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たくやと弘二の不倫ックス 投稿者:鶴翼斬魔 投稿日:2025/03/16(Sun) 18:17 No.4170 
「………どうしたらいいんだろうな」

 騒がしい大通りから少しだけ中に入ったところにある小さな公園。
 喧騒は大きなビルが壁になって遮っているせいで、まるで世界から切り離されたかのように静かなその場所で、背広姿の工藤弘二はベンチに力なく腰を下ろしていた。

 北ノ都学園を卒業して早五年。
 とある企業の営業職に就職した弘二だが、業績はあまりにパッとしない。トークもプレゼンも問題ないはずなのに、後輩たちに瞬く間に成績を追い抜かれていく始末。今日も今日とて営業先から取り付く島もなく契約を打ち切られてすごすごと撤退してきたばかりだった。
 今はお情けで職場に席を残されているが、明日になったら無くなっていても不思議ではない。クビか左遷か。どちらにしろ弘二に待っている未来はろくなことにならなさそうなのである。

「はぁ……先輩に会いたい……」

 弘二の抱えた問題があるとするなら、それは情熱の欠如だ。真面目に仕事をしているようにも思えるが、ここ一番という所で覇気が無く、押しが弱い。
 そこを突かれて相手の言い分を飲まされたり、ライバル企業に割り込まれたり。それは弘二の学生時代を知っている人間には想像もつかない抜け殻のような現状である。

 もっともあの頃の弘二は少々頭がおかしかった。拓也が性転換した姿であるたくやを愛してしまったが故に、彼が男に戻るたびに執拗に性転換薬を飲ませ続けるとか警察に捕まってもおかしくない所業である。
 事実、たくやは遂に男に戻れなくなってしまい、弘二に人生を大きく狂わされる羽目になってしまっていた。

 しかし、それが弘二を狂わせるきっかけになった。
 女として生きていくことになったたくやは弘二と絶縁を宣言。五条ゼミを追い出されることは無かったが、たくやには徹底的に無視され、周囲もたくやへ弘二を近づけまいと壁になるほどだった。
 決定的になったのは、一人きりになったたくやを何とか捕まえた時だ。なんとか自分の想いを伝えようと誰もいない教室でたくやを押し倒し、無理やり陵辱し……その現場を他の学生に見つかって取り押さえられたのだ。
 卒業間近という事もあり、たくやも表沙汰にする事を望まなかったので大事にはならなかったが、研究員として北ノ都学園に残ったたくやとはそれっきり会えていない。そして……就職して一年と経たない内にたくやが結婚したことが伝えられた。
 その時の弘二の絶望は筆舌に尽くしがたい。立派な男になっていつかたくやに謝罪したい……そう思っていた矢先にたくやが自分以外の男と結ばれたと聞かされ、弘二の中で何かが壊れた。よく「胸に穴が開いたよう」とも言われるが、それから何年経っても弘二の心中には虚無感が広がり、ほぼ惰性で仕事をし、意味も無く生きているのが実情なのである。

「……先輩に会いたい………先輩に会いたい………先輩に会いたい………先輩に会いたい………先輩に会いたい……先輩に………」

 一人になると、口に出るのはたくやのことだけ。頭の中はたくやとの出来事を延々と思い出しては繰り返し、自宅ではシコシコシコシコと自分の息子を扱いてばかり。
 もう生きる屍と言ってもいい。今の弘二にとって人生に意味が無く、無機質な生をだらだら過ごしているだけ。
 そんな弘二を救える人間といえば――

「あれ、やっぱり弘二じゃない。どうしたのよ、こんなところで黄昏れちゃって」



 ―――たくやしかいなかった。



「え………?」

「う〜ん、やっぱ声かけなきゃよかったかな……でも今にも自○しそうな人間を放ったらかして立ち去るってのも後味悪いし……」

「………せん…ぱい……? あいはら、せんぱい、ですか?」

「あれ? なんだ、ちゃんと喋れるじゃない。あんたちゃんと生きてるの? 顔色が物凄い事になっちゃってるけど?」

 掛けられた声に反応するまでに五秒かかった。
 その声は何度も何度も頭の中で再生したイマジナリーたくやの声そのものではあったが、優しく慰めてくれるイマジナリーたくやの声とは違い、その声には弘二が失った熱量がちゃんと込められていた。

 ゆっくりと顔を上げると、すぐ目の前にスキニーパンツにジャケットと言ういでたちの女性が立っていた。
 しかし今は服装なんて関係ない。
 見間違えるはずがない。
 何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も夢想してきた女性なのだ。見間違えるはずがない。

「せんぱ―――!」

「はいスタンガンー!」

「ホゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲッ!?!?!?」

 反射的に飛びつこうとした瞬間、激しい電撃が弘二の体を襲った。

「あっぶな! やっぱ護身用のスタンガン持ってきといて正解だった〜!」

「ほげ……ほげ……ほげ………」

「………千里に貰ったやつだったんだけど、まさか違法に改造したりしてない……よね?」



 五年ぶりの再会はまるで雷に打たれたみたいに刺激的だった。
 ある意味、これで弘二が「生き返った」のは間違いないだろう。



 −*−



「仕事が上手くいかずにしょげてたの? だったら次また頑張ればいいじゃない」

「それは……そうなんですけど……」

 再開は偶然だった。
 たまたま街に来ていたたくやが帰る前に一服いれようと公園に立ち寄ったら、たまたま先客で弘二がいたのだ。
 運命的……と言われればそうなのかもしれないが、直後の弘二の汚い悲鳴のせいでドラマチックな雰囲気など欠片も生じなかったのだが。

 とはいえ、地面に倒れてピクピク痙攣を繰り返す弘二を放ったらかしにして立ち去る事は出来なかった。
 出会い頭にスタンガンを押し当て、そのまま逃げれば下手すると傷害罪である、自分に会いたいが故に警察に訴え出られるよりは……という現実的な判断により、嫌々ながらも弘二を介抱したたくやは詫びの意味も込めて絶縁していた後輩を食事に誘い、今に至っている。

 一方で弘二もとんでもなく戸惑っていた。
 初めて女体化したころから美人だったたくやだが、五年ぶりに再会したたくやはそれに輪をかけて美しくなっていた。
 なにせ学生時代は一時的に女になっている事が多くて、服装やファッションにそれほどお金をかけていなかったしこだわりも持っていなかった。しかし今のたくやはシンプルなジャケパンスタイルではあるものの小物を含めてコーデ全体の調和が取れており、落ち着いた印象を醸しながらもモデルもかくやと言う抜群のスタイルの良さと相まって非常に魅力的だった。いわば「できる女」を見事に演出しきっている。
 しかしそれでも隠し切れないのが女性としての魅力だ。イタリアンレストランに入店してからというもの、男性客どころかウエイターまでもがたくやに目を奪われている。コックまで厨房から顔を覗かせているぐらいだ。
 そんなたくやの姿に見惚れているのは弘二も同じだが……一方で、大人の魅力を身に着けたたくやの前に座っている自分にどうしようもなく恥ずかしさを覚えてもいた。

 ―――今の自分はたくやと釣り合っていない。

 味のしない食事のせいで学生時代よりもやせ細り、顔色は土気色。そんな体をしょぼくれた背広姿で覆い隠しても見栄えなんて良くなるはずがない。
 ましてや、弘二を心配してあれこれと話しかけてくれているたくやに対し、歯切れの悪い言葉しか返せていない。それでも男の意地として自分が弱っている所なんて知られたくなかったが、心配しているのか怒っているのか判らない目で睨まれては口を噤む事すらできなかった。

「まったくあんたってやつは手がかかるんだから……ほら、早く食べなさい。美味しいわよ、ここのパスタ。でもって今日はぐっすりと寝る事。お腹が膨れてゆっくり休んだら大抵の悩みなんてどうでもよくなるんだから」

「でも……僕はあまり食欲が無くて……」

「いいから食べなさい。それともあたしの言う事が聞けないって言うの?」

「はい、いただきます……!」

 学生時代に刻み込まれた習性だろうか。あまり高圧的な印象のないたくやだが、先輩として締めるところは締めることもあった。それを思い出して反射的に返事をするとフォークを手にしてパスタを口元へ運ぶが……

「どう? 美味しいでしょ?」

「は、はい……」

 普段の食事はまるで土を噛むような感じなのに、口に含んだパスタのあまりにも濃厚なソースの味に思わず動きが止まってしまった。たくやに声を掛けられて咀嚼を再開したが、一口食べればもう一口、さらに一口とフォークを動かす手が止まらなくなってしまっていた。

「ふふっ……♪」

 瞬く間にパスタを食べ尽くそうとする弘二を楽しげに見つめながら食後のコーヒーを飲むたくや。
 そんな彼女の左手の薬指で銀色のリングが輝いているのを見て……弘二の胸に痛みが走った。

「さて、弘二も食べ終わった事だし外に出ましょうか」

 弘二が久しぶりに味を感じる食事を終えて一服つくと、立ち上がったたくやが伝票を手に会計に向かう。

「あ、支払いは僕が……」

「いいからいいから。ここは先輩に任せなさいって」

「うう………」

 本当に良い所がない。久しぶりにたくやに出会えたというのに、格好悪い所ばかり見られているような気がする。
 そもそもたくやと結婚したという男はどんなやつなのだろうか。どんな自分ならたくやと結ばれる運命を迎えられたんだろうか……自問しても答えは出ない。結局たくやに支払わせて店を出る事になった自分では無理だろうな、などと考えていると、

「えっ!?」

 立ち尽くしていた弘二の腕にたくやが腕を絡めてきた。

「今日はこれから会社に戻るの?」

「い、いえ……帰ってこなくていいって、言われてます……」

「だったらあたしに付き合いなさい。いいわね?」

「はい、喜んで!」

 腕に密着するたくやの胸の感触にどうしても意識が集中してしまい、色んな意味で元気が溢れ出てしまう。
 できればこの時間が永遠に続けばいい……頭の中がおっぱいでいっぱいになってしまった弘二はたくやに導かれるまま通りを進み、曲がり、また進む。
 そんなことを繰り返していると「先輩はどこのお店に僕を連れて行くんだろう?」と疑問が沸く。既に大通りからは離れており、今のたくやが足を踏み入れそうなお洒落な店がある雰囲気ではなくなってきた。もしかして隠れ家的なお店があるのだろうか。それとも……

「お、あのホテルがいいかな。ほら行くわよ」

「先輩! どこ、どこに入る気ですか!?」

「ここまで来たらわかるでしょ? ラブホよラブホ。もう……”女”の方からこんなこと言わせないでよ」

 確かに。弘二がたくやに連れられてきたのは薄暗くなってきた繁華街にあって一際目を引くラブホテルだ。
 でもどうしてたくやが自分とラブホテルに入ろうとしているのかが分からない。既に他の男と結婚して人妻であるたくやが弘二とラブホテルに入るという事は、まぎれもなく不貞行為だ。許される事ではない。そもそも絶縁され、人生が詰み掛ける事件を起こした弘二にはセックスはトラウマを呼び起こす行為でもある。たくやに腕を引かれてとはいえラブホテルに入る状況は既に色々とアウトだ。

「なによ、昔はあんなにあたしに迫ってきてたのに、今さら尻込み? 男らしくないわね。男だったらラッキーって喜びなさいよ」

「そんなこと、言ったってぇ……!」

「あ、弘二はどの部屋がいい? 好きな部屋選ばせてあげる」

「!?」

 気が付くと目の前にあったのは部屋を選択するパネルだ。グダグダしている内に既にたくやが入金済みで、あとは選択するだけになっている。
 薄暗くなってきたとはいえ時間も早い事もあって、ほとんどの部屋は空いている。その中から選べと言われ……一番上の階の、まるで宮殿のように思えるほどラグジュアリーな部屋を選んでしまった。

「へ〜、弘二ってそういう……あ、そうだ。コスプレ衣装も借りていこっと♪」

「すぇんぷぁぁぁい……!!!」

「弘二はこういうの好きでしょ?」

 エントランスに設置されたコスプレ衣装レンタルスペース。無料で三枚まで貸している事で早速物色したたくやは選んだコスプレ衣装を手に弘二へと振り返った。

 女子校の制服
 体操服(ブルマ)
 バニー

「………大好きですッ!!!」

 見事に性癖を突いた三点セット。それをたくやが着てくれると考えただけで、最近すっかり反応が悪くなった愚息がチャックを突き破らんばかりに膨張してしまう。
 そんな弘二をニヤニヤと見つめていたたくやは、受取口に出てきた鍵とコスプレ衣装三着を手にエレベーターへ。ここが逃げられる最後のタイミングの弘二だが……たくやに誘われてエレベーターに足を踏み入れてしまっていた。

 最上階のボタンを押せばエレベーターは密室になり、上へ向けて動き出す。
 もうここまで来たら逃げ場はない。たくやとセックスできるという望外の幸運に喜びつつも、やはり不倫することに戸惑いを隠せずにいたのだが、

「それじゃあこれ持っててね」

 たくやからおもむろにコスプレ衣装などの荷物を押し付けられた。
 そして両手が自由になったたくやはスマホを取り出すと、どこかに電話をかけ……それと同時に、何故か、弘二の股間の前に膝をついてしゃがみこんでしまった。

「………ああ、あなた。いま電話で喋っても大丈夫?」

「………っ!?」

 たくやが電話で会話している相手がたくやの夫だと気付き、同時に弘二のズボンのチャックを下ろして中からギンギンに昂ったペ○スを引きずり出され、二重の衝撃で反射的に言葉を飲み込んだ。

「………実は今日ね、学生時代の友達にあっちゃって。でね、その子に食事に誘われたから帰りは遅くなりそうなの」

「〜〜〜ッ!」

 喋るたくやの吐息がペ○スに触れ、ゾクゾクッとした快感が背筋を駆け上る。
 腕の中のコスプレ衣装を抱きしめながら視線を下へ向けると、たくやはうっとりとした顔で弘二の亀頭をすりすりと指先で撫で回していた。そのまま既に先走り液を滲ませている先端を撫でられるとたまらず腰が震え、ドクドク脈打つ金玉から大量の精液が増産され始める。

「………うん、今日は、彼女の家に、泊めてもらって、一晩、楽しんじゃおうかなって……」

 ―――チロ、チロ、チロチロチロ……

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」

 学生時代には何度もたくやの膣内へ突き入れ、そして五年もの間なにもなかった怒張に、会話の切れ目切れ目に舌先が這い回る。
 たくやにしゃぶってもらった(しゃぶらせた)時の気持ちよさは今でもはっきり覚えているけれど、緩やかに手指をスライドされながら小刻みに舌先に弄ばれているだけなのに、過去の記憶以上の快感に腰が大きく震えて仕方がない。まだ部屋についてもいないのに、ペ○スはたくやの手で握り切れない程に臨戦態勢が整ってしまった。

「………だから、ね♪」

 強く握られればそれだけで中に詰まった精液が飛び出しそうなペ○スに、会話中のたくやが寄せてきた鼻をクンクンと鳴らす。
 今日は一日営業先を回り続けていた。まだシャワーも浴びていない股間がどれほど尿と汗の臭いにまみれているか。けれどエレベーター内に逃げ場はなく、壁にお尻を付けた弘二はこちらを見上げて口元を綻ばせるたくやを前に良い様にペ○スを弄ばれて肉茎を打ち震わせる他なかった。

 そんな弘二の見ている中で

「………ごめんね。明日はいっぱいサービスしちゃうから。うん、子供たちをよろしくね……ええ、”愛してる”わ」

「―――――――――――――――ッ!?」

 小さく舌を突き出して悪戯っぽく笑みを浮かべたたくや。その彼女の口にした「愛している」という一言に弘二の胸が大きく軋む。
 だというのに、たくやは夫からの返事を聞きながら裏筋をくすぐり、カリ首を一周したかと思えば、先端に口を付けて溢れ出てくるカウパーを舐め取ってすぐさま離れていく。

(イきたい、出したい、先輩のお口で、思いっきりイかせて欲しいィ!!!)

 もう声が抑えきれない。コスプレ衣装に口元を埋めながら漏らした声は、果たして電話の向こう側に聞こえてしまっただろうか。
 けれど今にも情けなく射精しそうなほどチ○ポが引きつっている。出来る事ならこのままたくやの顔目掛けて込み上がってくるものをぶちまけたいけれど、

 たくやが電話を切ったタイミングでエレベーターが最上階に到達し……目の前にまっすぐ伸びる廊下で立ちバックでセックスしている男女とばっちり目が合ってしまった。

「え………?」

 随分間抜けな声が漏れたと思う。
 そこにいたのはズボンを脱ぎ捨てて下半身丸出しになった中年男性と、壁に手をついてスカートをまくり上げた格好で後ろから犯されているたくやと同年代の美人。
 まさかこんな場所でお楽しみの真っ最中だとは思わず、イきそうになっている事も忘れて弘二が呆然としていると、スマホをしまって立ち上がったたくやは動じた様子も無く笑顔で会釈した。

「いやぁ、驚かせてしまったかな? ちょっとスリルを味わいたくて、ね!」

「んぁあああああっ! 部長、待って、人が、見てるぅううううううっ!!!」

「いえいえお構いなく。こちらも恥ずかしい所をお見せしまして……」

「ワシらも、ま、待ちきれずにエレベーターで始めたし、気にしとらん、よっ!」

「ひぃいいいん! 部長、おねが、やっ、ダメ、そこ、ノックされたら、ああ、ああああああ〜〜〜〜〜ッ!!!」

「この、メス豚が、ワシらが会話しておるのに恥ずかしげもなく喘ぎおってッ!!!」

「ああッ、ああッ、んァあああああああああっ! ごめんなさい、イきます、私イっちゃいますぅ! 部長、ごめんなさい、わたし、くぁああああああああああああああああああああッ!!!」

 後ろから力強く乳房を絞り上げられた女性は、たくやと男――部長と言っていたのでおそらく部下と上司の関係――が会話しているのをよそに、結合部から愛液を滴らせて髪を振り乱し、昇りつめていた。
 そんな光景を目の当たりにし、弄ばれるのを中断された弘二のペニスもますます精力を漲らせる。早く、早くたくやと結ばれたい……エレベーターを降りてすぐに部屋へ向かうと足を速めるが、肝心のたくやが足を止め、廊下セックスをしている男女の傍で足を止めてしまっていた。
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憑依者(序 投稿者:鶴翼斬魔 投稿日:2025/02/16(Sun) 18:14 No.4169 
 それはとある日の教室、ギャル三人グループの内の会話が切っ掛けだった。

「こないださぁ、姉貴が面白いもの貰ってきたんだよね。ねぇねぇ、興味なくない?」

 会話を切り出したのはレナ(麗奈)。金髪に綺麗に焼いた褐色の肌、そして学生とは思えないほどの美巨乳Jカップの持ち主だ。あまりにたわわ過ぎるために男子の制服でも収まりきらず、自慢のバストと一緒に大胆なデザインのブラを見せつけるように胸元を大きく開いているため男子のオカズにされる女子一位として名前が知れ渡っている。

「レナのお姉さんの伝手って広すぎだからなぁ……話聞くのが恐いよぉ」

 豆乳をちびちび飲みながら返事を返したのはルリ(瑠璃)。レナと同じく褐色肌だが色合いが一段濃い。レナに負けず劣らずのTカップ巨乳だが、あまり恋愛ごとに興味を持たず、レナにくっついている事が多い。
 それもそのはず、ルリは女同士のスキンシップの方が大好きなレズギャルなのだ。ギャルをしているのも大好きなレナに憧れて真似しているのが大きな理由である。
 けれど男とのセックスも別に嫌いなわけではないし、むしろ恋愛事とは割り切っているので、気持ちいいなら何でも受け入れる傾向にある。しかもちょっとおっとりとした印象の美貌に天性のマゾ気質の持ち主のため総受けオーラが全身から漂っているのか、学園TOP3の集まる巨乳ギャルグループの中でも男子から告白される回数も多い。全部断っているけど。

「わたしパス。こないだみたいに人生終わらせかけたくないし」

 反応を返したのはアリサ(亜里沙)。男から需要があるからと黒髪を長く伸ばし、けれど出るところは出て引っ込むところは引っ込んだ抜群のプロポーションを誇っている。
 見た目はレナやルリよりもおとなしい印象だが、彼女の裏垢には三日と置かずに男とハメている写真や動画が掲載されており、名実ともに三人の中で一番エロい。しかも相手は全部別人ときている。出来れば学生の内に千人切りしたいと仲間内では公言しており、写真も動画も二本三本当たり前という感じだった。
 さらに言うと、アップロードした写真は全て顔が巧妙に隠されているものの、アゴの左側にあるセクシーなホクロと一緒に口元だけは写しているので見る人が見ればすぐにアリサだとばれてしまう。事実、学園内の男子を食った人数も三人の中でダントツに多い。

「だーいじょーぶだって。こないだみたいにヤバいクスリじゃないしさ♪」

「クスリって時点でやば(w」

「成分的にはビタミン剤だから問題ないって。てゆーか、検出されない成分が分かんないから姉貴んとこに持ち込まれたんだし」

「………もしかしてそれって『ポゼッショナー』?」

「そう、それそれ。さっすがアリサ、話が早い!」

「むう〜、ルリだってわかってたんだからね!」

「わかってたんなら早い者勝ちでしょ。そもそも勝ち負けの話じゃないし」

 体は十分すぎるほど大人だがレナに依存している所のあるルリに、精神的に自立しているアリサ。普段は仲がいいけれど時々意見が衝突する二人を宥めるべく、レナはルリの頭をなでなでする。

「でも、アレって現物存在してたの? 本物?」

「マジの大マジだって。姉貴と試して動画も撮ったし」

「………あんた、考えなさ過ぎるでしょ。効果が本物だったって言うなら普通のクスリよりヤバいでしょうに」

「ただまぁ……証拠は撮ったけど判り辛いんだよね〜」

 そういうとレナはスマホスタンド代わりにしていた胸の谷間に手を伸ばし、さっきから男子の視線を集めまくっていたスマホを手にして動画を再生し始めた。



『ポゼッショナー』
 最近SNSなどを通じて存在が知られつつある「憑依者」の名前を持つ薬物の名前だ。
 依存性のある危険薬物などとは違い、二人の人物の精神を入れ替えるという、まるで魔法のような効果を服用者に齎す。
 しかしその真偽は定かになっていない。動画サイトにはポゼッショナーを使用して人格が入れ替わったところを撮影したとされる動画も存在しているが、見た目には何の変化もなく喋り方や仕草が変わっているだけなので、本当に人格が入れ替わっているのかはっきりとしないからだ。一方で、銀行強盗を起こした犯人が警察に「自分は何もやっていない」「窓もない部屋にずっと監禁されていた」と供述したりと、ポゼッショナーの悪用が疑われる事件が起こったりもしている。
 一方でポゼッショナーの謎に迫ろうと成分解析に掛けられたりもしたが、市販のとあるビタミン剤の成分と完全一致し、何が精神入れ替えなどという奇怪な効果を及ぼすのか未だに解明されていない。

 つまり、



「うわ、レナってば大胆……お姉さんとなんてディープな……!」

「噛み砕いて口移しにしなきゃ効果が出ないんだって。まぁ……ちょっと気分出したけど」

「でもあんたとレイカ(玲香)さんって仕草が似てるから、入れ替わったって言われてもちょっと判んないわね」

 レイカはレナの三歳年上の姉で、レナにとってはギャルの師匠だ。同じ血筋だけあって同じ画面に一緒に映っていると、顔立ちといい胸の大きさといい肌の色といいよく似ているのが見て取れる。制服姿ではない玲香の方が肌の露出面積が多いのが違いが分かりやすい特徴だったりする。
 そんな玲香だが運命の人(彼氏)に付き合って探偵やなんでも屋、時には美貌と巨乳を活かして別れさせ屋の真似事なんかをしているようだが、一棒主義でもないので大勢の男性と関係を持っている。時には無駄に高い能力をその男性たちのために使う事もあり、バイトとしてレナが駆り出されることもあったりした。

 それはさておき動画の方だが、スマホには床に座り込んで濃厚な口づけをし、憑依薬を飲ませあったレナとレイカであったが、それからすぐに眩暈を起こしたのか二人とも頭を押さえて床に手を突く。しばらくしてほぼ同時に顔を上げた二人は、レイカは困惑の表情を浮かべ、レナは成功を祝うようにその場で立ち上がって両腕を振り上げていた。教室内なので音声は切っていたが、レナの喜びの声がさぞかし大きかったことは想像に難くない。

 動画はそこで終わったのだが、

「この後どうなったの?」

「元の体に戻ったの八時間ぐらい経ってからだったかな? 姉貴のヤツ、彼氏集めてあたしの体で5Pなんてやってたんだよ、信じられる? 元に戻ったのちょうど休憩中だったんだけど、あたしが演技してると思って即座に後半戦だったんだから」

「あー。誰かとヤってるとは思ってたけど、それで昨日休んでたんだ」

「で、あんたは入れ替わってる時に何やってたの?」

「出かけるなって言われてたんだけど、暇じゃん? そしたらちょうど向かいの家の子と窓越しに目があっちゃってさぁ……」

 そこで言葉を区切ってスマホを弄ると、明らかにレイカより年下の男の子と絡み合う写真のサムネ一覧が表示された。

「ちっちゃかったなぁ……」

「あんた男に飢え過ぎでしょ。こんなガキを相手にするぐらいなら私が紹介してあげたのに」

「知らない男をあんまり家に上げたくないんだよね〜」

「そうそう。呼ぶならわたしだよね〜♪」

「次の機会があったらね」

「やった〜♪」

 そもそもレイカと入れ替わった状態で呼んでもルリが喜ぶのかは不明だが。

「で、姉貴はもう要らないからって残り全部くれたんだけどさぁ」

 胸の谷間から角を覗かせていたスマホと違い、さらにその奥を探るように指先を突き入れたレナは小さなピルケースを摘まみ出す。
 その中身がポゼッショナー。10や20どころか100出してでも欲しい人間が数多くいる錠剤が、ケースを揺らすと揺らせばカラカラと小さく音を鳴らす。
 でも三人ともお金には困っていない。それに色々と面白いことが出来そうなモノがせっかく手の中にあるのだ。それを誰かに譲り渡すなど三人のポリシーに反する。

 だから楽しむのだ。
 他人になる薬なんて長い人生の中でもそうそうお目にかかれるものではない。こんなイベントを見逃してはギャルの沽券にかかわる。

 ただ……彼女たちの「楽しみ」が普通の人間の楽しみとも限らない。

「それならわたし、レナと入れ替わってみたいかな〜なんて♪」

「いやいや、もう姉貴と入れ替わるのやっちゃってるし。それにレナと入れ替わって男引っ掛けても、いつもとヤってることそんなに変わんないしさぁ」

「だったらやる事なんて一つでしょ?」

 口元にうすら笑いを浮かべたアリサが教室の片隅に目を向ける。レナとルリがその視線を追うと、そこにいたのは教室内の誰とも関わらずポツンとそこにいるだけの男子。

「……ああ、なるほどね。それ、いいかも」

「あのゴミ目障りだもんねぇ、やっちゃおやっちゃお♪」



 動画配信サイトでポゼッショナーを用いたコンテンツはいくつか存在する。
 実際の入れ替わりを見せる事。
 成分の謎を追う事。
 そして……他人の体を乗っ取って何かをする事。

 自分たちにとって「どうなろうとどうだっていい」獲物を見つけたギャルたちが全員同じような笑みを浮かべ、ボッチの男子・吉田は何故か込み上がってくる悪寒に体を震わせていた。
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TS義兄に逆NTR 投稿者:鶴翼斬魔 投稿日:2025/01/20(Mon) 01:36 No.4168 
『ボクとセックスしてくれない? 大丈夫、妹には内緒にしておくからさ……♪』

 スマホ越しに耳から脳までトロットロに蕩かせた甘い声は、思春期真っ盛りの辰巳の性欲を刺激して問答無用で勃起を誘発させた。
 まだ日課のオナニー三連発を済ませていないので勃起はやむなし……なのだが、それ以上にセックスが出来る、遂に念願の童貞卒業が叶うと電光の如き思考速度で結論に至った瞬間、股間の猛りはズボンを突き破らんばかりに膨張してしまう。そのせいで瞬間的に頭に血が回らなくなった辰巳(たつみ)は本能のままにありがた過ぎる申し出を了承していたのだった。

 ―――自分には恋人がいて、電話の相手がその彼女の“兄”だという事も忘却の彼方へと放り投げて。

 ちなみに辰巳は男であり、当然ながら彼女の兄は兄なのだから男。つまり理論的には同性からセックスのお誘いを受けたわけである。
 しかしながら辰巳が好きなのは女の子だ。しかも巨乳なら巨乳なほどいい。爆乳サイコー! 超乳に顔を埋められるなら「我が生涯に一片の悔い無し!」と拳を突き上げて逝ける漢(おとこ)だ。
 だから本能のままに生きていても、「やらないか?」「うほっ」とするほどホモってはいない。彼女の兄である弘夢(ひろむ)からのセックスのお誘いを受けたのは、最大のネックである「男同士」という問題はクリアされているからである。


 辰巳の学園での評価は「勇者」「馬鹿」と一部の男子から英雄視されているが軒並み低い。特にほとんどの女子からは蛇蝎の如く嫌われている。
 なにしろおっぱい星人な性癖を学園では隠すどころか誇っているし、服の上からでも一目見ただけでスリーサイズを正確に計測するおっぱいスカウターのスキル持ちなので、プロポーションに自信のない、中でもウエスト周りを気にしている女子からは目つぶしされるほど敵対視されてしまっている。

 だから辰巳に彼女が出来た際には教室中が驚きの声を上げた。
 しかも相手が学園一の美少女であり、B93のGと胸の大きさも学園一の美月(みつき)だと分かると、今度は全学年が驚嘆の声を上げた。

 美月の難攻不落っぷりは学園中に知れ渡っていた。
 なにせ完璧超人の生徒会長、サッカー部の熱血エース、全国模試一位の秀才、母性本能をくすぐる弟系下級生、彼らモテメン四天王ですら全て玉砕している。
 それなのに顔はまぁわりと普通……なのかなぁ……と首を傾げられて微妙な評価を下されている辰巳がとんでもなくマイナス判定を食らっている性格面での不利を抱えて美月を口説き落としたのだから、周囲は弱みを握って脅迫していると判断。すぐに辰巳へ強姦魔のレッテルを貼って警察へ通報したのは当然の流れであった。

 もちろん「おっぱい大好き♪」が口癖の辰巳が美月を口説き落とした理由は制服が張り裂けんばかりの美爆乳が目当てなのは間違いない。だが美月が男子と付き合わなかった……いや付き合えなかったのは、幼い頃から大きな胸が原因で幾度となく性被害に遭ってきたからである。それを理解した辰巳だからこそ悩める美月を受け止められたのだ。
 恋愛エロゲーで巨乳ヒロインを攻略しまくった経験が最大限に活かされた結果である。

 そして巨乳好きと巨乳美少女が付き合い始めたわけなのだが……学生同士でもカップル成立する前にラブホで合体することも珍しくはないのに、二人の仲は手を繋いだところから遅々として進まなかった。
 なにしろ美月は男性にトラウマを抱えている。おいそれと手を出せば破局待ったなしだ。
 しかしオッパイダイスキーの辰巳はおっぱいのためならどこまでも紳士になれる男でもある。指先が触れただけでもドギマギして顔を真っ赤にする美月を、通学のバスの中で男性に囲まれただけで過呼吸になる美月を、下手に傷つけることなど決してできない真っ直ぐ過ぎる馬鹿なのだ。付き合い始めるにあたって美月の家族と美月が望まない限り結婚するまで手を出さないと契約書を交わし、その代わりにオナニーのオカズにするのだけはご容赦くださいと土下座して床に額を擦り付けて正直に懇願するほどに。
 普通はそんなことを恋人のご両親に言ったりはしないのだが……そこまで馬鹿正直だからこそ美月も家族以外で辰巳にだけは安心して触れられるのである。

 その結果として、美月の兄の弘夢(ひろむ)からは何故か多大な信頼を得ることになった。
 土下座する辰巳を見て大笑いしながら「こんな馬鹿は他にはいない。妹を安心して任せられる」と援護射撃してくれるぐらいに。



 弘夢は辰巳では三回転半逆立ちを決めても入学できないぐらいに超有名で超難関な大学で新薬の研究に勤しんでいる。美月とご両親曰く、十分すぎるほどマッドなサイエンティストだとか。
 その見た目はメガネがとてもよく似合うインテリイケメンだが、実態は三度の飯より研究が大事という研究馬鹿。研究室に週七で泊まり込んでいるので、美月家にお呼ばれしても遭遇する機会は金属な軟体生物に出会うぐらいレアであり、出会えたとしても全身から漂う体臭があまりにも香ばし過ぎて意識を失う危険があるほどだった。

 ただ、弘夢は辰巳と男同士で馬鹿同士という事もあって通じ合うものがあるのか、色々と便宜を図ってくれている。
 例えば美月の着替えを盗撮してくれたり。
 例えば美月の夜の秘め事を盗聴してくれたり。
 それらの行為の数々は兄妹の間柄でも犯罪行為なのだが……辰巳にとって弘夢はまさに神だった。

 おかげで辰巳のオナニーライフは非常に充実している。
 けれど毎晩毎晩最低三回、多い日には十回以上ヌいても、最愛の彼女の極上おっぱいが目の前でぷるんぷるんしていると思わず揉みしだきたくなってしまう。
 だってそこにおっぱいがあったら触って揉んで捏ねて吸って挟まれて挟んでってしたいのが男なのだ。そして美月のおっぱいは男を狂わせる魔性のおっぱいだからでもある。
 それでも美月を傷つけまいと自分の中のケダモノに理性で抗い続ける辰巳だが、他の男から守る辰巳の腕にしがみついて双丘の谷間にムギュッと挟み込んだり、背中に隠れようとして圧倒的質量をもにゅっと押し付けてきたりされては物凄いご褒美なのだが理性が持たない。つまり美月のおっぱいとの接触は恋人だからこその役得であると同時に辰巳の理性崩壊を招く、つまりどうあっても人を惑わすからこその魔性なのである。

 もう脳内で美月のおっぱいを何万回凌辱した事か。
 辰巳の頭の中はおっぱいでいっぱいで股間はズッキュンバッキュン勃起しっぱなし。おかげで何度も変質者扱いされて職質を食らったのも数知れず。
 美月と恋人になれて理想のおっぱいと触れ合うこともできて幸せなはずなのに、世間の目は辰巳に冷たい。どこまで行っても苦しさが付きまとう。主に股間から。
 ご両親の前では格好をつけてみせたけれど、このままでは結婚どころか卒業をする前に性欲の抑えが効かなくなって美月に襲い掛かってしまいかねない。最近になってようやく柔らかい笑みを見せるようになってきた美月を穢すなんて……と思う一方でイマジナリー美月にはパイずりや顔面ぶっ掛けで何処までも鬼畜に穢しまくってしまっている。

 ―――このままだとマジで下半身が破裂するるるるるぅ!

 てな感じで過ごしているものだから、ティッシュがいくらあっても足りはしない。
 今日も今日とて特売ティッシュ10セットを抱えて帰宅した辰巳であったが、そんな彼のスマホに美月からとんでもない内容のメッセージが送られてきた。

『どうしよう、お兄ちゃんが女の子になっちゃった!』

 なんと、弘夢が実験の失敗に巻き込まれて女になってしまったのだという。

 ―――美月も冗談を言うようになったか。これは大きな成長だな!

 何を言ってるんだマイステディ。
 普通に考えて男が女になるはずがない。
 だからこれは高度な引っ掛け問題だ。可能性として考えられるのは、弘夢さんが研究に没頭し過ぎて頭がおかしくなってオカマになったか、股間に塩酸でもぶちまけておチ○チンを強制去勢する羽目になったか、そもそも美月の冗談か。辰巳としては恋人の精神的な成長を喜びたいので冗談だと思いたいが、研究一筋で恋人不要と言い切る弘夢ならワンチャン去勢という選択肢もあり得ないではない。

 だが俺は最も現実的な弘夢さん所創設を提唱する!……という結論に至った直後、弘夢からも「本当に女になったんだって」とメッセージが送られてきた。
 しかも写真付きで。

 ―――なん、だ……と!?

 写真に写っているのは顔の上半分が見切れているけれど、写っているのはどうやら弘夢のようだ。
 入院しているのか、患者衣を着てベッドの上に座っている。そして慌てた様子の美月を背後に患者衣の前を大きく肌蹴ていて……

 ―――でっか!?

 露わになっている膨らみの大きさに思わず目が釘付けになった。

 ここ最近、美月の日々の成長の記録にしか使っていなかったおっぱいスカウターが急速起動。画面いっぱいにどどんと突き出されて写っているおっぱいを背後の美月と比較して計測してみると、まさかまさかの100センチオーバーのJカップである。

 ―――てか弘夢さん、なんでこんなにノリノリなんだよ!?

 どうやって女になったのかはさっぱりわからないが、弘夢のおっぱいがまさかまさかの美月越えの超美爆乳であることは理解した。
 血は争えないのか、女体化した弘夢は美月に勝るとも劣らないグラマラスボディーである。つまりドチャシコだ。
 美月と付き合いだしたのを機に長年厳選してきた数々のオカズを封印し、オナる時は美月一筋だった辰巳でも、これほど極上のロケットオッパイを見てしまっては抜かずにはいられない。大急ぎで弘夢に「B105!」とメッセージを送ると、自室に駆け込んでズボンとパンツを一気にずり下ろしていた。

 ―――ごめん美月! 俺はキミのお兄さんの……いや、お姉さんになっちゃったけど弘夢さんのおっぱいをオカズにしちゃってますぅううううううううううう!!!

 脊髄を駆け上る恋人を裏切る事への背徳感は、おっぱいばかりをオカズにしていた辰巳が新たな扉を開く切っ掛けになっていた。今までにない興奮に突き上げられてあまりにあっけなく射精してしまうと、今度は美月の下着写真でお詫びオナニー。おお、やっぱり美月のおっぱいはサイコーだぜぇ!……とシコシコしていると、

 ―――「ぴったしかんか〜ん♪」

 というメッセージとともに、弘夢から新たなメッセージが送られてきた。バストサイズを当てたご褒美らしき写真も添付されて。

 ―――ぐはぁ!

 それは、あまりに、刺激的過ぎた。
 ベッドの上に全裸で四つん這いになり、股下から釣鐘のようにぶら下がった100センチオーバーのビッグバスト、さらにクパァ…と左右に広げられたおマ○コまで一枚に収められた写真である。

 ―――弘夢さん、あんたはなんてモノを送って来るんやぁああああああああああああああああ!!!

 美月をオカズにもうすぐ二発目を射精しそうになっていたのに、頭の中でガシャンとオナ回路が切り替わり、二発、三発、四発と一気に弘夢のエロ写真で三連発でシコってしまった。
 だっておっぱいも好きだけどおマ○コにも男の浪漫が集約してるんだもん!

 それからも「こういうの好き?」とか言って自分の乳首を口元に寄せてしゃぶってる写真や、豊満な胸の谷間に電マを挟んで先っぽをチロチロ舐めてる写真、さらにはトイレでの全裸開脚放尿シーンのローアングルからの撮影動画とか、あんた女になれて絶対楽しんでるだろと言いたくなるぐらいに次々と弘夢からオナネタが次々と送信されてきた。

 そして、その日の夜……



 −*−


<ルーム名『桃園の誓い』>

[辰巳さんが待機しています]

[弘夢さんが入室しました]

弘夢:タッツミー、やっほー
辰巳:弘夢さん、おばんですー
辰巳:オカズの提供ありがとうございました
辰巳:全部美味しくいただきました
弘夢:やあやあ、楽しめてもらえたかな?
辰巳:一生ついていきますオネニーサマ!
弘夢:その呼び方はやめて
弘夢:オナニーサマっぽい
辰巳:というか、やってることはめちゃくちゃ変態ですよね
弘夢:女になった以外はどこにも異常がなかったから退院は早かったよ
弘夢:それから女体化サイコー!と叫んじゃうぐらいにオナニーしたけど
辰巳:オナニーサマ!
弘夢:うちの妹に今後一切近づかないで
辰巳:申し訳ありませんでしたぁあああああああ!!!
辰巳:[スライディング土下座スタンプ]
弘夢:ボクは優しいから許してあげよう
弘夢:その代わりに絶対服従ね?
辰巳:何なりとお命じくださいマイロード!
弘夢:それじゃあ回数報告して
辰巳:はい?
弘夢:とぼけるんじゃないよ
弘夢:使ったんだろ?シコったんだろ?
弘夢:さあ、キリキリ白状しろい!
辰巳:……美月で三回抜きました
弘夢:あんなに体張って頑張ったのに妹に負けた!
弘夢:これが愛か!?
辰巳:弘夢さんでは……
辰巳:[ティッシュが溢れるゴミ箱の写真]
弘夢:[目玉が飛び出るビックリスタンプ]
弘夢:ヌき過ぎだァ!!!
辰巳:お願いだから美月には言わないで!
辰巳:[五体投地お願いスタンプ]
弘夢:面白いスタンプ持ってるなぁ(w)
辰巳:浮気じゃない、オナニーは浮気じゃないからぁ!!!
弘夢:さすがに妹には言わないって
弘夢:女体化した事をボク以上に心配し過ぎて寝てるし
辰巳:そういえば弘夢さん、ボクっ娘ですね
弘夢:これ以上の心労はNG
辰巳:ボクっ娘Jカップ……
辰巳:新たな扉が開くくくくぅ!!!
弘夢:TS属性の扉が開かないのが不思議だね……
弘夢:それより!
辰巳:男のおっぱいには勃ちません!今の弘夢さんメスだから!
辰巳:はい?
弘夢:どう見ても十回以上ヌいてるよね?
辰巳:……弘夢さんで十七回
弘夢:率直に言ってシぬよ!?
弘夢:テクノブレイク
弘夢:死因オナ死
辰巳:美月と結ばれるまで僕はシにましぇん!!!
辰巳:そんな死因は嫌だ!
弘夢:だったらオナ禁しないと
弘夢:医者に診てもらって
弘夢:一週間は射精禁止かな
辰巳:無理
辰巳:[号泣スタンプ]
辰巳:チ○チン破裂する
弘夢:でももう空っぽだろ?
弘夢:勃つものも勃たないでしょ
辰巳:……十八発目
弘夢:おいぃいいいいいいいいいい!?
辰巳:めっちゃバッキバキです!
弘夢:義弟ぉおおおおおおおおおお!?
弘夢:早まるなぁああああああああ!?
辰巳:[弘夢の放尿動画]
弘夢:やめてぇえええええええええ!?
辰巳:全裸オシッコしながらエッチな声もらしてプルプルしてるおっぱい最高ですが?
弘夢:拡散しないで
弘夢:お願い
弘夢:こ、これがデジタルタトゥー!
辰巳:自分で掘ったバケツですよね
弘夢:墓穴ね
辰巳:[てへぺろスタンプ]
弘夢:消してくれるなら眠ってる美月を盗撮してきますよ旦那、へっへっへっ
弘夢:[両手もみもみしてゴマするスタンプ]
辰巳:前から思ってたけど
辰巳:妹を盗撮盗聴する兄ってどうなの?
弘夢:キミにならパンツ売ってもいい
弘夢:アイツ、脱いだのを脱衣所に放置してるから
辰巳:っ[一万円]
弘夢:毎度あり
辰巳:兄貴ィイイイイイイイイイイ!?
辰巳:ますますオナニー捗り過ぎちゃうぅううううう!!!
弘夢:でも今日の所はもうやめときなって
弘夢:ドクターストップだよ
辰巳:……美月で四発目
弘夢:早漏過ぎる!
辰巳:弘夢さんが悪いんやぁあああああっ!!!
弘夢:キミがそんなに往生際が悪いとは思わなかった!
弘夢:だったらこれでトドメだ!
弘夢:[悪戯っぽく舌を出して片手でおっぱい二つを抱きかかえてる自撮り画像]
辰巳:[顔を真っ赤にしてシコってる猿スタンプ]
弘夢:ふふん、さすがにもう出すものがないだろ?
弘夢:意地張ってないで今日は打ち止めにしときな
辰巳:……弘夢さんで十九発目
弘夢:こらぁ!やめろって!
弘夢:[ばってんポーズスタンプ]
辰巳:浮気オナニーの回数報告……スゴく興奮する
辰巳:だって弘夢さんがエッチなおっぱい見せたりするから!
弘夢:ホントにオナニーしてるの?
辰巳:もう次のシコシコしだしてます!
弘夢:冗談はいいからもう休みなって
弘夢:あんなにヌいといて勃つわけないじゃん
弘夢:ホントだっていうなら見せてみてよ
弘夢:[ベッドでカエルのように仰向けM字開脚オナニー画像]
弘夢:ほら、オカズ提供してあげる
弘夢:シコれるなら好きなだけシコっていいよ
弘夢:………あれ、反応ないな
弘夢:もしかして寝落ち?
弘夢:ボクもそろそろ落ちるかな
辰巳:設定に手間取った
辰巳:思う存分抜かせてもらいます!
辰巳:[オナニーのストリーミング動画]
弘夢:うわ
弘夢:でか
弘夢:きも
弘夢:わざわざ風呂場に行ったんだ
弘夢:あ
辰巳:おふぅううううううううううっ!!!
辰巳:……弘夢さんで二十発目
辰巳:美月ごめん、だけど、おう、おうっ!ま、まだ出る!
辰巳:いや〜、ぶちまけちゃいました。オナニー自撮りでまた新たなる扉が!
辰巳:もしも〜し、弘夢さ〜ん?
辰巳:ま、まさか、今度は弘夢さんのオナ配信とか!?
辰巳:……美月で五発目
辰巳:……白状します。姉妹(?)丼で抜きました!
辰巳:美月ごめんよ!でも最後はお前出だしたから!!!
辰巳:反応ないので落ちま〜す
辰巳:お願いだからチャットのログ、絶対に美月に見せないでくださいよ?

[辰巳さんがログアウトしました]






[弘夢さんがログアウトしました]



 −*−



 翌日、さすがに辰巳の足腰にガタがきていた。
 いくらなんでも一日で二十五発という自己新記録はヤり過ぎである。
 けれど日に日に増大していく性欲を金玉が空っぽになるまで吐き出したので非常にスッキリしていた。
 それでも出し過ぎは出し過ぎ。亜鉛錠剤を口いっぱいに頬張って栄養補給すると、ふらつく意識をエナドリで強引にシャキッとさせ、登校するべく美月を家に迎えに行こうとしたのだが、

 ―――身内がゴタゴタしてる時に登校なんて出来ないよな。

 スマホでメッセージを送ると今日は休む旨の返信があった。……旨、むね、胸ぇえええええええ!!!

 「むね」というキーワードで反射的に昨夜の弘夢のおっぱいを思い出すと、途端に辰巳の股間が大きく膨らんていく。
 こいつマジ絶倫……かと思いきや、さすがに限界だったらしい。貧血を起こして足元をふらつかせると、立っていられずにそのままベッドに倒れ込んでしまう。

 ―――ヤベ、休むって、連絡入れない…と………

 けれど一度閉じた瞼は重すぎて再び開くことも出来ない。
 夜遅くまでオナニーとチャットをしていて寝不足でもあった。制服姿のままで辰巳が寝息を立てるまでに、そう時間はかからなかった。



 −*−



 ………おじゃましま〜す。
 うわ、イカ臭っ! タッツミー、マジで二十発以上オナニーしたのかよ。
 お〜い、起きろ〜……寝てますか〜?
 寝てるなら手を上げて〜……って、上げられるわけないか。
 とりあえず窓を開けて換気して……くんくん、ボクの体、臭くないよな?
 女の子が臭いのはダメって美月に無理矢理入浴させられたけど、ある意味運が良かったのかな?
 それにしても……んうぅ……精液の臭いだけでこんなに股間が疼いちゃうなんて……
 男だった時のボクなら鼻を摘まんで逃げてるはずなのに、今は……辰巳の臭いだと思うと……
 ………ごくっ。
 辰巳のチンポって……マジであんなにおっきいのかな……
 自分の股間にもついてたはずなのに……アレを見ちゃったら自信なんて木っ端微塵だよ……
 あんなオナニー動画見せるから……研究室へ行こうにも気になり過ぎて辰巳の部屋に来ちゃったじゃないか……
 妹の……彼氏の部屋に……
 だ、大丈夫、美月から取ったりなんかしない、確認するだけだから、辰巳のチンポを確認したら、大学行くから……
 確認……だけだから……



 カチャカチャ(ベルトを外す音)

 ジジジ……(チャックを下ろす音)

 グイッ(ズボンを下ろす音)

 ベシンッ!(勃起チ○ポが弘夢の顔を打ち据える音)



 のわぁ!? か、顔に、チンポが顔に!?
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前編-前 投稿者:鶴翼斬魔 投稿日:2024/10/20(Sun) 16:03 No.4164 
 それは昔の……俺たちがまだガキだった頃の話だ。

 当時、クラスには何かと騒ぎを起こす一人の男子が“いた”。
 同じクラスになって初めて顔を合わせた時は凄く綺麗な女子だと思ってドキドキしたんだけど……そいつはれっきとした男子。股間にチンチンのついてたので間違いない。
 体はあまり大きくなかったけれど、見た目に反して運動神経は良く、体を動かすのが大好き……というか一秒もジッとしていられないなヤツだ。おかげで、アイツの顔を馬鹿にして逆鱗に触れた上級生たちとの大喧嘩とか、運動会での壮絶な死闘など、その頃の思い出は騒動に事欠かない。
 俺もなんやかんやと酷い目に遭わされはしたけれど……ま、納得した上でアイツの友達をやっていたし、楽しかったことだけは間違いない。

 だけどとある夏の朝、アイツはスゴくいい笑顔で教室に入ってきて、

『聞いて聞いて、オレ、女の子になっちゃった!』

 いきなりとんでもないことをカミングアウトした。

 興奮が隠しきれない様子だったけど、見た目はいつもと変わらない。ボサボサの髪が伸びたわけでも、胸だって大きくなっているわけでもないし、顔は……元から美少女顔してるから、変わったのか判別不能。
 だから女になったなんて言われてもクラスの誰も信じようとしない。『見て見て♪』と言いながらくるくる回っているけれど、誰も何処が変わったか答えられないし。答えのない間違い探しをさせられているようなものだって。
 最初は笑顔だったアイツも誰も彼もが疑問の表情を浮かべている事に、徐々に機嫌を悪くしていった。俺のところにももっとよく見てと詰め寄ってきたりしたけど……バカ、そんなに近づかれたらドキドキするだろうが。もっと離れろ。とりあえずシャツの襟もとから覗けた胸が真っ平らなことは分かったから。

 だが、男か女かどうかを一発ではっきりさせる方法が一つだけある。
 誰だって気付く事なんだけど、人前でやるのは色々と問題がある方法なんだが……誰も女だと信じない空気に業を煮やしたアイツは『だったら証拠を見せてやる!』と叫んで、その場でズルリと半ズボンをずり下ろした。下に履いてるパンツごと。

 人間の性別なんてヒヨコよりも分かりやすい。チンポのあるかないかを確認すればいいだけなのだ。
 だけどさすがにアイツでも股間を見せるのは恥ずかしいらしくて顔を真っ赤にしているが……それでも見せるのだから、さすがに度胸がある。

 そして……アイツの股間にあるはずのモノが何処にもなかった。



 その日から、俺達の思い出はこれまでと方向性が一変した。
 アイツが何で女になったのか判らないけれど、隣にいる女顔の子が本物の女の子なのだ。
 しかもアイツは男の時と態度が変わらず、嬉しかったら飛びついてくるし、体育の時だって男子に混ざって着替えする。女子と一緒に着替えるのが恥ずかしいらしいが……平らに見えて実はうっすらと膨らんでいる胸とツンと突き上がったサクランボの様な小さい乳首を俺たちにさらけ出して着替えるのはどうなんだ?
 中でも特に騒ぎになったのが水泳の時だ。アイツ、女子用の水着じゃなく前年にも使ってた男子用の水着を持ってきて、トップレスで堂々と授業に出やがった。……股間に膨らみがないこと以外、去年とそんなに変わらない格好のはずなのに、アイツのせいで休息に女体を意識し始めていた俺達は思わずガン見。しかも周囲にはスクール水着姿の女子たちもいるし、巨乳で美人な担任まで体のラインがくっきり浮かび上がる競泳水着姿なのだ。勃起するなというのが無理な話。おかげで股間を抑えて蹲った俺達男子は女子から大顰蹙を買い、アイツは女子用の水着着用が強制され、着替えも女子とするようになったのだった。

『女子と一緒に着替えられるなんて羨ましいな』
『だったら変わってくれよ。アイツら、オレが着替えるとこジッと見てくるんだぜ!?』

 ―――それは俺達もだったんだけどな……

 ともあれ、後に「もっこり事件」と呼ばれるようになった騒動の末に、アイツは少しずつ女子との交流やしていった。……その分だけ俺たちと遊ぶ時間は減っていったけれど、女になったんだからそれも仕方がない事なんだと寂しい気持ちには蓋をしておいた。



 だが、もっと衝撃的なことが起こったのは、そのすぐ後の夏休みだった。



 二学期になって久しぶりに顔を合わせたアイツは、夏休み前と違っているように思えた。
 綺麗に日焼けしていたけれど、そんな事じゃない。相変わらずの元気の良さだし、他の男子や女子は久しぶりの再会を喜び合っているのに……アイツを見ていると、何故か俺の胸はドキドキと高鳴ってしまう。

 その理由が分からなくて、授業中もアイツの事ばかり考えてしまうから勉強に手が付かない。
 だから放課後の誰もいない教室で、思い切ってアイツに何かあったんじゃないかと聞いてみた。
 すると、

『オレさ……セックスしちゃったんだ。えへへ……♪』

 テレるのを隠しきれていない顔で、アイツの口から想いもしなかった答えが返ってきた。



 −*−



 オレの父ちゃん、夏頃が一年で一番仕事忙しいんだって。
 母ちゃんもいないし、家にオレ一人だと危ないからって、夏休みになったら面倒を見てくれる親戚の家に預けられるんだ。去年も話したから知ってるだろ?
 今年いったのはおばさんち。海のすぐ近くでさ、毎日だって海で泳げたんだぜ。
 水着? もちろん海パン一丁! 女の水着って来てるとなんかムズムズするんだよ。おしっこもしづらいし。
 近所の連中とも仲良くなったんだけど、オレが女だって言ったらびっくりしてた。もちろんアソコも見せてやったぜ。おマ○コって言うんだってな、あの割れ目。
 だけどあいつら、妙にスケベでさ。何日か経ったら裸で泳ごうって言いだしてきたんだ。……まぁ、後で話を付け足すことあるけど、みんな裸なのにオレだけ海パン履いてるのっておかしいから、オレも裸になったんだ。
 そしたら海の中でみんなして抱き着いてくるんだよ。オレ、男だったってちゃんと言ってたんだぜ? それなのにオレの尻とか脚にチ○チン押し付けてきて、気持ち悪いったらありゃしない!
 胸も痛いぐらい揉んでくるし、挙句に唇をブチューって!
 いい加減アタマに来たから何人か海の中に放り込んでやってさ、しばらくそいつらと一緒に遊ぶのはやめたんだよ。

 でもさ、おばさんちからすぐの場所だと、結局そいつらと顔あわせるじゃん。
 だから自転車借りて、少し離れた浜まで泳ぎに行ったんだ。
 岩場に囲まれてる感じでじっちゃんばっちゃんの散歩コースからも外れてるし、ちょっとした穴場なんだって。
 そこで久しぶりに一人で泳ぎまくったんだよ。水着はちゃんと履けっておばさんに怒られたから履いてたけど。
 んで、泳ぎ着かれたから浜で休憩してた時にさ、岩場の奥の方から男の人が出てきたんだよ。三人も。全員大学生だって。

 ―――なんだ、その顔。オレ、まだ何があったか言ってないんだけど?

 その人たち、夏休みを利用して車であっちこっち旅してる人たちでさ……まぁ、いいや。
 話聞いててオレも最初はすげーって思ってたんだけど、その時に、一人がオレが女だって気が付いたんだよ。
 オレって顔は女っぽいはずなのに、言わなきゃ誰も女だって気付いてくれないから、言われてびっくりしちゃって。……え、海パン一丁なのが悪い? そっかぁ……ブラジャー着けてなきゃ女ってわかんないのか。
 話を戻すけど、女だってことに気付いてもらえてからあれこれ聞かれたんだ。親はどこだとか、家は浜から近いのかとか。
 隠す事でもなかったから夏休みの間だけおばさんちに泊まってることとか、男だったこととか、喋ったんだよ。お兄さんたちも色んな所な色んなこと話してくれて、だったらご飯でも食べながらもっと話して、それから一緒に遊ぼうって頃になって。

 ―――オレがなにされたか、もうわかってるんじゃない?

 お兄さんたちに囲まれて車のところまで行ってご飯食べさせてらってた最中にさ、お兄さんたちがオレの左右に座ったんだ。腕がくっつくぐらいにぴったり。もう一人は車の中でごそごそしてた。
 なんだろなって不思議に思ってたら、横から伸びてきたお兄さんたちの手が、オレの肩と腰に回された。
 触れられた瞬間、なんかゾクッとした。くすぐったかったはずなのに、『ひょわ!』って変な声が出ちゃうぐらい。
 そしたら右側のお兄さんが耳元に口寄せてきてさ、『初めて?』って聞いてきたんだけど……意味がよくわかんなくてオロオロしてたら『力を抜いて、楽にして』って言われて、もう何もわかんなくなって、されるがままになってたら、また来たんだよ、ゾクッて!

鶴翼斬魔 > 久しぶりに書いて気合入ったのか長過ぎて、投稿二回に分けました(汗) (10/20-16:06) No.4166
鶴翼斬魔 > なお後編を書く余力があるかは不明。これで全部通院のせい(汗 (10/20-16:07) No.4167
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前編-後 投稿者:鶴翼斬魔 投稿日:2024/10/20(Sun) 16:02 No.4163 
 もう為すがままだった……
 肩を撫でられてたかと思ったら、内股を撫で上げられて……
 泣き声みたいな声を上げて身をすくめたら、オレの唇……お兄さんの唇に塞がれて……
 口の中をクチュクチュ掻き回されるのって、不思議な感じだったけど……近所の連中のと違って嫌な感じはしなかった……
 そしたらさ、もう一人のお兄さんがオレの唇の代わりに胸の先っぽに……乳首に吸い付いてきたの。
 凄かった。目の前に火花が飛び散ったみたいにすっごい衝撃が体を駆け巡って……痛いぐらいだったから思わずお兄さんとのキスを振り払って、ちゅぱちゅぱ吸われるたびに頭を振って泣きわめいちゃった。
 だけどさ、後ろから抱きかかえられて水着の上からおマ○コこしこし擦られてながら乳首吸われてると、少しずつ声が変わっていったの。痛いはずなのに、くすぐったいはずなのに、体が熱くなって、おっぱいも、股間もジンジンして、もっと吸って、もっと触って、そこがいいの、そこが!……って、気付いたら、お兄さんたちと代わる代わるキスしながらスゴく大きな声を上げてて……

 オレ……ううん、“ボク”、スゴく感じちゃってた……♪

 こう、円を描くようにおっぱいを撫で回されながら、赤ちゃんみたいにチュウチュウ先っぽを吸われてさ、我慢できずにお兄さんの頭を抱きかかえちゃって……
 そしたらカリッて乳首を甘噛みされて……いきなり固い感触が食い込んだから、びっくりし過ぎてボク、ぽろぽろ泣きだしちゃったんだよ。慌ててお兄さんがよしよししてくれたけど、おっぱい吸ってた方のお兄さんったら『興奮してきた』とか言いながらボクの水着を脱がせて、おマ○コにむしゃぶりついてきた。
 穴が開いてるとは思ってたけど……何かが入ることがあるなんて思わなかった。舌先が無理矢理入り口を広げられて中をくにくにされた瞬間、思わず意識が飛んじゃって……それでもお兄さんてばボクの両脚を両肩に抱え込んで、奥に奥にって舌を押し込んでくるの。もう何も考えられなくなるぐらいにおマ○コの気持ちよさで頭がいっぱいになって、何度もビクンビクンしながらいっぱい喘いじゃった……♪

 でもここでね、お兄さんたちが急に喧嘩し始めたの。『いい加減にしろ』『俺が先だ』って。
 二人のお兄さんが立ち上がっていい愛を始めたから、自分の体も支えられないぐらいに力の入らなくなったボクは、ご飯を食べる時に下に敷いてたレジャーシートに倒れ込んだの。そしたらお兄さんたち、いきなり服を脱ぎだして……裸になったかと思ったら横を向いてたボクの前に膝をついて、二人のおチンチンをズイッて突き出してきた。
 おっきかった……女になる前の僕の股間にくっついてたおチ○チンなんかより、何倍もおっきくて、太くて、長くて……触れてなくても感じるぐらいに熱かった……二人のに比べたら僕のおチンチンなんて雑魚雑魚おチンチン。だからしょうがなかったんだよね、無くなっちゃっても。ボクには女の子の方がお似合いだったんだから。

 そしたらね、いきなり訊いてくるの。『初めてはどっちのチ○ポがいい?』かって。
 その時は意味が解らなかったけど……わかるでしょ? 二人が訊いてきたのは、僕のおマンコに最初に突き込まれたいのはどっちのおチンポかってこと♪
 お兄さんたちのおチンポは、簡単に言うとまっすぐと反り返ったのと。反り返ってたのはおっぱいとおマ○コを舐め回したお兄さんの。まっすぐなのは後ろから支えてくれて、何度も何度もキスしたお兄さん♪
 その時はチンポを選ぶ意味なんてわかんなかったけど、チンポからムワッて立ち上る酸っぱい匂いを嗅いでると頭がくらくらしてきて……特に何も考えずに少しだけおっきなまっすぐおチンポを優しく握りしめたんだぁ……だって、おっきくなっててもおチンチンだもんね。強く握ったら痛いかと思って。

 すると反り返ったおチンポのお兄さんはすごすご引き下がって、車から色んな荷物を出していたお兄さんのところへ行っちゃった。
 残されたのはボクと、まっすぐおチンポの優しいお兄さん……『キスしよっか』って言われて何も考えずに頷いちゃったんだけど、シートの上に仰向けにされて、逃げられないようにされてから、またチュ〜って……♪
 ボクの舌とお兄さんの舌がお口の中でクチュクチュ絡み合って擦れ合ってると、時々『ふぁ』って声が出ちゃってさ。あんまり息が吸えないから頭がぼ〜ってし始めると、お兄さんの唇がボクの首から胸へと滑り落ちて行って……あれ、なんなんだろうね。スゴくくすぐったい場所をチュってされるとボクの体が勝手にビクンって跳ねあがるの。それがどんどんクセになっちゃって、乳首クリクリ弄られながらおマンコを舐め回され出したらビクビクがどんどん激しくなって……『アッ!』て思った瞬間におっきく体が震えたと思ったら、ボク……お兄さんの顔に向けて“おしっこ”漏らしちゃって……
 でもそのオシッコ、なんか変なの。いつもみたいにジョロロロ〜って感じに出るんじゃなくて、ブシャッて勢いよく飛び出して。そんなにいっぱいお漏らししなかったけど、今度はボクの体が反り返ったまま元に戻らなくなっちゃって。両足を突っ張ってブリッジするみたいにお尻を浮かせて……そんな僕のお股にお兄さんが指を這わせたらさ、なんか固いお豆みたいなのがあって、それを撫で上げられたらさらに『ビククンッ!』て……
 やっと力が抜けたと思ったら、今度は身体が動かなくなっちゃって……そんなボクを抱きかかえたお兄さんはお膝の上に向かい合うように座らせてくれたんだけど、そしたら他の二人のお兄さんがね、カメラを僕たちの方へ向けてたの。
 写真を撮るのじゃなくて、動画を撮る方。それが二台も。撮られるのって運動会の時ぐらいだからびっくりしちゃったよ。なんで撮るのって聞いたら、ボクの“初めて”の記念にって……
 意味はその後、すぐに解ったよ。お兄さん、ボクのおマンコを舐めたり吸ったり広げてるしてる時にね、“まく”があるかどうか確かめてたんだって。セックスした事ないのにボクの“まく”がなかったらしくてね、走り回ってる時にお腹が痛くなってお股から血が出たことがあったから、多分その時破れたんだろうって物凄く残念がってた。
 でも“まく”が無い方が痛くないから気持ちよくなれるって教えてもらって、これから何が始まるんだろうって思ったらカメラを構えてるお兄さんの一人がボクの後ろに回ってお尻にレンズを近づけてきてさ。なんかハズかしくて後ろを向いたら、前にいたお兄さんがヤキモチ焼いたみたいにボクのお尻をしっかり握りしめて、大きく浮かせて……ボクのお股に、固くなったおチンチンの先っぽを擦り付けてきたの。
 なにが……って思ってたら、おチンポにお股のお豆を擦られて『あ…♪』って反射的に声が出ちゃった。
 それから何度もおチンポをボクのお股に擦り付けられて……解っちゃった。お兄さんの言ってた気持ちのいい事って、おマンコにチンコを入れる事なんだ〜って。だって舌を入れられちゃってたし。僕のおマンコも舌先をねじ込まれた時の事を思い出して、早く欲しいってキュンキュン窄まってたから。
 だからボクもね、気持ちいい場所に当たるように自分から腰を動かしてたの。お兄さんたちにしてもらうより物足りなくてもどかしかったんだけど……甘い声を漏らしてたボクにお兄さんは一度キスしてから……ボクのおマンコを、おチンポの上へ下ろしていったの。
 ずぷんって……ボクの一番深い所まで貫かれちゃった……♪
 “まく”が無いから大丈夫って言われてたけど、お兄さんのおチンポ、ボクのおマンコにはおっき過ぎたみたいで、狭い穴を無理矢理押し広げられたみたいだった。痛くて、息も出来ないぐらい苦しくて……それなのにね、ボク、笑ってたみたい。だらだら涎を垂らしながら、体をビクビク震わせながら、お兄さんに抱きついて……

 後から聞いたんだけど、優しそうに見えたお兄さんが、三人の中で一番“激しい”んだって。
 ボクの様子を見てたらスイッチが入ったとか言ってた。その後……いきなり滅茶苦茶に犯されちゃった……♪

 まるで宙に浮きあがるみたいに、ボクの体がお兄さんの腰の上で跳ね続けた。
 抜ける寸前までおチンポが引きずり出されたかと思ったら、落っこちる勢いでボクの一番奥までおチンチンが突き上げられて……その衝撃も凄いし、ボクのおマンコの中とおチンポが擦れ合うのも痛かったけど、いつの間にか僕のおマンコの奥から奥からいっぱいヌルヌルしたオシッコが溢れ出てきて、キツかったボクのナカもお兄さんのチンポの形に押し広げられちゃった。
 そうやって何度も何度もチンコをねじ込まれてると、最初は怖くて硬くなってたおマンコもほぐれてきてさ、おチンポを受け止めるときゅって締め付けるようになっちゃってて……お兄さんに『名器だね』って褒められて嬉しくなっちゃったから、ボク、お兄さんの背中に腕と足を絡めてギュッと抱き着いて、汗でヌルヌルになったおっぱいを擦り付けながらムチュ〜って思いっきりキスしてあげたんだぁ♪
 もうね、頭の中は気持ちよさでいっぱいになっちゃってた。大きな声で喘ぎながらキスをして、体中でお兄さんのぬくもりを感じて、時々腰を掴んで揺すられて違う快感を混ぜられながらおマ○コを突き上げられて……もうダメ、ボク、なんかヘンになっちゃうゥ!……ってタイミングで、他のお兄さんたちが『もっと顔を見せて』ってリクエストしてきたの。
 あんなに気持ちよくなれたのって初めてだったのに、すごくいい所で中断されてさ、やめないでってお願いしたのにお兄さんも動くのやめちゃって……そのままシートにボクの体を横たえると、さっきよりもスゴい勢いでとろとろのおマンコを串刺しにしてくれてぇ♪
 実はお兄さんもね、ボクと同じで我慢の限界だったんだって。容赦なくボクのお股に腰をぶつけて、深い所のさらに奥へっておチンポを突き立てられて、岩場の奥におマンコの奏でる抜き差しの音とエッチな喘ぎ声が響き渡って……そんな中でボクのお股からブシャッブシャッてさっきのオシッコみたいなのが噴き出して……
 もう気持ちのいいおチンポの事しか考えられなくなってたボクの耳元へ、お兄さんたら『可愛いね』って言ってくれたしぃ♪
 ボクの視界は、気持ちよくなるほどレジャーシートの上で体が反り返って、上下逆さまになっちゃってた。もう何を見てるのかすら分かってなかったけど……そんなボクを近くで撮影しようと他のお兄さん二人も間近に近づいてきてて、ガチガチに固く大きくなった二本のチンポが視界を塞ぐように突き出されてたの。
 なんでそうしたのかは今でもわかんない。ただ、これがボクのおマンコに入ってるんだぁ……そう思ったら両手を伸ばして二人のおチンチンを握りしめて、先っぽにチュッチュッてキスしちゃってた。おチンチンなのに、男のチンチンなのに、ボクにもついてたのに……ボク、チンポに囲まれて嫌な顔をするどころか嬉しそうに鳴き悶えて、

 ―――セックス気持ちいいぃ! イク、イッちゃう、んぁあ、アあああああああああああああああっ!!!……って、スゴい声出してイっちゃったんだぁ♪

 それからね、ビクビク震えながらミチミチって音がしそうなぐらいに窄まってたボクのおマンコに、お兄さんてばたっ……ぷり中出ししてくれたの。
 知ってる? 女の体ってね、おマンコの中に男のザーメンを注ぎ込まれたら赤ちゃんが出来ちゃうんだって。ザーメンはね、スゴくネバネバの真っ白い汁でね、おチンポの先からいっぱい出てくるの。
 赤ちゃん作りたくなかったらおマンコの外に出したらいいんだけど……おマンコの中で出すのが凄く気持ちいいみたいで、ボクにだったら赤ちゃん産ませても構わないからおマンコから溢れ出るぐらいにザーメンを注ぎ込んでくれたんだぁ……♪

 だけどね、その嬉しさを噛みしめてる時間なんてなかったの。おチンポのビクビクが収まってザーメン全部ボクのおマンコに注ぎ込まれちゃったぁ……って思ってたら、中からズルってお兄さんのチンポが引き抜かれて、別のお兄さんのチンポがおマンコに捻じ込まれたの♪
 今度はシートの上で四つん這いにされて、ひたすらおマンコにチンポを突き入れられちゃった。もっと前のお兄さんと気持ちよくなりたかったのに、一番深いとこを突き上げられたら頭のてっぺんまで突き抜けるみたいに気持ちよくさせられちゃって……
 最後はね、そんな僕のおマンコに種付け中出しするところを見せつけてやるって、両足を抱えられて抱き起されて、おマンコとおチンポが繋がってる所を二台のカメラの前にさらけ出しちゃったの。しかも前のお兄さんがカメラマンを代わってたから、ボク、急にハズかしくなっちゃって、真っ赤になってた顔を両手で覆い隠して……それなのにおマンコの奥にチンポをグリグリ押し込まれてドックンドックン中出しされたら、もう……ね♪

 それから三人目のお兄さんともセックスして、最後に僕からおねだりしちゃって最初のお兄さんとももう一回セックスしたの。
 でもボクのおマンコは一つしかないから、ボクのおクチにもね、おチ○チンを咥えさせてもらったの♪
 おマンコには四回も中出ししてもらったんだけど、おクチにだって三回も出してもらったんだよ? 上手だねって褒めてもらったんだから♪

 その日は遅くなる前に家に帰してもらった。
 お兄さんたち、しばらく近くにいるからって、また遊びにおいでって。

 でも別れる前に一つだけ訊いたんだ。なんで最初にボクが女だって思ったのかって。
 そしたら『まだ小さいけどエロい尻してた』からって。
 胸もぺったんこで、海パン姿だと顔以外は男の時と変わらなくて不満だったんだけど……女っぽくなってるところをちゃんと見つけたから、お礼にそのお兄さんとだけお別れのキスしちゃった♪



 その後、おばさんちに帰ったらボクがセックスしちゃったことがすぐにバレちゃった。
 セックスの余韻がくすぶってたし、全身にザーメンの臭いがこびりついてるし、初めておチンポをハメられちゃったおマンコには違和感があって歩き方が変だったから、一目瞭然だったって。
 そのままお風呂場に直行。おばさんに念入りに体を洗われて、お股の具合も確認されちゃったんだけど……左右に開いたら奥から残ってたザーメンがドロドロ溢れてきたのを見て、溜息をついてた。指で中までまさぐられて精液を掻きだされながら感じちゃったら『ガキがマセてんじゃないよ』って怒られたけど。

 おじさんたちに気付かれないようにセックスした事には触れずに晩御飯を食べ終わると、おばさんの部屋でお説教の続き。
 『子供を産むのはまだ早いから避妊もしない男とはスるな』って言われた。そうだよね、もしもボクが子供を産んだら、お父さんに迷惑かけちゃうから。
 でも生理っていうのが来る前なら大丈夫みたいだから……今なら赤ちゃんのことを気にせずセックスできるんだって気付いちゃった。

 だからその日の夜、我慢できなくて従弟の子とシちゃった♪

 その子ね、毎日ボクと一緒にお風呂に入ろうとしてたんだ。前に会った時は男だったから、ボクの体がどうなってるのか気になってたんだと思う。
 だから一度一緒に入ったんだけど、その子ってばボクの胸やアソコを血走った目で凝視してさ、お兄さんたちの半分ぐらいの大きさのおチンチンをゴシゴシ扱いてるの。
 なにしてるのか今ならわかる……ああやっておマンコに挿れる代わりに手で擦ってザーメン吐き出してるんだって。

 おばさんには怒られたけど、ボクの頭の中はおチンポとセックスのことでいっぱいだった。
 でも、おじさんとはダメって。だから従弟の誘いに乗って一緒にお風呂に入って……女っぽいって教えてもらったボクのお尻をたっぷり見せつけてあげたの。
 そしたらあの子、ボクが体を洗ってる時に後ろでチンチンシコシコし始めてね。気付かない振りしてあげてたらボクの背中にビュルってぶっ掛けてさ。『なにかした?』って訊いても息を荒げたままトボけてやり過ごそうとしたから……その後、夜中に従弟の部屋に押し掛けてさ、『セックスを教えてあげる』って誘惑しちゃった。ボクだって昼間に初セックスしたばっかりだったのにね♪

 でも年下なのに、ちゃんとどこにチンポを入れるのかは知ってたみたい。
 布団の上で開いたボクの股間に精一杯勃起させたチンポをハメて、一生懸命腰を揺すりだしたの。
 正直、おっきかったし上手だったし、お兄さんたちとのセックスの方が気持ちよかったんだけど……ボクの体に覆いかぶさって初めての快感に打ち震えるその子の姿がとっても可愛く見えて、おマンコが疼いて仕方なくなっちゃった。むしろ、その子の大きさぐらいがボクのおマンコにちょうど良かったんじゃないかな。根元から先っぽまでの長さがちょうどよくて、強烈過ぎない快感に腰をくねらせ、口から悩ましく喘ぎ声を漏らして、一晩中……その子とセックスし続けちゃった♪
 最後の方なんてボクのことを『孕ませる〜』とか『嫁にする〜』とか『しゅきしゅきしゅきしゅきセックスギモチイイ〜!』なんてことを叫びながら射精してさ……ふふふ♪

 だけど、あまりにも単調だったからさ、次の日からはセックスは無し。
 お風呂にも一緒に入ってあげなかったよ。
 喘ぎ声でおばさんにはバレたし、お布団がザーメンと愛液でドロドロしちゃったから怒られたし……

 次の日からは、またお兄さんたちとセックスしたり、セックスしたいって思えた町の人に抱いてもらったり……
 だからね、夏休み前と何かが違うって思ってくれたんなら、きっとそういう事なんだと思う。
 ボクね、もう“オンナ”になっちゃったから。
 ふふっ……キミも、スゴくおっきくなってる。ボクの話を聞いてそんなに興奮しちゃったの?
 いいよ、シよっか、ここで……ボクもね、話してる内におマンコ濡れちゃったんだ。
 キミとならスゴくシたい。
 ねぇ……キて。ボクのおマンコにキミのザーメンを注ぎ込んで?



 −*−



 アイツの夏休みの思い出を聞いた僕は、今にもチ○ポが暴発しそうなほど興奮していた。
 そして目の前ではおマンコと、夏休み前よりも大きくなった胸の膨らみを露わにしてボクとセックスするのを待ち望んでいるアイツがいるけれど……僕は襲い掛かる訳でもなく、逃げ出すわけでもなく、セックスしないことを告げた。
 それを聞いてアイツは詰まらなさそうな顔をしたけれど、誰にも話せない思い出を語って聞かせられたことが嬉しかったのだろうか、その日は一緒に帰りながら語り尽くせないほどのひと夏の思い出を聞かされることになった。









 そして卒業するまでに、アイツは僕以外のクラスの男子全員とセックスしていた。










鶴翼斬魔 > 途中からオレっ子からボクっ子になったのは、お兄さんたちに一人称はボクの方が可愛いと言われてボクっ子になったけどクラスメイトの前では恥ずかしいので以前のままになってるからです。 (10/20-16:05) No.4165
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XCおねショタ海水浴(仮 投稿者:鶴翼斬魔 投稿日:2024/08/04(Sun) 15:51 No.4162 
ねぇ……明くんのおチ○チン、すっごくビクビクしちゃってるよ?
こぉんな満員電車の中でシコシコされてイきそうになっちゃうなんて、明くんてば、へ・ん・た・い♪
やん♪ あたしのおっぱいに顔をうずめちゃダメじゃない。そんなに声出ちゃう?やめて欲しい?……じゃあ、可愛そうだからやめてあげるね。
あれぇ、なんでそんなに悲しそうな顔してるの? ほら、お尻の穴にギュッと力を入れて我慢して。我慢、出来るよね? だって明くんはもう『オトナ』なんだもん。私のおマ○コの中ですぐにイっちゃわないように堪えるの、上手になったもんねぇ♪
……あれぇ、何を想像してるのかなぁ? さっきよりずっと苦しそうじゃない? もしかしてぇ、あたしのおマ○コの感触、思い出しちゃった? それともぉ、舌とお口でペロペロされたこと? オッパイにはs間れてビュクビュク出しちゃったことかなぁ?
ふふふ、ごめんね。明くんてば可愛いから、つい苛めたくなっちゃうから……ごめんね。おわびに……ちゅっ☆ これで機嫌なおしてね♪

……翔くん、どうしたの? そんなにふてくされて。
あ、わかった。あたしが明くんばっかり構うから寂しいんでしょ。いっつも大人ぶってるけど、そういうとこ、可愛いよ?
ほぉら、むくれてないでもっとこっちに寄って。まだ待ち合わせの駅まで三駅あるから……翔くんも、いっぱいシコシコしてあげる♪
やだぁ……もうおチ○チンの先っぽからエッチなお汁がいっぱい出てる……ノーパンで電車に乗るの、そんなに恥ずかしかった?
ふふ、つよがっちゃってぇ♪ あたしの手の中でくちゅくちゅくちゅくちゅイヤラシい音を鳴らして勃起してるの、だぁれのおチ○チンかなぁ?
……ねぇ、気付いてる? 翔くんの後ろの女の人、あたしがシコシコしてあげてるのがバレちゃってるよ?
ほらほらぁ、もっと聞かせてあげたら? 僕はぁ、ノーパンで我慢できずの勃起させたまま満員電車に乗ってぇ、我慢汁でぐちゅぐちゅになったおチ○ポをズボンの中で弄られるのが大好きな変態ですぅ……て。
ほら、言いなさいよ、自分のおチ○チンがにちゃにちゃになってるのわかってるんでしょ? 出すときはあのお姉さんの方に向かってぶっ掛けなさい。そしたら翔くんも電車の中でおチ○チン出して女の人のお尻にザーメンぶっかけた立派な変態になれるから……♪
……あらぁ、我慢しちゃったんだ? 出したくないの? こぉんなにおチ○チンを喘がせちゃってるのに……ねぇ、先っぽグリグリして欲しくない? こぉゆぅふぅに……あは、ビクンって跳ねちゃったね♪

ほら……この手を見て。
明くんと翔くんのエッチなおしると……お漏らししたザーメンでこんなに汚れちゃったのよ?
んっ……れろ……んむっ…ぴちゃ……はぁ……二人の臭いが混ざり合って、口に含んだだけで頭の中がイっちゃいそうになっちゃう……♪
―――あ、駅に着いたから電車が止まるよ。降りる人の邪魔にならないようにこっちに寄って。

(むにゅん)

こぉら、二人ともあたしのおっぱいが顔を押し付けたくなっちゃうぐらいそんなに好きなの?
しょうがないなぁ……二人とも甘えんぼさんなんだから。そんなに鼻を鳴らしてたら、匂いを嗅いでるのがバレバレだからね?
あ、二人とも、座席が空いたよ。美人なお姉さんが二人座ってる四人掛けのボックスシート。あと二駅だけど手招きしてるし、二人で座ってきたら?
……怖い? 食べられそう? 可愛がられてきたらいいと思うんだけど……でも、あたしの傍がいいっていうなら構わないんだけど。

―――でも、あたしの太腿に押し付けてる固いおチ○チンにはもう少しお仕置きが必要かな?
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たくや×同学部の後輩 投稿者:鶴翼斬魔 投稿日:2024/07/31(Wed) 01:06 No.4161 
「そんじゃあ、女の子になったたくやちゃんが楽しい夏休みを過ごせることを祈って、カンパーーーイ!」
「「「かんぱ〜〜〜い♪」」」
「そんな音頭で乾杯すんなバカーーー!!!」
「盛り上がってくぜウェ〜イ!!!」
「修二は人の話を聞くってことを覚えなさいよ!!!」

 前期試験という名の地獄を潜り抜ければ、待っているのは夏休みだ。
 というわけで、今日は同じ学部の友人たち八人はカラオケボックスで前期試験の打ち上げで盛り上がっていた。

 いやー、今期の試験はマジで肉体的にも精神的にも追い詰められた……こうして気の置けない友人たちとはしゃいでいられるのは奇跡と言ってもいいかもしれない。
 なにせ、弘二に一服盛られて女体化させられ、元に戻る薬を作るための金策としてバイトに駆けずり回ったんだけど……奮闘空しく男に戻れなくなってしまった。おかげで明日香とは破局。もはや絶望のどん底状態に陥ったんだけど……それでも試験の日程は容赦なく迫ってくる。
 なんとか試験を乗り越えれたのは友人たちの協力があったればこそ。その感謝も込めて今日の支払いはあたし持ちである。

 ―――お金、足りる……かな?

 こいつら、人の奢りだからって料理もドリンクも容赦なく注文しやがって。てかハニトー頼み過ぎじゃない? あたし以外の女子って二人しかいないのにどんだけ頼んでんの高いのに!!!
 使い道のなくなったバイト代が結構あるから大丈夫だとは思いたいんだけど……よし、食べきれなかったら全員にお金払わせるという事で。

 でも……歌っては飲んで食ってまた歌ってを繰り返す面々を見ている内に、あたしの背中を冷たい汗が流れ落ちていくのであった。



 −*−



「はー、疲れたぁ……」

 誰も入っていないタイミングで男子トイレで用を足すと、部屋に戻る前に通路に置いてあるベンチに座って疲れた溜息を漏らす。
 今は夜の二十三時。もう六時間ぐらいはしゃぎっぱなしで、夜のフリータイムに突入してしまった。だというのに、他の面々はまだ元気が有り余っている。あたしなんて昨晩は試験直前の追い込みで夜遅くまで勉強したから疲れているのに、なんであんなにエネルギーが有り余ってるんだろ?

 ―――まぁ、眠くなったら寝ちゃえばいっか。ここには弘二もいない事だし。

 弘二もあたしと同じ学部なのだけれど、二人は今日の打ち上げには参加してない。
 今回、弘二はさすがに色々とやり過ぎた。性転換薬を飲ませたのを皮切りに、あたしが男に戻ろうするのを何度も妨害したし、学内で何度も犯されて……正直、何度警察に突き出してやろうかと思ったことか。
 で、不幸が重なり過ぎて頭がおかしくなっていたあたしは、その事をみんなの前でポロッと漏らしてしまった。誰かに喋る気は毛頭なかったんだけど……おかげで弘二は学部内で蛇蝎の如く嫌われ、あたしに近づけなくなってしまった。
 ぶっちゃけ、因果応報である。

 ―――さて、そろそろ部屋に戻りますか。

 さすがにもう少ししたら力尽きるだろう……そこまで何とか付き合おうかとベンチから立ち上がりかけたんだけど、

「先輩、そんなとこでなにやってんですか?」

 フリードリンクを入れてくるように頼まれたのだろう。グラスを幾つも載せたお盆を手に、一つ下の学年の平川(ひらかわ)寛(ゆたか)がやってきた。

「ちょっと休憩中。そろそろ戻ろうとは思うんだけどね〜」
「………今戻るのはやめた方がいいですよ。修二さんと健司さんたちが……」
「まさか、始めちゃったの!?」

 あたしたちは男六人、女二人のグループなのだけれど、女性陣の瑠音(るね)は健吾と、愛香里(あかり)は修二とお付き合いしていた。
 で、このバカップルはかなりエロエロで、人目をはばからずにキスぐらい平気でやる。ところかまわずイチャイチャするのでたまに注意もしてたんだけど……べ、別に悔しくなんかないもん。明日香との事だって気持ちの整理が付いたら、新しい出会いを探すんだから……!

「あの人たち、試験が終わるまではって耐えてたみたいですから……」
「だからってカラオケハウスはそう言うのダメだって!」
「ですよねぇ……」

 残ってるのは他に二人いるけど、アルコールも入って歌いまくってテンションマックスのバカップル二組はおそらく止まらないだろう。どこまでやるのか気になるところだけど、下手したらお店側から怒られるんだろうけど、あたしは知らん……というわけにもいかないか。連帯責任でどんな目に遭わされるか分かったものじゃない!

「そうと判ればさっさと部屋に戻るわよ。もしも口答えするなら鼻から炭酸流し込んでやるんだから!」
「それはさすがに鬼すぎませんか!? なんでそんなに怒るんです!?」
「そりゃ後始末やらされたことがあるからよ!」
「………先輩、カラオケボックスでバイトしてたことありましたね」
「グラスの中に口を縛ってないコンドーム入れられてるの見て愕然としたわ……まぁ乗りと勢いで無責任なことするよりはマシかもしれないけど、カラオケはラブホじゃないんだから! という訳で、あの馬鹿どもは殴って〆る!」
「私怨はいってますよね、それ……」

 いい機会だとは思ってるけど、カラオケでわいせつ行為をしたら怒られるだけじゃ済まないこともある。下手したらわいせつ罪で警察沙汰だ。
 明日から夏休みだというのに初日から留置所スタートというのは見るにしのびない。これも友情、決して行き場を失くした恨みをぶつけようとは思っていませんよ……と部屋へと急いだものの、

「退室してください。文句はありませんね?」
「………はい」

 部屋の入り口にはカラオケボックスの店員さんが立っており、何故かあたしがお小言をいただく羽目になってしまったのだった……



 そんなあたしを見ながら、あぶれた男二人も加えて3P×2を始めようとしていた六人がゲタゲタと笑っている。
 服着ろ酔っぱらいの疫病神どもぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!



 −*−



「疲れたぁ……あいつら、人に散々迷惑かけといて勝手に姿消しやがってぇ……!!!」
「こんな日もありますって。元気出してください、先輩」

 カラオケボックスを追い出された後、平川と一緒に漫画喫茶に入ったあたしは怒りに肩を震わせていた。あたしが料金の精算を済ませて外に出た時には諸悪の根源である六人は姿をくらませ、一言も文句を言えなかったからだ。

 ―――あいつら、後で覚えてなさいよ!!!

 で、男四人女二人で何処に行ったのかというと……平川曰く、ラブホテルらしい。
 試験のストレスから解放されたところへ大量のアルコール。すっかり酔っぱらって体の火照りの収まりがつかず、路上でキスしたり胸や股間を触りまくって……その挙句に、六人で連れだって大部屋のあるラブホテルを探して向かったそうだ。

 ―――実はあたしって友人知人に恵まれてなかったりする? 

 男には戻れなかったけど何度もお世話になった麻美先輩だって、昔はあたしのことを何度も試薬の実験台にしたんだし……なんとなくの思い付きだけど、心当たりが多すぎる。

 ともあれ、取り残されたあたしたちはそれならそれで帰宅の途についても良かったんだけど、ドタバタしている内に日付も既に変わっていた。終電は発車した後で、帰りたくても帰れなくないのだ。一人暮らしの平川の部屋は北ノ都学園近くなので頑張れば歩いて帰れるけど、あたしたちもカラオケボックスで飲酒した後。だから無理せず、始発まで漫喫で時間を潰すことにしたのだ。

 ―――シャワーもあるし漫画もあるしフリードリンクもあるし仮眠もとれるし!

 試験勉強の疲労と先ほどの一件での心労、そこにアルコールまで加えられて、どうして寝ずにいられようか。
 というわけで早々に鍵付き個室でひと眠りしようと思ったんだけど、

『実は先輩に相談したい事が……』

 何故か平川に相談を持ち掛けられ、共有スペースの長椅子に腰を下ろしているのである。

 ―――でも、あたしに相談って何だろ……お金ならないわよ?

 自分で言うのもなんだけど、相談する相手を間違えていると思う。
 何度も女の体にされた挙句に、恋人には見切りを付けられ、金運にも見放され、男運は最低と言っても過言じゃない。
 学業も得意分野はあるけれど飛び抜けて優秀というわけじゃないし、今回の試験もみんなに助けてもらわなかったら下手すると単位が足らずに留年していたかもしれない。

 そんなあたしにいったい何を訊きたいんだろう……妙に言いにくそうにしているので、眠気覚ましのために入れてきたコーヒーを啜りながら話し出すのを待ってたんだけど、

「………先輩、お願いです。女性とうまく付き合うコツを教えてください!!!」

 思わすコーヒーを噴き出しそうになった。

「ッ……ゲホッ、ゲホッ! な、なに言いだすのよ、よりによって、あんたがそれ言う!?」

 贔屓目を抜きにしても、平川は少なくとも今日集まったメンツの中では一番のイケメンだ。背は高いし手足はスラッ伸びている。人当たりも良くて成績も優秀だし実家は資産家。女性が夢想する王子様とはこういう奴かと思うぐらいに非の打ち所のない好青年だ。
 そんな奴がなんであたしたちの仲間内にいるのかは謎だけど、学内でも大勢の女子から秋波を送られてるし特定の女性とお付き合いしているヤツが明日香に振られたばかりのあたしに女子と付き合うコツを聞くとかどういう了見だ!?

「その……彼女とは別れました。一か月前に……」
「………気づけなくてごめん。その頃は女の体になってドタバタしてる真っ最中だったと思う」
「先輩が大変だったことはみんな判ってましたから。それに、この事は他の人には言ってないですし……」
「そう……でもほら、平川だったらすぐに新しい恋を見つけられるって!」
「この一ヶ月で四人の女性とホテルに行ったんですけど……」

 試験期間中に余裕あるなコイツ!……と瞬間的に頭が沸騰しそうになるけれど、平川の顔をどんより落ち込んだ表情を見て、結果が良くなかったことを察する。

「いざ本番ってなったら、女の子たちみんな急に嫌だ恐いって逃げ出して! 俺だって……俺だって男なんです! 我慢できないんです! それなのに自分から誘っといて逃げ出すとか何考えてんだアイツら!!!」
「ちょっと落ち着いて、ここ、他に人がいるんだから!……あーもー、わかった、話聞いてやるからこっち来なさい!」

 試験の最終日は受ける講義次第だからまちまちでも、今日から夏休みという学生たちは多く、漫画喫茶もほぼ満席。だから深夜に入店して鍵付きでなくても席が二つ残っていたのはラッキーだった。
 だけど……徐々にヒートアップしていく平川を共有スペースで喋らせておくと他の人の迷惑になるし、他人に聞かせられない話を口走りそうな予感がする。
 だから平川の手を引いて入り口近くの受付カウンターまで戻ると、

「すみません、二人部屋に変更できませんか?」



 ―――男女二人組がそんなことを頼んだら、カップル用のペアシートに通されるのは当然だと後から気付いた。



 −*−



 事情が事情なので『あ、こいつらヤるんだな?』という目をイヤラシい笑みと共に向けてきた店員には何も言い返さず、新しい鍵を受け取ったあたしは平川を連れて個室に向かう。
 とりあえず室内に監視カメラは……見当たらないな。よし。

「へぇ、ここのペアシートって結構広いわね。とりあえずその辺に座ってて。あたしドリンク入れてくるから」
「そのぐらい俺が行きますよ」
「そう? じゃあ今度は炭酸で」
「了解しました」

 手を引かれて漫画喫茶内を上に下にと連れ回されている内に多少は落ち着きを取り戻した平川が代わりにドリンクを入れに行ってくれたので、あたしはマットの敷かれた床に腰を下ろす。すると気が抜けたのか疲労感が肩に重くのしかかってきて、睡魔に意識を飲み込まれそうになってしまう。

「ふあぁ〜……んみゅ、いい加減眠い……」

 あー、ダメだ。このままこてんと横になって眠ってしまいたい。だけど経験上、こんなところで寝たら誰かに犯されそう……ここ、個室とはいえ鍵ないし…なぁ……

「先輩、遅くなりまし…た?」
「あ、ごめん、意識飛んでた?」

 扉の開く音と平川の声で、浅い眠りに落ちていたあたしは慌ててマットの床から身を起こす。それから頭を振って眠気を払ったんだけど、なぜか平川は入口のところに突っ立ったまま、何故かあたしを……正確には入口の方に向けていたあたしの下半身を凝視していた。

「………どうかした?」
「先輩……その、パンツが、見えてるんですけど……」
「あ、ホントだ。まぁいいじゃんパンツぐらい」
「ホントにいいんですか……?」

 ともあれ、お盆にドリンクと、ついでに無料のソフトクリームまで持ってきたのは偉い。

「もぐもぐ……あ〜、つめたくて美味〜♪ で、平川の女運の悪さはわかったけど」
「そんなこと言ってませんよ」
「恋人と別れたからって夏休み目前に唾つけようとする女に集られて、女運が悪くないと? そんな露骨にあんたの財布目当てのような女性はやめときなさい」
「………でも、俺だって、セックスしたいんですよ! いいじゃないですか、最初は性欲目当てだって! そのうち本気で好きになっちゃうことだってあるでしょ!?」
「そりゃあるだろうけど………え、まさか、平川ってマジで童貞!? あんなにモテるのに!?」
「その事には触れないで!!!」

 あー……なんか、ゴメン。軽々しく触れちゃダメだよね、そういうデリケートな話題は。

「………相原先輩って、彼女さんとスゴく仲良かったですよね。男に戻れなくなったから別れちゃいましたけど」
「まあね。幼馴染だったし……女体化してなきゃ、ホントに今ごろは……」
「それに他の学部にも女性の知り合いが多いでしょ? 薬学の佐藤さんとか工学の河原さんとか」
「あの二人のマッドサイエンティストバトルに巻き込まれてる身としては、なんとも……」
「この前も、すごく綺麗な女性と楽しそうに喋ってたし……」
「え、誰のことだろ? 美由紀さん? 舞子ちゃん? それともケイト? あ、一番最近なのは松永先生かな?」
「………先輩、もしかして振られたのは何股もしてたからですか?」
「浮気なんてしてないって! あたしは明日香一筋でした!!!」

 まぁ確かに、全員と、×××しましたけど……え、まさかバレてた? 

「頭抱えてる理由はだいたい察してますけど……ともかく、恋愛マイスターの異名をとる相原先輩に、俺の何がダメなのか是非考えて欲しいんです! このままだと俺、女性とご縁がないまま一生を過ごすんじゃないかって不安で不安で……!」
「そういう時は女になるといいよ。平川ならきっとモテモテだよ?」
「最初から最終手段を持ち出さないでください!」

 漫喫の個室は個室でも壁が薄いから、あまり大きな声を出さない方が……てか、いつの間に『恋愛マイスター』なんていう異名を付けられてたんだろ。
 ………誰が付けたか知らないけど命名センスはいまいちかな?

 ふあぁ〜……そろそろ話を終わらせないと眠くて仕方ない。
 一応話は覚えてるけど、頭が回転していないせいでいまいち要領を得ず、整理がおぼつかない。

 ―――え〜と、彼女と別れてから色んな女の子とホテルに行っては逃げられてる?……あれ、もしかして答は凄く単純?

「気を悪くしないで欲しいんだけど……あんた、もしかして初体験で失敗した?」
「グハァ!!!」

 平川の元・彼女って美人だったけど地方出身者でのんびりした子だった。
 となると、考えられるのはお互い初めて同士で初体験に失敗し、気まずくなって……と思ったのは、平川の反応を見る限り、当たりではあるらしい。
 でもそれだと、後の四人はどうなのか。恋人の後釜を狙って女子の方から声をかけたのに、平川が童貞という理由で手を引く……いや、逃げ出すだろうか。

「まさか……人には言えないド変態な性癖持ちだったとか?」
「先輩は俺のことをどういう目で見てるんですか?」
「いいじゃない、猫耳つけさせるのも、尻尾プラグをアナルに捻じ込むのも、愛情を込めて鞭を振り下ろすのも、変態ではアレ立派な性癖なんだから」
「そんなことしてませんって……むしろ俺、後の方はされるがままにされちゃって……」
「なのに逃げられた?」

 意外にも初心な相手だった……可能性はあるけど、それが四人も続くはずもない。
 ただ、平川から女子が逃げていく理由については、多分わかっている。仮にあたしが逃げ出したくなるような相手……男を相手にする時点で毎回毎回逃げ出したいと思ってはいるんだけど、その中でもヤりたくない相手の条件を考えれば、答えはおのずと見えてくる。

「平川。あんた、自分が振られた理由に心当たりあるでしょ?」
「………………」
「身体的特徴を馬鹿にするつもりはないけど……その答え、あたしに言わせたいの? そういう性癖?」
「違いますけど…………わ、わかりました。先輩、見てください。これが俺の秘密なんです……!」

 そう言ってマットの上に立ち上がった平川は、何を思ったのか自分のベルトに手をかけ、あたしが呆然とする間にズボンを、さらにパンツを脱ぎ下ろす。
 そして、

「でかっ!?」

 隣の部屋を意識して声を抑えていたのに、思わず叫んでしまうほどの巨根があたしの眼前に突き出された。

 ―――なにこれ……20、いや30センチぐらいあるんじゃないの? それに極太で……

 これは逃げる。間違いなく逃げる。普通の女の子の手に終えるチ○ポじゃない。
 たしかギネスに乗ってる世界最長のチ○ポは34センチぐらい。平川のはさすがにそこまで長くはないけど……代わりに太く、しかもカリ首が物凄く盛り上がっている。先っぽ……口に咥えられるだろうか……
 色的には使い込んでない初々しい肌色をしたチ○ポなのに、形状・サイズ共に凶悪としか言いようがない。もしこんなの挿れられたりしたら間違いなくアソコが裂けるか壊れる。まさに肉の凶器。どんな女性も本能的に恐怖を覚える、まさに女殺しの逸物だ。

 ―――まさか可愛い顔した平川の股間に、こんな化け物チ○ポがくっついてたなんて。

 巨根は男のステータスではあるものの、ここまで大きければ男女の営みの障害でしかない。もはや異常と呼べるサイズだ。
 ただ……女になっていた期間は短いのに他の人よりも経験人数だけは多いあたしは、これの近いサイズの巨根をねじ込まれた経験がある。

 ―――経験した中では小林さんのが一番スゴかったけど……これは、さらに一回り……

 かつて家庭鋸歯のアルバイトをしていた時、教え子にエッチなイタズラをされているところをお父さんに見られ、おマ○コがミチミチ音を立てて拡張されていくのを感じながらイき狂わされてしまった。
 あれから男に戻るまでの間、普通サイズのチ○ポじゃ満足できなくなってしまって大変だったっけ……

「子供の頃から周りのチ○ポよりデカいとは思ってたんですけど……先輩、これって普通ですよね? 大丈夫ですよね? オレ、まだ恋人作れますよね!?」
「しー、声が大きい。壁薄いんだから気を付けて」

 唇の前に人差し指を立てると、チンポをおっ勃ててあたしを見下ろしていた平川が慌てて手で口を塞ぐ。

「まぁ……このサイズでもセックスはできると思う。あんたのチ○ポみたいに生まれつきアソコが緩い人も探せばいるだろうし、出産経験者は子供を産む際に骨盤が開いてて……」
「経産婦はちょっと……」
「だったら風俗巡りしてみたら? 知り合いのキャバ嬢のお姉さんに聞いてあげよっか?」
「ふ、風俗は怖いので遠慮したいです……」
「さっきから文句ばっかりね。じゃあどんな女性ならいいのよ」
「そこを先輩に相談したくて……できれば先輩の知り合いを紹介していただけないかなと……」
「はあっ? あたしの口からあんたのチ○ポの大きさを説明するの?……マニアック過ぎない?」
「プレイじゃないんです……それにグイグイ来る女性は少し苦手で……」

 そういう相手とホイホイホテルに行ったのはどこの誰なんだか……注文の多い童貞くんをジト〜っと見つめると視線を逸らされた。逃げんな、コラ。
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たくマッチ2-1 投稿者:鶴翼斬魔 投稿日:2024/04/03(Wed) 03:04 No.4160 
「たくや、マッチングアプリにハマる」
第二話「たくや、マッチングしてみる」



「やっちゃった……なんであたしはいつもこう……」

 現在、夜の十時前。
 二十四時間やってるハンバーガー屋さんの奥の方の席で遅めの夕食を食べ終えたあたしは、後悔の言葉を口から漏らしていた。

 こんなにも落ち込んでいる理由はもちろん、喫茶店の店主さんとセックスしてしまった事だ。
 八重子がマッチングアプリを使っていた事、マッチングアプリで知り合った男女が実際に出会うところを目にした事、そして興味を覚えたマッチングアプリを言われるがままにインストールして……喫茶店の店主さんとお店の休憩時間中にシてしまったこと。
 なによりあたしを悩ませているのが、

 ―――あんなに感じちゃうなんて……

 アラセブを自称した喫茶店の店長さんは凄く上手だったのは認めるけど……今までに相手してきた男の人の中には同じくらい上手だと思った人は何人もいた。
 それなのに今日のあたしは、腰を淫らにくねらせて自分から咥え込むようにおマ○コを突き出していた。相手が三回りも四回りも年上の人だという事を忘れて、最後には店長さんの腰の上に跨って騎上位で……
 そのせいで、休憩時間が終わった時には店長さんは一気に十歳ぐらい老けたんじゃないかと思うほどげっそりしてしまっていた。やっぱり五発は多かった……最後の射精なんて、ほんのちょっぴりだったし。
 そのまま放置して帰ったりしたら午後の営業中に倒れちゃうんじゃないかと心配になったので、急遽お手伝いを買って出たんだけど、愛液の染みができたズボンの代わりに履いたスカート姿がお気に召したらしく、営業終了後にもブラインドを下ろした店内で後ろから……
 いくら求められたからって絶対にお断り……のはずなんだけど、閉店時間が近づくにつれて性欲が隠しきれなくなっていく店長さんの視線に気づいてしまうと、ニットの胸元が張り詰めちゃうぐらい気分が昂っちゃって……
 カウンターから見られているのがわかってるのに、配膳しながらこれ見よがしにお尻を突き出したり、コーヒーの乗ったトレイに胸の膨らみを乗せてみたり……言葉に出さなくなって、そんなのお誘いを掛けてるって誰にだってわかる。わかってしまう。あたしでもわかったんだから。
 閉店時間が迫るほどにあたしは昼間のセックスの事ばかり考えるようになっていた。おかげで胸は痛いぐらいに張り詰め、クリトリスはパンツの中で完全勃起状態。テーブルとカウンターを往復している内に股布と陰核が擦れてスカートの中はグチョグチョに……だというのに、店長の手がスカートの中へ忍び込んできて、まだお客さんがいるのにおマ○コを掻き回すから音を聞かれるんじゃないかって恐怖心と羞恥心に身悶えしながら……
 そして閉店後、窓のブラインドを落として明かりを消した店内で、後ろから抱きしめられたあたしは拭いて綺麗にしたばかりのテーブルに手をつかされ、スカートを履いたまま肉棒をねじ込まれた。そのたった一突きで首を大きく仰け反らせ、胸とお尻をプルプル震わせながら一瞬で感応が沸騰してしまった。ブラインドの隙間から差し込んでくる街の明かりを浴びながら、濡れそぼった膣肉を鋭く抉られて悶え泣いたあたしは店長さんと何度も口づけをかわしながらヴァギナをキツく締めあげて……

 ―――またヤっちゃったのよねぇ……お年寄りに加減も忘れて、あたしはなんてことを……

 昼間に買い物してたから着替えには困らなかったんだけど、店長さんの方が……回春の代償として白髪が増えてますますお年を召したご様子で。去り際の手を振る姿が壊れた操り人形みたいにカクカクしてたけど、本当に大丈夫なんだろうかと心配になるほどだった。

 ―――こんなの明日香にバレたら……起こるどころじゃ済まないだろうなぁ……

 八重子とのランチを最後に何も食べてなかったのですぐさまファーストフード店に入ったわけだけど、お腹が満たされると考えないようにしていた恋人への罪悪感が頭をもたげてきた。
 まぁ……幸運なことに、明日香から何もメッセージが入っていなかったので、首の皮一枚のところでギリギリセーフ? 今からだと帰宅は11時を過ぎそうだけど、明日香も今日は家庭教師に遅くまで勉強を見てもらってる日だから大丈夫……だと思いたい。

 でも……何度思い返しても、今日のあたしは間違いなくおかしかった。
 抱かれて感じるだけならまだしも、自分から誘いをかけたりなんてしない。男の時ならまだしも、女の体で抱かれたくないんだから……

 ―――目の反らし方が露骨かな。

 人には気づいていても認めたくない事だってあるのだ。

 あたしはセックスが好き。
 男の体で明日香と愛し合うのはもちろんだけど、女の体で感じるのも……嫌いじゃない。
 ただ、男に抱かれる嫌悪感から女体化セックスの快感を素直に受け入れられず、明日香が待ってくれているんだから女の快楽に深くハマるのはマズいと感じて距離を置くようにしているだけなのだ。

 ―――女であることを楽しむ……か。

 八重子に言われた言葉を頭の中で繰り返す。
 もしもバレなければ……あたしがシてもいいって思える男性がいたら……男に戻る三ヶ月の間、セックスを楽しむのは許されるんだろうか?

 そのためには、相手の男性はあたしと接点のない人の方がいい。例えばナンパ……いや、遊び目的で声をかけてくる相手ってどうにも好きになれそうにない。全部が全部そうじゃないって言うのは理解していても、何度もひどい目に遭ってきた身からすると、ナンパは避けたい。

 ―――事前にやり取りとかして安心できる相手かどうかぐらいは確認したいんだけど……そうなると……

 小さく息を吐いた唇を引き結ぶと、スマホをテーブルの上に出してマッチングアプリを起動する。
 喫茶店でインストールはしたものの、設定は年齢認証まで。その状態で店長さんからメッセージが送られてきて、両者合意という体でなし崩し的にヤっちゃったわけなんだけど、

「あ、三件もメッセージ来てる」

 ―――なるほど、こうやって相手に声をかけて、相手と意気投合したら会ったりするわけか。

 マッチングアプリがどういうものか知っていても、触るのは初めてなので操作するだけでも少し緊張する。
 さすがにメッセージを読んだだけでホテル直行ということもないだろうけど……おそるおそるメッセージの件名をタップする。
《はじめまして》《はじめまして》《こんにちは》と、見るからに定型文の件名なんだけど、

「うわ、びっしり……!」

 たぶんコピペなんだろうけど、自己紹介と自己アピールが凝縮されているメッセージだった。
 これは新規加入した女性全員に送ってるんだろうか……でも逆に、あたしのことが気になって送られたメッセージじゃないことも分かる。

 ―――あー、そかそか。自分のプロフィールも何も書いてないんだから、あたしのことを知ってもらえるはずもないじゃない。

 プロフィールに入力されてるのはニックネームと住んでいるエリアと年齢ぐらい。
 ニックネームが「たくや」なんだけど……ま、いっか。違う名前で呼ばれても混乱しそうだし。
 で、それ以外はほとんど未設定っと。項目は職業とか血液型とか……へー、喫煙するかどうかとか車持ってるかも書くんだ。あたしはどっちも「いいえ」っと……
 体型? こんなのも書かなきゃいけないの?……グラマー? 普通? う〜ん……

 せっかく登録したんだし、どういう人が声をかけてきてくれるかというのも気になるので、未設定のプロフィール欄を順に埋めていく。
 入力は自分に当てはまる選択肢を選んでいくだけなので難しい事はない。ただ、異性と会うのを目的としているせいなのか、入力項目は自分の外見についてなど通常のSNSでは目にしないような特徴的なものも多い。
 でも…

 ―――エッチ度?……………エッチ度ぉ!?!?!?!?!?!?!?

 雲行きが徐々に怪しくなってきた。

 積極的か奥手か。
 経験豊富か否か。
 刺激的な経験をしたいか。
 宿泊可能か?

 というのが、まだ普通のプロフィール。
 頭の上に「?」を浮かべ、つまりはホテルや旅館に一泊して刺激的な一夜を過ごしても大丈夫かどうか訊かれてるんだろうかと変な想像をしながら、ちょっとぐらいなら……と自分の気持ちに正直になってプロフィール欄を埋めていく。

 ところが、

「………なに、この……なに?」

 プロフィール欄には、まだ先があった。
 スリーサイズとか、経験人数とか、セックス体験談とか、セックスは好きか、不倫でも大丈夫か、レズか、SMはOKか、好きな体位、オナニーの頻度、一日の最多回数などなどなど……

 ―――いくらなんでもおかしいって! マッチングアプリってここまで訊ねてくるものなの!?

 普通では考えられないような項目が目白押しだ。それでもせっかく入力したのが消えるのもイヤなので、差しさわりのない範囲で入力を一通り終えると、トップページに戻って、本来なら一番最初に確認すべき項目を確認する。……そう、アプリの名前である。

 ―――ハメハメール……思いっきりアダルト目的のマッチングアプリじゃない! あのクソジジイ、客にまでエッチなマッチングアプリを勧めるなぁ!!!

 気づかなかったのは疲労のせいだろうか。それでもオナニーの回数を指折り数えたり、多人数に輪されたので最多回数は覚えていないと真面目に答えたり、あたしはアホか、アホの子なのか!?
 そこそこ時間をかけてプロフィールを入力したものの、あたしが探してるのはセフレじゃない。一夜限りの後腐れのない相手であって……いや、それでもヤるのが前提のアプリで相手を探すことに忌避感を覚えたあたしはログアウトしようとしたのだけれど、

「う゛………」

 プロフィールを入力したばかりなのに、新たなメッセージが一件届いていた。

《こんばんは、いきなりメッセージを送って申し訳ありません》
《今〇〇駅にいるんですけど、いまから会う事ってできますか?》

「わ、わ、わぁ!?」

 こんな風にメッセージが届くんだ……と思っている間に、携帯が震えて次のメッセージが届いたことを知らせてくる。
 ただ〇〇駅という言葉に目がとまり、あたしは開いているメッセージの相手に少しだけ興味を覚えてしまった。なにせ〇〇駅はちょうど最寄り駅。帰りの電車にはそこから乗るつもりだったし……会おうと思えば、お店を出て五分で会える。

 ―――相手の人のプロフィールは……名前はマサシさん。あたしより一歳年上で、出会いが目的……というか、こんなエロアプリを使ってる時点でセックスが目的なのよね、きっと……

 ただ、プロフィールを見てみるとさっきまでのあたしみたいに未設定のところが多くて、使い始めたばかりなのかなって思えてしまう。
 別にこの人じゃなきゃダメってわけでもないけど……すぐ近くにいるのかと思うと運命めいたものを感じるのか、あたしは少し悩みながらも、チャットになっているメッセージに返信の言葉を打ち込み始めた。



 −*−



《こんばんは、いきなりメッセージを送って申し訳ありません》
《今〇〇駅にいるんですけど、いまから会う事ってできますか?》

   《メッセージありがとうございます》
   《今、ちょうど駅前の〇〇〇ってお店にいます》

《うわ、スゴい偶然ですね》
《そっちに行っても大丈夫ですか?》
《お願いします、ちょっと話すだけでも》

   《わかりました。待ってますね》
   《マッチングで待ち合わせするのって緊張しますね》

《オレもです》
《今急いで向かってます》
《よかったら写真送ってもらえませんか?》
《顔がわからないと、たくやさんがわからない》



 −*−



 ―――ん〜……写真かぁ……

 自撮りとかやらないし、女になったばかりなのでスマホの中に送れそうな顔写真は一枚もない。
 仕方ない。お客さんもそんなにいないし、買い物荷物は置いて財布の入ったカバンとスマホだけを手に持って女性用トイレに入る。

「これで……いっかな?」

 パシャリと一枚。念のために上からの写角でもう一枚……あ、便座が写っちゃった。もう少し写真写りいいのが撮りたかったけど、時間もあまりないし、女子トイレ撮影して何してるのかって思われたくないので、一枚目を送信っと。



 −*−



《よかったら写真送ってもらえませんか?》
《顔がわからないと、たくやさんがわからない》

   《これでいいですか?》
   《悪い事に使わないでくださいね》

   [画像.png]





 −*−



 ………あれ、返信がこない。移動中なのかな?

 席に戻ってマサシさんを待っていると……なんだろう、この妙な不安。
 万が一にも、あたしの顔が好みじゃないから回れ右して全速力で逃げたってことも考えられるけど……そうじゃないと思いたい。

 ―――でも、今から会うと家に帰るのは無理そうかな……家には友達と徹カラに行くってメールしとこ。

 面接一発で進学先を決めたので、家族の中であたしへの信頼度はかなり上がっている。
 そもそもである。義姉の夏美が毎晩のように夜遊びしても何も言われなかったんだから、当然あたしも何も言われないんだけども。……信頼され過ぎてるのって怖くない?

 そうこうしていると、意識を向けていたお店の自動ドアが開いて、黒の防寒ジャケットを着た若い男性客が入店してきた。
 あの人かな……時間的にも年齢的にも間違いなさそうなので、席から立ち上がって顔を見せると、どこか不安げだった男性の顔に満面の笑みが浮かんだ。

「あの………!」
「お客様、ご注文をどうぞ♪」

 どうやらマサシさんで間違いないようだけれど、笑顔の店員さんに「注文もせずに席だけ使うんじゃねえよな?」と睨まれ、しぶしぶ注文をし始める。

 ―――外で待ち合わせすればよかったかな。でも上着買ってないから、夜は寒いしなぁ……

 申し訳ない気持ちにはなるけれど……まぁ、いっか。
 もう少しすればマサシさんもこの席に来るだろうから、のんびり待つことにしましょうか。
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たくやとマッチング(略) 投稿者:鶴翼斬魔 投稿日:2024/03/28(Thu) 08:41 No.4159 
タイトル「たくや、マッチングアプリにハマる」


「キミ、どこかで会った事なかったっけ? いやいや、絶対会ってるって!」

「そこの彼女、これ、カバンから落ちたよ?……え、キミのじゃない?」

「それよりこっちの服がオレの好みだな。よかったら着てみせてくれよ」

「ちょうど2対2だしさ、これから一緒にカラオケにでも行かない?」

「時間ないならアドレス教えてよ。嫌ならすぐにブロックしていいし、ね、いいでしょ?」

「突然すみません。あなたに一目惚れしてしまい、思わず声をかけてしまいました!……あ、待って、話を聞いてぇ!?」



 −*−



「もうやだ……おうちかえりたい……」
「いや〜、噂には聞いてたけど、ここまでくるとさすがに羨ましくないかな〜……」

 執拗に声をかけてくるナンパ男たちから身を隠すように入店した喫茶店で、疲れ果てていたあたしは八重子の苦笑いを前にしても机に突っ伏して思いっきり溜息をもらすことしか出来ずにいた。

 一月下旬の休みの日に、あたしは冬物の服や下着を買うためにクラスメイトの八重子と街まで遊びに来ていた。
 なにしろ卒業する三月まで……下手すると四月に行われる北ノ都学園の入学式ギリギリまで女のまま過ごさなくてはいけなくなったからだ。

『先輩が卒業したらデータ取りが難しくなるんです。お願いします、卒業まで女の身体で過ごしてください!』

 ようやく完成の目途がついた千里謹製の性転換マシーンなのだが、モルモット二号こと弘二を用いた性転換実験では高出力故にたまに爆発を引き起こし、いまいち安定性に欠けている。
 ところが性転換に慣れているあたしの場合だと、装置は暴走することなくある程度安定して起動していた。
 千里としてはその原因を解明し、ついでに性転換後の経過観察して少しでもデータを取りたいらしい。なにせこれまでは女体化しても半月ほどで元の身体に戻っていたので、一ヶ月を超えた経過観察のデータはない。加えて、あたしが卒業すれば毎日会うのも難しくなるので、千里にとって今がデータ取得のラストチャンスというわけだ。
 この一年の間に千里に遭わされてきた酷い目の数々を考えれば断っても良かったんだけど……あたしだって化学部の部長だったのだ。あの先輩を先輩とも思わない千里が殊勝にも頭を下げて頼んできたという事もあって、女のままで過ごすことを了承したのである。

 今回はデータ取りが中断されることに目を瞑ればいつでも男に戻れるし、最も確実に元の体に戻れる性転換薬も用意されているので制作費用のためにあくせくバイトに励む必要もない。それでも男に戻れなくなる危険性はゼロじゃないけど、今までで一番安心はしていられる。
 ただ約三ヶ月もの期間を女の体で過ごす上で、問題となるのが服だ。特に下着がヤバい。以前女になった時、何度も何度も強引に犯される羽目になり(大半は弘二が相手なのだけれど)、元の体に戻れた時には下着も含めて服がほぼ全滅という自体に陥っていた。
 なにせ無理矢理剥ぎ取られたりしてホックが壊れたり引き裂かれたり伸びたり破れたりぶっかけられたり……たまにポッケに入れて持ち去られたり。女でいると着ている服が悲惨なことになるケースが多く、そうやって積み重なる洋服代があたしの財政を圧迫するのだ。

 ただ、今回に関していえば八重子のおかげで思ったほどの――三ヶ月過ごすのに必要な下着や冬服その他あれこれを購入した割には――出費には至らなかった。
 年末年始のセールはとっくに終わっているから期待してなかったんだけど、情報通の八重子は最終売り尽くしセールをやっているお店に詳しく、当初の予定よりもお安く冬服を揃えられたのだ。
 下着に関しては……採寸してもらったらバストが90を軽く超えており、微笑んでいるはずの八重子の視線がやけに怖かったことだけ伝えておく。

 それはそれとして、今回はというか今回も、ナンパ男たちにしつこく付きまとわれたのが非常に鬱陶しかった。
待ち合わせ場所で待ってる間にも、電車での移動中にも、買い物中にも、友達と一緒だと言っても、はっきりきっぱり断ってもしつこく付きまとわれ、あしらうのも一苦労。そんなのが次々にやってくるもんだから、疲労感も半端ない。買い物するのよりも疲れたぐらいだ。

………下手にあしらって無理やり犯されるのもヤダしなぁ……

ナンパなんて無視すればいいとか言われるけど、人気のないところに連れ込まれたり車に押し込められたりしたことのある身としては、雑に扱うのはそれはそれで怖い。
それはそれとして、今日は思った以上に声をかけられたんだけど、

 ………やっぱりあれかな。女性二人組というのが標的にされやすかったんだろうか。

なにしろ、一人口説き落とせばもう一人ついてくるんだから、お得といえばお得だ。

「何言ってるのよ。あいつらたくやくんのことしか見てなかったじゃない。おまけ扱いされて傷ついたから、ここはたくやくんの奢りね」

テーブルから顔を上げて考えていたことを口にすると、呆れ顔の八重子がいつの間にか注文していたサンドイッチをパクリと頬張る。
………まぁ、買い物に付き合ってもらったんだし、それぐらい奢るけどね。

「でも聞きしに勝るモテっぷりよね〜。明日香から聞いてたけど、見ると聞くとじゃ大違いって感じだったもん」

「ホントいい迷惑……なんであたしなんかに声かけるんだろ。あいつら頭おかしいって。あたしなんかより可愛い子いっぱいいるのに……」

「え……たくやくん、それマジで言ってる?」

十組目から数えるのをやめたナンパたちのことを思い出して辟易していると、八重子はなぜか驚きの表情を浮かべていた。

「そういうあざといこと言ってると周りから嫌われちゃうよ? 私なんて可愛くありませ〜んって言って男に媚び媚びしてるの、女子から一番嫌われるパターンなんだから」

「いやいやいや、あたしが何で男に媚びなきゃなんないのよ!? 美由紀さんとか、ケイトとか、舞子ちゃんとか、あたしより可愛い子なんていくらでもいるじゃん!」

 美由紀さんは長身に加えて抜群のスタイルの良さ、目鼻立ちもくっきりしてるから舞台上では一段と映えるタイプの美人だ。今は卒業を待たずに昔から憧れていたという劇団の稽古に混ざって頑張っている。
 留学生のケイトはあたしでも及ばない圧巻のプロポーションを保持している。それに人当たりもよく男女ともに人気で……まぁ、水泳部では色々とあったけれど、あの活発的な明るさはあたしではとても真似できない。
 二つ下の学年の舞子ちゃんなんて、もう可愛いとしか言いようがない。同性が好きであたしのことをお姉さまと呼び慕ってくれるのは嬉しいんだけど……それは置いておいても、妹にしたい女の子選手権なんてものがあれば間違いなく優勝は舞子ちゃんだ。それぐらい可愛らしい。

 他にも恋人の明日香や、大人の女性と言うのであれば松永先生も。
 自分の事をちゃんと美人であることを認識しているけれど、周りには他にもたくさんの女の子がいるのだ。それなのに本来は男であるあたしをわざわざ狙うようにしてナンパ男たちは声をかけてくるんだから……やっぱり女性を見る目が腐ってるんじゃないかと思う訳なのだ。

 そういったことを八重子に力説すると、

「しまった……たくやくんって天然だった……」

 あれ?……なんか失礼な扱いされてない?

「まさかあんなに何度も女の子になってたのに、現状把握すらできてなかったなんて……いや、出来てなかったからちゃんと男に戻ってたのかな? そういえば毎回ドタバタだったもんねぇ……」

「ちょっと、一人で納得してないで説明してよ。あたし、なにか見落としてたの?」

「見落としっていうか……男子からめちゃくちゃ注目浴びてたし、写真のモデルのバイトとかもやったんでしょ? それなのに解ってないなんて誰が気づくかっての」

 そう言って八重子は首をかしげるあたしの鼻先に指を突き付けた。

「たくやくんには、自分が美人だって言う自覚が足りない!」

「………いや、わかってるよ?」

「わかってない! てか自覚が足らないって言ってんの! 普通に可愛い子でも半日で十回も二十回もナンパされないの、されてるって時点でたくやくんはとびっきりかわいい、はい論破っ!!!」

「え……ええええええ……?」

「自分の事は自分が一番わからないって言うけど、ここまでわからないものなのかなぁ……たくやくんってさ、立ってるだけでも様になってるのよね、モデルみたいに」

「さすがにモデルは言い過ぎでしょ?」

「だから自覚しなさいって。あと、女の子の体になってる期間が短いからって服にも無頓着だったでしょ?」

「そりゃまあ……女になるたび買い直してたら高くつくし、普段は男の時の服をそのまま来てるかな。制服は別だけど。あとは義姉さんのを拝借したり……」

「服装に気を使ってない子がナンパされやすいって知ってる?」

「………し、知らない」

「外見を気にしない子って男慣れしてないって思われるの。男の視線を意識してないわけだし。つまり、服装どころか外見全てに無頓着なたくやくんは、男たちにとって絶好のカモってことになるの。馬の目の前にニンジンぶら下げてるみたいなものよね。なんでたくやくんばっかりナンパされるのかな〜って思ってたけど、落ち着いて考えたらそりゃ男も寄って来るって」

「で、でも、ナンパされた回数は着替えてからじゃない!? 八重子が似合うって選んでくれた服!」

 女物の冬服なんて持ってなかったし、義姉の夏美も冬物コートまでは貸してくれなかった。お高いらしい。
 だから今日は男物の服で八重子と待ち合わせしてたんだけど……あー、言われてみれば「もっと似合う服選んであげる」という切り出し方で声をかけてきた男の人多かったっけ……

 でも服なら別になんでもいいという無頓着さがナンパ男の目に着けられやすいというのなら、買い物中盤以降はどうなるのか。今のあたしの服装は白のニット&薄いグレーのパンツ。さすがにアウターまでは高くて手が出なかったんだけど、今日は一月にしては暖かいもので、少し肌寒いぐらいで済んでいる。
 下はゆったりとしているものの、伸縮性のあるニットは胸のふくらみがはっきりと浮かび上がってしまうので、実はこの格好、かなり恥ずかしい。その羞恥心に比例するように男の数は一気に増えたんだけど……

 これって最初の話と矛盾してない?

「………体型ストレートって説明してわかる?」

「………し、知らない」

「体型っておっぱいが大きければいいってわけじゃないの。たくやくんはメリハリのある立体的な体型で腰の位置も高い。骨格診断でも思いっきりストレートよ。そういう体型だと重ね着すると太って見えやすいから体型ぴったりのジャストサイズが一番似合うの。下手におっきなおっぱい隠そうとすると途端にだらしなく見えるからむしろ見せつけるぐらいの方がいいわね。ていうか、胸にばかり目が行くけど鎖骨のラインも綺麗なのよね。そこはむしろもっと見せて行かなくちゃ。あとタイトなスカートは良いけどパンツの方はタイトすぎると太腿の太さが際立っちゃって―――」

「ストップストップストップ! そんなに一気に説明されても覚えきれない!」

「簡単に言うと、私が良い仕事をしたってことよ。おかげでたくやくんの魅力がさらに引き出された、みたいな?」

「へぇ、そうなんだ……そう……いや、そのおかげでナンパされまくって大迷惑だったんだけど!?」

「ナンパされるような隙を見せてるたくやくんが悪い」

「身も蓋もなくない!?」

 なんとなくではあるが、あたしが男から言い寄られる理由が分かったような気がする……んだけど、外見に気を使って、つまりは女性らしく身なりに注意する、という事でいいんだろうか。
 いつもなら一週間か二週間で男に戻れていたけれど、今度は二ヶ月以上女のまま過ごさなくてはいけないので、服装に気を使わなければならなくなって、かなり気が重い。幾分安く済んだとはいえ、今日の出費はかなり痛かったので、しばらくはバイトにも励もうと思っていたんだけど……いや、隙さえ見せなければ、いつものように襲われることも減るはず。

 ここは頑張りどころだ……心の中でそう自分を叱咤激励したんだけど、



「でもさぁ、ナンパされるのってそんなにイヤ?」



 八重子のその一言で、あたしの中に芽生えた決意がいきなり揺らぎだした。

「あったりまえじゃない。何が悲しくて男に口説かれなきゃいけないのよ。もう、考えただけで身の毛がよだつというか……」

「私がたくやくんだったら、良さそうな人に声を掛けられたらついていってもいいかな~……なんて思っちゃうんだけど」

「へっ………?」

「だってさぁ、進学先も決まって暇してるのに彼氏もいないなんて青春できてなくない? ナンパだって出会いの形の一つなんだし、マッチングアプリで相手を探すより直接的だし。進学前に羽目を外して遊べるのは今だけなんだし、だったら経験しちゃっても……と私は思うわけだよ、たくやくん」

「ま、待って……八重子は、それで本当に良いの? 遊びで、その……初めてを……」

「まぁ……私にだって好きな人はいたけどさ、その人、とっくに恋人がいたから何も言えなくて……」

 溜息をついた八重子が何故かあたしの顔をジッと見ているんだけど……まさか八重子の好きな人ってあたし? いやいやまさかそんなこと。

「期間限定だっていいじゃない。素敵な彼氏捕まえて思い出作りしたって。それなのにナンパ男は最初からアウトオブ眼中なんて勿体ないよ」

「でも……ナンパって遊び目的っていうか……ヤったらおしまいっていうか……」

「そういう奴もいるだろうから、良さそうな人だったらって言ってんの。……てか、たくやくん、何でもかんでもセックスにつなげ過ぎじゃない?」

「え゛!?」

「男を見たら全部野獣って思ってそう」

「そんなことは思って……………ない、はず?」

「なんで最後が疑問形なのよ……あ、わかっちゃったかも。毎回そうやってエッチな目に遭うんじゃないかって思ってるから、女になるの好きじゃないんでしょ」

「うえっ!? べ、別に女になりたくないわけじゃ……いや、なりたいわけじゃないしならなくていいならなりたくないけど、好きかどうかって言われたら……」

「どっち?」

「………考えたこともない」

 そう、好きか嫌いかなんて考えたこともない。
 一度もそういう事を考えないぐらいに……あたしは性転換して女の体になることを嫌悪していた。

 あたしには明日香という恋人がいる。だから女になったら男に戻る。
 セックスの快楽に飲まれて女のままでいようと思った事はあるけれど、無理やり思わされただけで、正気に戻ればちゃんと男に戻る道を選んでいる。

 だから、嫌いなのだ。
 女になんてなりたくない。
 男になんて抱かれたくない。
 許されるなら今すぐにでも男の体に戻りたい。

 ―――あたし……こんな不安を抱えたまま二ヶ月も三ヶ月も過ごさなきゃならないの?

「たくやくん、ごめ〜ん! 現実に戻ってきて〜! あんまり深く考えないで〜!!!」

「あ……うん、大丈夫。気にしないで」

 八重子に声を掛けられて意識は現実に引き戻されたものの、一度認識してしまった不安は深呼吸したところで拭い去る事は出来ない。
 これはマズいな……そう思い始めていた矢先、不意に八重子がパンっと両手を打ち鳴らすと、

「じゃあさ、たくやくんは女の子を楽しむってのはどう!?」

「………レズれと?」

「違いますー! そういうエッチな意味じゃなくて、女であることを楽しむ的な?」

 言い直されても、よくわからん。

「例えばお洒落とか、スイーツバイキングとか、彼氏づくりとか♪」

「いや、男はちょっと」

「まぁ話を聞きなさいって。たくやくんさぁ、女の子になれるのって今度が最後なんでしょ?」

「う〜ん……たぶんそうかな。将来は遺伝子研究の道に進みたいから、もしかしたら自分で性転換薬を再現するかもしれないし、絶対とは言い切れないけど」

「そんな細かい事はどうでもいいって。つまりは、宮野森の学生でいる間の最後の女の子期間なんだから、いっぱい思い出作ろうよ♪ 女の子だって楽しいって、私が色々教えてあげるから♪」

「そっか……思い出……女の体での思い出ねぇ……」

 考えてみれば、女の体でいる時は慌ただしくて楽しい思い出を作ろうにも作れなかった。
 そんな事では悪い記憶しか残せず、トラウマの一つや二つはこさえてしまうのも頷ける。
 セックスだって……女のままでずっといたいと思うぐらい気持ちいい思いをしたのは間違いないんだし、女のまま長く過ごすというのなら思い出作りというのはありかもしれない。

 でも、

「よーし、決まりね♪ 私も気合入れてたくやくんを連れ回しちゃうから覚悟して………あ、ちょっと待って、今何時……」

 そう言って左手首の可愛らしいデザインの腕時計に目を向けた八重子は、

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああっ! やばい、待ち合わせの十分前!?」

 叫び声をあげると、慌てて席から立ち上がった。

「ごめん、たくやくん。私、この後待ち合わせがあるから、もう行くね!」

「何か用事があったの? 言ってくれてたらよかったのに!」

「用事と言えば用事なんだけど……ちょっと恋活ね?」

「こいかつ?」

「そう、恋活、素敵な恋愛相手を探す活動を略して“恋活”。ほら」

 八重子がスマホをちょいちょいっと弄ってから掲げると、そこには八重子の顔写真と、名前な趣味などのプロフィールが掲載されていて……ていうかそれって、

「まさか出会い系!?」

「違いますー! マッチングアプリですー!……って言ってる場合じゃなかった! この埋め合わせはまた今度ね!」

「ちょっと八重子、話がまだ―――!?」

 慌てて引き留めようとしたけれど、八重子はあたしの伸ばした手をスルリと躱し、喫茶店の店主さんに騒がせたことを謝罪しながら店から飛び出していってしまった。
 もちろん伝票は机の上に残されたまま……つまり全額あたしの支払い確定である。

「まったく、しょうがないんだから……けど八重子がマッチングアプリねぇ……」

 席に座り直して大きく息をつくと、友人がマッチングアプリで男とあって何しようとしているのか気になって頭の中がグルグルしてきた。
 とりあえず落ち着こうと、運ばれてきてから長い時間が過ぎていてすっかり冷めてしまったコーヒーに手を伸ばす……が、その直前、ソーサーごとカップが宙を浮き、代わりに入れたばかりのコーヒーがあたしの前に置かれた。
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たくやとマッチング-2 投稿者:鶴翼斬魔 投稿日:2024/03/28(Thu) 08:40 No.4158 
「こちらは店からのサービスです。ぜひ暖かい内に」
「す、すみません! ありがとうございます!」

 顔を上げると、テーブルの横には初老の店主さんが立っていた。
 頭を抱えている間におかわりのコーヒーを運んできてくれたらしい。

 ………気づけなかった。

 せっかくのコーヒーを冷たくなるまで放置したことに今さらながら気づくと、恥ずかしさと申し訳なさで顔が一気に熱を帯びる。
 勢いよく頭を下げるものの、謝罪よりも顔を隠すためという理由の方が大きいかもしれない。

「お気になさらず。聞くとはなしに聞いてしまったのですが、随分と大変な目に遭われたようですね」

「あ、あはは……できればご内密に」

「それはもちろん。喫茶店をやるには口が堅い事が絶対条件ですからね」

 八重子と話した内容を思い返すけれど、ファッションの事はともかく、ナンパのこととか性転換のこととか、何気にヤバ目な内容も含まれていたんじゃないかと冷や汗が溢れ出してしまう。
 いったいどんな顔して頭を上げればいいのやら……せっかくコーヒーから香ばしい香りが立ち上っているというのに、このままだとまた冷めるまで口を付けられそうにない。

「よろしければ、カウンター席に移動してみませんか?」
「………?」

 頭上からの店主さんのいきなりの提案だけれど……「なぜ?」という疑問がまず脳裏をよぎる。
 そんなあたしの内心を知ってか知らずか、

「マッチングアプリに興味がおありでしたら、もう少しで良いものが見れますよ」

「えっ………?」

 心臓が跳ねる。
 さっき八重子から聞かされた「マッチングアプリ」という単語を違う人からすぐまた耳にした事に驚いてしまったのだけれど、思わず上げた視線の先では声を上げないようにと店主さんが口の前で人差し指を立てており………









「―――どなたかと待ち合わせですか?」

 入店するなり、きょろきょろと店内を見回す若い男性。
 歳の頃は三十前後と言ったところだろうか。清潔感のあるシンプルな服装だけれど、その表情から緊張しているのが窺い知れる。
 気になるのは、左手にスマホを握りしめており、視線が画面と店内を往復しているという事なのだけど……

「………………」

 ふと、カウンター席から観察していたあたしと男性の視線が合ってしまう。
 男性が思わずといった様子で声を漏らしてあたしへと一歩踏み出すけれど、カップを口元に運ぶ手元を見て脚を止めた。どうやらお目当てと違うらしい。

「お客様、奥の窓際の席の方が……」

「っ!?………ど、どうも……」

 店主さんに促されて奥へ目を向けた男性は、あたしより一回りほど年上の女性がそこにいるのを確認すると安堵に胸を撫で下ろしながらそちらへと近づいていく。
 女性も立って会釈をし、向かい合って座り直した二人のところへ店主さんが注文を取りに行って……そんな一連の流れを自然と観察できる一番端のカウンター席から、あたしは興味津々なのを何とか誤魔化しながら視線を向け続けていた。

「………あの女性は週に一度か二度、この店を利用するんですよ。マッチングアプリの待ち合わせにね」

「………口が堅いんじゃなかったんですか?」

「これはいけない。それじゃあ口止めをしなくては」

 チーズケーキの乗った皿がカウンター越しにあたしの前へと置かれた。これが口止め料という事なのだろうけど……喋りながら用意しているのが見えていたので、最初からあたしに出す気満々だったでしょって突っ込みたくなってしまう。それはあえて口に出さずにフォークを手にすると「買収されちゃいますね」とお礼を伝えてから小さく切って口に運ぶ。
 ………ふおっ!? すっごい濃厚!

 それからしばらくして二人は親密さを表すように腕を組んで喫茶店を後にした。

「ここから少し歩いたところに小さなラブホテルがあるんですよ。そこに行ったんでしょうね」

「………このお店じゃ絶対に内緒話はしない事にします」

 店主さんの口がペラッペラだわ。
 色々と話を聞けて面白かったけど、守秘義務なんてあったもんじゃない。

 そんなあたしに笑みを向けながら三杯目となるコーヒーが出される。

「それで、マッチングアプリで出会う男女を見ていかがでしたか?」

「………不倫?」

「そうかもしれませんね。でも違うかもしれない。最近では異性の友人をセカンドパートナーと呼んだりもしますが、二人は互いに望んで出会った。これからプラトニックなお付き合いが続くのか、一日だけ激しく燃え上がるのかは本人たち次第。この場所でも何度も目にしてきましたが、それが“今どき”というものですよ」

「ふぅん……」

 ふと、出ていくときの女性の顔を思い浮かべる。
 紅潮しているのが隠しきれない表情には、出会ったばかりの男性とのこれからの行為への興奮が見て取れた。
 わざわざ一度きりの逢瀬に付き合ってくれる男性なんて……普通に探しても見つからないというのは判る。体が満たされないから、女性としての自信を取り戻したいから、理由はいくつか思い浮かぶけど……女性の顔に喜びが浮かんでいたのも事実ではある。

「………スマホでつながる恋、か」

「なんでもネットと言うのは味気ないかもしれませんが……出会いの全てがアプリという訳でもありませんし。手紙でも電話でもナンパでも、形が違えども出会いは出会いですよ」

 出会いを探そうと思えば時間がかかる。卒業までしか時間がない八重子がマッチングアプリに出会いを求めた気持ちは、今ならわからないでもない。

 ―――じゃあ、あたしは?

 恋人がいるけど、男に抱かれたくなんてないけど、さっきの二人の事を考えていると体が疼いてしまう。
 でも明日香が受験勉強で頑張っているこの時期に、後腐れがなくても男性と関係を持つのは……そう苦悩していると、隣の椅子に店主さんが腰を下ろした。

「お客さん、実はあなたの悩みを解消するとっておきの言葉があるんです。聞きたいですか?」

「………嫌な予感しかしないんですけど、一応聞きたいとだけ答えておきます」

「いえいえ、とても簡単なことですよ」

 そう前置きして店主さんは、



 ―――バレなきゃいいんですよ、バレなきゃ。

 

 凄く当たり前のことを、とてつもない名言のように口にした。

「………ぷっ、なに当たり前のこと言ってるんですか」

「当り前ですね。だから気にせずに試してみればいいんですよ、マッチングアプリ。バレたって、最近の人はみんなやってるよーって誤魔化せば……何とかなりそうじゃありません?」

 もし明日香にバレたらどうにもならないかもしれないけど……店主さんの話を聞いてると、それでも何とかなりそうな気がしてしまうから不思議だ。

 ―――悩んでるのが馬鹿らしくなっちゃった。

 あんなに女でいる自分が悩ましかったのが嘘のようだ。
 最初からナンパの事を毛嫌いしなくても、体じゃなくて出会いを求めていると思えば、気の合った相手とだったら別に食事やカラオケだって付き合うし……セックスぐらいしたっていいとすら考えている自分がいる。マッチングアプリがどういうものか目の当たりにした事で悩みが晴れてしまったせいだろうか。

 ―――あとは、あたしの「女としての楽しみ」か……

 それはおいおい考えることにしよう……と思っていたのだけれど、

「ところでお嬢さん」

「なんですか?」

「あなたの事をナンパしてもいいですか?」

「………なんですって?」

 隣の席からカウンターに片肘をついてあたしの方に顔を向けていた店主は、開いている方の手でスマホを取り出す。
 その画面に映し出されたのは……

「セックス目的、既婚者OK、アブノーマルOK、今すぐハメたい、近場の女性大歓迎……て、これ出会い系!?」

「ノンノン、これはマッチングアプリだよ。実はこのお店、ついさっきから休憩時間に入っちゃってね。だから今すぐセックスしたいのでマッチングアプリで募集中という訳なんだけど……」

「………あたしにお試ししろ、ってことですか?」

「アプリ、登録してみる? 簡単だよ〜、ものの数分で出来ちゃうからね〜」

 なにその宣伝文句……苦笑を漏らしたあたしの肩に店長さんの手が優しく回され、抱き寄せられる。そのままニットの上を滑り落ちるように肩から腕、そして胸へと手の平が移動すると、

「ふあぁん………!」

「素晴らしい……大きさもさることながら、この弾力は何物にも代えがたいね」

 暖かいとはいえ一月。上着も無しに街中を歩いて芯に冷えが残っていた膨らみが繊細な指使いで揉みほぐされる。固さを帯び始めた乳首をニットとブラ越しに円を描くように撫でまわされれば、もどかしい刺激に乳房は一気に熱を帯び、店長さんの指を押し返すように張り詰めていく。

「やめたければやめてもいいんだよ? これは飽くまで“出会い”だからね。楽しむなら男も女も同意の上でなくちゃね」

 その合意の証がマッチングアプリなのだろうか……何とかインストは出来たけど、快感に打ち震えるたびに名前やメアドの入力を間違えるので、登録は遅々として進まない。少しずつ呼吸が乱れ、うっすらと汗ばんだ首筋に店長の吐息を感じながら……それでもあたしは湧き上がる疑問を口にせずにはいられなかった。

「ね、ぇ……ひとつ、聞いてもいい?」

「なにかね? ちゃんと避妊具は用意しているから心配しなくてもいい。紳士の嗜みだとも」

「それは……必要ないから……」

「生もOK!? いやいやお嬢さん、もっと自分の体を大事にしたら!?」

「そうじゃなくて……やっぱり、バレるのが恐くって……」

「そのことかい? さっきも言ったようにバレなきゃいいんだがね。それでも不安なら……」

「不安……なら……?」

「相手にちゃんと“口止め”をしておけばいいんだよ」

「………んむぅ」

 椅子に座ったまま体を伸ばし、こちらに身を寄せていた店長の唇に自分の唇を押し付ける。最初は驚きを見せた店長だけれど、すぐにあたしのことを両手で抱きしめ、口内にぬめる舌先を押し込んでくる。

「ん……んんっ……キス…お上手なんですね……」

「………できればアプリの登録、早くして欲しいんですけど」

「ふふっ、どうしよっかな〜♪ 嫌ならやめて良いって言われちゃったし〜♪」

「お願いだから生殺しはやめてね!?」

 焦らしはしたけれど、あたしはもう止まれない。
 セックスしたい。この人とだったらセックスしてもいい!
 そう思える相手を前にして自分の中で何か回路めいたものが切り替わるのを感じると、全身の産毛が逆立つようなゾクゾクする感じに、たまらない喘ぎ声を漏らしながら身を震わせていた……








 なお、アプリの登録には三十分ぐらいかかってしまい、待ちきれなくなった店長にズボンの中でヴァギナを掻き回されたあたしはパンツの中で愛液をたっぷりとお漏らしする羽目となった。
 ズボンもパンツも、買ったばかりのに…… 
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