分岐4→1:「こうなれば実力行使。無理やり手を差し込んでやる。」


「いいからプレゼント出しなさい! 人がせっかくその気になってるって言うのに、女同士がイヤって…イギ○スを見習いなさい!」
「―――――! ―――――!」
 こうも嫌がられると、あたしの方もムキになってしまう。じたばたと暴れる袋に覆いかぶさると、窄まった袋の口へ指先を押し当てる。
「―――――! ――――――――!!!」
 え……なんかこの袋、光り始めてるけど……な、なんか嫌な予感が……
 いくら袋が頑張っても、人間の力には勝てない。少しずつ手を押し込んでもうすぐ指先が口を抜けそうになるけれど、ふいに袋の表面が黄金色の輝きを帯び始める。
「む、いかん! こいつ、因果律を操作するつもりじゃ!」
「因果…率ぅ!? なによその変な名前の代物は!?」
「全ての事象には原因があるという考え方じゃ。それを操るというのは過去の出来事に手を加えることで現在の事象をじゃな……あ、もう遅い」
「ちょ、ちょっとぉぉぉ〜〜〜〜〜!」
 一体何が起こっているのか、輝きを増す袋から身を離すと、目を開けていられないほどの輝きが室内を埋め尽くす。
 輝きは一分ほど続いただろうか。光が収まると、あたしの部屋の中は何事もなかったかのような静寂を取り戻し、怪我一つ負っていないあたしとサンタさんはお互いに顔を見合わせてしまう。
「えっと……何も起こらないんだけど……失敗?」
「そんなはずは無い。わし等はこの機能を使ってプレゼントを仕入れるために色々と儲けを……と、これは企業秘密、トップシークレットじゃった。とりあえず何を弄ったのか調べてみるかの」
 そう言うとサンタ姿の老人は胸からシステム手帳を取り出す。そして袋の口にUSBケーブルを差し込むと、カチャカチャと太い指でキーを器用にいくつか押し……冷や汗を垂らしながらあたしへと顔を向けた。
「確か……幼馴染の彼女とやらは明日香と言う名前じゃったの」
「そうだけど……もしかして明日香になにかあったの?」
「あったというか……あるようにさせられたというか………その明日香ちゃん、男と結ばれる運命に変更されておる」
 ………は? 男と結ばれるって……それってあたし?
「日時は今日25日。ひ、非常に申し訳ないんじゃが……現時点で男性ではないたくやちゃんは除外じゃから…別の男、と言うことになるかの……」
「別の…男ぉぉぉ!? それって、つまり、明日香の浮気ぃ!? こ、こうしちゃいられない!」
 明日香が他の男とだなんて……くッ、なんとしてでも阻止しなきゃ。
 今夜は確か家にいるはずだ。おばさんと一緒にクリスマスを過ごすんだって……けど、もしも、そうじゃなくなってたとしたら……
「ごめん、この部屋にいてもいいから留守番お願い。あたし、ちょっと明日香の家を見てくる!」
 慌てて立ち上がったあたしはジャケットを手に取ると、そのまま部屋を駆け出ようとする。
「まて、ワシもいく。ワシのせいで不幸になる人が出れば、それこそサンタの名折れ。いくらでも協力させてもらうぞい。―――じゃが、その前に」
 あたしを引き止めたサンタの老人は、あたしがキャバクラでもらってきた紙袋の中へ手を差し入れると、赤いサンタ風のワンピースを引っ張り出した。
「さあ、今すぐこれに着替えるんじゃ! これこそクリスマス専用の隠密服げふぅ!」
「年寄りのたわごとに付き合ってる暇は無いの!」
 ちゃっかり胸の部分が紐で網状になっているミニスカワンピースを引っ張り出したサンタへと、あたしは勢いをつけて右足を叩きつけていた―――




「はぁ……結局着せられちゃった……ううう、さむ……」
 なにやらサンタ流隠密術と言ういかにも胡散臭い技を使うには、どうしてもサンタの姿をしていなければいけないらしい。そのため、半ば強制的に淵を白いファーであしらったサンタ風ワンピースを身に着けていた。ついでに下着も赤…ただ、さすがに深夜に出歩くには肩や胸元も露わなワンピースだけでは寒いので、肩には服とおそろいの赤いストールを掛けている。―――が、それでも寒いものは寒い。
 そうこうして明日香の家の前にやってきたけれど、家の明かりは既に消えていた。外出……したんだろうか。車もあるようだし、どこかに出かけたにしてもそう遠くじゃないはずだ。
(明日香……お願いだから無事でいて……)
 男と愛し合うことが運命とされてしまったのだけれど、それでも一縷の望みを抱いて近所を見て回る事にする。もしかしたら…とわずかな希望にすがる行為だったけれど……
「―――明日香!」
「うむ、さすがサンタクロース愛用のサンタレーダー! ずばっと見つけてくれたわい」
 ……針金を折り曲げただけのレーダーって……そ、それよりも明日香を捕まえなきゃ!
 怪しげなレーダーのおかげで時間はそれほど掛けずに明日香を発見えきたのは幸いだった。場所は……数年前まであたしや明日香が暮らしていたマンション、その入り口だ。備え付けられた照明の明かりに照らし出された明日香の横顔を、付き合いだけは長い明日香の横顔を見間違えるはずが無い。
「明日香、ちょっと待って!」
 隣に誰かがいたようにも見えたけど……確かめようにも、あたしが駆け寄ったときには、明日香は既にマンションの中に入ってしまっていた。急いでエレベーターに駆け寄ると、上の方の階で止まったのを確かめる。
「あたしたちが住んでた階じゃない……いったい誰の家に……」
 明日香が…明日香があたしの知らない男と……そんなの…そんなの……
「こうしちゃいられない。行くわよ!」
「まあ、落ち着くんじゃ。今から追いかけてもどの部屋に行ったかは分かるまい。こう言う時は外から窓の明かりを確かめて、部屋の住人が起きているかを確かめるんじゃ」
「……なんでそう言う事を知ってるの?」
「なにせ、潜入のプロですから」
 真夜中に関係の無い他人の家へ侵入するわけにもいかない。サンタさんの言葉に従い、外に出て照明がついている部屋を確かめると……三部屋もある。クリスマスだしなぁ……
「こりゃもう、後は手当たり次第に進入じゃな。その辺りの事、全てワシに任せておきなさい」
 なんか楽しんでるような……ともあれ、あたし一人じゃ鍵を掛けられていたら、明日香がいると分かっても部屋には入れない。何も出来ずに、ただ明日香の心配をしているだけの自分が歯がゆくはあるけれど……
「お願い……明日香を、明日香を早く…助けて……」





「これで…三軒目っと……ここかな? ん?」
「早くしてってば! なんで二件連続ではずれなのよ、この時間がないって言う時にぃ!」
「それは日ごろの行いが悪い……あうち!」
 あたしの行いが悪いんじゃなくて、どう考えてもサンタのおじいさんとあの袋が悪いんでしょうが……後ろからチョップを入れて抗議の意を示すと、その直後に硬い音を響かせてドアの鍵が開いた。
 前の二軒には明日香はいなかった。これが最後……既に時間も大分過ぎてしまっていて、もしかしたら間に合わないかもしれないという諦めがあたしの心に広がっている。
 お願いだから…無事でいて!
 二人で過ごすクリスマスが、サンタに出会ったことでこんな事になってしまった……その運命を呪いながら、頭にかぶった三角帽子を揺らして前へでると、音を立てないように慎重に扉を開ける。
 すると―――
「あ、あンッあンッあンンンッ! おっきいの、おチ○チンがおっきいいのぉ〜〜!!」
 ―――何もかもが遅いと言わんばかりに、明日香のあられもない声が室内から聞こえてきて、あたしの心を強く打ちのめした。
「ずいぶんと肉付きが良くなったな。毎日犯されていれば、それも当然か。まだ恋人とは仲直りして無いんだろう?」
「ああぁん、今は、たくやのことは言わないでぇぇぇ…うンッ、ンッ…太いぃ……私のおマ○コが、壊れる、壊れちゃう〜〜〜…!!」
 聞き違えようの無い、明日香の喘ぎ声……ドアの隙間から外へと飛び出てくる声には男を拒む様子は微塵も感じられず、暖房の聞いた暖かい空気があたしの体に纏わりつくと、その中には明日香の香りがわずかだけれど確かに感じられる。
「今日はクリスマスだ……何度でも犯してあげるよ。欲しかったんだろう?」
「そう…欲しい、おチ○チンが欲しいの。もう……我慢、できないぃ……おチ○チン、おチ○チンがほしいのぉ……もっといっぱい、あうぅん、あうぅぅん…かき回して、太いので、グチャグチャに、私のおマ○コかき回してぇぇぇ〜〜〜!!!」
 明日…香………? どういうことよ……なんで…なんでそんな声、出してるのよ……嘘でしょ……ウソだって言ってよぉ!!!
 耳を塞ごうにも、あたしの両手はぴくりとも動かない。幼馴染が、自分の恋人が他の男に抱かれていると言うのに、中へ入る事も声を出す事も出来ない。ただ、それを事実と理解してしまい、聖なる夜にふさわしくない男女の獣じみた喘ぎ声を延々と聞かされ続けてしまう。
「―――大丈夫かの?」
 あたしの様子を気遣い、サンタの老人がそっと扉を閉め、声を遮断する。すると、あたしは糸が切れた人形のようにその場に崩れ落ち、あたしと明日香の間をさえぎる扉へすがりついた。
「あ………や……ぁ…………」
「すまんの……ワシのせいでこんな事になって。少し休んでいなさい。たくやちゃんの彼女とやらは、ワシが連れ出してくるからの」
 動けないあたしを支え、壁へと座り直させてくれたサンタさんは、顔を上げられないあたしへ優しくそう語りかけてくれると、もう一度だけ扉を開けて部屋の中へと入っていった。
 ―――それから10分。何も考えられず、ただただ座り込んで時間が無駄に流れるのを享受していたけれど、部屋から明日香はおろか、赤服のサンタさんも姿を現す事は無かった。
「どう…なってるのよ……」
 体は辛うじて動く。壁に手を突いて立ち上がると、あたしはよろめきながら扉のノブへと手を掛ける。
 ―――ふと、さっきまで焦っていたからだろうか、目もくれていなかったこの部屋の表札に目を止める。通路の照明に照らし出されたその名前は、
 「小林」
 え……このマンションで小林って言うと………あの「小林」ぃ〜〜〜〜!? よ、よりによって、なんて人と浮気(?)してるのよ、明日香は!
 男の期間に比べて女でいた時間はかなり短いけれど、エッチさせられた男の数だけはちょっとした自慢だ(自慢じゃないって)。その中でも最悪の相手が……翔君パパこと、小林さんだ。
 エッチが下手なわけじゃない。むしろその逆で、テクニシャンな上に見たこともないぐらいの巨根で性欲絶倫。そのSEXのあまりの激しさゆえに、家庭教師をした事がある翔君のお母さんは耐え切れずに家を出たという逸話もあるほどだ。
 かく言うあたしも小林さんと………いや、思い出しちゃいけない。いろいろ設定が破綻しそうだし、今大事なのは、その小林さんに明日香が抱かれている…と言う事だ。
「あ…明日香が壊れちゃう!」
 呆けている間に取り返しの付かないことになっている。予感を通り越し、一気に確信に変わった想像に突き動かされ、あたしは扉を開けて小林さん宅へと足を踏み入れた。
「あうッ! あふゥ! ん、んむぅぅぅ! ぷあ、はッ、はあァァァ〜〜〜〜!!!」
 声が聞こえてくるのは……リビングからか。
 気付かれてはいけないと、焦りながらもそっと忍び込んだあたしは抜き足差し足でリビングへと向かう。
 部屋の構造はあたしも同じマンションに住んでいたので熟知している。すぐにリビング前へとたどり着いたあたしは、室内から響いてくる明日香の声に身を固くしながらも、そっと、室内の様子を伺って……
「――――――――!!!」
 あ、あの爺さん、なんで小林さんと一緒に明日香を犯してるのよ!!
 明日香を助けると、単身部屋に入って言ったサンタクロースは、さも当然そうに赤いズボンを脱ぎ去っていて、ソファーにふんぞり返って外人サイズの大きなペ○スを明日香にしゃぶらせてた。
 その明日香はテーブルに腹ばいになり、顔をサンタの股間にうずめながら背後から小林さんに犯されていた。腰を引くたびに掻き出されるぽたぽたと白く濁った体液は野太いものによっていっぱいにまで拡張された明日香のヴァギナから滴り、むせ返るほどの精臭が充満した室内でしなやかなボディーを繰り返し震わせている。
「はァんッ! いい、太いおチ○チン、気持ち、いいのぉ。ああぁ…これも、太いのぉ…次は、これ、これ入れてぇ……」
 唾液で汚れた唇をサンタのペ○スから離し、グチャグチャと音を響かせるように扱きながら明日香が顔を上げる。そこに浮かんでいるのは、あたしと抱き合っているときに見せる表情よりも淫靡で、快感に堕ちた女の表情だった。もう何度もした後であることを示すザーメンの残滓が顔中に飛び散っていて、見ているあたしでさえも、思わず唾を飲んで股間を押さえてしまうほどのイヤらしい顔をしている……
「これは…想像以上の淫乱ですな。ここまで育てるのによほど苦労なされたのではありませんか?」
「そうでもありませんよ。街を寂しそうに歩いていましてね、心配するふりをして近づいて…こう」
「んぁああああ、ああっ、ああああああああああッッッ!!!
 その時の再現とばかりに、小林さんが大きなストロークで腰を振る。明日香の愛液が飛沫となり、リビングの床に飛び散るのも厭わずに抽送を繰り返す。背後から激しく突き上げられた明日香は一瞬苦悶の表情を浮かべはしたけれど、すぐに快感に溺れ、奥へと押し込まれる肉棒を受け止めながら何度も室内に響き渡る嬌声を迸らせる。
 甘い香りのする長い髪が跳ね上がり、テーブルに手を突いて伸び上がらせた体は綺麗な形をした膨らみを揺さぶりながら絶頂へと登りつめて行く。腰をしっかり掴まれて張り出した亀頭冠に膣壁を擦りたてられ、あの巨根に子宮まで突き上げられる感触はあたしにも経験があるだけに、悶え狂う明日香の気持ちが伝わってきてしまう。
「お、奥に、太いのが奥にぃ〜〜〜!!」
 一突きごとに白濁にまみれたヒップが跳ね上がる。明日香は膣口から子宮口に至る膣壁を翔君のお父さんのモノにめくり上げられると狂ったように喘ぎ、大きな肉棒に人形のように弄ばれる。
「最初は恋人に義理だてして、なかなか迎え入れようとはしなかったんですよ。だけど今では、チ○ポを見ただけで股間を濡らす淫乱女子大生だ。君の恋人には同情するよ。まだ別れてないんだろう?」
「いやぁ、いやぁぁぁ! たくやの事は、言わないでぇ!」
「だったら彼氏には妊娠したといったらどうだい? 今日は危険日なんだろう。何回出した? 二度か? 三度か? 例えよりを戻せてもお腹の子供までは誤魔化せないぞ」
「いやああああああっ! 私…やだ…ゾクゾクしちゃう……たくやにばれたらと思うと、ゾクゾクが、とまんないぃぃぃ!!」
 一度、大きく体を折って一気に反り返らせた明日香は飛びつくようにサンタの腰にすがりつく。そしていきり立つモノを横咥えにすると、体をプルプル震わせながらカリや裏筋の男の感じる部分を責めたてる。
 もう……あたしの知っている明日香じゃなかった。
 昔の思い出も、愛し合ったときの感触も、あたしは克明に覚えている。白い肌に何度も舌を滑らせ、誰にも渡したくないと強く思ったはずの明日香は……
(明日香……明日香ぁ………)
 廊下に座り込み、もう手の届かなくなった幼馴染の名を呼ぶ。だけど、明日香はあたしに気づかず、唇とお尻を他の男のペ○スへと突き出している。
「んんんっ、んん〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 明日香の体があたしの方へ向けて開かれる。翔君のお父さんが明日香の片足を抱え上げ、ぱっくり開いた股間の中央へズボズボとより激しくペ○スを押し込む。震える恥部をさらけ出させられた明日香は小林さんに訴えるような目を向けるけれど、体を前に倒しての体重をかけた突き入れに言葉も抵抗さえも忘れて身をくねらせ、サンタのペ○スをおいしそうに涎をたらして頬張り続ける。
「明日香、イくぞ。お前の欲しがっていた精液を腹の奥へ注いでやるからな」
「んむぅうううう、んふ、んふぅぅぅんん!!!」
「ワシも…ワシももう我慢できん! 出る、こ、こんな美少女の口の中に……おおおおっ!!!」
―――ブシャ!
 音を立てて、明日香と小林さんの結合部から勢いよく愛液が迸る。さながら、クリスマスに開けるシャンパンのように、体を波打たせる明日香の絶頂液はあたしへ向けて放出され続ける。それに続けて、明日香の唇と、そして小林さんと密着し合った淫裂から、収まりきれなかった真っ白い精液が溢れ、床やソファーへと垂れ落ちていく。
 明日香の絶頂ぶりは、その恍惚とした表情といつまでたってもおさまらない痙攣を見れば分かる。射精を終えても繋がったままの小林さんにこね回される乳房は乳輪から立ち上がりそうなほど乳首が充血していて、明日香の感じ方が尋常でない事は十分にうかがい知る事が出来た。
「ハァ……わ…わたし……膣内に………出されちゃった……熱いのを…いっぱい……」
「気持ちよかったかい?」
 汗で額に張り付いた髪の毛を掻き揚げてもらい、くすぐったそうに身をすくめた明日香は、
「………うん♪」
 と、顔を縦にうなずかせた。
(そんな………どうして、どうしてこうなっちゃったのよ………)
 リビングでは、そのまま二回戦……いや、何回戦目とも知れない性交が始まろうとしていた。
「すまんの。こんなジジィがいきなり乱入して」
「ううん。私…サンタさんって大好きだから……んっ!」
 今度はあのサンタクロースのおじいさんと明日香がまぐわい始める。疲れ果てた明日香をソファーへと横たわらせ、腰を突き出す。
「んあああぁぁぁぁ!! これも、おっきいぃ! あっ……精液が、押し出されて…んっ、お尻にまで…んあぁ〜〜〜♪」
 甘く蕩けた声が明日香の唇からあふれ出す。室内には咲き歩までに負けないぐらいに粘つく粘液の音が響き渡り、達したばかりの明日香はサンタのハードなつきこみにソファーに寝そべったまま体をくねらせ、自分の手で乳房を揉みしだいていた。
「クリスマスプレゼントです。いくら膣出しして下さっても構いませんよ。私の子供を既に身篭っているでしょうから、妊娠の心配は必要ありません」
「やだ…そんなの……やだあぁぁぁ〜〜〜!! 私…そんなの……」
「嬉しいんだろう?」
 小林さんに顔を覗きこまれてそういわれ、明日香は言葉を失った。視線をそらし、すぐ傍に射精されたばかりの白濁にまみれたチ○ポを見つけると、何も言わぬまま唇へと含み、ズズズッと音を立てて吸い上げる。
 ―――もう…見ていられない。明日香が…明日香がこれ以上他の男に抱かれているところなんて……
 諦めと敗北感があたしの心を埋め尽くしている。居たたまれなくなり、この場を逃げ去ろうとした、その時、
「ッ――――――!?」
 何かが顔の前を横切ったかと思うと、唇に布を噛まされる。そして両腕を後ろに回され、カチャリと冷たい音が響くと、あたしは為す術もなく後ろへ引き寄せられてしまう。
「へぇ……かわいいサンタがいると思ったらヤリマン先生じゃないか」
(翔君!?)
 夜遅いこともあって、すっかり寝ていると思っていた翔君が、手錠であたしの腕を拘束し、背後から抱きついていた。そして赤いストールの中へ無遠慮に手を差し入れると、90センチを越えるFカップの乳房を服の上からキツくこね回す。
「んんん――――――ッ!!!」
(はぁああぁ!! あ…あたし……興奮…してるの?)
 いくら感じやすい体質だといっても、胸を揉まれただけで絶叫するほど感じるなんて事はまず無い。それなのに突然翔君の指を食い込ませられた乳房は痺れるような快感で内側からパンッと張り詰め、固く尖った乳首が下着をグイグイと押し上げているのが伝わってくる。
(どうして…? 明日香が犯されてるのを見て……そんな…まさか……)
 首を振って思い浮かんだ想像を否定したかった。けれど、一段と弾力を増した膨らみを翔君にこね回されるたびに、ずっと溜め込んでいたものがあふれ出すかのように快感が全身に流れ込み、スカートの下で股間がシチューのように熱く蕩けていくのを感じてしまう。


 あたしは明日香を助けに来たはずなのに……どうして………


4−1(2)へ