマシよね..」  諦めてサイズが小さいコスプレの衣装を着る佳奈代。改めて見ると胸の 方はサイズ的に足らず前ホックが止まらず、Eカップの下乳がはみ出し、 薄い生地からは乳首が浮かんでいる。  股間は寸足らずでスカート下から簡単に秘部が見えてしまい、おまけに ヒップサイズが合わずチャックが閉まらずスリットが大きく開いていた。 「あぁっ、こんな破廉恥な姿で校内を歩くことになるなんて..」  羞恥心一杯のスリルと恐怖の中、慎重に教室へ向かう佳奈代。  生徒がなるべく居ない場所を確認しながら進んでいく。  けれど自分が今、恥ずかしいコスプレをしていると思うと何か、このま ま誰もいないとこばかり進んでいくのもどうかなと思った。  そう、さっきまでは絶対に見られてたまるものですか!と思っていたの に、今の佳奈代は別にそこまで隠すことないんじゃないかなと感じていた。  まあ、だからって立場上、生徒に見せるわけにもいかないだろう。 (しっかりしなくちゃ!早く教室に向かわないと..)  校舎の裏を通りながら進む佳奈代に、2つの道が現れた。片方は教室へ 向かう道。もう片方は遠回りになる上に途中で不良のたまり場を通ること になる道。  当然、佳奈代が選ぶ道は100%決まっている。 「不良たちに..こんな姿見せるわけにはいかないわ。迷う必要なんて微 塵もないわ!」  が、足は自然と選ぶはずのない道へ進んでいる。どうなるか分っている のに..佳奈代はその道を進みたい衝動を抑えられない。 「あぁ..このまま進んだら..不良たちに..でも、よく考えたら今日 ってまだ見回りをしてないし..いつもと違う時間に行けば..あいつら の悪事を取り締まれるかも..」  いつもの見回りではコースがほとんど決まってるので不良たちに悪事の 証拠を先に隠されてしまい、停学や謹慎に追い込めなかった。不意打ちを 狙ってみても不良の誰かが見張り番をしていて、先手を打たれてしまうの だ。  今日は時間が遅くなったせいか、見張り番も居ないし、見回りは無いと 安心しきってるはずだ。  別によこしまな気持ちで不良のたまり場を通るつもりじゃない。  風紀委員長として不良の悪事を見逃したくないだけである。 「そうよ..こんなチャンス見逃すわけにはいかないわ」  恥ずかしい格好で行くのはかなり不味いのだが、もう佳奈代の足は不良 たちが集まる小屋まで近づいていった。見つかったら、一巻の終わりなの は佳奈代自身も気づいていた。  小屋の方からは、ツルンツルンの恥丘をチラチラ見せながら、Eカップ のおっぱいをぶるんぶるん揺らし、ピンクの乳首が飛び出てることに気づ いてない佳奈代の破廉恥な姿が丸見えだった。


後編へ