最終話「止まらない種」


あれから数ヶ月、私の生活はすっかり平穏な様子となっていた。 そう、”止まらない体”のおかげで遅刻は一切なくなり、今ではクラスの 中で早く登校してる模範生徒のようになっている。 そしてアイテムの欠点から来た提出物が出せない一件も”止まらない水” を学年主任の森竹にあげたことによって無事に解決されることになった。 森竹がだんだんと私の事をひいきするようになってからは、さすがの鬼・ 田品も粗探しをやめるようになり、私が何も問題を起こさない事も重なっ て最近は見る目が変わってくれたようである。 まあ、もう1つ大きな要因もあるんだけどね..(はぁぁぁ〜〜) 「伊緒美お姉さま〜、今日も一緒に帰りましょぉぉ〜♪」 私をお姉さま呼ばわりして、思い切り抱きついてくるクラスメイト。 そう、何とそのクラスメイトとは、あの長谷山 里紗であり、いつから こんなに親密になってしまったのか自分自身、疑問である。 ただ、第3のアイテム”止まらない愛”を生徒会長の徹奈先輩にあげたの をきっかけに徐々に変わっていったのであろう。 そう、長谷山にとって生徒会長の徹奈先輩は憧れの尊敬すべき存在であって、 その徹奈先輩が私のことをお気に入りになったことから、長谷山自身も 私を見る目を変えていき、ここまで悪化させてしまったのだ。 あれほど私を嫌っていたはずなのに、今ではお風呂や一緒の布団に仲良く 入るまでの仲になってしまったのだから、人生は何があるかわからないと いうものだ。 まあ、私を好いてくれる人が増えるのは悪い気分じゃないけどね.. そう、この時までは何もかも順調かつ穏やかな日々だったのに〜 ある事件をきっかけにまた大きなトラブルがやってきてしまった。 それは数日後のバイトの帰りの事であり、私が急いで帰ろうとした時、後ろ から突然、手が伸び、それが私のお腹にパンチが入って気絶させられてしまう。 一体、何が起こったのだろうか? ただ言えるのは意識が完全に飛んでしまい、誰かに運ばれてしまったという ことであろう。 「ぅぅぅ...」 私が意識を取り戻すと、周りのざわめいた声が耳に響きだす。 (いったい..あのあと、どうなったんだろ..) まだ事態を飲み込めない私の視界に小さな人影がいっぱい見えている。 小さくなって..えっ?私は..どこにいるの?ど・どういうこと? 身体を動かしてみようとするが、動かない。よく見ると手足が網目みたいの に縄で縛られている..いや、これって網目状のものに身体を固定されて吊 るされてる? 「ああぁっ..なんじゃぁぁぁぁぁぁ〜こりゃぁぁぁぁ〜〜〜〜〜」 自分の状況をようやく把握できた私は思わず、大声で叫んでしまった。 いや、これは誰もが、叫びたくなる状況だろう。 いつの間にか私の身体が自分の学校のグラントのバックネットに大の字で くくり付けられていたからだ。 それも全裸での卑猥な落書き付きで晒し者のように晒されていたのである。 「何で、こんなことされるのよぉぉぉぉーーー」 悲しい叫びを出す中、私が晒されてることに気づいた長谷山や田品が急いで 救出してくれた。 どうやら、私が生徒会長や学年主任にひいきにされてることを思わしくない 不良集団の仕業だったらしい。 とりあえず、今回は晒されただけなのが唯一の救いであったが、これは単なる 序章に過ぎなかったのであった。 それから3日後の早朝、近くの公園で初老のおじいちゃんの悲鳴がこだまして、 辺りで散歩していた人が悲鳴のする場所へ集まってくる。 どうやら、男子トイレの中でとんでもない光景を見たことの悲鳴であった。 そう、奥の男子トイレの個室のドアを開けると便器にくくりつけた無残な女性 の全裸姿を見つけたからである。 身体には「挿入希望」や「肉便器」などの卑猥な言葉と絵が書かれており、 悲惨な姿となっており、誰もが目を覆いたくなる光景であろう。 そう、これが私であるなんて自分自身思いたくないのであり、またしても捕ま ってこんな姿にされてしまったのだ。 ただ今回は猿轡をされた上での行為だったので意識ははっきりしている。 数人がかりで押さえられ、裸に剥かれた上で男子トイレの便器にくくり付けら れた姿で朝まで放置された私。 かなり汚いトイレで評判だったこともあって、運がいいことに放置されてから は誰も入ることなく最悪な状況だけは逃れたようであった。 (ううぅぅ..本当に襲われたら、どう責任とってくれるのよぉぉぉーーー) あまりにもひどい仕打ちに私はだんだんと怖くなってくる。 噂では次は近くの男子校に裸で放りこむなんて言ってるから、かなり危険な とこまで来ている気がする。 このままじゃ、絶対に取り返しのつかない展開になるのは間違いないだろう。 (冗談じゃないわ..せっかく〜最近は平穏な日々だったのにぃぃーーー) そう、危機が迫っている中、何とまた例の謎のおじいちゃんに会えたのであった。 「!!お・おじいちゃん。よかったぁぁ〜ずっと会いたいと思っていたのよ」 「そうですか。それは悪い事をしたのー」 「この前のアイテム、すごく役に立ったわ」 「それは、ようございましたぁ」 「ところで、今日も何かを売っているんですよね」 「はい、1品だけですがのー」 私が台の上を見るといつもの様に1品の商品と立て札だけが置いている。 「..今度のは“止まらない種”?」 「うむ。その通りじゃ」 目の前にあるのは、ただの一粒の種であり、見た感じはただの種にしか見えない。 「あのぉ〜、もしかして、この種が商品ですか?」 「うむ。そうじゃが」 「これって、やっぱり何かが止まらないっていうアイテムですよね?」 「・・・・・・・」 「ううっ、やっぱ教えてくれないんですよね?」 「少しだけなら、お教えしましょう。今回のは身を守るものじゃ」 「えっ!身を守るものって..じゃあ、この種が何か私の身体を守ってくれるって いうの?」「まあ、そういうことになるかのー」 「でも守るアイテムにしては“止まらない”ってどういう意味なの?」 「それは止まらない種と言う意味じゃ」 「はぁぁ〜〜やっぱ、そこだけは教えてくれないのね。でもいいわ、買うわ。それ はいくらなの?」 「10万円でございます。」 「へっ..10万!?ちょっとぉぉぉーーー何よ、その値段はぁぁぁ〜〜」 「高いか安いかはお客様が決める事です」 「うそ...10万なんてバイトで稼いだお金全てだよ..」 (今までのバイトの苦労が種1つになっちゃうなんて..どうしよ...) 「これ、値引きなんてしてくれないわよね?」 「もちろんでございます」 「ううぅ・・・わ・わかったわよ..買うわ。危険には変えられないし...」 「お買い上げありがとうございます」 こうして私は痛い出費を払って“止まらない種”を手に入れる事が出来た。 けど..この種1つで本当に危険から守ってくれるのかしら? 普通だったら思い切り詐欺で騙し取られたて感じだよ.. (まあ、とりあえず、おじいちゃんから貰った取説を見てみるか) 今回は種ということもあって買った時に小さな紙切れを一緒に貰ったのであった。 「何々?この種を守りたい女性の秘部の奥の奥へ入れよ」 (えっ..秘部の奥って..この種をおま●この中に入れろってことぉぉーー! 何で、そんな卑猥なことをしなくちゃいけないのよぉぉぉ) でも書いてある以上は仕方なく、私は処女膜の小指ほどの環状形の穴の中にこの 種を大胆にも入れてしまったのであった。 「えっ!?た・種の感触がなくなってくる?」 入れたときにした種の感触がどんどん消えていく。まるで膣内で溶けたような.. いや、膣と同化したような感じでもあった。 (ああぁぁっ!!とんでもないものをおま●この中に入れてしまった気がするよぉぉーー) これってよくある最後の最後でひどい目にあわされる教訓みたいなパタンなのかしら? そうだったら素直に膣の中に挿れてしまった私は大馬鹿ものってことなのぉぉーー ああぁぁぁーーーもしかしたら大失敗したのかもぉぉぉぉぉーーー 膣内に種を入れて2日後.. 今のところは私の身体に異変はなく、不良集団の不気味な行動だけが不安な 日々が続いていた。 今度、捕まったら近くの男子校に裸で放りこむという危ない噂が飛び交って いたが、それはどうやら本気らしい・・・ バタバタバタッ・・・「うううぅぅっ」(縄をほどけぇぇーーほどけぇぇーーー!) 自分でもかなり注意してたつもりなんだけど..また捕まってしまった私。 だけど、今回の一件をしていた連中ははっきりわかった。 不良集団だと思っていた私だが、それは一部であって一般の女子生徒たちも 共犯だったようだ。 みんなで下校すれば大丈夫と長谷山や田品たちから私を引き離して捕獲したの だがら、立派な証拠と言えよう。 逆に言えば、次に行うことが最後に近いようで、予め裸で放り込む男子校には 連絡が言っているようである。 どうやら、那良間 伊緒美の大集団輪姦ショーが行われるみたいだ.. (って、落ち着いて分析してる場合じゃないんだけどぉぉーーー) ジタバタバタバタッ・・・ (もう裸に剥かれて危機一髪なのにぃ〜早くアイテム発動しろぉぉー) 今の私は全裸で縛られて男子校に向けて運ばれてる途中であり、身を守る例の アイテムが発動してもいいような気がするんだけどぉぉーー (ああぁーんっ!やっぱり、これって教訓のように最後までアイテムに頼った 私が馬鹿だったと言うこと?) それはいやぁぁぁぁぁーー!10万よっ!バイトで稼いだお金全てを費やしたのに こんなバットエンドで終わっちゃうのぉぉぉーーー といろいろと思っている間に、すでに男子校の体育館の前まで連れてこられ、 あっさりと男子に引き渡されてしまった惨めな私。 体育館の中には私を犯すために集まった総勢50名ほどの下半身丸出しの男子生徒 たちが、イチモツをびんびんにおっ勃てて迎えてくれたのであった。 そして私をこういう目に遭わせた女子の集団は端の方で集まって、ビデオカメラ を回しながら輪姦ショーを観賞するらしい。 (男子も男子なら女子も狂っているわっ!こんなの許されていいのっ!!) しかし...私はどうして、こんなに落ち着いて分析をしてるの? はっきし言って、もうこれって最悪の展開の一歩前じゃない? 50人の男子生徒たちに犯されまくるのに何故? そう..私はどうやら心から信じていた。 ここまで窮地に追い込まれているにも関わらず、最後のアイテムの止まらない種 を信じていた。 あのおじいちゃんは嘘はつかない。いや、今までもらったアイテムは元々、誰かに 仕返ししたり、身を守るものじゃないってわかったから.. これは!これは羞恥を引き起こすアイテムだったんだからっ! 「行けぇぇぇぇぇっっっっっ!!最後の羞恥アイテムっ!止まらない種ぇぇぇぇぇっっっ!」 私の掛け声と共に私もおま●こから大量の微細な茎が飛び出してくる! 飛び出した茎は次々と枝分かれをしていき、1つ1つが縄のように太くなり、周り にいる男子たちの身体に絡まりはじめる。 特にビンビンに勃った男性器には精液を吸い尽くす感じで巻きついていた。 慌てて逃げる男子たちだが、既に時遅くほとんど、私のおま●こから伸びた茎に捕ま って精液を吸い取られていた。 そして、同じく逃げ始めた女子たちには服を剥ぎながら茎が絡まっていき、おっぱい を激しく揉みながら、おま●こを掻き回している。 (やっぱり..エロアイテムだったのね..それにしても..これって私が何か危ない モンスターみたいだよぉぉぉぉーーー) この“止まらない種”とは自分に歯向かう女性を返り討ちにしてイかしまくるスケベ なアイテムだったらしい。 男性の方はただひたすら生気を吸い取るだけで邪魔者を排除しているようだ。 干からびていく男子たちが哀れでもあるが、輪姦ショーに参加した罰と思ってもらう しかないわね。 女子たちの方は茎たちにぐちょぐちょに責められて、失禁や失神をするまでイかされ 続けてるみたい。 これに懲りて私をひどい目に遭わせようとすることはなくなるだろう。 これで全て万事解決といいたいとこだけど...これ..どうやってしまうの? おま●こから大量に飛び出て私を助けてくれたのはいいけどぉぉーー根元がしっかり 膣内に喰い込んでるのよぉぉぉぉーーー! (とりあえず..見た目は植物っぽいから切るしかないのね) おま●こから伸びた大量の茎を切ろうと、切るものを探している私の目の前がある 変化がおき始める。 「えっ?花が咲き始めた..」 茎のとこから次々とつぼみが出てきて花を咲かし始める。そして、その花はあっと いう間にしぼんでいき、種を落として枯れていってしまった。 同時に茎の方も一斉に枯れていき、私のおま●こから垂れている微細な茎を残して、 全て粉塵となって消えてしまった。 残ったのは大量の種とイきまくった女子たちと干からびた男子たちがあるだけ.. 「種は持って帰ったほうがいいわね..」 こうして種を1つ残らずかき集めて、この場から逃げていった。 あとで小耳にはさんだ事なのだが、男子たちの生気はすぐに回復したのだが、 性欲に関しては何年分ほど吸われてしまったらしく、皆真面目な男子学生さん たちになってしまったようであった。 (いいような..悪いような..) 一方、私のほうと言うと... 「伊緒美お姉さまあぁぁぁーー!今日は私と寝てぇぇーー」「ちょっと私が先よ」 「私が今日、隅々まで洗いますわぁぁ」「食事は私にまかせてくださいっ!」 えっと..一言でいうと増えました.. 私をひどい目に遭わせようとした女子が全員、私の虜となったようです。 あのアイテムのもう1つの効果らしくて、こっちも結果的に良いとも悪いとも 言えません.. 女同士が好きな性癖を持っているなら、嬉しいことだけど私にはそんな趣味ない のにぃぃーーーないのにぃぃぃーーーー! やはり教訓だったかも.. 便利なアイテムはほどほどに使いましょう..もう遅いけど.. おじいちゃん〜〜いいや誰でもいいから、この状況を回避するアイテムを売って 頂戴ぃぃぃぃぃぃぃーーーーー! 結局..懲りてません(笑)


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